5.鐘の音 2006年12月25日 | 冬の物語 不器用な陽一は、仕事もろくに出来なくて、女からいつも振られていた。 寒い雪が降りそうなクリスマスイブ。 近くの店からはクリスマスソングが流れていた。君とは友達として付き合っていたが、今夜なら好きだと言う事を伝えられそうな気がしていた。 君は眠たそうな顔をして、ダボダボの灰色のセーターを着て、白いマフラーをしていた。 「ごめん。急に呼び出して。」 「別にいいけど。どうしたの?」長い袖の中 . . . 本文を読む