ハナカタバミ(カタバミ科)花言葉は、決してあなたを放さない。酢奨はカタバミ科の多年草で、晩春から初夏に可憐な黄色の花を開く。道端など子にも自生する。茎の下部は地面を這い、上部は立ち上る。葉は苜蓿に似た三枚の小型の小葉からなる。「かたばみや何処にでも咲き似合い 星野立子」「かたばみを見てゐる耳のうつくしさ 横山白紅」。(かたばみが 咲いてきれいな風が吹く ケイスケ)
イチョウ;銀杏;公孫樹(イチョウ科)花言葉は、長寿。落葉高木で雌雄異株。花は春、新芽とともに咲く。雌花は花柄の先端に二個の胚種を持ち、雄花は短い穂状になる。雄花の花粉が風に乗って飛散し雌花につく。銀杏は中国の原産。高いものは30mに及び、巨木となることはまれではなく、金色に黄葉したさまは荘厳でさえある。「銀杏」には慣用的に「いてふ」の仮名が使われている。「いてふ葉や止まる木も黄に照らす 嘯 山」「とある日の銀杏もみぢの遠眺め 久保田万太郎」「黄葉し思慮ふかぶかと銀杏の木 鷹羽狩行」「隣る木もなく銀杏の落葉かな 道 彦」「一色に大樹の銀杏落葉かな 小沢碧童」「蹴散ちらしてまばゆき銀杏落葉かな 鈴木花蓑」「花の如く銀杏落葉かな 小沢碧童」「花の如く銀杏落葉を集め持つ 波多野爽波」「銀杏落葉一枚咬みて酒場入り 上生重次」。(小窓より 見ゆる銀杏 黄色ずく ケイスケ)
キチジョウソウ;吉祥草(ユリ科;キチジョウソウ属)花言葉は、祝福。山地のやや湿り気のある日影に群生する多年草。よく栽培もされている。この花の咲くころ吉事があるという伝えから吉祥草の名がある。葉は線形で長さ10~30cm、幅1.2㎜あり、根もとから束になってでる。晩秋、葉の間から高さ8~13cmの短い花茎をだし、淡紅色の花を穂じょうにつける。花被はやや肉質で、長さ8~10㎜液果は球状形で紅紫色。花期は9~10月。分布地は関東地方以西、四国、九州。この花に似たユリ科ヤブラン属のやブランは、根茎が太く短く、歯は線形で、長さ30~50cm幅8~12㎜の花序に多数の小さな花をつける。花は1節に数個ずつ集まってつく。花被は淡紫色の楕円形で長さ4㎜ほどである。果実は種子が露出し、径6~7㎜あり紫黒色に熟す。和名は藪に生え,ランの花に似ていることによる。「杉を洩る日綾緑に吉祥草 小松崎爽青」「吉祥草雨にも茎を立てて咲く 上村占魚}。(敷石のゆふべは濡るる吉祥草 ケイスケ)
アゼトウナ(キク科;アゼトウナ属)花言葉は、変わらぬ愛。伊豆半島から西の太平洋岸の岩場などに生える10cmくらいの多年草。ロゼット状に叢生する根生葉の間から斜上する枝をだし、その先にやや肉質ので倒卵形の葉をつける。頭花は黄色。花期は9~12月分布地は、本州、四国、九州。同属にホソバワダン、ワダンがある。ホソバワンは島根県、山口県、四国、九州、沖縄の海岸線に生える多年草。根生葉は狭卵形で質は薄い。側枝の下部は地につき、上部は立上がり分枝して、密な散房状に黄色の花を多数開く。総苞は筒形。花期は10~1月。ワダンは関東南部から東海、伊豆七島に生える越年草。茎や葉を切ると苦味のある乳液がでる。根生葉は倒卵状さじ形で厚い。側枝の先に黄色の頭花が複散状に多数咲く。総苞片は2列。花期は9~11月。同属の中で、ワダンが一番美しい。この花を詠んだ句はない。
サフラン;泊夫藍(アヤメ科)花言葉は、愛への誘い。南欧およびアジア原産のアヤメ科の球根草で、9月に植えると、10月から11月頃、短い新葉の上に淡紫色の漏斗状の花をつける。花柱は鮮やかな橙黄色で、摘んで乾燥したものは染料や薬となる。春に咲くクロッカスも同種で、こちらは観賞を目的に栽培される。「サフランを摘みたる母も叔母もなし 青柳志解樹」「サフランや映画はきのうの人を殺め 宇多喜代子」「泊夫藍の咲く日無数の死を想ふ 大佐 優」「さふらんの花咲きにけり薬祖人 青木月斗」「サフランの花摘む母を懐かしむ 高木信子」「泊夫藍に物の葉零れば香の走る 田子六華」「泊藍の白咲きつづき志功の死 澤木欣一」「サフランや映画はきのう人を殺め 宇多喜代子」「サフランや爺ゐて婆をほしがりぬ 辻 桃子」。(サフランの花むきむきに楽しけれ ケイスケ)
コウヨウ;紅葉;もみづ;夕紅葉;谷紅葉;紅葉山紅葉川。花言葉は、遠慮。秋の半ばより木の葉が赤く色づくこと。「もみじ」の名は赤く染めた絹地を意味する紅絹に由来する。楓が代表的である。「静かなり紅葉の中の松の色 越 人」「山くれて紅葉の朱をうばいけり 蕪 村」「かざす手のうら透き通るもみじかな 大江丸」「障子しめて四方の紅葉感じをり 星野立子」「青空の押し移りゐる紅葉かな 松藤夏山」「全山のもみぢ促す滝の音 山内遊糸」「手に拾ふまでの紅葉の美しき 和田順子」「紅葉にあたらしき紺空にあり 伊藤啓子」「御仏をふかく蔵して紅葉晴 今瀬剛一」「この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 三橋鷹女」「紅葉渓人ごゑ杭を打つごとく 宮武寒々」「大津絵の鬼が手を打つ紅葉山 桂 信子」「乱調の鼓鳴り来よ紅葉山 木内玲子」「伊予晴れて海の匂いの紅葉寺 井本農一」「沙羅紅葉来世明るしとぞ思う 後藤比奈夫」{ひとごゑのかへる深山の初紅葉 菊池一雄」「谷下りて水に手ひたすうすもみじ 細見綾子」「足音に応へ旦ちる紅葉あり 今井つる女」。(落葉期 いろとりどりの 紅葉あり ケイスケ)
ネリネ=Nenine(ヒガンハナ科)花言葉は、幸せな思い出。花びらに金属属的な光沢があり、日に当たるとキラキラ輝くことからダイヤモンドりりーという別名がついた。ネリネの名前は、ギリシャ神話にでてくる水の妖精の名前だという。どちらもこの花の現実離れした、ふしぎな美しさを表現した名前といえる。花色m動き、約12cm沈んだと公表した。はピンクをはじめ赤、白、オレンジ色など、華やかで,欧米の女性にとくに好まれる花のひとひとつです。この日生まれのあなたは、一時もじっとしていないほどのエネルギツシュ。24時間を人の倍ぐらい有効に使います。趣味のサークルや仕事の研究l会、ボランティアなごいろいろなグループで活躍するでしょう。花を贈るアイデア.とてもエレガントな花なので大人っぽい花束に、レースフラワーをとりあわせて束ね、光沢のあるパール紙で包み、リボンで包みます。リボンはサテン製をふんぱして。(童女ゐて 頬杖をして ネリネみる ケイスケ)。
長野県北部で22日夜に震度6弱を記録した地震で、長野県警は23日、県内で41人が負傷し、うち7人が骨折などの重傷だと発表した。活断層の一部がずれ動いて発生した内陸型地震とみられ、断層が通る同県白馬村で住宅27棟、小谷村で住宅7棟が全壊した。気象庁は、今後一週間前後は震度5強程度の余震が起きる可能性があるとしており、両村では一部地域の56所帯130人に避難指示や勧告をだしている。24日午前0時までに震度1以上の地震を計71回観測した。政府の地震調査委員会は23日、臨時会合を開き今回の地震について、長野県北部の「神域断層」が動いたことは間違いないとの話。国土地理院は23日、今回の地震で白馬村の観測点が南東方向に約29c動き、約12cm沈んだと公表した。
ピラカンサ;トキワカンザシ(バラ科)花言葉は、自愛。冬に庭の垣根などで、あふれるほどたわわに赤や黄色の実をつけた低木を見かけたら、それはたいてあこの木の生えた山に囲まれ、シーズンになると山が赤い実で埋まるそうです。この日生まれのあなたは、やさしさにあふた人。だれかが困るっているのを黙って見いられません。ただ熱心さのあまり、善意の押し売になる傾向があります。引きぎわを考えた行動をとってください。花を贈るアイデアは、赤い実と黄色い実のミニ鉢植えを、ペアで贈るのがおすすめ。赤い実の鉢には黄色いリボン、黄色い実の鉢には赤いリボンをそれぞれ大きめに結びます。(つゆじもに冷えてはぬるむピラカンサ ケイスケ)
リンドウ;竜胆;(リンドウ科)花言葉は、正義。山野の日当たりのよい場所に自生する多年草。紫色の可憐な花をつける。清少納言は『枕草子』に、『竜胆は枝さしなどもむつかしけれど、異花どものみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色合いにてさし出てる、いとおかし』と、この花だけが秋の遅くまで咲き誇るさまを書きとめている。リンドウの名は漢名竜胆の訛ったもので、竜蕟(イヌホウズキ)に葉が似ていて、しかも根が胆のように苦いこと、に由来し、古い時代に使われた和名、衣也美久佐(えやみぐさ)は病の時に薬になる草という意味であった。ともに薬草としての名称で、この根は、主に健胃剤として使用される。欧州のアルプス地方でに自生する竜胆はゲンチアナ.ルテアといい、同様に薬用にするという。ただし花は黄色、草丈は人の背を越すほどに伸び、根は巨大である。秋草の中でも竜胆は、秋の天に対峙しているような色を誇っている。深秋の空の色そのままに咲くこの花は秋の七草に入っていないのが、不思議である。竜胆はアフリカを除く全世界に分布している。「竜胆や巌頭のぞく剣岳 水原秋桜子」「稀といふ山日和なり濃竜胆 松本たかし」「したたりて一壺をみたす濃竜胆 渡辺千枝子」「竜胆や夕映えきそふ岳いくつ 中村信一」「竜胆花踏まれあり狩の場 山口誓子」「竜胆を畳に日人のごとく置く 長谷川かな女」「子へ供華のりんだう浸す山の瀬に 及川 貞」「竜胆は見る眼かへすや露の中 飯田蛇忽」。(正義を叫ぶ 竜胆は 色濃く咲きて 誇りあり ケイスケ)
シュウノウキク(キク科;キク属}花言葉は、無常の美。古歌に翁菊、形見草、百夜草、契草、千代見草、齢草、花の弟、花の妹、秋無草などとあるのは菊の異名。秋の花を代表し品種も多いい。「朝の冷え未だも退かず裾さむし花屋の土間を占むる菊の香 木下利玄」「菊の枝かすかに揺れて蜂ひとつとまるひそけさや花粉にまみれて 四賀光子」「露霜にうたれて咲ける菊の花匂うともなし冬近みかも 高田浪吉」「黄菊白菊大輪ゆたかに瓶にいけてことしいくさなく秋をむかへつ 土岐善麿」「針金の輪もてちし白菊の大輪の花に親しみがたし 今井邦子」「花の香や奈良には古き仏達 芭 蕉」「朝茶飲む僧静かなり菊の花 芭 蕉」「悲しがる秋を目出度ふ菊の花 支 考」「はればれと鶏うたひけり菊の中 浪幡 花」「しらぎくの夕影ふくみそめしかな 久保田万太郎」「たましひのしづかにうつる菊見かな 飯田蛇忽」「菊咲けり陶淵明の菊さけり 山口青邨」「月明かりほそくあつまる菊の弁 島 みえ」「菊の朝つとめの靴は妻まかせ 酒井雅春」「残菊を焚くやおもひに憑かれつつ 八幡城太郎」。シュウノウキク(キク科キク属)日のよく当たる湿地に生える25~100cmの多年草。とびとびに分布する特徴がある。地下茎は太く、横にはって先に新苗をつくる葉は互生し披針形で切り込みがないかまたは3中裂する。質はやや厚く、表面はざらつき裏面はざらつき、裏面には脈点と細い毛がある。上葉はしだいに小さくなり線形となる。葉は特徴があるので目立つ。茎の先に3~6cmの白色の頭花を開く。総苞は広杯形。花期は9~11月。キク科植物は種々雑多で一括することは困難であるが、植物全体の感じ,器官の形態.性質.科学的成分.人間生活との関係.地名.生育地.人名.神話.伝説などによったものが多い。(秋深く シュウノウキクは いま盛りなり ケイスケ)