心の旅紀行

人の生き方を追及していると自然に世界に通用する法が見つかります。kiko

中国は変わる(現状に永続性がない)

2020年08月07日 | 世界
外国にウィンウィンの関係、共存共栄、一帯一路などと美しい言葉を並べていた中国が、シーチンピン国家主席が独裁者になってから急に露骨な国土拡大主義に転じ、隣国に圧力を加えるようになったことは、中国政府の内部で大きな変化があったことを暗示しています。世界でいい子ぶっていたシーチンピンが権力を掌握して本性を現したか、たとえば世界主義思考が乏しい中国人民解放軍が権力を掌握し、世界にいい顔をしたがるシーチンピンを押さえ込んだか、いずれにしても中国にとっては今後の発展がむずかしくなりました。

中国の中の民主主義者も含め、世界の民主主義者は非常な危機感をもって中国の動向を見張っています。本来の中国共産党は人民を苦しめる資本家に反対し、人民共和の国づくりを理想としました。ところが今の中国共産党は、人民共和どころか、特権階級と化した権力者達が威張る党になりました。古臭い皇帝が誕生したようなものです。大半の中国人は現在の中国について道を外れたという思いがあるでしょう。

民主主義は世界の趨勢です。いかに中国が広大で人口が多くても、中国だけが皇帝国家という状態で発展することはむずかしいと思います。世界との交流がうまく行かなくなり、孤立化します。国際会議に出席しても話が合わず、中国代表者は孤立感を味わいます。批判されたり、説得されたりして、代表者は不愉快な思いをするだけでしょう。国際会議にも出席しなくなるかもしれません。

国土拡大主義は世界に通用しません。1国2制度は誤まりです。香港の人々が中国について民主主義がいいと主張することは当然です。それを犯罪とし、逮捕するのは不法です。1国2制度は現実成り立ちません。国は大きいほどいいというものではありません。文化の違いが大きい香港は、中国の一部とするのではなく、香港国として認めた方が平和です。大きい中国に執着する中国は国の目的、政治の目的がわかっていません。‌民主主義の台湾を併合することは誤まりです。台湾の独立を認めるべきです。

皇帝国家に永続性はありません。中国は否応なしに変わります。世界から批判されて変わる面と、国内の民主化運動で変わる面の両面があります。
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