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賑わう国分町

2011年06月27日 | 小山

先週、福岡からお客様が仙台にいらっしゃった。

目的は出資している建設関係の会社が、震災直後に仙台に営業所を開設したので、

状況を確認すること。

それと、東北随一の歓楽街「国分町」が震災後非常に活気溢れ、賑わってると聞き

是非その様子を見てみたいとのことでした。

仙台は初めて訪れたとのことで、国分町の佇まいや多くの人が行き交う様子を

まるでハンターが獲物を狙うような目で見つめていらっしゃいました。

この方は中洲にもビルを数棟所有されているのですが、、国分町は中洲以上だと絶賛されてました。

私も数年前(前職のころ)は毎月のように博多に、もちろん中洲にも行ってましたが、

ここまで国分町をお誉め頂くとは思っていませんでした。

でも震災前の国分町は閑散としていて、ある飲食ビルは空き店舗も目立っていたし、

タクシーに乗った時には、どの運転手も「国分町には全然人が出ていないし、

不景気だと」口を揃えて言ってたものです。

でも今はホント人通りも多いし、店に入っても客が溢れている。

どうしてなんだろう?

いろいろ考えてみた。

原因1 震災後、この時期は送別会や入学・入社式を目前に控えた時期で、

飲食店にとっても、かなりの稼ぎどころ。しかし、震災ですべての宴会がキャンセル。

また店にとっても生活インフラ、特にガスの復旧には1ヶ月も要したので、

再開が遅れたため、そろそろ飲みに出たいなと思っていた地元人間も飲みにでられないと

いうジレンマが溜まりに溜まって一気に爆発した。

原因2 全国各地から復旧・復興に携わる多くの方々が仙台にいる。

日中はそれぞれ仕事に追われているが、夜はすることもないし、

家族と離れ単身状態なので、ついつい食事がてら飲みに出てしまう。

原因3 地震保険バブルという恩恵を手にした人が結構多いこと。

とある新興団地での井戸端会議では、いくら保険が下りたとかがもっぱらの話題とか?!

実際数百万円の保険金がでたという話はよく聞く。

特に家財保険では、奥さんに内緒で手続きを済ませたという強者も!!

 

と、勝手な想像と憶測で、今「国分町」が賑わってる原因を羅列しましたが、

あながち間違っていないような気もしませんか?

震災後飲んでる場合じゃあないだろうと思っている方も多いと思いますが、

国分町には、それで生計を立てている方もいっぱいいるわけで

その中には多くの被災者もいるのも事実です。

早く今までどおりの生活に戻れた人から、普段通りにしていき

経済を停滞させないことも、復興の自助になるのではないかなとも思います。

でも、今も避難所生活をしている人々や震災孤児がいることも思っていただいて

その人たちのために、ちょっとしたことでも何かできないかなと

思って何かしていただけたらと思うのです。

 

震災直後毎日このブログをアップしていた頃にも書きましたが、

ホント震災直後は、みんながみんなを気づかったり思いやる気持ちが

街には溢れていました。

そんな気持ちも、是非忘れず持ち続けていって欲しいと思う今日この頃です。

コメント
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