監督 ダリオ・アルジェント
出演 マイケル・ブランドン
ミムジー・ファーマー
ジャン=ピエール・マリエール
私の好きな映画監督であるダリオ・アルジェントの39年前の作品。
色々と権利関係でソフト化もまともにされてなさそうで、まさにアルジェントファンには幻の映画となっている「4匹の蝿」が待望の劇場公開!
1973年に縮小ながら日本で劇場公開されていたようですが、それ以来の日本公開となります。
レイト上映のみの公開だけど、観客はほとんどが男性で、どうやら熱心なアルジェントファンが劇場に詰めかけているようです。
きっと初日はもっとマニアックな人らが居たんでしょうね~
(あらすじ)
ロックバンドのドラマー、ロベルト(マイケル・ブランドン)はある晩、自分をつけ回す謎の男を誤って刺し殺してしまい、その現場を不気味な仮面をかぶった人物が写真に撮る。
それ以来彼の周囲で不可解な殺人事件が続発するようになり、犠牲者の眼球を摘出して網膜を調べると、4匹の蝿を思わせる奇妙な黒点が浮かび上がっていた……
冒頭のドラムの激しいリズムからスタートするこの作品。
オープニングからアルジェントらしいアートワークに満ちた演出を見せてくれます。
スタジオで演奏するバンドたちを独得のカメラワークで見せ(ギターの穴から弾いてる指を見せたり)、そのまま主人公が謎の男を追いかけて殺害してしまうまで、をテンポよく見せてくれて、まずはアルジェント映画らしい雰囲気に満足!
映画としてはこの後に製作される「サスぺリア2」「サスぺリア」とは完成度でも遠く及ばない作品だけど、随所に見られる“どこかで見たようなカット”や“どこかで見た殺人シーン”はまさに後の彼の作品を思わす場面が多く見られて、そう言う意味では初期のアルジェント映画を
堪能させてもらいました。
例えばダリアが殺害されるシーンでのナイフの動きは「サスぺリア2」にも生かされてるし、殺人鬼が小声で獲物につぶやく演出は「シャドー」でも使われる。
まぁ、そういう所に楽しみを見出さないと辛い部分てのがあるんですがね~
特にジャーロ映画とはいえ、緊張感溢れるサスペンスだけでなく、ややコメディタッチな作風が個人的にはマイナスだと思った。
どうにも笑うにも笑えないユルユルなコメディ部分は、まぁ時代が違うとはいえ寒いものがあった。
また展開の強引さも後の彼の作品を連想させる・・・特に4匹の蝿の正体は・・・ほんまかいな?と思った(網膜によるくだりは実際ドイツの警察でも実証されてるとか・・・ほんまかいな)
これはアルジェントファンでないと楽しめないかも?
「サスぺリア」のようなゾクゾクする怖さも無いし、殺人シーンは一応彼らしい演出で見せてくれるものの、やや呆気ないので見たほどの怖さも感じない・・・
まぁ斬首による処刑シーンはおかっなビックリなくらいかな・・・
また名匠エンニオ・モリコーネの音楽も、イマイチ合ってないような気がした。
メイドが襲われる公園のシーン・・・公園内を姿なき殺人者に追われるメイドの姿のバックにアップテンポなゴブリン、またはシモネッティによるサウンドが流れたら?
更に緊迫感を増すシーンになったんではないかな~?
やはりアルジェントとゴブリン/クラウディオ・シモネッティは切っても切れないんですね。
少なくとも私はそう思った・・・
★★★ 2010.7.27(火) 十三第七藝術劇場 21:00
出演 マイケル・ブランドン
ミムジー・ファーマー
ジャン=ピエール・マリエール
私の好きな映画監督であるダリオ・アルジェントの39年前の作品。
色々と権利関係でソフト化もまともにされてなさそうで、まさにアルジェントファンには幻の映画となっている「4匹の蝿」が待望の劇場公開!
1973年に縮小ながら日本で劇場公開されていたようですが、それ以来の日本公開となります。
レイト上映のみの公開だけど、観客はほとんどが男性で、どうやら熱心なアルジェントファンが劇場に詰めかけているようです。
きっと初日はもっとマニアックな人らが居たんでしょうね~
(あらすじ)
ロックバンドのドラマー、ロベルト(マイケル・ブランドン)はある晩、自分をつけ回す謎の男を誤って刺し殺してしまい、その現場を不気味な仮面をかぶった人物が写真に撮る。
それ以来彼の周囲で不可解な殺人事件が続発するようになり、犠牲者の眼球を摘出して網膜を調べると、4匹の蝿を思わせる奇妙な黒点が浮かび上がっていた……
冒頭のドラムの激しいリズムからスタートするこの作品。
オープニングからアルジェントらしいアートワークに満ちた演出を見せてくれます。
スタジオで演奏するバンドたちを独得のカメラワークで見せ(ギターの穴から弾いてる指を見せたり)、そのまま主人公が謎の男を追いかけて殺害してしまうまで、をテンポよく見せてくれて、まずはアルジェント映画らしい雰囲気に満足!
映画としてはこの後に製作される「サスぺリア2」「サスぺリア」とは完成度でも遠く及ばない作品だけど、随所に見られる“どこかで見たようなカット”や“どこかで見た殺人シーン”はまさに後の彼の作品を思わす場面が多く見られて、そう言う意味では初期のアルジェント映画を
堪能させてもらいました。
例えばダリアが殺害されるシーンでのナイフの動きは「サスぺリア2」にも生かされてるし、殺人鬼が小声で獲物につぶやく演出は「シャドー」でも使われる。
まぁ、そういう所に楽しみを見出さないと辛い部分てのがあるんですがね~
特にジャーロ映画とはいえ、緊張感溢れるサスペンスだけでなく、ややコメディタッチな作風が個人的にはマイナスだと思った。
どうにも笑うにも笑えないユルユルなコメディ部分は、まぁ時代が違うとはいえ寒いものがあった。
また展開の強引さも後の彼の作品を連想させる・・・特に4匹の蝿の正体は・・・ほんまかいな?と思った(網膜によるくだりは実際ドイツの警察でも実証されてるとか・・・ほんまかいな)
これはアルジェントファンでないと楽しめないかも?
「サスぺリア」のようなゾクゾクする怖さも無いし、殺人シーンは一応彼らしい演出で見せてくれるものの、やや呆気ないので見たほどの怖さも感じない・・・
まぁ斬首による処刑シーンはおかっなビックリなくらいかな・・・
また名匠エンニオ・モリコーネの音楽も、イマイチ合ってないような気がした。
メイドが襲われる公園のシーン・・・公園内を姿なき殺人者に追われるメイドの姿のバックにアップテンポなゴブリン、またはシモネッティによるサウンドが流れたら?
更に緊迫感を増すシーンになったんではないかな~?
やはりアルジェントとゴブリン/クラウディオ・シモネッティは切っても切れないんですね。
少なくとも私はそう思った・・・
★★★ 2010.7.27(火) 十三第七藝術劇場 21:00