寒桜;緋寒桜(バラ科)花言葉は、あでやか。11月頃から1月頃にかけて咲く桜。花は小足ぶりで白色の一重咲木も小さい。冬そらの下に開く姿は侘しくも凛としている。群馬県鬼石町桜山公園の冬桜は有名。寒桜は緋寒桜のことで、九州・沖縄などの暖地咲く。彼岸桜のことで緋色の花を咲かせ、冬桜とは別のもの。「山の日は鏡のごとし寒桜 高浜虚子」「うつし世のものとしもなし冬桜 鈴木堅衰」「昼月に垂り枝のゆれて冬桜 飯田蛇忽」「一弁を吐ける苔や冬桜 富安風生」「神垣や奥拝まるゝ冬桜 野村喜舟」「今日ありと思ふ余命の冬桜 中村苑子」「冬桜乏しら咲きに誰か遺言 文莢夫佐恵」「だれも彼も鬼石町鬼石町と冬桜 松崎鉄之介」「月光の玉くだけちる寒ざくら 石原八束」「次に散るまでの花びら冬桜 佐藤鬼房」「はなびらの小皺尊し府yざくら 三橋敏雄」「雨雫よりひそやかに寒桜 稲畑汀子」「たましいのいくたび揃う冬桜 寺井谷子」「冬桜総身湯気の馬通る 今井 聖」「冬桜空青ければ散りもせず 百瀬美津」「ひとゆれに消ゆる冬ざくら 平子公一」「冬桜ことば足らざるおもひかな 保住敬子」「仰ぐたび人は老いゆく寒桜 木村日出夫」「一幹の彼岸桜に行脚僧 野中千秋」「冬桜音を絶ちたる峡の空 柴崎富子」「吹き晴れし空ひしひしと冬桜 小竹梨花女」「白湯たぎる音のどこかに冬桜 浅沼艸月」「皇神の在す一山の冬桜 針ヶ谷隆一」「ひと雨に空洗われて寒桜 豊田義久」「山中の神輿守る冬桜 中野真奈美」。(緋寒桜咲きて今朝は寒い空 ケイスケ)