キューピーヘアーのたらたら日記

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『マドンナ』 奥田英朗

2007-11-22 20:29:37 | 
「マドンナ」

部下に自分好みの女の子がいると、なんだか仕事がやりづらい、

という純情な課長さんの片思い物語。

爽やかな読後感!

ケータイ小説家にこんな小説が書けるか?



「ダンス」

高校生になる息子が、将来ダンサーになりたいと言い出した。

もちろん、父親としては大反対。

しかし、自分だって高校生のときは、、、。

押入れから出てきた偽レスポールのケースの落書きは、

"北高のジミー・ページ"!!!!!!!!

偶然、キューピーの母校も"北高"。

キューピーの小遣い少なかったからエレキギターは買えなかったけど、

"北高のジミー・ページ"などと呼ばれる身分になっていたら、

どんなにか、幸福な青春時代を過ごしていただろうか。

思えば、青春時代に完全燃焼しなかったから、未だにくすぶっているようなものだ。



「総務は女房」

大手電気機器メーカーの営業の第一線で働いてきた主人公が、総務部の課長に人事異動し、

慣習としてはびこっていた出入り業者との癒着を正そうとしゃかりきに突っ走るが、

正義がまかり通らない世の中なのだあ。


キューピーも縁故採用でたいしたことはないけど一応一部上場に2年半いたことがあるけど、

最後まで勝手がわからなんだ。

裏で誰と誰がどうゆー取引をしているのか。

キューピーちゃん、空気が読めないのよ。

だから、当然の如く排除されてしまったのらあ。


でも、一言いわせて。

こんな小説、よくないと思う!



「ボス」

大手総合商社の鉄鋼製品部で課長を務める主人公の上司(部長)として、同い年の女が、、、。

この女、切れ者でしかもヨーロッパ帰り。

バンカラが伝統だった鉄鋼製品部に改革の嵐が吹き荒れる。

オフィスでの禁煙、毎週水曜日はノー残業デー、酒の接待の拒絶。

休日の接待ゴルフの禁止、替わりに配偶者同伴でのオペラ鑑賞接待。

戦前から続く伝統ある荒行つきの部内旅行の廃止。


新部長とことごとく対立する主人公、

はたして行く末やいかに。



「パティオ」

土地開発会社に勤める主人公、"港パーク"の活性化を命じられる。

この港パーク、「職」「遊」「住」が共生する未来型街づくりをめざしていたのだが、

「遊」でこけてしまった。

人が集まらないのだ。

土日はゴーストタウン。

平日も会社員、OLを相手に昼休みと定時後、一時的に混み合うだけ。

そんな港パークの中のパティオ(中庭)に、喧騒を避け一人読書にいそしむ

サングラスをかけた老人の姿が、、、。

主人公は故郷前橋で一人暮らしをする父親に姿をダブらせてしまう。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (藍色)
2009-04-24 17:20:34
ケータイ小説にはない心理描写。
面白かったです。

トラックバックお待ちしていますね。
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藍色さん♪ (キューピー)
2009-04-24 21:19:49
奥田英朗が好きなのに浮気ばかりしているキューピーです。
もっと時間が欲しいです。
返信する

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