忍熊命は皇后の軍勢「振熊命」に追い詰められ琵琶湖まで落ちのび、船で沖合に逃れます。「もうこれまで。」と己の最期を悟った命は歌を詠みます。少々長いのですが原文には
“伊奢阿藝 布流玖麻賀 伊多弖淤波受波
邇本杼理能 阿衣美能宇美邇 迦豆岐勢那和”
とあります。
<イザアギ フルクマガ イタテヲオハズハ
ニホドリノ オフミノウミニ カズキセナワ>
この時、船で琵琶湖に落ち延びたのは命とその家来である将軍のみです。その将軍に向って
『もうこれまでだ。いざさらば 私に最期まで付き添ってくれた
與伊佐比宿禰<イサシノスクネ>よ。
もう逃れる術は何もないよ。追っ手の振熊の軍勢に打ち負かされるよりも
この淡海の海に
潜為む吾<カズキセムワ>
いさぎよく身を投げて死んでしまおう。私と一緒に!!!』
と詠って、共に深い湖の底深くへ静かに沈んでいきました。絵に画きたいような壮絶な最期ですね。
なお、この歌がわが国最初の辞世の歌でなないかと私は考えるんですがどうでしょうか???
“伊奢阿藝 布流玖麻賀 伊多弖淤波受波
邇本杼理能 阿衣美能宇美邇 迦豆岐勢那和”
とあります。
<イザアギ フルクマガ イタテヲオハズハ
ニホドリノ オフミノウミニ カズキセナワ>
この時、船で琵琶湖に落ち延びたのは命とその家来である将軍のみです。その将軍に向って
『もうこれまでだ。いざさらば 私に最期まで付き添ってくれた
與伊佐比宿禰<イサシノスクネ>よ。
もう逃れる術は何もないよ。追っ手の振熊の軍勢に打ち負かされるよりも
この淡海の海に
潜為む吾<カズキセムワ>
いさぎよく身を投げて死んでしまおう。私と一緒に!!!』
と詠って、共に深い湖の底深くへ静かに沈んでいきました。絵に画きたいような壮絶な最期ですね。
なお、この歌がわが国最初の辞世の歌でなないかと私は考えるんですがどうでしょうか???