稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

木曜会稽古(まとめ)

2021年08月12日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
そういや木曜会(誠先生の剣道教室)の事。
2020年11月5日に書いたのを最後に、単独の記事としては書いていないのだ。
「最近の稽古あれこれ」に2021年3月18日と3月25日、4月15日の稽古を少し書いただけだ。
改まって木曜会のことを書いて見ようと思う。



実は木曜会の稽古は私にとっては特別なものである。

佐藤誠先生に出会ったのは2011年(平成23年)の1月で、
まだ道場の建物があった頃の長正館。
毎年恒例の大阪府剣道道場連盟の互例会だった。

稽古はお願い出来なかったが、佐藤先生のその剣風は見事で美しくそれに強い。
尊敬する長正館の強い七段先生が佐藤先生に手玉に取られているのを見て本当に驚いた。

こうなると自分の稽古どころでは無い。
面を外して、トイレ側のドアの影からその稽古姿を最後まで拝見したのだ。

稽古が終わって解散するおりに「毎週木曜日に四條畷で稽古してますからどなたでも来てください」と言われた。
私は迷わず駆け寄って名刺をいただいた。「木曜日なら空いてる・・四條畷なら通える・・」と思ったのだ。

こういう時はすぐに行くに限る。次の木曜日から四條畷に出向いた。
他には枚方のY六段(当時)が来ていた。出稽古で来たのは二人だけだった。
(Y六段は、事情があって5年ほどで辞められたが、そのあとすぐに七段に受かったと聞く)

当初は延々と、二人で近間からの面打ちを交互に続けた。基本の「ゆぅ~~くりぃ~」の面である。
単調な面打ち稽古は退屈とは思ったが、佐藤先生が手本を見せると私の打ちは明らかに駄目である。
姿勢、構え、体幹、打ちの安定度と強度がまったく別次元なのだ。
真似をしようと何度も何度もやってみるが、単純な基本の面打ちが決まらない。
「少しはまともになったかな?」と思えるのに一年はかかったと思う。
それでも佐藤先生のレベルにはほど遠いのだ。

半年か一年ほど経つと出稽古の人も増えてきた。
さらに数年経ち、名称も「木曜会」と定められた。
単調な面打ち稽古(色々な面打ちのパターンがあるが)がメインだが、たまに地稽古もある。
佐藤先生は脇から見ておられる。自己流となり剣風が乱れると「崩れてはダメ!」と注意される。
あくまで基本の延長線上での実戦技で無いと駄目なのだ。これは勉強になる。

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木曜会に行くようになり、かれこれ10年以上が経ってしまった。
この木曜会は私にとって「剣道の母港」のようなものである。
七段に難なく合格できたのも木曜会の稽古があってこそだ。

長正館も含め、あちこちで稽古をしているとどうしても崩れる。
崩れた剣道を正しい剣道にメンテナンスする場が木曜会なのだ。
正しさに戻れるところがあるいうことは素晴らしいことである。

以下、今年になってからの5回の稽古のまとめ。
5回しか稽古出来なかったのは、もちろんコロナによる中止のせいだ。

(「最近の稽古あれこれ」と一部内容が重複します)


2021年3月18日


【終礼のお話より】
打ちたい打たれたくない、特に「打たれたくない」という気持ちを捨てて、
自分の打てると思う間合いまで入って身を捨てて打ち込むことが大切である。
自分が正しいと思った事を命がけで実行するというのが剣道精神のすばらしいところであり、
正義を貫いて行動するということが、剣道が社会に認められているところである。

2021年3月25日


【終礼のお話より】
審査は強い弱いだけを見ているのでは無い。
その段位に見合った(着装、礼法を始めとして)基本が出来ているかを見ている。
礼をして蹲踞して立ち上がって気合を出した段階でどの程度かわかってしまうものである。
六段以上は風格や品位というものも求められる。普段の稽古の中で身に付けるべきものである。
着装、礼法、正しい姿勢、旺盛な気勢も含めて意識して稽古しなければならない。

2021年4月1日


一足一刀からの一挙動の打突。審査員の視点。間合の考え方。気剣体一致。
技の出し方→大陸弾道弾の例え話。審査と試合の違い。受審段位ごとに求められるもの。
鎬の使い方。以上、座学。そのあと素振り。最後に面を着けて正面打ち基本。


2021年4月15日


1)座学(面を着用しないで審査に向けての講義。
2)審査対象者(女性3人)の立ち合い稽古。
3)七段元立ちで審査を意識した指導稽古。

立合い稽古は動画を撮って後ほど会員に限定公開した。
女性3人全員(七段1名、六段2名)の合格者が出た。
どなたも、この動画を何回も見て参考にしたのだとか。お役に立てて嬉しい。

2021年7月29日


三か月ぶりの稽古。
昇段された女性3名の話を聞く。やはり素直な人は合格するものだと思った。
撮影した立合い稽古の動画は「何回も見て役立ちました」と言われて本当に嬉しい。

この日は面を着けず、2人組での竹刀打ち稽古がメイン。
いかに姿勢を崩さず肩を使うか。打突力をともなう打ちの稽古。

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緊急事態宣言のため8月は稽古無し。
9月から再開出来れば良いのだが・・・・
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木曜会定例稽古(2020年11月5日)

2020年11月06日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時20分まで。今年23回目。参加人数20人ほど。
肌寒い。動くとちょうど良い感じ。

早めに到着したが袴を入れ忘れて事務所まで取りに戻る。
道が空いていて良かった。最近もの忘れが多い。
きょうは準備中に得意先から電話があって中断したせい。
途中で別の用事を済ませると何をしていたのかわからなくなってしまう。
不器用なので一つずつ確実に済ませていかねばならない。

10分ほど遅れて参加すると「間合いの入り方」の説明中だった。
これは大事なとこを見逃した。やはり遅刻は損をする。



素振りから参加。
面を着けて3人一組になり、切返し。
足と手が一致していない者が多く、一列に並んで「出して打つ」の稽古。そのあとまた切返し。

12と入って足を出して・・面、
12と入って・・足を出しながら面、
12と入って・・足を出しながら右拳を攻めて面、
交刃から左足を引き付けてからの面、
交刃から左足を引き付けて足を出しながら右拳を攻めて面、
前・後ろ・前・後ろ・前からの面、
前・後ろ・前からの面、
左足のみ後ろ・前からの面、
各自工夫して面。

切返しで終了。



【本日のキーポイント】

対角線を使った足からの打突。
攻め溜め割り。
左足が自分の間合い。
左足を引き付ける時は剣先を上げない。


【感想・反省点】

注意されたが、竹刀の振り幅が小さく打突力が無い。
左足の引き付けと打突が一致せず微妙にズレている。
打った後がギクシャクしている。→体幹がまだまだ出来ていない。
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木曜会定例稽古(2020年10月15日)

2020年10月16日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)


四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時20分まで。今年21回目。参加人数20人ほど。
暑くも無く寒くも無く。ただ湿度は高め。

本日は素振りから始まる。
3人一組になり、切返し、二足一刀の面打ち、基本の面打ち各種、
出頭面、色々な足遣いからの出頭面、鎬を使って出小手、小手も面も一本になるような小手面、
小手を打つと見せかけての面(最初からかついでは駄目)、面摺り上げ面・面返し面・面返し胴、
小手表摺り上げ面・小手裏摺り上げ面・相小手面、相手が面を打とうとした瞬間を擦り当て面、
2分の地稽古(A-B、B-C、C-A)、切り返しで終了。

審査は、気勢、先の気位、そこからの溜めが重要。
「何とか上手く打ってやろう」という気持ちでは受からない。

常日頃から、切返し一つでも、しっかりと打ち込んでいくことが大事。
「ここならしっかり打てる」という自分の間合を把握すること。
遠過ぎても近過ぎても駄目。いつでも打てる、相手に乗れる間合い。

小手は左足に体重を乗せて点で打つ。



地稽古(立ち合い稽古)では打ったあとの足捌きが大事。
鎬はアンテナ。必ず鎬を相手と合わせること。
打つ前、打つ時、打ったあとは適正な姿勢を保つ。

木曜会で習ったことは、自分の道場、もしくは出稽古でどんどん遣ってみること。
遣ってみて駄目だったら、その課題を持ち帰って、またここで稽古をすること。


【感想・反省点】

最後に地稽古(立ち合い稽古)をしたが、
自己流にならないよう意識するも、少なからず「地」が出てしまう。

右足を出しながら、鎬を感じながら、適正な姿勢で・・・

動画を確認すると、打たれたくないからか、首を傾けて小手面を打つ場面がある。
これは不細工だ。直さねばならない。

最後の地稽古は自分をチェックするためにも良い勉強になる。
打った打たれたは二の次として、正しい剣道を心がけていきたい。
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木曜会定例稽古(2020年10月8日)

2020年10月09日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)


四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時20分まで。今年20回目。参加人数20人ほど。
雨で肌寒いが動くとすぐに暑くなる。

本日素振り無し。審査が近いのですぐに実戦的な稽古となる。
面打ち、切返し、基本の面打ち各種、実戦を想定した間合いの入り方と面打ち、小手に対する応じ技、
面を打った時に鍔迫り合いにならない引き残心、小手を打った時に鍔迫り合いにならない引き残心、
相面、出小手、相小手面、返し胴の単発稽古と、相面、出小手、相小手面、返し胴の連続技稽古、
七段以上受審者と六段以下受審者に分かれての1分半(六段は1分)の立ち合い稽古を2回、
切り返しで終了。

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大事なポイント・・・
面打ちは鎬を意識して、右足を出しながら真っすぐ擦り込みながら中心を割っていく。
相面は直線的に打つのではなく、左手を目元口元まで上げて上から落とす感覚で打つ。
出小手は右足を出しながら相手の鎬を少し押さえて、ふっと力を抜いて打つ。
相小手面は右足を出しながら小手に誘って相小手面。
返し胴は相手の鍔元まで思い切って入る。




【感想・反省点】

立ち合い稽古の1回目でまた首を痛めた。
動画で確認すると、お相手の先が跳ね上がって咽喉部分をかすめている。
大したことは無いのだが先日首を痛めたばかりなのでやはり痛い。
2度あることは3度あるというので金曜日の稽古は休むつもり。

2回目の立ち合い稽古は七段審査を控えたお相手。
気迫が違う。こちらも気迫を出したつもりだがそれは作られた気迫だ。
気迫負けしてしまった。必死さが違うということか。

先週の反省で「打ったあと」を意識してみたがまだ甘い。
出遅れる部分も多い。本日の稽古も良い勉強になった。





左手付近に当った竹刀が跳ね上がって咽喉をかすめていったとこ。
剣道では不思議と痛めた部分を重ねて痛めることが多い。気をつけたい。
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木曜会定例稽古(2020年10月1日)

2020年10月02日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)


四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分越え・・まで。今年19回目。参加人数30人ほど。

稽古は素振り各種、竹刀を構えての足捌き、向かい合っての鎬での力比べ。
防具を着けて発声、実戦的な基本打ち、相面、出小手、相小手面、返し胴の連続技稽古、
最後は七段以上受審対象者と六段以下受審対象者に分かれ1分半(六段は1分)の立ち合い稽古を2回。

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素振りで剣先を効かす打ち、手首の効いた冴えのある打ちを身につける。
足捌きは左足の踵がめくれないように。(ヒカガミを伸ばす)
123の3で、右足に体重がかからないように。

鎬で相手を感じながら、自分の打ち間(打てる間合い)まで、1mm1mm攻め入る。
剣道の極意は「相打ちの勝ち」。自分だけ打とうとすると守られる。
合気の中から技を出す。相打ちの中から勝ちを作り出す。

試合と審査は違う。打ったあと、打たれまいとせず、きっちり残心をする。
打ったのが外れても「あ、しまった!」と心が途切れないように。次の技に繋げるように。

打ったあとは「相手より先に相手を見つける」こと。そこからは慌てない。
自分勝手に打ちを出すのではなく「相打ちの勝ち」に持っていく。

剣道は打ち合いでは無い。剣道は攻め合いである。攻めきった者に打つ権利がある。

剣道の打つべき機会は、相手は打とうとしたところ、相手が打ったあとしかない。
相手をよく見て、自分はいつでも打てる状態を保ちながら、相手が打とうとした瞬間に乗じて打つ。
手首を使った打ち。肩を使った打ち。相手の面を点で打てるように。




【感想・反省点】

最後は久々の立ち合い稽古である。八段審査を意識した1分半の稽古を2回。
2回目のお相手は出稽古の方で、おそらく八段受審者の方だと思う。
もう少しうまく立ち合えるかな?と思っていたが思うようにはならない。
稽古が終わったあと「打ったあとが悪い」と師匠に指摘された。

あとで動画を確認すると、打とうとして姿勢が崩れたり、捨てきった打ちになっていないことも多い。
打ったあと下がりながら飛び跳ねて下がってしまうのも良くない。
「打ったあとが悪い」のはこのことか?
全体的に、一言で言えば「位(くらい)が無い」のだ。
このままでは八段を受ける資格さえ無いと思う。

きょうの立ち合い稽古は、普段の稽古の総まとめとしてすごく勉強になった。
本番では、なかなか思うようにならないものだと改めて感じた次第である。
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木曜会定例稽古(2020年9月24日)

2020年09月25日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時25分まで。今年18回目。参加人数20人ほど。

稽古は素振り各種、竹刀を構えての足捌き、、防具を着けて実戦的な基本打ち。
最後は、相面、出小手、相小手面、返し胴の連続技稽古。

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体幹がブレない者は強い。
素振りを正しくやることで体幹も鍛えられる。

構えの姿勢が良いと発声も腹から出る。咽喉から出た気合と腹から出た気合の違い。裂帛の気合。
相対した(あいたいした)時の気迫気勢が相手より勝って(まさって)いなければ自分の攻めも通じない。
構えただけで相手を威圧するだけの気迫気勢といつでも打てる姿勢が出来ていなければならない。

誠先生の剣道教室より「レッパクの気合」(2018年2月26日)
https://blog.goo.ne.jp/kendokun/d/20180226/

溶鉱炉のような「気迫気勢」(2019年12月20日・文中の後ろの方に説明あり)
https://blog.goo.ne.jp/kendokun/d/20191220/

自分が打てる打ち間は案外と近い。
この自分の打ち間まで入るのに、裂帛の気合と構えで相手が打ってこれないようにする。
相手の必死さより自分の必死さのほうが上にならないといけない。
必死さを見てもらうのが審査。必死さを表すのが声。


(裂帛の気合と、いつでも打てる姿勢気勢で1mm1mmと入るような慎重な攻め、そして打突)

少しでも右から入ると攻めが効かない。

出小手は相手に面を打たせるように持っていかないといけない。
相手が面を打ってきたから小手を打つのではない。

返し胴だけは遠い間合いから相手の懐に一気に入るのがコツ。
大きく右足を横に出すこと。打った瞬間は力を抜くこと。
竹刀の軌道は横打ちにならないように。右拳を自分の左肩から臍まで下ろすように。

審査の初太刀で返し胴を狙っていては駄目。
先の気位で攻めて返し胴になるのは良いが、最初から狙っていては駄目。
たまたま返し胴が打てても「今度は自分が打たれるのでは無いか」と疑念が出て面が打てなくなる。

打ったあとは相手を見失わないように。
そして相手より早く身構え気構え。

高段者の剣道は、懸かる(打とう打とう・・とする)のではなく懸かってくるのを応じる剣道。
出頭で応じる、返しで応じる、摺り上げで応じる。時代劇の主役のような位(くらい)。


(稽古後の立ち話レクチャー)

右足スイッチで打たれるのは相手に攻めが伝わっていないから。
相手に迂闊に入らせない身構え気構えが必要。
自分勝手に入ったらポコッと打たれる。


【感想・反省点】

しっかり構える。裂帛の気合を出す。ここまでは良い。
ここから、いつでも打てる姿勢で「自分の打ち間まで入る」のが難しい。
これは体幹、気迫、いつでも打てる体勢、総じて身構え気構えの総合的な集大成だろう。

最後の立ち話レクチャーでの「相手に伝わらない攻め」の話は自分の現実でもある。
「打てないんじゃないか?」「打たれるんじゃないか?」と迷う精神的な弱さもあると思った。
迷いを持たず、裂帛の気合+「怖くて近寄れない」という事が相手に伝わらないと駄目なのだ。
「いつでも打てる」ようになれば本当に剣道も強く精神も強くなれるだろう。

きょうの稽古も良かった。
自分の課題の克服にちょうどぴったりである。
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木曜会定例稽古(2020年9月17日)

2020年09月18日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)


木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)

四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時25分まで。今年17回目。参加人数20人ほど。
本日は素振り、防具を着けて実戦的な面打ち、
入って止まって合気から気を合わせて(相手の気を感じて)兆しを打つ相面、
釣って面、釣って出小手、相小手面、返し胴。



「ヤ―」の声を大きく腹から出す。これだけで打ちが変わる。
咽喉が前に出ていると腹から声が出ない。咽喉と腹を垂直線で結ぶこと。
呼吸には吸う息、吐く息、止め息がある。
123の時の「ん~」が止め息。止め息からの発声と打ち。

間合いに入る時に竹刀を上下に揺らさない。
構えたそのままで入る。入ったらいったん止まる。
相手の左眼に剣先を突き刺す気持ち(突くのではなく突き心)から打つ。
足を出しながら、中心を取りながら・・・

釣り技は中心をしっかり取っていることが大切。
入ってすぐ打つのではない。いちど止まって足を出しながら釣る。
釣って小手打ちは、最初から小手を狙うのではない。面に行くところから小手に変る。


(鎬と鎬の交わった「鎬を感じるところ」が大事)


(足を出しながら釣る)

ピタッと止まるから相手の心の変化がわかる。
相小手面・・・足と手は同時に。手だけで打っては駄目。

返し胴は思い切って足を出すこと。打つ時は足を引き付けながら打つ。
打つ前打つ時に打つ個所を見ない。相手の目を見て(遠山の目付)打つ。
肩から臍まで右手を持っていくだけ。返し胴は振り上げていたら遅れる。
横から打とうとすると竹刀が上がってしまう。
打ったあとは力を抜く。


【感想・反省点】


(打っているのが私)

面打ちの稽古が良かった。若手に交じって稽古すると本当に勉強になる。
動画を見ると、まだまだ力みが強く柔らかさが無いように思える。
しかしながら、きょうの稽古は良かった。「実戦的な面打ちの基本稽古」が一番ありがたい。
「まともに面が打てない」という悩みが少しずつだが溶けていくような気がする。

釣り技の時、手だけで打ってしまったのを注意された。
手と足の連動は大事なところだ。基本の基本。気をつけよう。
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木曜会定例稽古(2020年9月10日)

2020年09月11日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
最初に・・・
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今回からは以前のように詳しくは書かない。
以前にも書いたが詳しく書くと、読んだ者が「わかったような気になる」から。

木曜会の稽古は基本の稽古が中心である。
素振り、足捌き、大きくゆっくりとした打ち込み。
それから実戦的な打ち込みや仕掛け技、返し技の稽古となり、主に審査に的を絞った内容にまとまっている。
いきなり審査稽古をしても駄目なのである。基本の一つ一つのパーツを丁寧に組み立ててこそ実戦で通用する技に仕上がる。
言葉としての、表面上の稽古方法だけを捉えて、わかったような気になられても何も身につかない。

今まで、同じ木曜会のメンバーが読んでいると知ったので復習の意味で稽古内容を詳しく書いてきた。
しかし木曜会以外の人が読んでも、この稽古の本質や良さは理解出来ないと思うのだ。
この稽古の価値は「誠先生の剣道教室」を少なくとも5~6回は受けなければわからないだろう。
稽古に参加もしていないのに「わかったような気持ち」になどなって欲しくは無い。

今回より、自分なりに重要と思った部分のみ書くことにする。
稽古に参加した人はこれでも充分に復習として参考になると思う。
悪しからずご了承いただきたい。
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四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)。
20時から21時20分まで。今年16回目。参加人数20人近く。
内容は、竹刀で素振り、足捌きと打ち込み。
防具を着けて互いに面打ち、中心取って小手、中心取って小手面。
最後は申し合わせの出頭面。



刃筋の正しさは左手が中心から外れないところから生まれる。
剣先が止まってしまうような素振りより剣先が鞭のように走るような素振りを目指す。
気剣体一致の技を出すには、しっかりした発声が必要。
七段以上は右手をパクパクしないように。パクパクさせずに柔らかく。
左足を軸としたしっかりした体幹が出来ていると打つべき機会に正しく打てる。

ヒカガミで前に送り出す。
ヒカガミを曲げないように。左足が折れる=腰が曲がることである。
ゆっくり送り出すことで攻めと溜めが生まれる。
攻めとは(素早い動きで)ビックリさせることでは無い。
肘が開くと力が分散してしまう。

竹刀の接点が相手との中心。
そこから右足を出しながら相手の中心に竹刀を持っていって打つ。
竹刀の帽子が交わったところから入る。そのタイミングとリズム。
相手の心が動いたところを打つ。

小手は手を伸ばして打たない。左拳の位置はそのままで腰で打つ。
打ったあとの体勢は立てたままで、そこから面をいつでも打てるように。
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木曜会定例稽古(2020年9月3日)

2020年09月04日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)。
20時から21時20分まで。今年15回目。参加人数20人近く。
やはり暑い。剣道形を一通り。汗まみれ。

まずはストレッチ。
手刀での足捌き。竹刀を持って素振り。防具を着けて基本の打ち込み。

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構えの重要性。左手、左腰、左足。すりかぶりで体幹の軸を鍛える。



左足で右足を送り出す。蹴らない。
最後まで右足のつま先を着けたまま送り出す。
出来るだけ身体が前後上下に揺れないように。
相手から見て目線が変わらないよう真っすぐ入る。
相手を攻めるイメージで。真っ直ぐ入って鎬で割っていく感じ。
相手と対した時に相手の面金の真ん中=正中線に対して真っすぐ入ると攻めが効く。
これがほんの少しでも右から入ってしまったら攻めが効かない。



123の3で気を入れ相手を威圧する。
3から打つ時は足から。肩(上半身)から出ては駄目。
右足のつっかい棒を外す気持ちで、つま先から前に出す。
右膝を出して打つ方法もあるが基本は足から出すこと。

左足を軸とした体幹が出来ていないと打つ機会を逃してしまう。



素振りで、振り上げる時に肘が抜け(まず右肘を曲げてから振り上げてしまう)ないこと。
振り上げた時に肘が開かないこと。肘を意識して素振りをする。
振り上げた時に左手の緩みに気をつける。小指薬指中指をしっかり握る。



手を先に振り上げないこと。足の方が手よりも早いぐらいの気持ちで。
丁寧に打って、それが実戦でも出るように。基本で打てないのに実戦で打てるわけが無い。



左足が右足の前に行かないように。
気剣体を一致して。大きくゆっくりと。
竹刀が面から外れて踊るのは右手に力が入り過ぎるから。右手を左手につける素振りの感覚を意識するように。
うまく行かない場合は遠いから。「近いかな?」と思うぐらいに中に入って打つように。
123の3(さん)の「ん゛~!」を大切に。



構えた時にブレてると打ちもブレる。
左足、左腰、左手がピタッとおさまった状態から打つ。
右手が強い状態から無理に打とうとすると打ちがブレる。
右手を柔らかく使えないのに押し手引き手で打とうとするとブレてしまう。


【感想・反省点】

真正面にカメラを設置して自分の123の足の動き、打ち込みを撮影してみた。
問題にするほどでも無いのかも知れないが、123の足遣いで、身体、特に頭の左右のブレが気になる。
ほとんどの人がそうだし、鏡に映して稽古しても気づかないほどの左右のブレだが気になっている。
理想は能や狂言のような安定した動きである。あの動きはやはり修行の賜物であろう。
何か良い稽古方法を考えてみたい。
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木曜会定例稽古(2020年8月27日)

2020年08月28日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)。
20時から21時20分まで。今年14回目。参加人数15人ほど。
修道館の稽古が中止になったほどの大雨が降ったので、
多少は涼しいかと思ったのだがいやはや蒸し暑い。
着替えただけで汗がしたたり落ちる。
剣道形を一通りやったがもう汗まみれだ。

ストレッチ。構え。手刀での足捌き、竹刀を持って素振り。

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一番の基本は中段の構え。
左足が真っすぐになっていること。
重心は真ん中。配力は左が7で右が3。左足の湧泉に力が加わっていること。
一足一刀の間で剣先は相手の顔の中心、もしくは左目頭。
中心を取ろうとし過ぎると相手に警戒されて打たせてくれない。
間合いは左足で決まる。一足一刀の間は「自分の間」であり人によって異なる。

柄頭の位置が高くて剣先が低い人が多いが正しい構えは相手から見て竹刀が点になる。
左鎬で中心を取る(あるいは外す)。相手の打とう(あるいは守ろう)とするところを知る。


(自分の一番力の入る左手の位置を知る)



前に出る時は右足から、後ろに行く時は左足から、右に行く時は右足から、左に行く時は左足から。
わかっていても、打つ時に、左足を引き付けてからしか打てない人も多い。
左足を引き付けて打つのは間違いでは無いがそれしか出来ないのは駄目。
「間合は左足で決まる」のだから、左足はそのままで一挙動で打たねば間合いがわかっていないことになる。
左足を引き付けて打つのは二挙動。二挙動では打たせてくれない。

素振りがそのまま基本打ち、基本打ちがそのまま実戦の稽古、実戦の稽古そのままが試合や昇段審査となるように。
そのため、稽古で生きてくるような素振りをしなければならない。足捌きの稽古も同じ。


(い~ち、2、3の足捌き)

顎を引いて、胸張って、背中伸ばして、壁が移動するようなイメージで。
3の時には「いつでも打てる」体勢になっていなければならない。
123の3の足は、攻めであり、溜めであり、打つための予備動作でもある。
相手と対峙した時は、相手の目を見て全体を観察し、相手が何をしたいのかを読み取らねばならない。
打ちたいのか、守りたいのか、ただ構えているだけなのか・・・
火山の噴火(打ちたい打ちたい)しようとするその瞬間を捉えて手でフタするようにスイッチを入れる。(先々の先の出頭面)


(堂々とした「いつでも打てる構え」は威圧感がある)

常に攻める形、打てる形になっている無駄の無い足捌き。

【参考】平成25年・京都大会・東612
https://www.youtube.com/watch?v=KNZQ7wlXfSY



右手を左手につける素振りは、右手主導になって肘が曲がったりするのを矯正する指導的素振りである。
段階に応じて様々な素振りの方法があることに留意。



剣道をするから姿勢が良くなるのでは無く、
姿勢が良くなければ打ちの強度もスピードも無いし、相手との間合いもわからなくなるのである。

左手の小指と薬指は緩まないように。
振り上げる時、振り上げた時に肘が緩まないように。

1本振ったらその分だけ身につく素振りをしなければならない。
振れば振るほど下手になる素振りもある。素振りは数では無い。



【感想・反省点】

動画を撮ったが、123の足捌きの時に、あきらかに体軸が左右にブレてしまうのがわかる。
右足を出す時に、頭が少し右にブレるのだ。原因がわからないがこれは直したい。

素振りでは先週指摘された「左手の緩み」を意識した。
明らかに素振りの強度、スピード、安定感が変わってきたのがわかる。
本日も実りの多い稽古だった。大満足である。


(稽古終了後の動画より)
(死んだ親父にソックリになってきたなあ・・・と思ってしまった)
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木曜会定例稽古(2020年8月20日)

2020年08月21日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)20時から21時20分まで。
今年13回目。参加人数15人ほど。着替えただけで汗だくだ。

打込み台を使っての稽古。素振り、面、小手、小手面、胴。
手刀での足捌き、竹刀を持って素振り。


(打込み台を使って素振り)


(同じく)


(打込み台を使って打ち込み)


(足捌き)


(素振り)

---------------------

体幹のブレていないところからの打ちが大事。
速くするとブレていてもわからなくなる。ゆっくりとブレないように稽古する。
一足一刀の間は「自分の間」である。
自分の間がわからないとどこで打って良いかわからなくなる。

右足をあまり出し過ぎると体幹がブレる。そこが隙になる。
相手との間合いは左足の爪先で決まる。
「ここなら確実に打てる」という自分の間合いを知ることが大切。
そうすれば予備動作も最小限で済む。
わからないから左足を引き付けて打ってしまうことになる。

もうちょっと出したいなあ・・と右足出した瞬間に打たれることも多い。
こういう場合は袴の中で左足の盗み足で間合いを詰める。

一歩入って打ち込む姿勢は前傾しないこと。頭(顎)を引く感じ。
倒れ込むような面は速そうに見えるが打突力は無い。

---------------------

【感想・反省点】

手刀での打ち込みは何回やっても満足な打ちにならない。
いつでも打てる状態で打ち込んでいるか?と言われれば自信は無い。
打った時のブレも気になる。打ちの鋭さも無い。

素振りで振りかぶった時に左手の薬指小指が浮いてしまう。
すりかぶりでは体幹がブレまくりだった。

素振りも打ち込みも奥が深い。
自分自身の反省点は多いが課題も明確になった。
本日も実りの多い良い稽古である。
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木曜会定例稽古(2020年8月6日)

2020年08月07日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)20時から21時20分まで。
今年12回目。参加人数15人。先週より暑い。動かなくとも汗がしたたるほど。

ストレッチ、手刀で足捌き、
竹刀を持って素振り、向き合って左手のみの力くらべ。


①12の足捌き


強い人は身体が柔らかい人が多い。
左足を軸にした動き。左足を軸にして右足を出し、そのまますぐ打てる状態にする。
構えた時の重心は真ん中、配力は左が7か8。
左足を引き付ける時に左足の踵がめくれないように。
右足の出し幅は体勢が崩れないぐらいに。

足の使い方は色々あるが、つま先を上げて入る場合もある。
右足の踵から入ると自然に左足がついてくる。
つま先から入ると相手にわかりやすいが踵から入ると察知されにくい。



足で攻めると言うと、右足を使って攻めるイメージが強いが、
間合いが近い場合など左足を使って(左足を右足に寄せて)攻める方法も大事である。
相手の臍下丹田を攻めるイメージ。

②123の足捌き、123から打ち込む足捌き


123から、振り上げてから足を出すのではなく振り上げながら足を出す。左手と右足は連動すること。


(3の時に足を出し過ぎると「足を出しながら・・」が出来なくなる)

右足を少し出すこと(123の3)が打突の予備動作となる。
足を少し出すことで相手の打ち気を誘ったり、相手が居付いていたらそのまま打っていける。

③上下素振り、正面素振り、竹刀を鳴らす正面打ち、すりかぶり


肩と肘が常に相手に向かうように。


(振り上げた時に、肩と肘が常に相手に向かっていない悪い例)

「大きく振りあげなさい」と言われて、肘が横に広がっている人は案外多い。



肩と肘が常に相手に向かっていれば、これ以上、竹刀は後ろにいかないものだ。

④右足を出してからの打ち込み


123から右足出しながら滞空時間の長い面を打つように。
実際に見ていると、せっかく123で右足出したのに、123から左足を継いで打つ人がけっこう多い。

⑤左手だけの力比べ


左手の力が一番出るところを見つけること。
正しく構え(臍前に親指の付け根が来て、剣先は相手の左目頭に付ける)るとしっかり力が入る。


【感想・反省点】

きょうも良い稽古だった。
毎回、同じことの繰り返しのようだが、そのたびに新しい発見と自分自身の課題に気がつく。
123でしっかり構え、右足出しながら攻め打ちの形。これを普段の稽古で素直に出せるかどうか。
土曜日の生駒の稽古、月曜日の難波の稽古で意識して実践してみようと思う。


(最後に「きょうも本当に勉強になりましたよ~!」と言ってるところ)
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木曜会定例稽古(2020年7月30日)

2020年07月31日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)20時から21時20分まで。
今年11回目。参加人数20人ほど。非常に蒸し暑い。着替えただけで汗だくになる。

前回と同じくストレッチ、手刀で足捌き、
竹刀を持って、立ち合いの礼法+足捌きの稽古、最後は素振り。

① 123の足捌き


右足はゆっくり出し左足の引き付けは早くする。
前に出る時に左足の踵はめくれないように。膝を曲げず、出来るだけ踵を下ろしたまま前に出る。
123の3で左足の踵は下ろしても良いが右足の踵は必ず浮かしておく。
右足を出すところに攻めと溜めがある。
123の3で足を出したところが自分の理想の足幅である。
この時の重心は真ん中。配力(力の配分)は、右足が3か2、左足は7か8となるように。



1の右足を出す時に頭が遅れないよう、上からものを見る(覗く)ように。
頭が上下に波うたないように。
アゴを引き背中に力を入れる。

② 左、右、123


左に行った時にしっかり構え、それから右に行ってしっかり構え、それから123。
昇段審査でも「右に動くな」という先生は多い。右に動いた時に右足に体重が乗ってしまうから。

③ 竹刀を持って、礼法から123の足捌き


甲手をはめた時は鍔に親指を掛けなくても良い。
帯刀の時の柄頭は正中線になるように。(木刀も同じ)
123の3で右足の踵が着いていては駄目。(左は多少着いていても良い)
3の時、いつでも打てる体勢になっておかねばならない。(昇段審査でも大切!)

礼法の時間差は自分から主導権を取ってやって良い。
主導権とは先の気位、打太刀の気位である。
蹲踞する時は相手よりやや遅く(様子を見ながら)行い、「始め」で立ち上がる時は相手より少し速く。
立ち上がったら「先の気位」で123が大事。
最後の礼でも気を抜かない。(審査では礼したあとでも気を抜かないこと)
礼法は相手と気を合わせることが大事。

「始め」で、前に出た時の左足の状態が大事。
前に出た時はいつでも打てる状態。(左足への配力+先の気位?)

④ 相手を作って礼法から竹刀を合わせて力比べ


触刃の間は単純な力比べではなく相手のタイプを読み取らねばならない。
試合巧者は竹刀を裏へ裏へと回して合わさない(=気を合わさない)場合が多いが良くは無い。
またやたらと意味も無く竹刀を回すのも「気で負けている」ことになる。
合わない人もいるが、こちら側からは出来るだけ合わせるように。
竹刀を低く平行に構える人は、少し左手を下げて合わせ中心を割るように。

⑤ 素振り


自分の肩と肘が相手の方向に向かっていること。
アゴを引くというのは、首を立てて頭を後ろにすること。遠くを見るように。
肩がめくれ(=首が前傾してしまわ)ないように。


【感想・反省点】

礼法から123の稽古、単純な動きだが自分自身も体幹が出来ていないのを感じるた。
遠目で見ると、それなりに形になっているが、自分的には小さなグラつきが止まらない。
すりかぶりでも言えるが、数を重ねるにつれ安定度が増してくるのがわかる。

本日のような稽古は、普段の稽古で意識し続けることで様になってくると確信する。
審査などで、いきなり形を作っても、それは付け焼刃で、どうしても不自然さが出てしまうだろう。
常に謙虚で努力を積み重ねることが大事なんだと改めて認識した次第。
このような基本の基本のような稽古は今の自分には本当に役立つものである。
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稽古がお休みだったので自宅で“すりかぶり”(2020年7月23日)

2020年07月24日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
すっかり勘違いして海の日の23日も木曜会の稽古はあるものだと思っていた。

仕事柄、休みは無いので、いつも通り仕事をして、出荷完了、後片付け。
自宅でする作業の準備と、稽古の準備をしていそいそと四条畷まで出かけた。

最近はこの木曜会(誠先生の剣道教室)が一番優先に考えている。
稽古を再開し、動画を撮って自分の剣道に大きな欠陥を見つけ、
それを正すのは、この木曜会の稽古の中で意識して矯正するのが一番早道だと思ったからだ。

四條畷西中の門を入り、何やらいつもと違う雰囲気・・・というか駐車場が空っぽだ。
車を停め、体育館の玄関まで行ってみたら閉まっている。
「ありゃ~!間違えた!休みだったんだ!」と照れながら退去した。

仕方が無いので自宅で素振りをしよう!

自宅は天井が低いが、和室を改造した工房だけは若干天井が高い。
ここで、長さ90センチの樫の丸棒(振り棒ではない)を振るようにしている。
これ以上長いものは天井を傷つける恐れがあるのだ。

---------------------

まずは構えを作る。構えは大事だ。
足の向き、前後左右の幅、重心の掛け方、そして力の入れ加減を確認する。
それから大素振りをゆっくり20本、前後正面素振りを20本。

そして“すりかぶり”を110本。
110本は連続して振らない。一度に振るとどうしても一本一本が雑になる。
だからこれも最初は構えから作る。そして丁寧に10本だけゆっくり振ってみる。
それから20本×5回。20本振ったら左足を伸ばし、休憩を入れてまた20本・・・としている。

たかが素振り20本と侮るなかれ。
20本も振れば軟弱な私の左足はパンパンになってしまう。
途中で体幹が崩れ、身体がふらついてバランスを崩すこともある。
今の私には合計110本の“すりかぶり”さえ大変な稽古なのだ。
それほど今までヒカガミを伸ばさず稽古をしてきたというわけである。

よし、稽古が休みの時はこれを続けよう。
これぐらいの量ならば怠け者の私でも続けられずはず。
おそらく下手な稽古を数多く行うよりはこの方が良いと確信する。
体幹がぶれない“すりかぶり”が出来るようになれば何かが見えてくるはずだ。

頑張り屋の皆様には、100本ちょいの素振りなど何の参考にならないと思うがご容赦いただきたい。


(いつもは満杯な四条畷西中の駐車場は空っぽだった)


(帰りに佐藤武道具店に寄るもお休みだった)
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木曜会定例稽古(2020年7月16日)

2020年07月17日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
木曜会(誠先生の剣道教室本部稽古)20時から21時15分まで。
今年10回目。参加人数20人ほど。蒸し暑い。少し動くと汗ばんでくる。

本日も先週と同じくアクションカメラを設置。
画像は動画のキャプチャから切り取ったもの。

最初に大阪府剣道連盟からの伝達事項の説明があった。
 常に自分自身がウイルスに感染しているかも知れないという意識を持つこと。
 夜の街では空中での感染より食べ物に付着したウイルスによる感染のほうが怖い。
 声を出さない剣道がノーマルであると考える事。
 剣道をすることが不安な人、少しでもおかしいと思ったら稽古は休むこと。特に受験生は注意。
・・・などが印象に残った。

まずはストレッチ。
次は手刀のみで足捌き。
最後は素振り。

と簡単に書いたがこれが容易では無かった。
小さい頃から身体が固いのでストレッチは苦手だとしても、
次の足捌きは何往復もしていると左足がパンパンになって痛み出した。
痛くなると左足のヒカガミが曲がってしまう。
そこを注意され気がついたが、結局、私の姿勢崩れの原因は軟弱過ぎる左足のせいだとわかった。

左足が疲れると攻めるときはまだしも、打ち込むときに曲がってしまって姿勢が崩れるのではないか?
123と前に出るだけで左足がパンパンになってしまうのは、基本的な身体が出来ていないせいだと思うのだ。
基礎である土台が出来ていなければ、その上に何を建てても砂上の楼閣だ。
これはかなり意識して身体を作っていかねばならないと思った次第。

また、打込んでターンして肩残心、引き残心の基本稽古も大変良かった。
1で一歩前に、2で踏み込んで、3でターンして、45で右足引いて構え、123で一歩前に出る。
頭で考えてやるとおかしくなってしまうが身体に覚え込ませる必要がある。
この動きを滑らかに体勢を崩さず行えるようにならなければならない。

改めて注意すべきこと。
123の足捌きでは、右足は爪先から静かに入っていき、左足を素早く引き付け、右足を出す。
この時、自分の身体は「壁になった気持ちで」上下、左右、前後にブレないこと。

結局は、ここ(基礎)が出来ていないと、
手だけを使った竹刀の叩き合いだけに終わってしまうということになる。

本日の稽古では大切なことを改めて痛感した。
防具を着用する稽古より、この方が今の私には大切な稽古だと思った。


(足捌きの指導)


(引き残心の指導)


(素振りの指導)
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