恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

14.幻影

2007年03月08日 | 幻の恋
 私は、その女性を何度も見ている。  ある時はカフェで、ある時は橋の上で、またある時は、駅のホームで見つける。 私の幻影なのか、実物なのか分からない。もちろん名前も住所も分からない。そんな事お構いなしに君は素敵だった。  茶色のロングスカートをヒラヒラさせて、ジージャンを羽織っていた。カフェでは小さい本を読んでいた。時々涙ぐむ姿に私は好きになっていった。春風のように爽やかだった。  私が仕事に行く . . . 本文を読む
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