2.タンポポ 2005年10月10日 | 家族 私は、おばぁちゃんが大好きだった。 家に入ると線香の鼻につんとした香りが広がっていて、おばぁちゃんは裁縫箱の入れ物を枕にして寝ていた。 その時必ず名作劇場のアニメを見ていた。 私が「こんばんわ」と言うとおばぁちゃんは太った体を起こして「来たかい」と振り向いて言った。 いつもご飯を食べて帰るのだが、父親のふざけた冗談に笑っていた。笑顔がかわいいおばぁちゃんだった。太っている事もあり、笑転げ . . . 本文を読む