イザナミとイザナギの会話の中に出てくる、「不成合処」と「成余処」ということばについて、もうお分かりこことだとは思えますが、この部分を宣長は「古事記伝」では、次のように、ご丁寧にも、説明しています。言わずもがなですが、ちょっと面白そうなので書き加えてみます。宜しかったらどうぞ。
まず、「不成合処」についてですが
“欠けて満<タラ>はぬ如くなる処を詔へり。即ち御番登<ミホト>なり。”
と。また、「成余処」については
“ふくれ出て身の外に贅<アマレ>るが如くなるを詔へり。”
と。これは説明も何の要りません。男性その物です。
この辺りの書き様に付いても、この作者の入念なる想いがひしひしと伝わってくるようです。余り下品で淫にならないように配慮して書かれていることが。間接的にそれと想像できるような書きぶりなのです。だから、この部分を読んで少しも淫らな感じがしないと思われます。
二人の体をお互いに刺塞<サシフタギ>て、生成国土<クニウミナス>のです。この後に、すぐ、“奈何”とありますから、イザナギがイザナミに丁寧にその賛否を尋ねております。「俺の考えが正しいのだ。黙って俺に付いて来い。数が多いことはいいことだ」的な誰かさんみたいな独断的判断で物事を決めるようとするのではく、イザナギは、相手の人の意見も十分尋ねてから、慎重に、物事を決めようとする民主的な支配者だったということがこの「奈何」の2字からも伺えます。
まず、「不成合処」についてですが
“欠けて満<タラ>はぬ如くなる処を詔へり。即ち御番登<ミホト>なり。”
と。また、「成余処」については
“ふくれ出て身の外に贅<アマレ>るが如くなるを詔へり。”
と。これは説明も何の要りません。男性その物です。
この辺りの書き様に付いても、この作者の入念なる想いがひしひしと伝わってくるようです。余り下品で淫にならないように配慮して書かれていることが。間接的にそれと想像できるような書きぶりなのです。だから、この部分を読んで少しも淫らな感じがしないと思われます。
二人の体をお互いに刺塞<サシフタギ>て、生成国土<クニウミナス>のです。この後に、すぐ、“奈何”とありますから、イザナギがイザナミに丁寧にその賛否を尋ねております。「俺の考えが正しいのだ。黙って俺に付いて来い。数が多いことはいいことだ」的な誰かさんみたいな独断的判断で物事を決めるようとするのではく、イザナギは、相手の人の意見も十分尋ねてから、慎重に、物事を決めようとする民主的な支配者だったということがこの「奈何」の2字からも伺えます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます