私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

蛤貝比売<ウムギヒメ>

2017-08-03 07:37:12 | 日記

 「キサガヒヒメ」が自分の貝殻を削って作った粉を、もう一人、神産巣日之命が遣わした「ウムギヒメ」が受け取って

                                             “持水而塗母乳汁者”

 <ミズヲモチテ オモノ チシルト ヌリシカバ>と読ましております。「ウムギ」には「蛤貝」の字を当てております。そうです。「蛤」です。
 最初に、この粉を水で煉り固め、蛤貝から出た、あたかも母親の乳のような色をした液体を付けて、それを焼け死んだ大穴牟遅神(オホクニ)の体に塗り込んだのです。丁寧に丁寧にゆっくりと頭の先から足の先まで。
 するとどうでしょうか。忽ちに

                             “成麗壮夫而出遊行<ウルワシキ オトコニナリテ イデアルキキ>”

 となって生まれ変わります。今までは八十神の下僕のように下働きをするような貧弱で、その容貌も風采の上がらない醜い容貌の男神だったと思いますが、その神様がここで突然に変身してしまわれたのです。、

 

 

                                         

            


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