人類は進化し続けている。
小説も進化し続けている。
もう、ジジババの出る幕ではない。
こんな小説が出てくることは、一昔前には想像だにできなかった。
主人公はアメリカ国籍のシリア人。
赤ん坊の時、アメリカ人の養父と日本人の養母に引き取られ、
ニューヨークと東京で育つ。
この辺、テヘランで生まれ、カイロと大阪で育ったという
著者のバックグラウンドが生きている。
お金持ちで優しい養父母の元で、何不自由ない暮らしを送っていた彼女は、
一種の後ろめたさからか、物心ついた頃から、
養子に選ばれなかった他の子供たちのことを慮る(おもんばかる)。
そう、「慮る」がこの小説のキーワード。
登場人物たちは、常に他者を慮ってばかりいる。
ことに、主人公のは地球サイズ。
9・11の犠牲者を悼み、
スマトラ沖地震、アフガニスタン空爆、ロンドン地下鉄テロ、、、、
世界中で起こる天災、人災の死者数を主人公:アイは、ノートに記してゆく。
毎日のように、世界のどこかで痛ましい事件が起こり、
その犠牲者を慮りながら、
物語は少女時代の思い出、多感な思春期、恋愛、結婚、と続いていく。
西加奈子さんの力量に圧倒されました。
ぜひとも、世界中で翻訳してほしい。
素晴らしいです。
海外の友人とこの小説について語り合えたらいいなあ、
と思う。
小説も進化し続けている。
もう、ジジババの出る幕ではない。
こんな小説が出てくることは、一昔前には想像だにできなかった。
主人公はアメリカ国籍のシリア人。
赤ん坊の時、アメリカ人の養父と日本人の養母に引き取られ、
ニューヨークと東京で育つ。
この辺、テヘランで生まれ、カイロと大阪で育ったという
著者のバックグラウンドが生きている。
お金持ちで優しい養父母の元で、何不自由ない暮らしを送っていた彼女は、
一種の後ろめたさからか、物心ついた頃から、
養子に選ばれなかった他の子供たちのことを慮る(おもんばかる)。
そう、「慮る」がこの小説のキーワード。
登場人物たちは、常に他者を慮ってばかりいる。
ことに、主人公のは地球サイズ。
9・11の犠牲者を悼み、
スマトラ沖地震、アフガニスタン空爆、ロンドン地下鉄テロ、、、、
世界中で起こる天災、人災の死者数を主人公:アイは、ノートに記してゆく。
毎日のように、世界のどこかで痛ましい事件が起こり、
その犠牲者を慮りながら、
物語は少女時代の思い出、多感な思春期、恋愛、結婚、と続いていく。
西加奈子さんの力量に圧倒されました。
ぜひとも、世界中で翻訳してほしい。
素晴らしいです。
海外の友人とこの小説について語り合えたらいいなあ、
と思う。
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