田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

長崎へ一泊旅行(1日目)

2017年06月22日 | 日々の出来事

  先月末のこと。朝食後に天気予報を見ていると、数日間は晴天が続きそうです。旅行に出かけることにしました。行先は長崎です。思い立ったが吉日と、バタバタと準備をして出発しました。鉄道の旅をとも考えましたが、旅行先での移動を考えて車で行くことにしました。ただし高速道ではなく、有明海を眺めながらのんびりと下道を走ります。 

 長崎に着いたのは昼もだいぶ過ぎてからです。写真は大浦天主堂とグラバー園に行く坂道です。長崎は坂の町。市内の観光地には坂道がつきものです。道沿いには土産物屋が並んでいます。

  大浦天主堂です。

 

 階段を上がったところの小広場から見上げます。大浦天主堂は1865年に創建され、一昨年に150年周年を迎えました。創建後に一部改築されていますが、国宝に指定されています。豊臣秀吉に捕えられ殉教した26聖人に捧げられた教会です。内部は撮影禁止となっています。

 大浦天主堂の隣にある旧羅典神学校。重要文化財です。裏手からグラバー園に行くことが出来ます。

  グラバー園から長崎の市街地を眺めます。今はエスカレーターや斜行エレベーターが設けられて楽になりました。長崎の地形は、深く入り込んだ入り江を山が取り囲んでいます。

 赤屋根の向こうに、チャンポン発祥の店といわれる四海楼が見えます。明治32年創業ですから、随分な老舗になります。十数年前に建て替えられましたが、建て替え前の店でチャンポンを食べたことがあります。

 旧リンガー住宅です。フレデリック・リンガーは当初グラバー商会で働き、のち独立して長崎の殖産興業に功績がありました。

 西洋料理発祥の碑です。園内には、日本最初期のアスファルト道路の一部が残っています。人力車を走らせるためだったそうです。長崎市内には我が国最初の気球発揚の地や、鉄道発祥の地、ボウリング発祥の地などの碑が建っています。

 旧自由亭です。日本人シェフによる初の西洋料理店です。このほかにも園内には幾つかの洋館があります。

  洒落たオープンカフェがありました。ここで休憩です。

  旧グラバー住宅です。世界文化遺産になっており、長崎観光の目玉でもあります。

 私が小学生の時の修学旅行は一泊二日で、訪問地は長崎でした。ここグラバー邸の前で撮ったピンボケの記念写真を憶えています。実家のどこかににまだ残っていると思います。今回の長崎旅行は、その時の修学旅行をなぞる旅になりました。

 長崎市の市花はアジサイです。シーボルトの日本人妻だったお滝さんに因むものです。この日は市内各地でアジサイ祭りがあっていました。

  邸内に入ります。この部屋はゲストルーム。

  テーブルの上には当時の西洋料理が再現されています。

  邸内から外を見ます。長崎港の向こうは三菱重工業の造船所あたりでしょうか。

  ガラス越しに見た長崎港。大型客船が停泊しています。

 外に出ます。松ヶ枝国際観光船埠頭に、先ほどの客船が停泊しています。客船はこの日の夕方に出航しました。向こうの山が稲佐山。テレビ塔と展望台が見えます。

 目を転じると大浦天主堂の尖塔が見えます。いかにも長崎らしく、山の上にまで住宅が建っています。

 グラバー園を出たところに長崎伝統芸能館があります。諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」の山車が展示されていました。各町の踊りと山車の奉納は7年に一度回って来るそうです。亡くなった母が一度見てみたいと言っていました。私もまだ見たことがありません。

 くんちの代表的な演し物である蛇踊りです。くんちではなく、別の機会に二度ほど観覧したことがあります。

  大浦天主堂の下まで戻ってきました。夕方になったので、近くにあるホテルに向かいます。

  この辺りは大浦町。この道の正面が市電の「大浦天主堂下」電停です。ずっと以前、長女がこの近くに下宿していましたので、何度も通った道です。そのこともあって長崎に来ると懐かしさを覚えます。

 今夜宿泊するホテルは右側の白い建物です。ビジネスタイプの小さなホテルですが、中庭があって長崎らしい洒落た雰囲気のホテルでした。

 この日は家内のたっての希望で、稲佐山から長崎の夜景を見る予定です。中華街で早めの食事をとることにしました。下の写真は湊公園です。毎年2月に開催されるランタンフェスティバルのメイン会場です。

 まだ長女が長崎にいたころ、一度ランタンフェスティバルを見たことがあります。湊公園はたくさんの人出で身動きもままならない程でした。写真の左端では小父さんたちが将棋を楽しんでいます。中国や台湾に行った時、公園で中国将棋をしている人たちをよく見かけました。

 新地中華街です。横浜のようには大規模ではありません。ここは外国人居留地だった東山手地区や出島からも近く、古い長崎の記憶を残しています。長崎の文化はよく「和華蘭」といわれます。風物や食文化が日本と中国やオランダ・ポルトガルなどの西洋が入り混じっているということです。

 風景もそうですし、食では卓袱料理がその代表的なものですね。

 稲佐山へはタクシーで行くつもりでした。しかし幾つかのホテルを回るシャトルバスがあると聞いたので、それを利用することにしました。稲佐山の展望台へは、麓からロープウェイが運行しています。

 標高333メートルの、頂上からの長崎の夜景です。三脚を持たないので、手振れでこの1枚しか撮れませんでした。夜間撮影の設定も解らないので、この程度です。

 しかし多くの人が夜景見物に来ているのに驚きました。帰りのロープウエイに乗るのに、行列を作って30分以上待たされました。帰りのバスの時間が気になって仕方ありません。結局、展望台には15分程度いただけです。

 参考に2年前に来た時の写真を載せておきます。家内も昼の方が綺麗だったと言います。

  翌日は平和公園に行きました。小学校の修学旅行で訪問して以来です。

 

 

 

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4 コメント

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懐かしいです (まん)
2017-06-22 10:33:43
おはようございます
私も一昨年以前主人の転勤で住んでいた為懐かしく
主人と訪れました・・がやはり皆さんコース的に行くところが一緒ですね

文章を読んで写真を懐かしく観て、宿泊した場所も近くのようで何回もみてます

何回訪れても素敵な長崎ですね~~(^^♪
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こんにちは (九州より)
2017-06-22 17:54:42
私にとって長崎は懐かしさを感じる町です。
一時期、娘が住んでいただけですが親しみを覚えます。
皆さん、行くところは大体同じですね。
坂本龍馬の旧跡も訪ねたいのですが、坂の上の方らしいので行きあぐねています。
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グラバー邸 (京都で定年後生活)
2017-06-22 21:39:54
こんばんは
10年ほど前でしょうか。妻と長崎に行きました。
宿泊は雲仙だったと思います。船でイルカを見たのが印象的でした。
グラバー邸にも行きました。上り坂はエスカレーター?というより動く歩道でしたが、高所恐怖症の私には少し怖かった記憶が残っています。
グラバー邸から見た景色はとてもきれいでした。
夜景は画像のようになるのですね。
画像を拝観し、思い出しました。
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京都で定年後生活様 (九州より)
2017-06-23 06:41:38
おはようございます。
長崎は異国情緒を残した、いい雰囲気の町です。
私も高所は苦手ですが、地面に足がついているとそれほど怖くはありません。
グラバー園にはエスカレーター、動く歩道両方があります。上るのが随分楽になりました。
実際の夜景は写真よりも綺麗です。上手に撮れませんでした。
翌日は、私達も雲仙に回りました。
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