皆さん、
まずはこの馬鹿面を見ていただきたいです。
投げブッ込み派の勲章とも言える2枚をゲットいたしました。
14日(木)夕方から15日(金)夕方にかけて、ほぼ24hr粘りに粘った結果がこれです。
まだ海の中は季節の移り変わり途中のようで、夏の魚と冬の魚が混在しておりました。
私はサラリーマン釣師なので、今週も16(土)17(日)に出撃する予定でした。
今週は勤務先の会社からの指示で健康診断を受診しました。
14(木)朝に受診した人間ドックの結果が、その日の昼過ぎには、すでに出ていて、
この結果を解説する医師の口からは、自分でも思いもしない良好な状態であると
告げられました。
これにすっかり気分を良くした私は、珍しく仕事を放ってでも、
早く出撃したくてたまらなくなり、
15(金)は急遽有給休暇を取ることにして、予定を早めに繰り上げて、
14日夕方にはフルアクセルで常磐道を北上しておりました。
しかしながら、午前中レントゲン撮影のために飲んだ白いバリウムと、
それを下すために飲んだ下剤の効果で、腹の調子がおかしく、高速道路の
パーキングに立ち寄ること数回、途中、出撃する気力を削がれることも
ありました。
さて、すっかり軽くなった身で、逆にナチュラルハイに陥った私は、
常磐道の北茨城ICで降りて、釣侍さんで太目青イソメを4パック購入して、
すぐ近くに位置する目的地である大津港に向かいました。
目指すポイントは、先週、調査のために下見をしていた大津港の東側の埋立地。
以前から、いや震災前からずっと竿を出したかった場所でしたが、
最近までずっと工事のため立ち入り禁止でした。
大津港の横に延びる長い堤防は以前から入れるようでしたが、
沖堤防と埋立地の間を流れる水道の場所は今でも工事中のようですが、
岸壁の縁だけは入れるようです。
現場に到着したのは14日の17:00。すでに日は沈んでおり、平日の夕方とあって
誰も居ない広い駐車場に私独りだけでした。
駐車場から重たい荷物をキャリアカーに積んで、ポイントの場所まで200メートル
ほど歩くと、まだ気温が高いせいか、汗が噴き出す始末。
さっそく陣地を構築、投げ竿4本と、足元に短竿2本を準備しました。
うーん、写真じゃ暗くて上手く説明できません ↓ ↓
翌朝未明に撮影した写真で、ポイントの説明をさせていただくと、
大津港の東の端の水道の横から、沖堤防に平行して、東から西に向かって投げ込んでおります。
竿の左側に水道があり、その水道に沿って見える長い堤防は沖堤防です。
暗闇の中、ポン級アイナメを狙って、できるだけ沖堤防の際に投げ込んでみますが、
竿をさびくと、キツい根掛かりの連発で、
開始早々、早くもオモリごと2つ失いました。トホホ、涙。
まあ、最初からラグビー攻撃のサイドアタック的な攻め方は止めることにして、
目の前に広く開けた正面へ、あらためて4本の竿を投げ込み直しました。
さらに足元に2本、根魚狙いで垂らしました。
水深は足元5mぐらい、50m沖で10mぐらいでしょうか。よく行く小名浜港よりは浅いです。
底は砂底のようですが、ロープやブロックのようなものが沈んでおり、
きつい根掛かりがあります。
18:30 開始。独り耐久レースの開始です。
太目の青イソメの2匹掛けで投げ込んでますが、エサ取りが多く、アタリも出ないまま、
ジビジビ齧り取られます。
エサ取りの正体は、たいていフグだろうと思われますが、
常磐の釣り場では、シャコが青イソメを上手に齧り取ります。
19:30
エサチェックのために竿をしゃくって巻き上げると、何かぶら下がってきました。
エサ取りの代表、シャコが掛かりました。
大津港は昔からシャコが多いです。シャコを釣るには小さな袖針7~8号ぐらいに
青イソメを小さく切って投げ込みます。
私のように丸セイゴ針15~17号では、ほとんど掛かりません。
19:50
エサチェックのために竿をしゃくると、ズンッとした手応えがありましたが、
巻き上げる途中で水面に浮上したので、早々とアナゴであると確信しました。
45cmの、ちょっと物足りないヤツでした。
20:00
エサチェックのため、竿をしゃくると、ズシンと重量感を感じましたが、無抵抗なまま、
ただやたらと重たいだけだったので、途中でお星様だと思いながらも、巻いて寄せてくると、
やはりね、・・・これぞベイスターズやねぇ。
あらら、足元からもお星様。
ヒトデって夜はあまり釣れないんだけどな。ここのはよく釣れます。
21:00
足元から冬の代表選手、可愛いドンコちゃんが上がりました。もう冬だよね。
21:05
足元からなかなかの手応えで上がってきました。
一瞬、クロダイかと見間違えましたが、ウミタナゴでした。
21:20
投げ竿のトップが震えるようなアタリ発生。竿をしゃくると、手応えがありましたが、
たぶんグーフーだろうと思いながら巻き取ると、やはりコイツ。
22:00
足元から強い手応えで上がってきたクロソイ君。
とっても美味しそうだったので、身柄確保しました。即、大事にクーボックスへ。
23:35
またもや大津港のベイスターズ。深夜でもよく釣れてくるねえ。
日付が変わって15日 AM0:45
昼間は暑くても、夜はやはり寒いです。
エサチェックのため、竿を立ててリールを巻きましたが、ほとんど感じられないほどの
可愛いセイゴ君が掛かってました。針を丸呑みしていたので、リリースできず。
15日 AM2:30
正面に投げ込んだ竿のトップに叩くような、明確なアタリ発生。
巻き始めたときは、重量感を感じて、かなり大物かと期待しましたが、
巻き取り途中で水面に浮いてバチャバチャやったので、アナゴと確信。
これが夜カレイやアイナメなら嬉しいのですけど、いくら大きくてもアナゴでは
喜びも半減です。
60cmの太いアナゴ君でしたが、失望感のあまり、写真撮影を忘れてしまいました。
AM6:05
とうとう夜が明けてきました。
14日の夜から15日の朝までに釣れた魚といえば、・・・
シャコ1、アナゴ2、ドンコ1、ウミタナゴ1、クロソイ1、ミニセイゴ1
まあ、食べ応えがありそうなのは、アナゴとクロソイぐらいですかねぇ。
目的の、カレイ、アイナメの姿は無し。寂しいですねぇ。
このままでは帰れません。
満月が出ているので、潮汐は大潮です。
真夜中にかなり潮が引きましたが、その後の満ち潮によって、15日(金)の朝が満潮で、
大チャンスになると思います。
50歳を超えたおっさんには、徹夜はキツいです。タメージでかいです。
明るくなってきて驚きましたが、写真にはうまく映りませんが、
目の前は大きなイワシの大群で敷き詰められています。
タモ網で簡単に掬えるほど居ます。
ところどころで、シーバスがバシャバシャとボイルしてますが、エサのイワシが多すぎて
ルアーを投げても気付いてくれません。
早朝からシーバス狙いのアングラーかと思いきや、タコ狙いの人々がやってきました。
なんせタックルがトローリング竿だし、マグロかカジキでも釣るような頑丈なモノです。
さらに明るくなって気付きましたが、沖堤防に沿って、漁師が仕掛けたカゴのブイやらロープやら
あちこちに沈めてあります。
私はこの一晩で、オモリごと仕掛け一式を4個失いました。
ここへ通い慣れて、カゴの沈められた位置を知っていれば、回避することも可能かと思います。
AM7:15
朝マズメの時合いも過ぎようかというとき、4本の投げ竿のうち、右から2本目のトッブが
チョーン、チョーンと大きく長くおじきをして、10秒ほど繰り返しました。
今までのアタリの出方と全然違う動きでした。
これはもしや・・・
アタリが出てからさらに30秒ほど待ってから、竿を手に持って、えいっ、大きくしゃくると、
海底をオモリがずれて動く後ろに、ズドーンと重たいものが付いている感触を感じました。
竿も満月になりましたが、リールの巻き取りも重たいです。巻き始める最初は抵抗も無く、
ただ重たいだけでしたが、浮かせて、あと10mぐらいに寄せてきたときに、
カレイの茶色いカタチが見えたので、慎重になって、リールを巻くスピードをゆるめると、
急にグイグイ抵抗して潜ろうと動き出しました。
タモを用意してなかったので、ちょっと焦りましたが、満潮で潮位も高いこともあり、
無事に、岸壁へ抜き上げました。
小名浜港で40~50cmのカレイを見慣れているので、コイツを見たときに小さく感じましたが、
ちょうど30cmありました。
マコガレイ30cmゲットです。
AM7:55
アタリはありませんでしたが、エサチェックのために竿を立ててしゃくると、
いっしゅん根掛かりのように感じましたが、グイーンと竿を引っ張ると、
少しだけズルッと手前に寄せることが出来ました。
ん?ゴミや海藻を引っ掛けたかな?
抵抗はありませんでしたが、けっこう重たい手応えで寄せてきました。
こっ、これは、もしや2匹目のカレイかな?と、すこしだけ期待しましたが、
上がってきたのは、デカいシャコでした。
しかも針が頭を貫通して、伸びて失神している・・・。
おそらく針の付いたアオイソメを口に掛けたまま巣穴に入っていたところを、
私が竿をしゃくって、無理やり引きずり出したのだと思います。
いっぽう、暗いうちには活躍してくれた足元の短い竿は、明るくなってピクリとも動きません。
AM9:25
エサチェックのために竿を立てると、抵抗無く、重量感のみ感じて寄せてきました。
またシャコかな?と思いながら寄せてくると、新しいカタチのお星様でした。
AM9:50
朝マズメのチャンスも完全に過ぎて、まったりとした時間帯になりました。
ああー、まぐれと言われないように、もう1枚欲しい。
大津港や小名浜港のカレイは午後1時前後の潮の向きの変わり目で来ることが多い。
それまで待ちますか。
やや落ち付いた感じの海を見ながら、間隔を開けて、ゆっくりと打ち返しておりました。
徹夜したあとの疲れたカラダに、背後からポカポカ陽気の日差しが差して、
背中が温かくなって、眠気を誘います。
もう帰ろうかな? カレイ1枚でも釣れただけでも十分な収穫やん。
今の季節、日本全国でも、まだまだカレイの顔は拝めてないし・・・。
釣侍の店長も、「まだカレイは早いよ」って言ってたし・・・。
ぼうーっと、4本の竿を眺めていると・・・
またしても右から2本目の竿が、こんどは、一瞬にしてミチ糸がたるみだしました。
糸フケも大フケです。リール10回ぐらい回さないと、ピンと張れないぐらいの糸フケが
発生しました。
こっ、これはカレイで間違いないでしょう。
糸フケの出る魚といえば、カレイ以外に考えられません。
ゆっくりと竿を持って、リールをかるく回して、糸フケを取ったところで、
いち、に、の、さん、で、えいっ、と大きく竿をしゃくりました。
すると、ズドーンと重量感が伝わりました。
竿が満月に曲がって、リールを力を込めてゴリゴリ巻いて寄せてきました。
水面下に先ほどより大きな茶色い平べったいカタチが見えました。
コイツは寄せてきても抵抗はしませんでしたが、なんせ重たい魚体です。
慎重に、せーの、で、岸壁に抜き上げました。
とっても分厚いマコガレイです。
メジャーに乗せると、・・・ ・・・
おっ、36cm ありました。
すごいです。マコガレイが2枚。
もうこれで十分じゃないですか。
AM10:20
足元の短竿に付けた鈴がリンリンなり続けたので、
これは何か掛かっているぞと思い、巻き上げると・・・
おっ、アイナメ恭子ちゃん。
でも、しっぽの形を見て・・・
なんや、クジメやん。←ガッカリ。
一瞬アイナメかと喜びましたが、すぐにクジメと判り、がっかり落胆。
私の後ろに忍び寄っていた地元のノラ猫に差し上げました。
日が昇り、気温が上がって、11月とは思えないポカポカ陽気になりました。
2枚もカレイが釣れて、徹夜して粘った甲斐がありました。
その後はアタリも無く、この時点で終了しても十分満足な結果です。
キャリアカー、クーラーボックスを置いているコンクリートブロックが作る
日陰がとっても重宝です。しばし、この日陰でキャリアカーに座り込んで休憩。
しばらくウトウト寝り込んでしまっていたようですが、ここまで来たなら
夕方のチャンスに3枚目のカレイを狙おうと思っている自分が怖いです。
14:20
午後になって、地元民なのか、観光客なのか、釣り人が増えてきました。
駐車場の前で、お気楽に、イワシを狙っているのでしょう。
見ていると、サビキ仕掛けに大きなイワシが鈴なりで上がってきます。
1時間ほどで1人100匹は確実に釣れています。
アジやサバは居ないようですが、大きなイワシだし、食べ応え十分でしょう。
釣り人も多いですが、その上をカモメたちが飛んで、鳥山が出来ていました。
写真手前に映っている椅子に腰かけて釣りを楽しんでおられる2人組は、
棒ウキでクロダイ狙いのようで、
見ていると、頻繁に竿が曲がっていました。
皆さん楽しそうです。
それに比べて私の釣りは、なんとストイックな釣りなんだろうか。
16:25
そろそろ夕刻です。このチャンスに備えて、昼間にケチってきたアオイソメを
ここが勝負とばかりに、豪華に盛り付けて投げ込みました。
夕刻から日暮れまでの、あと30分ほどの勝負です。
16:40
たっぷりのアオイソメを付けて、投げ込んで、4本の竿を注視します。
すると、沖堤防に近く投げた竿のトップが・・・
大きく・・・3度ほど・・・引き込まれるように揺れました。
こっ、これは・・・?
もしや3枚目のアタリかも・・・?
今までの無理して耐えて疲れたカラダに、一気にアドレナリンが逆流して、
心臓がバクバク鳴り出しました。
ルーティーンのごとく、アタリのあと30秒ほど待ってから、
竿を手に持って、えいっ、としゃくると・・・
ん?
重たくないけど、何かが掛かっています。
なんだろ?
カレイとちがうのか・・・がっかり。
リールを巻いて、寄せてきて、・・・
あーん、オマエか。
なかなか良型のキスです。
20cmほどでしょうか。
カレイと比べるからガッカリしますが、
キス狙いなら、なかなかのもんです。
贅沢言ったらダメです。
でも私は3枚目のカレイが欲しいんだ。
17:50
日が暮れてもアタリが無く、アオイソメもとうとう尽きて、すべてが終わりを告げました。
よく頑張りました。
3枚目のカレイは釣れませんでしたが、沈みロープやブロックの多い、超テクニカルな、
この場所は、根掛かり対策をバッチリすれば、もっと釣れるかもしれません。
釣りを終了します。
さてと、あらためて釣果を見てみると・・・
マコガレイ。30cmのほうはメス、36cmのほうはオス。どちらも産卵前の分厚いヤツでした。
シャコ。大きいほうは身が多く、食べ応えがありました。
冬の夜釣りの代表。アナゴ、ドンコ、クロソイ。
夏の昼夜いつでも釣れる代表、ウミタナゴ、キス、セイゴ。
全部集めたら、ちょっとした魚河岸になりますわ。笑。
24hr大津港で粘って粘り続けた結果、大変満足のいく結果になりました。
マコガレイ 30cm 36cm 2匹
アナゴ 45cm 60cm 2匹
シャコ 普通 大 2匹
ドンコ 小 1
ウミタナゴ 普通 1
セイゴ 小 1
クロソイ 普通 1
クジメ 普通 1
キス 普通 1
合計 12匹
その他 ヒトデ多数、
今回はアイナメを見なかったことが残念です。
まぎらわしいクジメは地元のネコにくれてやりました。
今後、さらに水温が下がって再度チャレンジしたいです。