MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「西部戦線異常なし」

2023-02-02 12:58:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





Netflixで鑑賞
でもこれは劇場で見たい映画です
反戦映画の傑作と言われた旧作のリメイクですが、この作品も今回のアカデミー賞にノミネートされてますので見てみました

教師によるプロパガンダな演説によりテンションダダ上がりな学生達
「やったるぞー!」「戦場で暴れたるぞー」とばかりに高揚して戦場に行く彼らが行くのはまさに生き地獄!
狭い塹壕の中でひしめくように恐怖と闘い、行く先々で仲間達が1人1人死んでいく…全編こんな感じの作品なんですよね

高らかに反戦を訴えるセリフなどは聞こえてこない
しかし映像で展開され悲惨な状況が全てを物語る作品
旧作のモノクロ画面の異様な迫力がありましたが、こちらはカラーな分にリアル感が出ています

旧作の呆気なくも儚いラストは有名ですが、今作も戦場の無情さが出てますね

休戦が決まったに関わらず、将校から休戦前に最後に暴れたれと無茶な指令により失われなくていいはずだった命が失われていく
今の戦争でもきっとこんな感じなんでしょうねー
変わらない人間の愚行が悲しい

「天使の詩」

2022-12-25 23:48:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





梅田で仕入れた中古VHSビデオから「天使の詩」鑑賞
実は私の兄貴のベストムービー
子供の頃にサントラシングル版がウチにあり、そしてテレビ洋画劇場で放送が始まったら兄貴が「オレこの映画弱いねん」と言い出して、一緒に見てたらラストシーンで何故かサングラスをかけて涙を隠してた珍行動を取る(笑)
今見たらなんか泣いてた理由がわかったような気もするなー
そんな作品です

この作品は母親を亡くして、後に残された外交官の父親と2人の息子の物語だが、9歳の長男アンドレアは母親の死を理解出来ない  
幼い病弱な弟のミロの為に精一杯の愛情を注ぐんだが、それは父親からの願いでもあり、またアンドレアが父親に認められたいと思う気持ちも込められている
しかし何より母親を恋しく寂しい思いをしてるのはこの長男アンドレアなんですね
母親の声を録音されたテープを密かに聴き涙し、母親の肖像画に想いを馳せる…
それを表に出さない健気な姿が胸を締め付ける

父親がもう少しアンドレアを理解してあげれば良かったのだが、気になるのは病弱なミロの方で兄にはつい辛く当たる
そして父と長男とのすれ違いがある事故を引き起こす…6

時折池に突き出た木の枝にぶら下がり度胸試しをするアンドレア
父との誤解により父の信頼を失い、いつものように度胸試しの木の枝にぶら下がるが、枝が折れて落下し背骨を折ってしまう…

私がテレビ洋画劇場で見たのは50年近く前の話
おぼろげながらしか覚えて無かって、記憶とは全然感じの違った印象
話の中心が弟のミロのイメージで、木から落ちて死ぬのもミロと思ってた
そしたら全くイメージの違うタッチで、ラストのミロのセリフ「キスしたら目を覚ますかな?」てのも「そう言う事ね!」と納得

母親の死さえ知らないミロがベッドの上で命を終えた兄アンドレアの見て言うこのセリフが痛切でした
父親とアンドレアとのすれ違った姿が悲劇を招くと言う作品

小さい私はこのドラマを理解出来なく、そしては中坊だった兄は号泣だったので有ります


「愛の白日夢」

2022-12-10 12:40:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




平尾昌晃とのデュエットで人気者になった畑中葉子さんのにっかつロマンポルノなデビュー作

冒頭に多数のビキニ美女を乗せた豪華クルーザーの中で服を着て1人清楚な雰囲気を出し絵を描く少女が畑中葉子さん
プレイボーイの父親の所有する船だが船内で父親はビキニ美女の1人とやりまくり中の最中ツンとすまして絵を描く畑中葉子さん
そして流れる伝説の迷曲「後ろから前から」!
♫「後ろから前からどうぞー」
この歌詞リアルタイムで初めて聞いた時の脱力感は忘れられません(笑)
当時は未成年だったので劇中で聞くのは今回が初めてですが、当時は何かの歌番組かで聴いたことありました
そんな主題歌先行だった私は今回WOWOWで初めての鑑賞

この作品一言で言えばは畑中葉子さんが父親の後妻の風祭ゆきをいびり倒す映画
父親に出来た新しい妻は美形でちょっとツンとしたとこのある女性だが、父親に妙な愛情を持つ娘はやたらと後妻の風祭ゆきに嫌がらせをする
挙句は友達に父親をたぶらかせてる間に後妻を誘いこみ、知り合いのサーフィン仲間達に回され強姦されまくる
ショックで後妻が自殺してしまい
またいつものように絵を描いてる畑中葉子さん…おしまい

なんちゅう映画!(笑)
ただ感想はその一言でした(笑)
後にアダルトビデオなどがエロ映画の主戦場になるが、それらと比べるとエロいシーンはソフト目
畑中葉子さんもそない脱ぎません
でも当時はにっかつロマンポルノに出ると言うだけて話題になりましたね



「格闘技世界一 四角いジャングル」

2022-09-16 17:26:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





懐かしいですね
これは天王寺ステーションシネマで見ましたね
格闘技のドキュメントと言えば三共映画
梶原一輝が作った映画会社と記憶しますが、少年マガジン掲載の同名劇画の映画版でした
何よりこの作品から溢れ出る昭和感が溜まりません
「今、格闘技に若者達が熱狂」と言うナレーションにリングサイドの観客の様々な表情が登場するがナレーションに反して写ってるのはオッサンばかり…(笑)
今の格闘技イベントは若者が多いが昭和それも70年代はまだまだ年齢層は高かったですね

プロレスとキックボクシングを中心にムエタイ、空手、相撲、ボクシングなど様々な格闘技に焦点を当てるが梶原一輝がやってるだけにジャンルに偏りがありますね
藤原敏男やベニーユキーデのキック勢とアントニオ猪木が中心となりますが、当時人気のあったベニーユキーデなどは劇画ではめちゃくちゃ可愛く男前に書かれてるんだが実際は間寛平顔で当時はそのギャップをネタに友人と盛り上がったもんでした

新日本の道場の練習風景はいかにも暑そうな道場と床に溜まる汗がリアリティーがあります
まさにフィルムならではの質感だと思いました
また試合は映画用のカメラでテレビ放送のカメラとは別で撮ってる為にかなり迫力があったんですね
ローキックの炸裂する音やアンドレザジャイアントが何か試合中にレフェリーに文句言ってる言葉とか臨場感があります

格闘技戦も出て来ますが、かつてのPRIDEや昨今のRIZINなどは総合格闘技なので統一ルールで闘うが、この時代はまさに異種格闘技戦
それぞれの競技のスタイルをすり合わせたルールの試合だけに他流試合感のあるスリリングさがあり面白かったですね
今、思えば…
ミスター高橋の暴露本以降プロレスをショーとして認知されてる昨今
しかしこの時代はなんだかんだでやはり勝敗はガチ?と思ってたグレーな胡散臭さが楽しかったですねー

意外とこの作品では極真空手が少ない目
元祖顔面凶器の真樹日佐夫や添野義二、中村誠など懐かしい顔ぶれが劇画読んでた頃を思い出させてくれました
ラストを締めるのが熊殺しウィリー・ウィリアムス
本当に熊殺したがどうかはさておき、猪木との最大の決戦の実現を示唆して終わる
格闘技ドキュメントは最近無いけど、やはりこの頃の格闘技界は面白かったですな
それを感じさせてくれた久々の再見でした




「シェラ・デ・コブレの幽霊」

2022-08-27 18:13:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



なかなか劇場行けない!
私はコロナから無事に生活してますが、嫁さんが後遺症かして、咳が酷くちょっと、まだ目が離しにくい
そんなんで配信映画を見てたら
この作品にあたりました

もう10年以上前に探偵ナイトスクープで昔テレビで見た幻の恐ろしいホラー映画を探してと言う依頼で取り上げられて、一般的に日の目を見たのがこの作品
当時、友人から「あんた知ってるん?」と聞かれたがこの作品の存在は知りませんでした
日本では1967年に日曜洋画劇場で放送されただけらしいです
DVDとかはなく、運良くAmazon primeで配信されてました

心霊探偵のマーチンランドー(知ってる役者さんはこの人だけ)の元にある資産家の夫人から夫が毎晩亡霊から電話がかかってくるので調査して欲しいと依頼がくる
その屋敷を訪れた探偵に怪異が襲いかかる

ゴシックホラーらしい白黒画面に展開するドラマはしっかりしたプロットでドライブインシアターのようなB級感でなく、しっかり作り込まれた感じです
でも、お墓の中に電話線引かれてるのはちょっと滑稽だが…(笑)
最大の見所は登場する幽霊だが、たしかに1967年当時の子供が見たらトラウマになりそうな怖い顔!
半透明で血まみれのような火傷のような恨めしい表情に唸り声や女の鳴き声が合わさった幽霊の叫びが気持ち悪い
カラーなら尚更エグい?

ストーリーもしっかりしていて、屋敷だけで無くメキシコのジェラ・デ・コブレで起こった事件も絡んできて、事の真相がやがて明かされる
西洋の怪談て感じでなかなか面白かったです
Jホラーにも影響を与えてるらしく、高橋洋や中田秀夫らもこの作品に心酔してるらしい




「悲鳴を上げる頭蓋骨」

2022-08-13 21:08:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





Amazon primeで鑑賞
不慮の死を遂げた前妻の影が残る屋敷にやってきた富豪の婚約者に前妻の頭蓋骨が夜な夜な現れる

「レベッカ」を思わす内容のオカルト映画
怖がらすアイテムは頭蓋骨のみ
50年代のゴーストムービーらしく低予算感がハンパない
しかしゴシックな雰囲気や使用人か亡き前妻に傾倒していたりと屋敷がいかにも的な作りで、しかも前妻の巨大な肖像画などの仕掛けが嬉しい

冒頭のこの作品のクライマックス見てショック死したら無料で葬式を出してくれるとアナウンスされる
しかしそのシーンはこれ?ていう感じのものだが、それより透明な何かが部屋の奥から出る方か気持ち悪かった

「ボーイズ・ボーイズ/ケニーと仲間たち」

2022-07-07 13:26:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




これ私が小学生か中学生の頃?
やってた映画でTVの予告などで興味持ってた作品
興味はただ一つ予告でチラッと出てる女の子が可愛いかったから…
しかし何故かパンフレットだけ持っていて(たしか映画館の清掃の仕事してた母親がお客さんの忘れもんと言って持って帰ってきたような…)本編は今回Amazon primeで初鑑賞

まさにサブタイトルにあるケニーと仲間たちのような映画でした
ソフトがかかった画面は今見ればとてもノスタルジーな感じがする
主人公ケニーと親友のダグ、そして年下のちびっ子シャーマン
この3人のボーイズを中心に日々の日常が描かれる
同級生の可愛い子(これが予告で見た子)への淡い恋、いじめっ子との対決、ハロウィンでの騒動など思った以上に面白かった

ケニーとダグが歳下のシャーマンに悪戯しかけたりするが、それで気がつけば一緒に楽しくつるんでる3人組
昨今の日本のようなイジメやなんやらのギスギスした感の無い関係性が良い
またいじめっ子への復讐の爽快感はまさにひと昔前のジュブナイル映画らしく
今回初鑑賞ながら何故か懐かしさを感じさせてくれますた
で、思ったほどその予告の可愛い女の子は出番無かった(笑)
監督のドン・コスカレリは後に「ファンタズム」と言う怪作ホラーを監督し一部のファンに名を残しますが、「ファンタズム」より私はこちらが面白かったですよ


「野菊の墓」

2022-06-29 20:51:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





松田聖子の初々しい映画デビュー作品
今回が初鑑賞でした
当時そのカツラの不似合いさに漫才のネタにされるぐらいイジられ倒され、ぶりっ子と呼ばれてた時代(そういや松田聖子さんがそう呼ばれてた時代あったねー)もあり、セリフの棒読みが笑いのタネにされ何かと話題になってた作品です

初めて映画を見たが、たしかにセリフ回しらかくし芸大会のコントドラマ見たいだし、カツラも似合ってません
まさに松田聖子を売り出すために作れられた作品
相手役の桑原正さんはオーディションで選ばれた新人俳優
これまた松田聖子に勝るともおとろない棒読みセリフでそちらの方が驚いた

しかしこの作品はこの2人の素人はだしの初々しい芝居が役柄にぴったりハマってるんですね
だから悲しい話に妙なリアリティを感じて結果とても良かったんです

また加藤治子、村井國夫、赤座美代子、樹木希林、愛川欽也、島田正吾と凄い演技派が周りを固めてるのも単にアイドル映画の域を超えて締まった作品になってる
松田聖子を売り出すような作品だが、意外と面白かったのもその辺しっかりした演出が良かったんでしょう
 
原作は有名な小説で過去に何度も映画化されている名作であります

旧家の息子政夫は手伝いに来てる従姉の民子と相思相愛の仲睦まじい中であるが、そんな2人の想いを知った大人達は旧家の息子が年上の嫁を貰う事に反発して2人を引き裂こうとし、政夫が家をあけてる間に民子に無理矢理縁談を持ちかけ軍人と結婚させてしまう…

ちゃんとした有名な原作を元に描かれているので2人の名演と言うより迷演が帰って古い時代の若者らしさが自然に出て良かったと言う意外に普通に楽しめた作品でした

しかしこれ東映映画なのが意外でした
もっとも東映らしからぬ映画!




「愛情物語」

2022-06-27 18:54:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





この作品はビデオリリース時にレンタルで借りて以来の鑑賞です
角川映画は劇場公開と同時にビデオリリースもすると言う画期的な戦略で大ブームを起こしましたが、薬師丸ひろ子の「メインテーマ」と併映だったこの作品も公開時にレンタルビデオ店で並んでいました
「メインテーマ」はなかなか空いて無かったけど、この作品は比較的よく空きがありましたね

内容ほとんど覚えてなくて見たんですが、親から捨てられた主人公が毎年誕生日に花を送ってくれる謎の人物に足長おじさんと呼び、それは自分の父親ではないかと謎の足長おじさん探しの旅を始める…
てっきり渡瀬恒彦がその足長おじさんと思ってたら全然違っていて、やはり全くレンタルビデオ鑑賞の時の記憶が無くなってましたな

角川春樹が「時をかける少女」で大林宣彦監督の演出に身を任せていた原田知世に嫉妬して自ら監督しただけあって原田知世の魅力が全開
当時は渋い魅力で人気だった渡瀬恒彦はあまり渋くなく、むしろ原田知世のママ母役の倍賞美津子がキャラに相応しいきっぷの良い女性でラストを締める見事なVサインを見せてくれる

クライマックスの父親であるお屋敷に住む室田日出男と再会する屋敷のシーンが何故か照明や音楽が不気味なホラータッチになるのは良くわからん(笑)
もしかして角川春樹監督が大林宣彦のファンタジー路線にダークさで対抗した?(笑)


「悪女 AKUJO」

2022-03-06 01:02:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





これも劇場公開時に見逃した作品
女暗殺者のドラマ
いわゆる韓国版「ニキータ」のような作品でした
トイレから狙撃のシーンのくだりはまさにニキータそのものでしたね
ストーリーも似たような話
それなりに楽しめました

この作品の最大の見所はアクロバティックなアクション
特に冒頭のカメラ視点からアクションはどうやって撮った?と思わせる変幻自在なカメラワークの斬新なアクション場面が全編通して出てきます
見てで面白いが下手したら酔う?(笑)
というよりTVゲームのシューティングゲームのような感覚でちょっと途中から興醒めしてきた
1箇所くらいなら良いんですがね
ラストに至っては車を使ってこの手法を見せる

悪女と言うタイトルはちょっと合わないような気がする