そういや木曜会(誠先生の剣道教室)の事。
2020年11月5日に書いたのを最後に、単独の記事としては書いていないのだ。
「最近の稽古あれこれ」に2021年3月18日と3月25日、4月15日の稽古を少し書いただけだ。
改まって木曜会のことを書いて見ようと思う。
実は木曜会の稽古は私にとっては特別なものである。
佐藤誠先生に出会ったのは2011年(平成23年)の1月で、
まだ道場の建物があった頃の長正館。
毎年恒例の大阪府剣道道場連盟の互例会だった。
稽古はお願い出来なかったが、佐藤先生のその剣風は見事で美しくそれに強い。
尊敬する長正館の強い七段先生が佐藤先生に手玉に取られているのを見て本当に驚いた。
こうなると自分の稽古どころでは無い。
面を外して、トイレ側のドアの影からその稽古姿を最後まで拝見したのだ。
稽古が終わって解散するおりに「毎週木曜日に四條畷で稽古してますからどなたでも来てください」と言われた。
私は迷わず駆け寄って名刺をいただいた。「木曜日なら空いてる・・四條畷なら通える・・」と思ったのだ。
こういう時はすぐに行くに限る。次の木曜日から四條畷に出向いた。
他には枚方のY六段(当時)が来ていた。出稽古で来たのは二人だけだった。
(Y六段は、事情があって5年ほどで辞められたが、そのあとすぐに七段に受かったと聞く)
当初は延々と、二人で近間からの面打ちを交互に続けた。基本の「ゆぅ~~くりぃ~」の面である。
単調な面打ち稽古は退屈とは思ったが、佐藤先生が手本を見せると私の打ちは明らかに駄目である。
姿勢、構え、体幹、打ちの安定度と強度がまったく別次元なのだ。
真似をしようと何度も何度もやってみるが、単純な基本の面打ちが決まらない。
「少しはまともになったかな?」と思えるのに一年はかかったと思う。
それでも佐藤先生のレベルにはほど遠いのだ。
半年か一年ほど経つと出稽古の人も増えてきた。
さらに数年経ち、名称も「木曜会」と定められた。
単調な面打ち稽古(色々な面打ちのパターンがあるが)がメインだが、たまに地稽古もある。
佐藤先生は脇から見ておられる。自己流となり剣風が乱れると「崩れてはダメ!」と注意される。
あくまで基本の延長線上での実戦技で無いと駄目なのだ。これは勉強になる。
----------------------
木曜会に行くようになり、かれこれ10年以上が経ってしまった。
この木曜会は私にとって「剣道の母港」のようなものである。
七段に難なく合格できたのも木曜会の稽古があってこそだ。
長正館も含め、あちこちで稽古をしているとどうしても崩れる。
崩れた剣道を正しい剣道にメンテナンスする場が木曜会なのだ。
正しさに戻れるところがあるいうことは素晴らしいことである。
以下、今年になってからの5回の稽古のまとめ。
5回しか稽古出来なかったのは、もちろんコロナによる中止のせいだ。
(「最近の稽古あれこれ」と一部内容が重複します)
2021年3月18日
【終礼のお話より】
打ちたい打たれたくない、特に「打たれたくない」という気持ちを捨てて、
自分の打てると思う間合いまで入って身を捨てて打ち込むことが大切である。
自分が正しいと思った事を命がけで実行するというのが剣道精神のすばらしいところであり、
正義を貫いて行動するということが、剣道が社会に認められているところである。
2021年3月25日
【終礼のお話より】
審査は強い弱いだけを見ているのでは無い。
その段位に見合った(着装、礼法を始めとして)基本が出来ているかを見ている。
礼をして蹲踞して立ち上がって気合を出した段階でどの程度かわかってしまうものである。
六段以上は風格や品位というものも求められる。普段の稽古の中で身に付けるべきものである。
着装、礼法、正しい姿勢、旺盛な気勢も含めて意識して稽古しなければならない。
2021年4月1日
一足一刀からの一挙動の打突。審査員の視点。間合の考え方。気剣体一致。
技の出し方→大陸弾道弾の例え話。審査と試合の違い。受審段位ごとに求められるもの。
鎬の使い方。以上、座学。そのあと素振り。最後に面を着けて正面打ち基本。
2021年4月15日
1)座学(面を着用しないで審査に向けての講義。
2)審査対象者(女性3人)の立ち合い稽古。
3)七段元立ちで審査を意識した指導稽古。
立合い稽古は動画を撮って後ほど会員に限定公開した。
女性3人全員(七段1名、六段2名)の合格者が出た。
どなたも、この動画を何回も見て参考にしたのだとか。お役に立てて嬉しい。
2021年7月29日
三か月ぶりの稽古。
昇段された女性3名の話を聞く。やはり素直な人は合格するものだと思った。
撮影した立合い稽古の動画は「何回も見て役立ちました」と言われて本当に嬉しい。
この日は面を着けず、2人組での竹刀打ち稽古がメイン。
いかに姿勢を崩さず肩を使うか。打突力をともなう打ちの稽古。
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緊急事態宣言のため8月は稽古無し。
9月から再開出来れば良いのだが・・・・
2020年11月5日に書いたのを最後に、単独の記事としては書いていないのだ。
「最近の稽古あれこれ」に2021年3月18日と3月25日、4月15日の稽古を少し書いただけだ。
改まって木曜会のことを書いて見ようと思う。
実は木曜会の稽古は私にとっては特別なものである。
佐藤誠先生に出会ったのは2011年(平成23年)の1月で、
まだ道場の建物があった頃の長正館。
毎年恒例の大阪府剣道道場連盟の互例会だった。
稽古はお願い出来なかったが、佐藤先生のその剣風は見事で美しくそれに強い。
尊敬する長正館の強い七段先生が佐藤先生に手玉に取られているのを見て本当に驚いた。
こうなると自分の稽古どころでは無い。
面を外して、トイレ側のドアの影からその稽古姿を最後まで拝見したのだ。
稽古が終わって解散するおりに「毎週木曜日に四條畷で稽古してますからどなたでも来てください」と言われた。
私は迷わず駆け寄って名刺をいただいた。「木曜日なら空いてる・・四條畷なら通える・・」と思ったのだ。
こういう時はすぐに行くに限る。次の木曜日から四條畷に出向いた。
他には枚方のY六段(当時)が来ていた。出稽古で来たのは二人だけだった。
(Y六段は、事情があって5年ほどで辞められたが、そのあとすぐに七段に受かったと聞く)
当初は延々と、二人で近間からの面打ちを交互に続けた。基本の「ゆぅ~~くりぃ~」の面である。
単調な面打ち稽古は退屈とは思ったが、佐藤先生が手本を見せると私の打ちは明らかに駄目である。
姿勢、構え、体幹、打ちの安定度と強度がまったく別次元なのだ。
真似をしようと何度も何度もやってみるが、単純な基本の面打ちが決まらない。
「少しはまともになったかな?」と思えるのに一年はかかったと思う。
それでも佐藤先生のレベルにはほど遠いのだ。
半年か一年ほど経つと出稽古の人も増えてきた。
さらに数年経ち、名称も「木曜会」と定められた。
単調な面打ち稽古(色々な面打ちのパターンがあるが)がメインだが、たまに地稽古もある。
佐藤先生は脇から見ておられる。自己流となり剣風が乱れると「崩れてはダメ!」と注意される。
あくまで基本の延長線上での実戦技で無いと駄目なのだ。これは勉強になる。
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木曜会に行くようになり、かれこれ10年以上が経ってしまった。
この木曜会は私にとって「剣道の母港」のようなものである。
七段に難なく合格できたのも木曜会の稽古があってこそだ。
長正館も含め、あちこちで稽古をしているとどうしても崩れる。
崩れた剣道を正しい剣道にメンテナンスする場が木曜会なのだ。
正しさに戻れるところがあるいうことは素晴らしいことである。
以下、今年になってからの5回の稽古のまとめ。
5回しか稽古出来なかったのは、もちろんコロナによる中止のせいだ。
(「最近の稽古あれこれ」と一部内容が重複します)
2021年3月18日
【終礼のお話より】
打ちたい打たれたくない、特に「打たれたくない」という気持ちを捨てて、
自分の打てると思う間合いまで入って身を捨てて打ち込むことが大切である。
自分が正しいと思った事を命がけで実行するというのが剣道精神のすばらしいところであり、
正義を貫いて行動するということが、剣道が社会に認められているところである。
2021年3月25日
【終礼のお話より】
審査は強い弱いだけを見ているのでは無い。
その段位に見合った(着装、礼法を始めとして)基本が出来ているかを見ている。
礼をして蹲踞して立ち上がって気合を出した段階でどの程度かわかってしまうものである。
六段以上は風格や品位というものも求められる。普段の稽古の中で身に付けるべきものである。
着装、礼法、正しい姿勢、旺盛な気勢も含めて意識して稽古しなければならない。
2021年4月1日
一足一刀からの一挙動の打突。審査員の視点。間合の考え方。気剣体一致。
技の出し方→大陸弾道弾の例え話。審査と試合の違い。受審段位ごとに求められるもの。
鎬の使い方。以上、座学。そのあと素振り。最後に面を着けて正面打ち基本。
2021年4月15日
1)座学(面を着用しないで審査に向けての講義。
2)審査対象者(女性3人)の立ち合い稽古。
3)七段元立ちで審査を意識した指導稽古。
立合い稽古は動画を撮って後ほど会員に限定公開した。
女性3人全員(七段1名、六段2名)の合格者が出た。
どなたも、この動画を何回も見て参考にしたのだとか。お役に立てて嬉しい。
2021年7月29日
三か月ぶりの稽古。
昇段された女性3名の話を聞く。やはり素直な人は合格するものだと思った。
撮影した立合い稽古の動画は「何回も見て役立ちました」と言われて本当に嬉しい。
この日は面を着けず、2人組での竹刀打ち稽古がメイン。
いかに姿勢を崩さず肩を使うか。打突力をともなう打ちの稽古。
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緊急事態宣言のため8月は稽古無し。
9月から再開出来れば良いのだが・・・・