田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

静かな文化センター

2021年09月20日 | 日々の出来事

  8月も最後の日に中央図書館へ行きました。写真は図書館南の広場です。いつもは本を読む人や親子でくつろぐ姿がみられますが、この日は人影がありません。いま図書館は感染防止対策のため利用制限が行われているのです。

 青空が広がっていましたが暑さも柔らかく感じられ、夏の終わりを思わせる日でした。カフェやショップがある楽水亭は休業中です。

 美術館は展示入れ替えのための休館です。園内を彩る花壇も秋の花へ衣替えする端境期です。園内を歩く人も少なく、文化センターの静かな夏の一日。

 ペリカン噴水です。昔はペリカンプールと呼ばれ、子ども達が泳いでいました。私もその一人です。

 図書館の横にある円盤投げの銅像。65年前の文化センターの開園当初からあります。以前はここに体育館が建っていました。中学生の時には学校が終わった後、夕方から友人とよく卓球をしに来たものです。当時、園内には観客スタンド付きの50メートル公認プールもあって、石橋文化センターはスポーツセンターでもありました。

 緊急事態宣言は今月末までです。図書館は不要不急ではないのでしょう、さすがに昨年の様な臨時休館はしていませんが、館内の滞在時間は30分までに制限されています。椅子は全て取り払われていて、大人や子どもが館内で読書に親しむ姿は見られません。多くの公共施設は閉ざされ、人が集まる催しは軒並みに中止です。

 閉塞感がただよう中、新しい生活様式などといいますが、なかなか馴染めません。人の温かみや息遣いが感じられる接触を避けるのは人間の本能に反しているからです。それとも、これを機に無機質な仮想現実が当たり前の社会になるのでしょうか。

 

 

 

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