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この作品も劇場では見てなくて、レンタルビデオのリリース時に鑑賞
その時見た感想は正直微妙でした
ロバート・デ・ニーロに当時ハマっていて、この作品の持った印象では思ってたんと違うかったんでしょうな
今、改めて見たら全然印象が変わり
アメリカ映画界を襲った共産主義の弾圧…赤狩りと言われる時代の映画関係者たちの怒りと苦悩が描かれると言う興味深い話です
主人公の映画監督デビッド・メリルがハリウッドに帰ってくるや
公聴会への召喚状が届いていて、共産党の党員の疑いが掛けられて仕事を奪われて、党員の名前を吐けば元のハリウッドデ仕事ができると言うもの…断固とした意思で抵抗を試みるが周囲の仲間達は屈して公聴会で名前を挙げたりするものも居たり、自ら命を断つを者まで出たりと当時のハリウッドの人間関係のドラマが興味深いです
ロバート・デ・ニーロ扮するメリルは公聴会を断固拒否しながらも仕事の無い現状や周囲の空気感に悩まされながら、心が微妙に揺れ動くのを抑えた芝居で見せてくれ、クライマックスの公聴会では一転激しい抵抗を見せるメリルを迫力がある芝居で本領を見せつけてくれます
鑑賞当時は私も若かった?からかあまりこのテーマにピンと来なかったけど、今見たらロバート・デ・ニーロの代表作に入るような作品とかまでも行かないが、なかなかの佳作だと感じました
ハリウッド赤狩りと言えばエリア・カザン監督が公聴会で共産主義の疑いのある人物の名前を挙げて、その行動に賛否両論の中後に数々の名作を放った
その功績を讃えてアカデミー賞名誉賞を与えられたが授賞式でスタンディングオーベーション中に座ったまま腕を組んたニック・ノルティが厳し顔してたのが印象的だった