18.秋桜 2007年09月27日 | 秋の物語 日差しが落ち着き、涼しい風が木の葉を揺らした。 空中でダンスをしている木の葉を見ていると切なさが胸を掠めていった。 瞳は高校生で、剣道部の先輩に恋をしていた。 内気な性格で今でも告白は出来ないままだった。 先輩が目の前を通り過ぎる度に心がピンボールみたいにはじけていた。 そんな学校の帰り、おばぁさんが大きな荷物を持ってキョロキョロと見回していた。瞳の姿を見ると家を訪ねてきた。 瞳は知 . . . 本文を読む