私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

集団的自衛権について

2015-06-06 18:02:59 | 日記
 4日の衆議院憲法審査会で参考人3人全員が、今、国会で審議されている安保法案は違憲であると言明しました。それを受けて、中谷防衛相は「憲法違反にはならない」と、早速、強調したと、新聞報道がありました。どうも、この中谷さんの言葉はいただけません。 憲法の専門家がですよ。専門家なのです。その人達が3人とも、自民党の推薦したが学者も、「違反だ」と言っているのです。中谷さんは、一体、どのくらい憲法を知っているのかわ知りませんが、「違反してない」と、いくら強調しても、あなたの言われることは、「本当だ。」「信頼してもいい」と、日本全国一人として思う人はいないと思います。誰が思うものですか。かえって、「中谷にって馬鹿じゃないも」と思う国民が、多数ではないでしょうか。もう少しましな人だと思っていたのですが、落胆しきりです。政治家って本当にどうかしてますね。

 まあ、それはそうとして、現代のことがほっといて、古代日本について書いておるのですから、古代における「集団的自衛権」についてお話してみます。

 時は、崇神天皇の六十年です。出雲臣の遠祖「出雲振根」がいました。天から持ち来た神寶が、それまで出雲大社に納められていたのですが、天皇が「その神宝を一度見たいものだ」言われたので、使いの者が出雲まで行きます。丁度、その時、出雲振根は筑紫に行って留守だったのです。振根の弟「飯入根<イイイリネ>」が、この神宝を兄の許可も受けないで、勝手に、天皇の使いの者に手渡してしまいます。そんなことがあったとも知らず筑紫より帰って来た振根は、
 「どうして、大和に、出雲が持っている大切な神宝を渡してしまったのだ」
 と怒り、挙句の果てに、弟「飯入根」を殺してしまいます。

 そのことを知った崇神天皇は
 「振根は天皇の命令をなんと心得ておる。あんな男は征伐しなくては」
 と、西国の治めていた吉備津彦命と東海を治めていた武渟河別の連合軍を出雲に派遣して振根を誅しております。

 これは、大和と西国と東海の三軍が集団して自衛と称して、何時、反旗を翻すかもしれない大和の敵である出雲振根を撃っておるのです。書紀には書いてはないのですが、当然、当時、丹波にいた丹波道主命なんかも参加したのではないかと思われます。

 これなどは明らかに集団的自衛権です。よくある話しです。集団的自衛権て。つまるところ、大国のエゴと言っていいのではないでしょうかね???

 



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