キューピーヘアーのたらたら日記

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『ふたつのしるし』 宮下奈都

2017-05-27 20:51:07 | 
読みやすかったし、面白かった。

でも最初、『1Q84』???だった。

会ったことのない男の子と女の子の話が交互に展開し、最後に結ばれるという構造が1Q84のパクリだった。

主人公の少年がやすやすと女性と肉体関係を持つのも村上作品のパクリだった。

おまけに二人の主人公のニックネームが「ハル」。春樹のハル。

そっか。

これは村上春樹の『1Q84』にヒントを得た小説、

とゆーことにしておこう。



まあ、いいや。僕は評論家じゃないんだから。

じゃあ、なんだ?

ブロガーですっ!


評論家みたいなことを言わせてもらうと、

なんか、この小説、底が浅い。

男の主人公の温之の高校中退後の人生がラッキーなことずくめで、

現実感が薄れる。

読みながら、しょせんこれはお話なんだという魔が差してしまっていけない。

この点においては僕は楽しめなかった。

登場人物を甘やかして、人生の真実を語れないでいる。

人生に対する著者の洞察が浅いように思える。


「しるし」を見たことのない者のひがみだろうか?

どうして、僕にはいつも明日が見えないんだろう?

著者は「しるし」を見たことがあるんだろうか?

しょせん、おとぎ話の中のことなんだろうか?


登場人物の幸福すぎる結末に、

僕は自分自身のあまりに報いのなかった人生がみじめで、

天を呪わんばかりなのです。

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