梅田で仕入れた中古VHSビデオから「天使の詩」鑑賞
実は私の兄貴のベストムービー
子供の頃にサントラシングル版がウチにあり、そしてテレビ洋画劇場で放送が始まったら兄貴が「オレこの映画弱いねん」と言い出して、一緒に見てたらラストシーンで何故かサングラスをかけて涙を隠してた珍行動を取る(笑)
今見たらなんか泣いてた理由がわかったような気もするなー
そんな作品です
この作品は母親を亡くして、後に残された外交官の父親と2人の息子の物語だが、9歳の長男アンドレアは母親の死を理解出来ない
幼い病弱な弟のミロの為に精一杯の愛情を注ぐんだが、それは父親からの願いでもあり、またアンドレアが父親に認められたいと思う気持ちも込められている
しかし何より母親を恋しく寂しい思いをしてるのはこの長男アンドレアなんですね
母親の声を録音されたテープを密かに聴き涙し、母親の肖像画に想いを馳せる…
それを表に出さない健気な姿が胸を締め付ける
父親がもう少しアンドレアを理解してあげれば良かったのだが、気になるのは病弱なミロの方で兄にはつい辛く当たる
そして父と長男とのすれ違いがある事故を引き起こす…6
時折池に突き出た木の枝にぶら下がり度胸試しをするアンドレア
父との誤解により父の信頼を失い、いつものように度胸試しの木の枝にぶら下がるが、枝が折れて落下し背骨を折ってしまう…
私がテレビ洋画劇場で見たのは50年近く前の話
おぼろげながらしか覚えて無かって、記憶とは全然感じの違った印象
話の中心が弟のミロのイメージで、木から落ちて死ぬのもミロと思ってた
そしたら全くイメージの違うタッチで、ラストのミロのセリフ「キスしたら目を覚ますかな?」てのも「そう言う事ね!」と納得
母親の死さえ知らないミロがベッドの上で命を終えた兄アンドレアの見て言うこのセリフが痛切でした
父親とアンドレアとのすれ違った姿が悲劇を招くと言う作品
小さい私はこのドラマを理解出来なく、そしては中坊だった兄は号泣だったので有ります