稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

昇段審査で女性と当たった場合

2017年03月11日 | 剣道・剣術
六段審査で女性が相手だった事が数回ある。
いずれも空回りしてしまって合格はおぼつかなかった。
普段の稽古で女性と稽古する機会がほとんどないのが原因だと感じた。

基本的に女性は待ち剣である。
こちらが面を打つのを待っている。
面を打ちに行くと出小手か返し胴というパターンである。

審査では同じ段の人が相手となる。
こちらが五段だと相手も五段で同い年になる確率も高い。

今まで同じ段の女性と稽古をしたことはなかった。
審査で相手が女性だとわかった時は動揺してしまった。

明らかに待っているのがわかる。
わかっているのでうかつに打ち込めない。
迷ってしまうので思い切った技も出せない。
結局は審査員から見て「何やってるの?」という内容になってしまった。

今も強い女性と稽古の機会がほとんど無い。

一度、七段審査の講習会で、模擬審査で当たったことがある。
実業団上がりだろうと思うが、絶妙な間合いで足を使って間合いを詰めてくる。
こちらが遠間から打てば出小手、近間から打てば返し胴が来るのがわかる。
待ち剣でも無い。もし近間で気を抜けば小手面か面に飛んでくるだろう。
攻めあぐねたまま終了したら、指導の先生から「稽古不足か?」と言われてしまった。
お互い有効打突は無かったが、相手の女性は「良い攻めだった」と褒められていた。

20年ほど前の武道学園時代に、
東京の千代田区の区民剣道大会の団体戦で、
相手の女性チームに完敗したのを思い出してしまった。
(武道学園Bチーム、4負け、1引き分け)

強い女性にはお手上げ  というのが結論。ごめんなさい。


ただ、女性も男性も関係が無く、
完全な待ち剣タイプが相手の場合は、
攻め気を緩めることで、相手の打ちを引き出すことが出来る。
打ち気いっぱいで、こちらの攻め気が強いと相手の守りも堅くなる。
「打つぞ、打つぞ!」と思うほど返そうとされるわけである。

攻め気を緩め、思い切って近間に入ってみたら勝機も生まれる。

あるいは、わざと小手を空けたり面を空けて、相手を引き出すことも出来る。
引き出して、相手の起こりばなを仕留めるのである。
(あからさまに空けると見栄えが良くないので審査では注意されたい)

審査は1分(七段は1分半)しかないので、相手のタイプを瞬時で見抜くのも大事です。
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2024-07-24 02:26:12
😊🔥
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