ヒトラーが人間臭く描かれていたのが以外だった。
僕の持っていたイメージと随分違っていた。
ヒトラーが犯したもう一つの罪について。
1933年施行の断種法(遺伝病子孫予防法)によって、
375,000人の障害者
(知的障害者、統合失調症者、てんかん、重度アルコール中毒患者)
が、断種・不妊手術を強制された。
その後、安楽死計画により1940年から42年にかけて、
「無価値な生命」と断定された数多くの障害者がガス室送りになった。
その数は、ニュールンベルグ裁判の推計によると
275,000人になる。
確かにユダヤ人犠牲者の数、600万人に比べると
数は少ないかもしれない。
しかし、このことが世間に周知されていないのは、
障害者の声が小さいことと無関係ではあるまい。
放送大学の教科書『公的扶助('02)』杉村宏著からの抜粋。
>すべての人々の「社会の一員として生きるに値する」権利を無条件に保障すること、またそのことを基本にした国づくりをめざすことしか、戦争国家の人間観との決別の道はないことが、第二次世界大戦が終結したときの諸国民の、痛恨の反省のうえに立った覚悟であったといってよい。
これだけ読んだんじゃ判りにくいかもしれないけど、要は
”生きるに値しない人間というのはいないのだ”という人間観が
第二次世界大戦後の国際世論を引っ張ってきたのではないでしょうか。
今日はおかたいキューピーでした。
☆☆☆
僕の持っていたイメージと随分違っていた。
ヒトラーが犯したもう一つの罪について。
1933年施行の断種法(遺伝病子孫予防法)によって、
375,000人の障害者
(知的障害者、統合失調症者、てんかん、重度アルコール中毒患者)
が、断種・不妊手術を強制された。
その後、安楽死計画により1940年から42年にかけて、
「無価値な生命」と断定された数多くの障害者がガス室送りになった。
その数は、ニュールンベルグ裁判の推計によると
275,000人になる。
確かにユダヤ人犠牲者の数、600万人に比べると
数は少ないかもしれない。
しかし、このことが世間に周知されていないのは、
障害者の声が小さいことと無関係ではあるまい。
放送大学の教科書『公的扶助('02)』杉村宏著からの抜粋。
>すべての人々の「社会の一員として生きるに値する」権利を無条件に保障すること、またそのことを基本にした国づくりをめざすことしか、戦争国家の人間観との決別の道はないことが、第二次世界大戦が終結したときの諸国民の、痛恨の反省のうえに立った覚悟であったといってよい。
これだけ読んだんじゃ判りにくいかもしれないけど、要は
”生きるに値しない人間というのはいないのだ”という人間観が
第二次世界大戦後の国際世論を引っ張ってきたのではないでしょうか。
今日はおかたいキューピーでした。
☆☆☆
>生きるに値しない人間というのはいないのだ
そのとおりですよね。
ヒトラーのように民族的に優性劣性を決められたり、障害者は生きる価値がないと断定されるのはたまりません。
この映画はドイツ人俳優でドイツ人監督によって作られたことに意義があると感じました。
あの、人間臭い人物像をどう消化していくか、まだ決まっていません。