『太陽のパスタ、豆のスープ』 宮下奈都

主人公：あすわは結婚式直前に婚約を解消されてしまう。



愛と希望を失った彼女は、、、、。





夢をなくして無気力になった主人公を

宮下奈都は愛情とユーモアでうまく描いている。




そんなに長くない小説なんだけれど

読み終えるのに2か月もかかってしまいました。





あすわは叔母ロッカさんに

やりたいことをリストアップすることをすすめられる。


それを"ドリフターズ・リスト"って呼んでるんだけど、




急にやりたいことなんてできないんだよな～～～。







読むのがしんどかった。




うん。

失意の底にいる人に寄り添うのはしんどい。





それでなかなか読み進みませんでした。





読みながら、

作者の宮下奈都に


「もっと溌溂とした主人公描いてよ～～～～。」


と何度も文句を言った。







読み終えてはじめて


自分が無気力だった頃を思い出した。







QPの場合は重い精神病だったから


立ち直るのに何十年も要した。






それでも


周囲のあたたかな見守りのおかげで


今は幸せになれました。








あすわも成長するんだ。






読み終えた今は



自分が一つ心豊かになったような


充足感につつまれています。








すべての悩める若者に読んでもらいたい、



愛と希望の書です。