『グレート・ギャツビー』 スコット・フィッツジェラルド

聖書というものも、その宗教を信じない者にとっては、

ただの分厚い一冊の本でしかない。

村上春樹はこの小説を20年間、神棚に奉っていたそうだが、

（もちろん比喩ですよ）

ありません？友達から「このミュージシャンいいのよ。」

てなこと言われ、なんとも対応に苦慮したことが、、、。

そして、真っ先に相手の面子を保つことを考えていません？


人は自分の最高のお気に入りのことになると、

状況が見えなくなるものです。

僕だってそんなことした経験あるし、

村上春樹といえども人の子、分らなくはない。

だけど、何も"愛蔵版"まで出すことないじゃないですか？

まあ、新書版が同時発売だったのであまり文句はいいませんが、、。

それに、訳者あとがきも長過ぎ～。


もっと、さりげなく、宣伝も控えめにして、

（「こんなん出したんですけど。」って感じで）

各々の読者の自由な評価に任せるべきだったんじゃないですか？


文句を垂れ流してしまいましたが、

畢竟私、実をいうと村上春樹教の信者といってもいいくらいの

ファンです。

氏がデビューして以来、ずっとリアルタイムに読んできました。

僕にとってのベストは村上春樹です！


そして、「もし『グレート・ギャツビー』という小説に

巡り会わなかったなら、僕は今とは違う小説を書いて

いたような気がする。

あるいはなにも書いていなかったかもしれない。」

というのも、分るような気がするんです。