ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

夕顔

2019-08-12 19:34:25 | アート
花に似ずその実の図太き夕顔や

 8月の台飾りは久隅守景の「夕顔棚納涼図」。くすんだ絵なので額縁を白にしてみたらぐーんと絵が引き立ち3人の登場人物が生き生きして嬉しくなりました。この小さな額をぬけるとそこは夕顔の棚に憩う守景と二人の子供。妻とその子と思っていましたが違いました。娘と息子です。久隅守景の生涯を歴史小説に仕立てた小嵐九八郎の著作「我、美に殉ず」を読んでいますが、文体が不思議と言うか、リズムにのれないでます。

 私は夕顔の花を見たことはないけれど子供の頃しょっちゅう食べていました。好きなおかずではなかったです。油炒めにしたもので、透き通っていてヘナっとしていて、淡泊で単調な味に思えました。台所にごろんとでっかい夕顔を見つけるとがっかりしたっけ。半分に切ると身は白く種が見えたっけ。夕顔の君も、早死にしなければ、結婚し子供を産み家庭を持ち、可憐な花から図太い実をむすぶように案外肝っ玉母さんになってたりして。

 でも、この絵いいですね。この絵だけで十分なんだけれど、ごちゃごちゃチープが好きなので、夏のセンスと菜園のとりたて野菜を添えました。ピーマン、ナスはそろそろ終わりです。今年も小ぶりなり。



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