秋夕焼音なく燃えて闇に入る
ヤナーチェクの「イエヌーファ」を観る。手元にはないが昔愛読した吉田秀和が一番好きなオペラがヤナーチェクの「利口な女狐の物語」というのが記憶にありヤナーチェクということだけで録画しておいた。ローカルな民衆オペラとして評判がイマイチだったとかいうけどとても良かった。酒飲みの浮気男の子を孕み 生み 捨てられても 一途に彼女に恋し結婚を申し出る男や 継母や祖母の愛など現代でもあるある物語。圧巻だったのは舞台の素晴らしさ 民族衣装に目を奪われました。風潮なのか資金不足なのか昨今の舞台はジーンズやTシャツで登場 あるいはやたら現代的であろうと前衛的に凝らしたものが多く内心つまらない。
舞台衣装を見ながらある事に気づきました。飾ってあるヴォーグのポスターにそっくり 頭飾りなどどこからこんな発想が生まれるんだと てっきりアーチストの独創と思ってたのですが もしかしてというよりチェコモラヴィアの民族衣装から影響を受けモデルにしたんだと確信しました。
ついでに 複製絵画を変えたくてアンデイウオホールの日没というセリグラフィーを買って飾っておいたのですが 靴下編み用に選んだ毛糸の色合いがそっくりなんですね。これも日没の色彩が網膜にインプットされ知らずに手に取らせたのかも。
無意識に影響されてることってままあるんだと思わされました。私たちは何から何まで無意識な影響を多大に受けて暮らしてるんですね。
影響と言えば これも録画しておいた日本の芸能で雅楽の先生がこんなことおっしゃいました。お弟子さんは悪い影響ほどすぐ真似すると。私は妙に納得しました。と言うのも職場で10月初めに2人採用 半ばで2人とも辞めました。 先月末 新しく2人採用 一人が辞めたいと私に漏らしました。原因は お局様の底意地悪さです。一から十まで仕事にケチ付け嫌味言います。これが伝統というか3人の若い学生さんも真似るんですね お局さんそっくりになってきている。私は嫌だ 自分と同じ目に合わせたくない だから仕事の手順を微に入り細に入り書き手渡し何度間違えても何度も教える。自分がそうだったように時間と共に覚えるもの。仕事マニュアルは学生さんからも感謝されました。
新人さんはOさんという63歳の女性で子宮癌になり手術前後に病欠が続いたらクビになったとのこと。65歳年金受給まであと2年働かなくちゃと応募し即決採用です。私と組むとお互いに助け合い何の問題もなく仕事は進むのに他のお局さん達と組むと自分は無能人でしかなく屈辱的とこぼしました。Oさんに言いました。60過ぎたら仕事を見つけるのは難しいし あるとすれば何か問題ある職場 とにかく仕事をミスなくするよう前向きに努力し お局さん達の言葉は野蛮語を話してると聞き流すこと 私なんかあれこれ言われなくなるまでに1年かかってるよ それに組合が強いから組合員になればクビにできないし病欠もできるからそれまで辛抱しなさいと励ましました。
夫がお前タフだなーと呆れてますが 実は働き始めてから体調いいんです。汗ぐっしょりかくので気のせいか爪も髪の毛も伸びが早い。熟睡を超えて爆睡。仕事に行くというよりも体力増強エクササイズの感覚。あとレジダンスの皆さんにお会いするのが楽しみ。私の年齢知ってるけど できるだけ長く働いてねと励ましてくれるもん。ただね自由時間が激減。雑誌は封も切らずに溜まってます。来年から週2日勤務にしたい。
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