誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

ホウセンカ

2015-08-31 05:17:08 | 日記

ホウセンカ;鳳仙花(ツリフネソウ科)「ツマクレナイ;ツマベニ」花言葉は、快活。南アジア原産の一年草。茎は多肉で太く、葉は細くて縁に鋸歯がある。花は夏から秋にかけて葉腋に花柄を出し、横向きに垂れ咲く。色は赤.紫.白.絞りなど。紅色の花の汁を搾って爪を染めることから、「つまくれない」「つまべに」などの別名がある。花後結ぶ果は熟すると弾けて、黄褐色の種子を飛ばす。「汲み去つて井辺しづまりぬ鳳仙  原 石鼎」「正直に咲いてこぼれて鳳仙花  遠藤梧逸」「鳳仙花木曽はどの家も鯉太り  本多静江」「湯の街は端より暮るる鳳仙花 川崎展宏」「貧しさもひとりにも馴れ鳳仙花  菖蒲あや」「鳳仙花がくれに鶏の脚あゆむ  福永耕二」「レバノンの空はまつさお鳳仙花  坪内稔典」「姉母似妹母似鳳仙花  坊城俊樹」「風なきにつまくれなゐのほろと散る 仁尾稔典」「つまべにの詮なきちから種とばす  長谷川久々子」。(花伏して柄に朝日さす鳳仙花 ケイスケ)

    


山口青邨

2015-08-30 09:35:58 | 日記

岩手県盛岡市うまれ。「みちのくの町あいぶせき氷柱かな」「みちのくの淋代の浜若布寄す」「みちのくの雪深ければ雪女郎」明治25年(1892年)5月10日生まれ。本名山口吉郎。明治43年、18歳で、旧制第2高等学校入学し、ドイツ語教授の登張信一郎(竹風)と兄の楸邨から文学状の影響を受け、泥邨と称した。大正二年(1913年)東京大学採鉱学科に入学し、卒業後は古河鉱業に入社。その後、会社を辞して、農商務局省技師として、鉱山局に勤務する。同十年には、東大工学部助教授に任じられる。俳句は二十代後半からつくり始め、大正11年に高浜虚子に師事、「ホトトギス」に投句を始める。同年、水原秋桜子と出会い、秋櫻子、富安風生、山口誓子らとともに「東大俳句会」を発足させる。「祖母山も傾山も夕立仮名」「人それぞれ書を読んでゐる良夜仮名」「香取より鹿島はさびし木の実落つ」「菊さけり陶淵明の菊咲けり」「銀杏散るまつたゝ”中に法科あり」「舞姫はリラの花より濃くにほふ」「四月馬鹿ローマにありて遊びけり」「たんぽぽや長江濁るとこしなへ」。昭和6年東京都杉並区和田本町に住みみずから「雑草園」と称し、生涯をこの地で送ることとなる。「枯菊を焚くにほいこそ雑草園」という句が詠まれている。昭和63年12月15日逝去。享年96歳。平成6年岩手県北上市の日本現代詩歌文学館の隣地に「山口青邨宅.雑草園」が一般公開されている。


狐の剃刀

2015-08-30 05:59:20 | 日記

キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)花言葉は、艶麗。関東以西の山野に生える。8~9月、鱗形から高さ30~50㎝の花茎を伸ばし、頂に黄赤色の花を3~5個、横向きにつける。花弁は6個、斜めに開いて反り返り、雄蕊は花弁と同じ長さで葯は黄色。長さ薬0㎝の線形の葉は春に出て、夏に花茎が出る前に枯れる。「狐の剃刀」は葉の形に基ずく。有害植物。「唐突に狐の剃刀現れし  青柳志解樹」「狐のかみそり松本駅に売られをり  新井眞琴」「狐の剃刀古き館に咲き浮かぶ  大橋淑子」。(朝草を 刈りたる中に狐の剃刀 混じりおり ケイスケ)。農家では牛を飼つており、朝自分の山に行き草を刈る習慣がある。私も島取県の母の実家に夏休みに行くと、母は朝飯前に山に行き草を刈り、牛舎に運び牛の餌にしている習慣を見た。百姓が嫌いで都会暮らしの母が,帰省時に草刈りに出る姿を見て、途中まで迎えにゆき代わろうとしたしたが天秤棒を担ぐにはコツがあるようで、中学生の初心者には、担ぐことが出来なかつた苦い思い出がある。私が出来た作業は毎朝うすを連れて家の前の小川で牛に水を飲ますことぐらいであつた。(経験は 物事の繰り返しなり 何事も 日頃の努力の積み重ね ケイスケ)


ミズアオイ

2015-08-29 04:35:25 | 日記

ミズアオイ;水葵(アオイ科)花言葉は、前途洋々。ミズアオイ科の水生一年草で、各地の水田や沼地に生える。高さ10~40㎝、葉は長さ4~15㎝の心臓形で先が尖る。9~10月、総状に花をつける。花は径約3㎝、淡青紫色で、一日花である。「水葵」の名は葉の形に由来。古くは「水葱」「菜葱」といい、この葉を食用にした。「賀茂川のすゑやながれて水葵  也 有」「藻畳にり上りをり水葵  浅野白山」「秩父嶺の空さだめなき水葵  志摩芳次郎」「流れゆく水葵あり今日の花を咲き  有働木母寺」。(おもふこと みずにつながる 今朝の雨  ケイスケ)。


ヤマハハコ

2015-08-28 05:36:00 | 日記

ヤマハハコ;山母子(キク科)花言葉は、純情。草丈70㎝花期は8~9月、葉互生。特徴総苞片は乾燥質。山地の川原や草原。分布地分布地、北海道、本州(中部地方以北)、東アジア~ヒマラヤ。総萼片は白く、乾いた膜質で光沢があり、ドライフラワーのようである。頭花はすべて筒状花からなるが、両性花からなるが、両性かをつける株と雌花をつける株があり、両性花は結実しない。茎は基部で著しく株を分け、大きな株になる。茎葉は綿毛に覆われて白色。西日本にはヤマハハコと入れ替わって、葉の細い変種ホソバノヤマハハコがある。カワラハハコはさらに葉が細い変種で、日本全国の河原に見られる。ハハコクサ属に似ていが、ハハコクサ属は両性花と雌花の両方が結実する。この花を詠んだ句は見当たらない。(山母子恋のはじめの息づかい  ケイスケ)。


ユウガオ

2015-08-27 07:42:22 | 日記

夕顔(ウリ科)花言葉は、魅惑な人。原産地は熱帯で、一年草蔓草。葉はハート形で、葉のつけ根に巻ひげがある。全体が粗毛に覆われている。夏の日が暮れると、浅く五つに裂けた白色の合弁花を開く。翌朝早々に閉じてしまう一夜花かと思うと、源氏物語の夕顔(光源氏の恋人)がもののけに襲われて息が絶えたという一節などもしのばれて、なんとなく、はかなげに見える。花のあと、円形あるいは細長い形の大きな実を結ぶ。果肉を細く長くむいて干瓢を製する。栃木県の名産。また、よく似た花に「夜顔」があるが、これはヒルガオ科である。俗に夜顔を夕顔とよぶとがある。「葉がくれに咲く夕顔のうすみどり  軽部烏頭子」「風呂沸いて夕顔の闇さだまりぬ  中村汀女」「夕顔や今日は言葉の多かりき 福田蓼汀」「夕顔に夜のふかみゆく軒端かな  勝又一透」「指そへてやれば夕顔ひらき初む  露久志香女」「夕顔や父母の意にそひ只の主婦  小松原みや子」。(つぎつぎと夕顔の花でて白し  ケイスケ)。

         


初嵐

2015-08-26 12:12:14 | 日記

初秋、台風のまえぶれのように吹く強い風のこと。「嵐」とは山の気を意味する字で、山から吹いてくる冷やかな荒い風は、秋の到来を実感させる。「源氏物語」の桐壺の巻きに、帝が亡き桐壺の更衣の思い出にふけるのが「野分だちて(野分めいて)、にはかに肌寒き夕暮のほど」であったという記述がある。そんな風を初嵐とよぶ。「白壁に雨のまばらや初嵐   西山泊雲」「戸を搏って落ちし簾や初嵐   長谷川かな女」「なんの湯か沸かして忘れ初嵐    石川桂郎」。(初嵐我が家の庭を潤おせり    ケイスケ)。


秋風

2015-08-26 07:02:56 | 日記

秋風;秋の風、爽籟、金風、素風、色なき風。秋は夏冬の交代期に当たっており、気象学的にも定まった風位はない。初秋のころの身を軽くする爽やかな風、晩秋の身にしむような寂寞感じさせる風。いずれも秋風である。「金風」は五行説で秋は金に当たるので秋の風といい、「素風」は秋に白を配する中国の考え方からきて、白、無色、すなわち素風となった。「色なき風」は同じ考えに基づいて,華やかな色の無い,寂しさの身に沁みとおるような思いを秋風に感じとって繊細な、感覚的な言葉である。「妻病めば秋風門をひらく音   水原秋桜子」「ひとり膝を抱けば秋風また秋風    山口誓子」「吹きおこる秋風鶴を歩ましむ    石田波郷」「歩をゆるめつつ秋風の中にあり   清崎敏郎」「切りすぎし髪の中まで秋の風    朝倉和江」。(秋風の爽やかにして吾目覚る   ケイスケ)。

 


鶏頭

2015-08-26 05:39:30 | 日記

鶏頭(ヒユ科)花言葉は、永遠の愛、おしゃれ。鶏頭は花の形が鶏の頭に似ていることからついた名前だといわれ古名は「からあゐ」として『万葉集』に出てくるが、これは現在の野生種である。花の形はとさか状の丸いもの、こぶし状の丸いもの、槍のように先のとがったものなどがあり、先のとがものを槍鶏頭と呼んでいる。色が赤が一般的だが、まれには黄色や白、斑入りのものが園芸種の中にみられる。鶏頭は赤いものが最も鶏頭らしく、花の中でこれほど動物的な感じをもつ花も珍しい。力強く燃えるような量感とたくましい個性のあふれた花である。「鶏頭の十四五本もありぬべし   正岡子規」「我去れば鶏頭も去りゆきにけり   松本たかし「鶏頭を抜けばくるもの風と雪   大野林火」「鶏頭を三尺離れもの思ふ   細見綾子」「鶏頭を火と見る齢すぎしかな   林   翔」「鶏頭のかぎりなき種わづか採る   殿村莵糸子」。昨夜暑いので窓を開け風を入れながら寝たのが11時頃、途中に寒気がして、慌てて掛け布団を掛けたのが、午前2時だった。台風の影響もあつて全国的に気温が下がつやようだ。


シシウド

2015-08-25 06:47:11 | 日記

シシウド(セリ科;シシウド属)花言葉は、健康美。山地の斜面や、やや湿った日当たりのよいところに生える大形の多年草。茎は中空で毛が生え、直立して高さ1~2mになる。上部で枝を分ける。葉は2~3回3出羽状複葉。葉柄は基部いちじるしい鞘となってふくれ、茎を抱き、小枝の先では若い花序を包む。枝先に大形の複散形花序をつけ、大花柄は四方に広く張り出し、花火が開いたようである。花序は5個で内側に曲がる。総苞片も小総苞片もない。和名は猪独活で、ウドに似ているが、強靭なのでイノシシが食うのに適したウドと見て名づけられたという。花期8~10月分布地本州、四国、九州。この花の句は見当たらない。(ケイスケ)。初秋、台風の前触れ、九州地方に上陸の知らせあり、関東地方も吹いてくる冷やかなあらい風は、秋の到来を実感させる。「野分だちて、にはかに肌寒き夕暮のほど」『源氏物語』桐壺の巻。に記述がある。「白壁に雨のまばらや初嵐  西山泊雲」「戸を搏って落ちし簾や初嵐   長谷川かな女」「なんの湯か沸かして忘れ初嵐  石川桂郎」。(灯を消して部屋に招けり初嵐  ケイスケ)