かなり以前から、高騰するエサ代に悩まされてきました。
自宅の近所で何処かアオイソメ、岩虫、ユムシなど、自然に生息している場所はないものか?
最近はミミズさえ見つけにくいのに、海釣りのエサをタダで調達するのは限りなく難しいです。
では破格の値段で販売している釣エサ屋は何処かにないものか?
探してますけど、そんな情報って無いですねぇ。
近況では青イソメ50g600円、岩虫50g1200円、ユムシ1個230円、・・・高すぎます。
北陸や常磐の海へ出撃する度に、毎回ガソリン代、高速道路代、釣エサ代の、この3つが
大きな出費で悩みのタネとなっています。
よくルアーで釣ったらどうなの?と訊かれますが、ルアーでもよく釣れると言われるルアーは
もの凄く高価だし、ルアーマンの皆さん、あまり言わないけれど、フラットフィッシュや底物
を狙って1日中釣っていればすぐに10個ぐらい根掛かりでロストしますよ。
全く釣れないとすぐに飽きてしまうし・・・。
それにキスやカレイはルアーでは釣れません。
暇さえあれば、自分なりにいろいろと安価な代用品を試してきました。
近所のスーパーで売ってる塩サバや、イカ、アサリ、小エビの冷凍シーフードミックス、
さらにバナメイエビ、ほたるいか、イワシ、いろいろ試してきました。
結果は少々釣れるし、調達が非常に便利ですが、しかしスーパーで購入してもそれにりに
高価なエサ代になってしまいます。
もっと画期的なエサは見つからないものか・・・
たとえばハゼ釣りの特効エサがホタテ貝柱だったり・・・そんなものです。
今回も、投げブッ込み用の安価なエサの開発を試みてきました。
今回は業務スーパーで購入した鳥皮2kg880円を使ってユムシの代用品として作成して、
試してみました。
400gほど解凍して、そこへ集魚剤、オキアミ、防腐剤を添加して、手でこねてから
ユムシの形に丸めて整形。
どうですか?ユムシに見えませんか? これなら1個10円ぐらいですよ。
冷蔵庫で一晩寝かせてから、新潟県柿崎海岸でテストしてみました。
今年のGWに真鯛2匹ゲットした場所へPM14:00に到着しました。
柿崎中央海水浴場の西端、柿崎川の右側の砂浜に陣地を構えました。
私の左側には河口で頑張るルアーマンたち。
この日、中央海水浴場では、パラセーリングの人たちで海岸を占領されてました。
珍しいのでしばらく見学してました。
北から南へ風が吹いていて、風に引っ張られるようにして海上を沖のほうまで
滑ってましたが、1方向からの風に対してなぜ元の出発地点へ戻ってこられるのか?
とても不思議でした。
夕刻まで時間を潰して、PM16:00ごろから鯛狙いで始めました。
いちおう、私が、最近、集魚用のネリエサを取り付ける仕掛けでブッ込んでみました。
左側にダミーの竿を1本並べて、ルアーマンがこっちへ投げ込んでこないように結界を
張りました。
小さい生春巻きのように鳥皮を巻いて、輪ゴムで固定。
冷蔵庫で一晩おくと、身から水分が抜けて、締まって、かなり硬くなっていました。
投げ込んで15分間隔でエサチェックのために回収すると、何者かに少しずつ齧られて
小さくなって戻ってきました。
竿先に取り付けたLEDランプを睨んでいると、明確なアタリは出ませんが、しかし、
モゾモゾ、モヤモヤ、微妙に竿先が震えているように感じます。
PM21:00ごろ一度だけLEDランプがビビッと1cmほど揺れ動いたように見えたので、
回収すると、ベイビーなフグが掛かってました。
仕掛けを回収したら素バリで戻ってくることも何度かあったので、鳥皮がフグに喰われて
いる事実は確認できましたが、その他の魚にはどうなのか? 居るのか居ないのか?
喰っているのか喰ってないのか? 判りませんでした。
試作品の鳥皮はどんどん減ってゆきましたが、スカッとした大きなアタリは一度も
出ませんでした。海の中にはこんな小さいフグばかり居るのでしょうね。
海岸でクーラーボックスに座りながら、独りで頭上にさんざめく星たちを眺めて、
スマホで日本シリーズを観戦しながら、それでも、目だけは竿先のLEDランプを注視して
PM23:00まで粘りました。
日没から吐く息が白く煙って、季節は着実に冬へ向っていました。
冬のカレイが待ち遠しいです。