いろんな人に観てもらいたいドキュメンタリー映画。
終戦直後、横須賀、ドブ板道りに"皇后陛下"と呼ばれる
パンパンがいた。
気位の高い娼婦で、将校クラスしか相手にしなかった。
評判を聞きつけわざわざ会いに来る米兵もいたという。
1961年、彼女は商売の場所を横浜、伊勢佐木町に変えた。
以来、1995年12月18日に姿をくらますまで、50年もの間
ずっと娼婦を続けた。
74歳である。
顔は歌舞伎役者のように真っ白。
まぶたはアイシャドーで真っ黒。
手には白い手袋、袖口と手袋の間の腕にもおしろい。
ドレスも真っ白。
背骨は曲がっていて、実際の年よりふけて見える。
身の回りのものをつめた大きなバッグを引きずって、
繁華街の人ごみの中をヨタヨタと歩く。
ねぐらはGMビルの廊下の長椅子。
売春容疑で捕まっても、
支援者に言わせると
「GMビルより留置所のほうが安心して眠れるだろうに、、。」
遠まわしに言おうが、はっきり言おうが、
ぶわっけもんはぶわっけもんである。
こんな得体の知れないぶわっけもんに追いかけられたら、
チ○コも凍りつく。
もう一人の主人公は、永登元次郎というゲイのシャンソン歌手である。
末期癌が全身に転移していて余命いくばくも無い。
若い頃は男娼もしていて、
そのことがメリーさんに声をかけるきっかけになった。
彼は7歳のときに終戦をむかえた。
父親はおらず、母が女手一つで育ててくれた。
彼が思春期の頃、水商売をしていた母に恋人ができた。
多感だった彼は母に対して「パンパン!」と罵声を浴びせ、
そのことがずっと心の傷になっていた。
ある時、「私はパンパンをやっていたものだから、、、。」
というメリーさんの言葉が、永登さんの胸に突き刺さった。
もし、メリーさんが自分の母親だったとしたら、
このまま放っておくことができるだろうか?
そう、思ったそうである。
「今、何が欲しい?」永登さんが尋ねると、
「私、滞在するお部屋が欲しいの。」
そこで福祉事務所に掛け合うが、
住所不定ということで生活保護が受けられない。
ヨコハマメリーを知るたくさんの人が
このドキュメンタリーに登場するが、
唯一、身分と本名を明かしていない人物がいる。
女性である。
メリーさんの実家と連絡を取り、
彼女が故郷に帰るだんどりをして、
列車の切符の予約までしたという人物である。
そんなことができる身分は一つしかない。
福祉事務所職員である。
何度も言うが、一人だけ名のっていない。
おそらく、この映画が公開され、とーぜん出てくる
「福祉事務所は何をやってたんだ!」
という批判から逃れるためだろう。
この映画、いろんな人がいろんな見方をするだろう。
ある人にとっては、ヨコハマメリーは敗戦のモニュメントかもしれない。
またある人は、女性の人権問題として観るかもしれない。
福祉行政の至らなさをあげる人もいるだろう。
とにかく、いろんな人に観てもらいたい映画です。
最後に、メリーさんの素顔はとっても綺麗でした。
さっきは"ぶわっけもん"なんて言ってしまってごめんなさい。
終戦直後、横須賀、ドブ板道りに"皇后陛下"と呼ばれる
パンパンがいた。
気位の高い娼婦で、将校クラスしか相手にしなかった。
評判を聞きつけわざわざ会いに来る米兵もいたという。
1961年、彼女は商売の場所を横浜、伊勢佐木町に変えた。
以来、1995年12月18日に姿をくらますまで、50年もの間
ずっと娼婦を続けた。
74歳である。
顔は歌舞伎役者のように真っ白。
まぶたはアイシャドーで真っ黒。
手には白い手袋、袖口と手袋の間の腕にもおしろい。
ドレスも真っ白。
背骨は曲がっていて、実際の年よりふけて見える。
身の回りのものをつめた大きなバッグを引きずって、
繁華街の人ごみの中をヨタヨタと歩く。
ねぐらはGMビルの廊下の長椅子。
売春容疑で捕まっても、
支援者に言わせると
「GMビルより留置所のほうが安心して眠れるだろうに、、。」
遠まわしに言おうが、はっきり言おうが、
ぶわっけもんはぶわっけもんである。
こんな得体の知れないぶわっけもんに追いかけられたら、
チ○コも凍りつく。
もう一人の主人公は、永登元次郎というゲイのシャンソン歌手である。
末期癌が全身に転移していて余命いくばくも無い。
若い頃は男娼もしていて、
そのことがメリーさんに声をかけるきっかけになった。
彼は7歳のときに終戦をむかえた。
父親はおらず、母が女手一つで育ててくれた。
彼が思春期の頃、水商売をしていた母に恋人ができた。
多感だった彼は母に対して「パンパン!」と罵声を浴びせ、
そのことがずっと心の傷になっていた。
ある時、「私はパンパンをやっていたものだから、、、。」
というメリーさんの言葉が、永登さんの胸に突き刺さった。
もし、メリーさんが自分の母親だったとしたら、
このまま放っておくことができるだろうか?
そう、思ったそうである。
「今、何が欲しい?」永登さんが尋ねると、
「私、滞在するお部屋が欲しいの。」
そこで福祉事務所に掛け合うが、
住所不定ということで生活保護が受けられない。
ヨコハマメリーを知るたくさんの人が
このドキュメンタリーに登場するが、
唯一、身分と本名を明かしていない人物がいる。
女性である。
メリーさんの実家と連絡を取り、
彼女が故郷に帰るだんどりをして、
列車の切符の予約までしたという人物である。
そんなことができる身分は一つしかない。
福祉事務所職員である。
何度も言うが、一人だけ名のっていない。
おそらく、この映画が公開され、とーぜん出てくる
「福祉事務所は何をやってたんだ!」
という批判から逃れるためだろう。
この映画、いろんな人がいろんな見方をするだろう。
ある人にとっては、ヨコハマメリーは敗戦のモニュメントかもしれない。
またある人は、女性の人権問題として観るかもしれない。
福祉行政の至らなさをあげる人もいるだろう。
とにかく、いろんな人に観てもらいたい映画です。
最後に、メリーさんの素顔はとっても綺麗でした。
さっきは"ぶわっけもん"なんて言ってしまってごめんなさい。
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