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GDP(国内総生産)とGNH(国民総幸福)

2012年02月26日 | その他

【門間】

日本はGDP(国内総生産)世界第3位でもGNH(国民総幸福)は先進国最下位

私が就職した昭和40年代、その後の50年代は高度経済成長時代で、

「日本はGNP世界第2位の経済大国」と誇らしげに働いたものです。

1993年に経済動向の指標がGNP「国民総生産」から、GDP「国内総生産」

に変わりました。その後もGDP世界第2位の地位を確保してきましたが、

ついに、一昨年中国に抜かれて第3位になりました。

GDPは、「一定期間に国内で生み出されたモノとサービスの付加価値の総額」。

日本人や日本企業が海外で生み出した分は含まれず、外国人や外資系企業が

日本国内で生み出した分は含まれるのが、GNPとの違いです。

経済至上主義の指標「GDP」よりも、最近注目されてきているのが、

GNH「国民総幸福量」です。

GNHは昨年ブータン国王夫妻来日等をきっかけに知られるようになりました。

GNHは、もともとブータン前国王が1976年に提唱し、同国が

①持続可能で公正な発展

②自然環境の保護

③伝統文化の保護と振興

④よい統治

という4つの主要な柱から成っており、経済成長GNPよりも

国民総幸福量GNHの増大が重要だとの考え方です。

2006年のあるデータによるGNHランキング(国民の幸福度順位表)をみると、

1位デンマーク 2位スイス 3位オーストリア 8位ブータン  23位アメリカ

35位ドイツ 41いイギリス 62位フランスと続いてこのデータ対象国178カ国中

日本はなんと90位とのことです。

この順位を見て皆さんはどのように感じとられましたか。 

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