ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

不易流行

2018-05-29 13:16:46 | アート
芭蕉の俳句論「不易流行」がおぼろげにわかってきたようなきてないような。普遍的なものはいつも新しい姿で現れると。世の中で一番とんがったものに普遍が現れると。その普遍とはなんぞや、うすぼんやりとわかったようでわかってないだろうなが今の心境。芭蕉がだんだん現代人に見えてきた。

さて、羽生結弦に出会わなければ今年の展覧会に参加しなかった。彼から知らず知らずのうちに、しょぼしょぼ目が開かれるような影響を受けている。4月から取り掛かり昨日4点仕上がった。もちろん満足してない。でも期日が迫りいったん筆をおく。先日、映画館で観た映画は記憶に残ってないが、予告編が「ジャコメテイー」だった。描いては消し、描いては消し、完成したかと思えばすっかり消すその気持ちが良くわかる。私のようなアマチュアでも、描くほどに、どこもかしこも気に入らず、わけがわからなくなり、朦朧としてきて、ぎゃいーんと叫びたくなった。でも羽生選手らアスリート達を見よ。大会日には出場するんだ。すっころんだり、けがしたり。満足ゆく完成なんてないと教えられた。

1点目:春のあけぼのに水を吸い込み黒い大地から芽を出す生命力を表現したかった。芽吹いた枝を花瓶に飾ろう。

2点目:羽生選手へのオマージュ。飛翔と惑星羽生へようこそとYOU TUBEで何度も観たから惑星を挿入。

3点目:亡くなった知人が住んでいたリムスキーという入江の燃えるような夕焼けの思い出。EX_VOTOといって昔、船が遭難から免れると感謝のしるしに絵を描いて教会に捧げたという。海の下にはたくさんの船が沈んでいる。私なりのEX_VOTO。亡き知人を偲んだ。

4点目:羽生結弦のカラーは深い青と白のイメージ。大好きなお月様に羽生への感謝を込めて花束を捧げた。


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