MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.46「侍タイムスリッパー」

2024-11-19 12:23:00 | 2024年劇場鑑賞





トレンドワードにもなり流行語大賞にノミネートされ、社会現象とまで言われた話題の作品をやっと見れました
公開から日にちもたつからどこもレイトショーしてなく、やっとなんばパークスシネマさんがやってくれました
「グラディエーター2」蹴ってこちらへ来ました

決闘の最中に侍が雷に打たれて現代の時代劇の撮影現場にタイムスリップ!
この設定だけでも期待が高まる
山口馬木也扮する高坂新左衛門と言う
愚直なサムライが撮影所の人達や保護?してもらってるお寺の住職夫婦たちとふれあって行くうちに京都の撮影所で斬られ役として現代の生活に順応していく
特に撮影所で女流監督を志しながら助監督として頑張ってる山本優子にほのかに恋心を抱いたり、殺陣師のおっちゃんに弟子入りし、殺陣を学びながら斬られ役として成功していくと言うハートフルコメディとして展開するのですが、中盤からある大物俳優の指名により相手役として抜擢され、そこから作品の展開が変わっていきます
その大物俳優てのが何とタイムスリップ直前に戦ってた相手!
同時にタイムスリップしてて、しかも30年前の時代にタイムスリップしていて、今や時代劇俳優の大御所となってる!
ここらの設定は上手いですね
時空を超えて時代劇の中で決着戦を行う!
しかも撮影のリアリティ出すために真剣を使用すると言う展開!
大物俳優の風見恭一郎の登場からサムライスピリット全開のドラマになっていく!
噂通り面白かったです
オチの付け所も良かったしね

この作品は前半の時代劇の撮影所の雰囲気や、殺陣師や斬られ役さんたちの心意気、撮影所に携わる人らの姿に時代劇愛が溢れているんですね
劇中ドラマの心配無用ノ介のくさい主人公の芝居(笑)や和風調の背景に縦書きエンドロールなど時代劇のリスペクトさえ感じで好感
時代劇へのリスペクトと愛情とサムライスピリットに溢れた噂通りの快作でした
「遠山の金さん」「新吾捕物帳」「大江戸捜査網」、さらに必殺シリーズと時代劇好きのおかんの影響で時代劇を幼少期から見てた者としては楽しい時間でした

「この現代では侍と言えばサッカーの代表と思われてる」て言うセリフが刺さりました!



★★★★★  2024.11.15(金) なんばパークスシネマ シアター9 20:30 J-11



No.45「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」

2024-11-14 20:18:00 | 2024年劇場鑑賞





あわやスルーになりそうな感じだったこの作品をアポロシネマで鑑賞

あの「ジョーカー」の続編
随分前からこの続編が話題になってていよいよ満を持しての鑑賞
しかしこの作品は色々と公開前から宣伝されてたけど、あまり話題として挙げられて無かった(と思います)のがこの続編がミュージカルである事!
私は公開されてから知ったんですが、アメリカでも賛否両論で興行的に厳しい結果だったようです
あまり情報入れずに見たつもりですが…さて

この作品はほぼ刑務所と裁判所だけで舞台のスケールとしては小さい映画なんです
前作がカリスマ的な悪役が誕生する話でしたが、今回はその悪役の崩壊のドラマ
その辺が大多数の方の期待を裏切る結果になったのかも?
アーサーとリーが知り合い、2人は恋に落ちる
しかしアーサーはリーを愛してはいるが、リーが本当に愛したのはアーサーではなくジョーカー…
それを痛感させるラストはあのカリスマの姿はなく、やはり弱い人間アーサー…そうやって見たらこの映画はジョーカーの破滅のドラマと言う感じですね

先に書いた様に刑務所と裁判所を行ったり来たりするのが殆どで、そこで繰り広げられるのがジョーカーの妄想ミュージカル!
正直ちょっと疲れた
眠気もありました
てか、ちょい記憶飛んだ(笑)
予備知識無ければどう思って見てたんやろ?
私は普通にやってくれた方が良かったかなー
でもこのストーリーを普通にやったら…それはそれで…(笑)
ま、ミュージカルシーンがある意味アーサーの狂気を表してるようにも見えますがね

ホアキンは芝居上手いし、ガガは歌上手いし
これはこれで良いか…
賛否両論あるも納得

アーサーが電話口で歌う🎵「行かないで」に涙
これ私が10代の頃NHKのフランス語講座で毎週シャンソンが流れるんですが、それを楽しみに見てました
この曲はその時に流れていて覚えてました
そう言う意味で涙(笑)
それは拾い物でしたね(笑)



★★★ 2024.11.9(土) アポロシネマ F-13 スクリーン8



No.44「動物界」

2024-11-10 14:20:00 | 2024年劇場鑑賞





なんばパークス恒例の光の饗宴の初日に相応しい寒さの中見てきたのがこの変わった映画
ホラー?スリラー?

近未来のフランス…人間が動物化する奇病が蔓延する
動物化した者は隔離施設に入れられて家族と分断されてしまう
そんな中に妻が動物化が進行し、南フランスの隔離施設入れられるの期に息子共々に南フランスへ移住する親子が主人公
妻たちら動物化した人を載せた移送バスが事故を起こし、移送されてた動物化した人らが脱走!
そこから親子2人で脱走した妻を探すが息子にも動物化の兆候が現れて…

動物化した人間たちのビジュアルが良く出来てます
特に鳥になりかけた男…最初はまだ言葉が話せるがしまいにはクワックワッ!と鳥見たいな声になり動きも鳥化…まるで形態模写のような動きに役者さんも熱演!
他にタコ人間やオオカミ人間、カマキリ人間もチラリ
ただその獣人たち見てると何故か切なくなる…
病気だが故にこんな獣人にモンスターではなく変異してしまった悲しみを感じてしまう
決してホラーとかモンスター映画やパニック映画でもない
ある種の終末感も感じさせる作品でそれを2人の親子に焦点当てた作品

獣人たちの姿に注目してしまうが人間も動物も命あるものは同じと言うテーマを感じられる中にフランス映画らしい冷たいムードがエンタメ路線が入るハリウッド作品と一線を画す所ですね

徐々に狼になっていく息子に対して妻を探すより息子を守ろうとする行為に走る父親が下す決断が感動的な意外な後味な作品でした



★★★ 2024.11.8(金) なんばパークスシネマシアター11 20:25 F-15





No.43「十一人の賊軍」

2024-11-03 00:07:00 | 2024年劇場鑑賞




雨の中アポロシネマへ
ロビーにここの名物支配人がいた
当たり前だが働いてはります
映画始まる前の鑑賞マナーの説明映像でお馴染みの方
最近はアポロシネマでトークショーもしてる見たい

「仁義なき戦い」などの脚本家である笠原和夫のプロットを原案にしたアクション時代劇

鳥羽・伏見の戦いをきっかけに、薩摩藩・長州藩を中心とする新政府軍と、旧幕府軍による戊辰戦争が勃発する。
そんな中、新政府に対抗するため、奥羽越列藩同盟が結成される。
その同盟にやむなく加わった新発田藩では、藩に捕らえられていた11人の罪人たちが、決死隊としてとりでを守る任に就

罪人たちが無罪放免を条件に砦を守るのがメインになるが、罪人を演じる役者たちの熱量が凄い!
アクションシーンなどはまさに東映ヤクザ映画のような雰囲気のテンションで迫力がありました
私が思ってた以上にアクションシーンが多くて面白かった

山田孝之と仲野太賀のW主演だが私は仲野太賀の鬼の形相で血に染まり闘う姿に迫力を感じました
山田孝之さんはこんな汗まみれ泥まみれの芝居が似合う!
最後まで逃げる事を忘れない姿は"生"への執着と妻への思いが良く現れておりました
それ以外の賊軍たちも良いキャラで、最初は役者さんが誰かわからず1人だけセリフ回しが違うなとおもったら歌舞伎のサラブレッド尾上右近さんやったり、第二の福本清三さん的な斬られ役の本山力さんが最後に本領発揮の技を見せつけ、小柳亮太がパワフルなファイト全開(早い退場が残念)、何もしない千原せいじ(笑)
など個性的な面々が大義や正義でなく自由と生きる為に命を張るドラマ
生きる為に命をかける必死さが画面から伝わる作品でした

「狐狼の血」もそうだったがバイオレンス描写は今回もえぐい!
人体損壊の嵐です
首や手がポンポン飛び、肉片がそこらじゅうに飛び散りる
皮一枚で腕が胴体から繋がると言う細かい描写など必要以上に残酷描写がてんこ盛り!
圧巻は阿部サダヲが白洲に座らせた多数の農民の首を順番に斬首していくシーンの異常さ、阿部サダヲの顔が返り血で真っ赤にどんどん染まっていき、切られるたびに首がゴロリど白洲に転がっていく
ここ中盤のクライマックスと行っても良いくらいのシーン(こんな残虐王も最後は"死"以上に酷い目に会う)

何気に現代では差別用語な言葉も出てくる
監督のリアリズムが見る人によっては拒否感あるかも知れない、刺激的な時代劇でした

2時間35分ダレませんでしたが、もう少し賊軍のキャラたちのバックボーンとか語られてたら更に感情移入出来て良かったかも?…ただそうなると3時間に越えになるか…


★★★★ 2024.11.1(金) アポロシネマ スクリーン5 D-5









No.42「トラップ」

2024-10-27 00:05:00 | 2024年劇場鑑賞






お馴染みのM・ナイト・シャラマン監督作品の最新作
今回は巨大なアリーナでのコンサート会場にトラップを仕掛けられた
そこにある父娘がライブを観にくるがこの父親こそ猟奇殺人犯で、コンサート自体が彼を捕まえるためのトラップとなっていた…

ジョシュ・ハートネット扮するクーパーと娘のライリーのために、アーティストのレディ・レイヴンのアリーナライブを見に行くどこから始まるんですが、このライブ始まる雰囲気がとてもリアリティでワクワク感が画面から出てくる
いざライブが始まると熱狂的なアリーナの感じも良い!
しかしライブ中にやたら出たり入ったりするのは…私の感覚てはありえん(笑)

ま、やたら警官がアリーナを包囲し、喋りのグッズ売り場の店員からトラップの対象者が自分であると悟ったクーパーが動揺しながら娘にバレずにアリーナを脱出するのに四苦八苦するため、やたらライブそっちのけで出たり入ったりウロウロする様は面白い
顔引きつらせ、こわばらせ、娘の前では作り笑顔…人間味が出ていてジョシュ・ハートネットのなかなかの好演と言うか怪演(笑)
目の前の奈落からせり上がってゲストが出てきたのを見て娘にあの下を覗きに行かないかと不自然極まりない提案して、娘にドン引きされるクーパー(笑)
以後、挙動不審を繰り返す

「この中に犯人が居る!さて主人公の運命は?」的なスタイルでなく犯人そのものの視点から描かれるこの作品はなかなか面白かった
警官に囲まれたアリーナからいかに脱出するか?で105分を通すかと思ったらストーリーの舞台は後半アリーナ外に飛び出しもう一つのトラップが…ネタバレなるからこれくらいにしますが(笑)

初期のシャラマン作品のようなトリッキーな驚きはないけど(毎回期待はするが)、今回はドラマの展開で二転三転させて見せるのは良かったと思います

歌姫レディ・レイヴンを演じたのがシャラマンの娘さん
独特な顔立ちはたしかに親父さん風
相変わらず親父もスタッフの役である意味重要な役で出てます

まさか「ミスターグラス」見たいな…あんな感じに今後なるんじゃないでしょうな・・・



★★★★ 2024.10.25(金) アポロシネマ スクリーン6 21:00 F-14





No.41「ソウX」

2024-10-21 10:31:00 | 2024年劇場鑑賞




久々にソウシリーズ最新作
これで何と10作目!
私的にはハズレないんですね
もちろんシリーズ内では比べたら良し悪しありますが、それなりに毎回楽しんでます
そしてシリーズ10作目にして地元のあべのアポロシネマ初登場!(笑)
今までTOHOシネマズ系でしたからね
変に嬉しいです

ドラマは「ソウ」「ソウ2」の間に起こった話
末期ガンに苦しむジグゾーことジョン・クレイマーに患者セラピーで知り合った男から非認可ながら画期的な治療法でガンが消えた事を教えられ、大金を積んで早速その治療を受けるが、全く効果無し…真実を知るべく治療を受けた所へ行けば何ともぬけの殻!
実はそいつらは悪質な医療詐欺集団だった…
ここからジグゾーの復讐が始まる…ゲームと言う名の復讐が!

なんかいつもと展開違う?
ジグゾーが善玉で悪質医療詐欺集団を一網打尽にする!
シリーズには無かった妙にスカッとする展開(笑)
よく映画でもドラマでもめちゃくちゃ憎たらしい悪党出てきたら、切り刻んでめちゃめちゃしたれ!て思う事ってありますよね
これはそれをしてくれます(笑)

逃げた詐欺集団を見つけ出し(ちょいアッサリ見つけ過ぎやが)1箇所に集めて監禁して、いつもの拷問装置に拘束しゲームを順番に仕掛けいく
時間内に脚を自ら切断しなければ首を切断されるとか、医療関係らしく自分で頭を切開して脳を時間内に切り取れとか!
ハードルの高いグログロ度満点のゲームを展開!
主犯の女が次々と殺人ゲームを仕掛けられる手下たちに「行け!」「足を早く切って!」「時間ない!早く脳を切れ!」とか声援を送るのが妙にワロタ!
本人達はあんたやってみー!な心境でしょうな(笑)

まさに復讐鬼となったジグゾーが今回は善玉の役回り
しかも少年とのふれあいがあったり、クライマックスはあわや逆襲されジグゾーが一転ピンチとなり、自ら作った拷問装置の餌食になりかけるなど新展開がてんこもり(笑)
しかしシリーズ一貫してゲームクリアしたら生きる権利を得て助けられると言うコンセプトはこんな展開でも今回も守られてるのは良いね

シリーズの前半のエピソードなのでクレイマーは生きてるけどげっそり痩せて末期ガンで生気の無い感じを現在の年齢重ねたドビン・ベルが演じているから見た目もリアルでしたね
因みにポスターのビジュアルの目に管付けられた仕掛けは眼球吸いだす(!)やつです

シリーズも10作もなれば普通はマンネリを通り越して相当クォリティが落ちるけど、この作品はまだこんな手法もあんのか!と色んな意味で楽しませてくれました

しかしシリーズ1と2の間にこんなに派手な出来事があったとは…絶句(笑)



★★★★ 2024.10.18(金) アポロシネマ スクリーン3 20:05 H-17





No.40 「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

2024-10-16 09:36:00 | 2024年劇場鑑賞





見たかったこの作品を見になんばパークスシネマへ
ここ数年躍進著しいスタジオA24の超大作
アメリカで内戦が起こると言う昨今の世界情勢を思わすような話
中東のような事は無いだろうと思いながらも、例えばトランプ派と反トランプ派がもし対立してそれがエスカレートしたら…絶対
無い話しではないかも?
そんな意味では大統領選前の日本公開はタイミングよくスマッシュヒットしてるようです

この作品は予告とかで見てるとアメリカ内で対立して分断された州の内戦を描いた戦争映画と思いがちで、人によっては思ってたんと違う!と感じる方も居るかも知れません
たしかに戦争映画ですが、戦闘場面はクライマックスを除いてはあまり出て来ません
焦点が当てられるのは内戦の中をくぐり抜けて、追い込まれた大統領を取材しに行く4人のジャーナリスト達の姿
久々のキルステン・ダンスト演じる女性ジャーナリストと男性2人に戦場は初で戦場カメラマンを目指す駆け出しの若い女性写真家
この4人かまるでロードムービーのようにワシントン目指し戦場を巡っていく…さながら「地獄の黙示録」見たい?

女子供が身を寄せる難民キャンプ、ガソリンスタンドを守る住民、内戦に一切関与してない人たち、そして完全に理不尽に人を殺してる戦闘員に捕まって窮地に追い込まれる
そんな状況の中、ドラマは若い戦場経験の無い女写真家の変化を捉えていく

最初は目の前の地獄の光景に圧倒され、ゲロ吐きまくる彼女がワシントン着く頃には銃弾や砲撃も恐れない従軍記者となっていく様が面白かった
キューブリックの「フルメタルジャケット」が全く弱腰な青年が戦場を経験するうちに殺人マシーンと化して行くの見せられたのを思わせてくれました
銃弾飛び交う中、夢中でシャッターを切り被弾したキルステン・ダンストンにさえレンズを向ける姿は個人的にこの映画のハイライト

このクライマックスになるホワイトハウスの攻防戦はこの作品の最大の戦闘シーン!
乾いた銃声がこだまし、銃弾が炸裂する
その最中に兵士と一緒に同行していくジャーナリストたちと一緒に居てるかのような臨時感満点は轟音シアター見たいなんで鑑賞したら良いですね
是非劇場で見るべき作品

ネタバレになるから言えないがエンドロールの兵士達の1枚のグループ写真がなんか普通に怖いね



★★★★ 2024.10.11(金) なんばパークスシネマ シアター1 21:05 G-11



No.39 「本日公休」

2024-10-11 00:13:00 | 2024年劇場鑑賞




またまた閉館直前のシネマート心斎橋に現れました
ますます閉館前て事で館内のレイアウトが寂しくなってます
公開中の作品を手作りの販促物や手書きのパネルなどで展示してたコーナーが無くなってました
ま、よく見たら離れた所にひっそりありましたが
ただお客さんは結構居てました








おそらくシネマート心斎橋で最後の鑑賞になるであろう台湾映画のこの作品
舞台は台中の下町の散髪屋
子供3人を女手で一つで育て上げ、散髪屋を営む主人公アールイ
古くの常連さんが病で来店出来ないと知り散髪道具を持ち、店を休業して車を走らせて出張散髪に行く
タイトルの「本日公休」は店のシャッターに掛けられた札の文字
ま、本日臨時休業て言う事ですね
まるでロードムービーを連想させるあらすじですが、確かに作品の中心ではありますが、それはほんの一部分で大部分はアールイと子供たちの昭和のホームドラマのような家族劇
3人の子供達も大人になり家を離れ、離婚していたり、美容師になってたり、様々な人生模様がこの理髪店を中心に語られていく
そんな子供達のエピソードも含めてアールイを中心としたホームドラマになっていて、生産我々世代ならほっこりと、そしてしっとり涙目になりそうな作品になってます

アールイの営む昔ながらの理髪店と娘が働く都会の現代的な美容サロンとの対比が面白い
スタッフが沢山居て流行のヘアスタイルにも応じてSNSの交換とかもしてる
一方で古い馴染みの客を中心に地域の人達の整髪をしている散髪屋
「いつものように」その一言から始まる散髪屋とお客の対話
日本にもある風景ですね
そして昭和感が伝わってくる
この感覚はこの作品を見る人の年代によって変わりますね

体調不良で散髪に来れない馴染みの客に髪の毛を切りに出張すれば、寝たきりで意識も無い…それでも「いつもの通りで良いですね?」と声かけながら散髪していくアールイ
その光景を見ながら涙する家族たち…常連さんとの思い出を語りながら散髪していくアールイ
しっかりとハサミとくしを通して常連さんと対話している
このシーン見ながら、私も今倒れたら散髪屋のオッチャン来てくれるんかな?
と思ったりした

私は美容院ではなく昔から散髪屋なんですね
小洒落たシステムが行きにくくて、一度だけ若い頃友人の行きつけの店に連れられて行ったぐらい
今、行ってる散髪屋さんは阿部野や東住吉区時代から通ってる店に2ヶ月に一度、住吉区から車で髪の毛切りに行ってます
通い出して30年超えるかなー
店主のオッチャンに奥さん、そしておじいちゃん、途中から息子さんも店に入ってた
息子さんは独立して、おじいちゃんもそして数年前に奥さんも亡くなられ、今はオッチャン1人でやってはる
もう70代後半やったかな?
散髪屋さんて、引越ししてその地域に散髪屋があっても、昔馴染みの店までわざわざ行きますよね
自分の歴史と同時に散髪屋さんの歴史も目の当たりにしてる

そんな人との繋がりがある散髪屋さんがやはり好きですね
この映画見てそう感じました
エンディングの主題歌もちょいグッと来ました
「いつものように?」「いつものように」「いってくる」「いってらっしゃい」…何気ない会話の中に人間の温もりを感じさせる歌詞の字幕が耳につきました



★★★ 2024.10.10(木) シネマート心斎橋 劇場1 14:45 H-2



No.38 「犯罪都市 PUNISHMENT」

2024-09-29 12:44:00 | 2024年劇場鑑賞





マ・ドンソク主演のシリーズ第四弾
これ今年韓国のシネコンを覗いた時にロビーにポスターが貼られてた作品
いよいよ日本公開!

今度はネットを使った違法賭博の犯罪にマブリーことマ・ドンソクさん扮する型破りな刑事が鉄拳制裁!
この作品と言うかこのシリーズは難しいレビューは要らないですね
スカッとして面白かったらそれで良い!
往年のセガール映画のような感覚
しかしセガール映画は内容の質が大分落ちるし、何よりセガール本人がパワーダウンしていってたので比較するのはマブリーに申し訳ないか(笑)

登場キャラも楽しい面々で、コミカルな要素もハズす事なく楽しめる
劇場で何度か爆笑出てたよ
敵役だけコミカル要素ゼロで憎々しさが出ていてキム・ムヨルが好演しています
この辺の緊張と緩和が良いですね
今回も安定のドンソク映画楽しめました



★★★★ 2024.9.27(金) なんばパークスシネマ シアター6 20:30 M-19


No.37 「映画検閲」

2024-09-28 09:45:00 | 2024年劇場鑑賞




閉館目前のシネマート心斎橋に来ました
仕事が予定より早く終わり急遽気になってたこの作品を見て来ました

80年代にイギリスでビデオナスティと言われた映画の中で暴力や残酷な描写が社会的に影響を与える可能性あるとした作品に検閲処置をする政策がされた
日本版ビデオナスティは言わずと知れた宮崎事件から発端となるホラー映画やアクション映画などの残酷、暴力シーンによるレーティング
我々の時代は中学生でもゾンビやサスペリア見れたのに平成からの中学生達はホラー映画を見ることがままならない事になりましたね
ホラーファンの新規開拓の目が積まれたと思いましたよ

この作品もそんな時代の英国で映画の検閲をしてる女性検閲官の主人イーニッドがあるホラー映画を検閲中に幼き頃に行方不明になった妹が出演してるのてば?と疑惑を持ち、その作品と監督を追っていくうちに映画と現実の区別が付かなくなってしまい…
と言ったストーリーです

主人公が抱えてる心の闇がそのまま作品の雰囲気になっていて、終始重く冷たい空気感が映画全体を包んでいる
よって鑑賞中は重〜い空気感に支配されるので間違ってもデートムービーのような気軽に見れそうな作品ではありません
主人公演じるニアフ・アルーも終始
暗い表情のため見ててしんどい(笑)

1本の映画から精神に異常をきたす作品では「ビデオドローム」がありますが、あちらほど話は複雑ではなく主人公が過去にあった妹失踪の出来事を背負って生きてきた事により、妹そっくりの役者の出てるホラー映画を検閲した事による心身喪失てのがわかりやすい(多分)
しかしホラーや残酷映画の検閲してただけにやる事が検閲対象なくらい残酷!
やはりなんだかんだで影響与えるんかねー?(笑)
まさに自分自身が検閲対象になったかような…そんな映画
私はこんな映画は好きなので良いですが、誰もが楽しめる映画ではなさそうです

この映画の冒頭に「ドリラーキラー」「ナイトメア」など色んなB級ホラー映画の残酷シーンが出てきてその筋のファンを喜ばしてくれます
私はその2本しかパッとわからんかった



★★★ 2024.9.26(木) シネマート心斎橋 劇場2 17:35 F-8