キューピーヘアーのたらたら日記

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『はじめからその話をすればよかった』 宮下奈都

2017-05-24 17:00:40 | 
題名がダサい。

福井人っぽい。

訛りが聞こえてくる気がする。

でも、内容はとても良かったですよ~。

若い母親というものの感性が読み取れて新鮮でしたあ。

旦那様も映画俳優の誰それに似ているとのろけるあたり、

若妻の香りがしてグッドでしたあ。



あ、これ著者の初エッセイ集なの。

だから、とても初々しいの。



著者の経歴で一番気になったのが、青学の哲学科出身。

いいなあ。

QPは哲学科出身の人みんながうらやましい。

自分は哲学が勉強したいと発見し、それを押し通せたんだ。

QPも高校生の時、哲学科なんかどうかなと思って担任の先生に相談したんだ。

そしたら、

「そんなもので飯が食えるか!君はいいから就職に有利な工学部にしときなさい。

よそ見なんかすんなよ。」

アホ教師に加え、軟弱だった自分。

QPの軟弱は生涯続いた。

「人生、やりたいことをやった者の勝ち」が座右の銘だった。

にもかかわらず、世間に負けた。

現実は、生活費を稼ぐためにつまらない仕事ばかりに追われ、

気がついたら58才になっていた。

人はパンのみに生きるにあらず、が

パンのみに生きてしまった。



まあ、過ぎてしまったことはしょうがない。

宮下奈都さんの作品でも読んで、

こんなはずじゃなかったもう一人の自分を慰めよう。

そうしよう。

それって、人生の幅じゃない。

最近になって気づいた。

人生の円熟期にはパラレルワールドのもう一人の自分をも

巻き込むことができるのよ。

それって、芸術の技よねえ。

あなたは、そう思わない??

年取ればわかるかもよ。

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