MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.090 「砂漠でサーモン・フィッシング」(2011年 108分 シネスコ)

2012-12-31 00:51:19 | 2012年劇場鑑賞
監督 ラッセ・ハルストレム
主演 ユアン・マクレガー
   エミリー・ブラント
   クリスティン・スコット・トーマス



いよいよ2012年度最後の劇場鑑賞です
それがこの「砂漠でサーモン・フィッシング」です
これが本年度最後なんだが90本目って・・・このブログ初めて過去最低本数です!
100本は切った事無かったのに・・・
今年は不調でしたな・・・ってそれでも90本見に行ってるんだけどね~

(あらすじ)

「イエメンでサケ釣りをしたい」という依頼を受けた水産学者のジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)。
そんなことは絶対無理だと相手にしなかったものの、何とイギリス外務省後援の国家プロジェクトに発展。
ジョーンズは、イエメンの大富豪の代理人ハリエット(エミリー・ブラント)らと共に無謀な計画に着手する。



砂漠で鮭を釣る・・・こんな奇想天外な話を実に現実的なようなドラマで展開させ、そこにラブストーリーにややサスペンスタッチな展開を入れた面白い映画です
地味な雰囲気の作品ではあるが、イメージアップを図る政府の思惑や水産学者のジョーンズ博士と大富豪の代理人ハリエットとのやりとりがやがて恋愛へと発展してき・・・そんなところが実にテンポ良く描かれていている

また鮭1万匹をイエメンに寄付するのにイギリスの釣り人が猛反対したりして、英国政府が困り養殖でお茶を濁そうとする
そんな政府の狼狽ぶりが滑稽で笑わせる
私なんか最初から養殖でええやん!と思って見てたら、養殖の鮭は天然と違い回遊の経験がないから川の上流に行かない・・・と言う事を聞いてへぇ~と納得



また砂漠に巨大なダムを造り、砂漠に川を作ろうとする大富豪に対して、国への冒涜としてテロリストに命を狙われたりする下りは結構ありそうでリアルですね
それでも主人公たちが様々な個人的な挫折を抱えながら夢を諦めない強い気持ちを持って、プロジェクトに対して心血注ぐ姿は我々日ごろ働くサラリーマンとどこかかぶるようで興味深かった



★★★ 2012.12.28(金) なんばパークスシネマ シアター9 21:00 D-3


No.089 「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」(2012年 116分 シネスコ)

2012-12-30 23:49:04 | 2012年劇場鑑賞
監督 ビル・コンドン
出演 クリステン・スチュワート
   ロバート・パティンソン
   テイラー・ロートナー



いよいよ2012年も後わずかです
最後の2本立てのまず1本目を見になんばパークスシネマへ!
ワンピースがやたら人気ありますけで、それに負けじとこの日から封切りの始まったのが、
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」
館内は予想通りにほぼ8~9割は女性です
でも1作目から見てるだけに完結編は見ない訳には・・・

(あらすじ)

最愛の人エドワード(ロバート・パティンソン)と結婚したベラ(クリステン・スチュワート)。
その後ベラはレネズミを出産するが、彼女の幼なじみジェイコブ(テイラー・ロートナー)は、二人の娘こそがオオカミ族に伝わる運命の相手だと知る。
一方、ヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ族は、レネズミが不滅の子というヴァンパイア族を滅亡させてしまう存在だと考えていて……



バンパイアと人間の恋物語もいよいよ4年目にして完結
少女マンガのような世界観は女性の感性をくすぐるんでしょうね?
今回はベラが出産した後のドラマになりますが、この子供を巡りエドワードとベラ、そして狼族のジェイコブにヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ族と戦いの渦に突入して行く

過去の作品はエドワードとベラ、そして狼族のジェイコブの三角関係の恋愛模様が大きくドラマの中心でしたが、今回はさすがに中心が子供を巡る話って事で、ラブストーリー色は今までの中では薄いめ
あの優柔不断さで男2人を振り回したヒロインは一族の中では最強の部類の妖術を使いこなしたりする



クライマックスのヴァンパイア一族&狼&助っ人軍団VSヴォルトゥーリ族となバトルはPG12に相応しいヘッドオフ祭り!
景気良くヴァンパイアの首がポンポンを引っこ抜かれる!
でもこのバトルの行く末は悶絶の結末が・・・!
過去のシリーズ中では一番好み?のタイプ映画かも知れないね(笑)



★★★ 2012.12.28(金) なんばパークスシネマ シアター4 17:50 C-2 

No.088 「311」(2011年 92分 ビスタ)

2012-12-22 00:10:41 | 2012年劇場鑑賞
監督 森達也
   綿井健陽
   松林要樹
   安岡卓治


今日は特殊な上映会に行ってきました
大阪南御堂にある御堂会館での南御堂シアター上映会の一環としてこの映画が上映されました
終了後には森達也、綿井健陽両監督のトークディスカッションもあります
その名のタイトル通り東日本大震災のドキュメンタリー映画ですが、これまた賛否両論の問題作となっています

(あらすじ)

2011年3月11日の2週間後、映画監督の森達也、ジャーナリストの綿井健陽ら4人が福島第一原発周辺の取材へと向かう。
放射能測定器が高い数値を示し、4人はパニックになりながらも目的の地へと近づいていく。
その後、一行は宮城、岩手へ。
小学生の親と共に行った不明者の捜索では、4人に厳しい言葉が突きつけられる。



ナレーションも無ければ音楽もない・・・ガイガーカウンターのノイズと被災地の瓦礫の撤去させる重機の音や荒野と化してしまった町に吹く風の音・・・そこには震災から2週間後の被災地の生の音が記録されていると思います
TVではあまり見られないアングルから記録されてるような映像だが、これが実際震災直後にこの映画を見ていたらもっとショッキングで、生々しく感じたことでしょう
でも1年以上が過ぎ、2年近くにそろそろなろうとしてる今見ると改めて惨状の凄まじさに言葉を無くすものの、どこか冷静に見れてしまう・・・これが風化と言うものかも知れない

でもトークショーで森達也監督が言ってように風化は仕方ないし、ある意味嫌な事を忘れて前を向く意味では必要かもしれない
しかし単に忘れるだけでは意味がない。
そこで何かを学び次にこの悲劇を起こさないようそれぞれが考える事が大事
そう言う意味ではこう言う映画の映像と言うのは価値のあるものではないでしょうか?

またこの映画冒頭で放射能の測定値が被災地に近づくにつれてドンドンと上がっていくのを、大の大人4人がまるで修学旅行の車内のように大はしゃぎしながら笑ってる場面がある
恐怖を通り越すと恐怖感から笑ってしまうという事らしいが、なんかそれでも見てて楽しそうに見えたが・・・
{後ろめたさ}と言うのがこの映画のキーワードのようだが、被災してない人間が報道、または記録として被災者や崩壊した家屋などにカメラを向ける
その事に対しての後ろめたさは映像を見てる我々側にも無意識にあるかも知れない・・・
映像見ながら、もっと凄い場面が出てくるのかな?とか・・・当時ニュースで流れてた津波の映像が各局のチャンネルを頻繁に切り替えながら見た人も私同様多いはず



安全圏に居る人間とその現場にいる当事者及び被災者
その両極に居る側のそれぞれの人間の立場が映像を見てよく出ていたと思う
それが一番よくわかりやすいのがラストの被災者とクル―の一悶着でしたね
この映画はTVで報道されてる映像のNG集のようなものだと言ってたがなるほどと思った・・・




★★★ 2012.12.20(木) 御堂会館 18:00

No.087 「007 スカイフォール」(2012年 143分 シネスコ)

2012-12-17 23:46:27 | 2012年劇場鑑賞
監督 サム・メンデス
主演 ダニエル・クレイグ
   ハビエル・バルデム
   レイフ・ファインズ



待ちに待った007最新作です
いつも休日は映画のハシゴするんですが、この日は仕事の都合で1本のみの鑑賞
満を持しての007鑑賞です
なんばパークスシネマのポイントが50000P以上溜まってるので、007のパンフをポイントで購入
007のパンフはいつも買っていて持ってないのは古本屋などで購入しています
でも古い作品ほど入手が困難ですがね~

(あらすじ)

MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。
その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。
上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……



ダニエルグレイグのジェームズボンド第三弾ですが、「カジノロワイヤル」と「慰めの報酬」が続きものになっていたの対して、今回は新たなドラマのスタート
スパイアクション映画としては、派手なアクションがあるし今風な破天荒さはボーンシリーズ並みです
しかし昨今の作品はやたらアクションがど迫力です!
昔の007と比べたら相当ハードになってます(昔も当時にしてはド派手だったんでしょうけどね)

昔の007のイメージで行くとダニエル・クレイグ版はストイックなスパイの印象です
007のデビュー間もない頃の話だからまだ過去のシリーズのようなボンド像とは違うのは無理ないですがね
まぁ~これがダニエル版007と言う事なんでしょうけど、昔のロジャー・ムーアあたりの英国紳士らしく、どこかしゃれっ気があるセリフがあったりするユーモアと、ハードなアクションが一体となってた頃の作品が結構好きだったんですがね
ダニエル・クレイグは硬派な007のイメージ・・・好き嫌い別れるとこです



しかも今回ボンドガールらしき決めてとなるヒロインがいないので、ボンド映画史上もっと色気のない007になってるような気がする
それはそれで楽しめるんですがね
今回は後半ガラリと雰囲気の変わる作風は今までと少し違うタッチですね

でも面白いのエピローグ・・・まさに007いよいよ体制整いました!って感じで次回作がますます楽しみになります
ちなみにアデルが歌う主題歌も007らしい雰囲気で結構良かったです



★★★★ 2012.12.13(木) なんばパークスシネマ シアター8 20:20 F-3

No.086 「モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦」(2011年 90分 シネスコ)

2012-12-13 12:37:57 | 2012年劇場鑑賞
監督 ジェシー・T・クック
出演 デイヴ・フォーリー
   ロバート・メイレット
   アート・ヒンドル



今夜はシネリーブル梅田でレイトショー!
また見る映画がバカな事に怪物ナンバーワン決定戦ともいうべき映画・・・でも意外と面白いかも?
時期はクリスマスがぼちぼち近い事もありシネリーブル梅田のある梅田スカイタワービル前の広場では巨大クリスマスツリーがあり、その周りに色んなお店が出ていて賑わってます
メリーゴーランドもあったりして、ちょっとしたお祭り気分・・・
そんな賑わいと裏腹に6人という寂しい観客の中始まったこの映画は・・・?

(あらすじ)

ひと頃は一世を風靡(ふうび)した伝説の怪物たちは、科学が発達した現代ではすっかり日陰の身となっていた。
だが、ある日、ヒルサイド共同墓地で世界最強のモンスターを決めるトーナメントが開催されることになる。
そのビッグイベントにフランケンシュタイン(ロバート・メイレット)やミイラ男、レディ・ヴァンパイアたちが続々と詰めかけ……



映画というより世界最強怪物決定戦の実況中継を見てるような感じの言わば「怪物版Dynamite!!」な90分!
ルールは時間無制限、ギブアップなし、妖術OK!、でも金的は反則!・・・一方が死ぬまで戦うという究極のデスマッチで、ミイラ男やフランケンシュタイン」、狼男、魔女、ゾンビなど8大モンスターがミドル級とヘビー級に分かれて戦うという2012年を締めくくる夢のイベント!

だがシリアスな総合系のようなMMAマッチかと思ったら、なんとアメリカンプロレスでした!
それぞれの試合前に現在の生活の様子などがVTRで公開され、試合直前のマイクアピールを経て入場からリングインと完全ノーカットのTV中継のスタイル。
ラりアートやエルボーなどの大味なプロレス技の応酬、各モンスターの得意技攻撃(ミイラの粉攻撃、ゾンビの噛みつき、サイクロプスの一つ目光線etc)、オーバーな実況などプロレスファンが注目するのも分かります
ある意味パロディとしては面白いかも知れんが・・・



サイクロプスVS魔女の対決から始まるこのトーナメント
いきなり魔女がレフェリーを襲いノドをかっ切りKO(と言うより殺害)
まるでタイガー・ジェット・シンかザ・シークのような凶行を行うが、サブレフェリーもなしで以後レフェリー不在の無法地帯で試合が行われる
でもどの試合も単調というかイマイチ凡戦続きであくびが出る始末!
決勝のフランケンシュタインVS狼男戦も予想通りというか勝つと思われてた者が勝つという意外性のなさ・・・むしろプロレスらしいリアリティではあるが・・・



最後もゾンビのセコンドだったケビンナッシュがゾンビで甦り、優勝者に挑戦表明して終わりと言う、まるで次期シリーズの展開まで予感させて終わる(もういらんぞ!)
ホラーコメディというより、プロレスのパロディ版と言った印象が強い・・・
日本のインディ団体のIWAジャパンプロレスが昔に宇宙パワーXとか出してた時代を少し思いだした
予想以上に何じゃコレ?な一篇でした



★★ 2012.12.12(水) シネリーブル梅田 劇場1 21:15 G-13


No.085 「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」(2012年 95分 シネスコ)

2012-12-08 21:56:46 | 2012年劇場鑑賞
監督 ジェームズ・ワトキンス
出演 ダニエル・ラドクリフ
   キアラン・ハインズ
   ジャネット・マクティア



この日の2本目は同じなんばパークスシネマでの鑑賞
久しぶり?のホラー映画です
主演がハリーポッターを年齢に関わらず無事完走したダニエル・ラドクリフ君
ハリポタの呪縛からの脱出なるか・・・?

(あらすじ)

19世紀末のイギリス。
ロンドンで弁護士として働くアーサー・キップス(ダニエル・ラドクリフ)は、4年前の妻の死を引きずっていた。
そんな彼に、弁護士事務所の上司は田舎町クライシン・ギフォードへの出張を命じる。
課せられた仕事の内容は、同地に建つイールマーシュの館へ赴き、亡くなった家主であるアリス・ドラブロウ夫人の遺書を見つけ出すというものだった。
やがて、アーサーは黒衣をまとった女が周囲の森や窓辺に出現するのを目にするようになり、館の恐ろしい歴史と町の子どもたちが次々と怪死している事実を知る。



決して目新しさはない作品だが、どことなくクラシカルホラーの雰囲気漂う映画でした
老舗ハマーフィルムが製作しただけあって予想に反して結構楽しめた(冒頭のハマーのロゴがまるでマーベルコミックの映画見たいで笑った)
ゴシックホラーのツボを押さえていて妖気漂う雰囲気が独特の怖さを感じさせる
霧、古びた洋館、壁の絵、屋根裏、椅子・・・その小道具や場所一つ一つが不気味に思えてくるし、満潮になれば洋館に続く道が水没し、一定時間陸の孤島と化すという設定など主人公をどんどん追い込んでゆく舞台装置はあざといほど効果的です

ダニエル・ラドクリフがこの映画では終始顔色が悪く青ざめていて、まるでハリポタ以降の彼の人生を予感させるのか?(笑)と思えてしまうほど悲壮感たっぷりです
妻を亡くしその悲しみを引きずっている主人公という役どころは何故かピッタリとハマってる
また出てくる周りの登場人物もどこか悲しみを背負ってるような暗さが、普通じゃないこの村の雰囲気を出していてこれもドラマとしては効果的でした



黒衣の女幽霊が出るたびに村の子供たちが死んでゆくという怪異が続く村にやってきた主人公
周りの反対を押し切り亡霊の館に乗り込み、まるで怪奇現象に見入られたように洋館に籠ってしまう行動はいくら怖いもん好きでも理解出来ん!と、思ってたら悲しみの中に彼がラストで体験する出来事が、ある意味彼が一番望んでいた結末なのかも知れない
そう思うと彼がこの洋館に取り憑かれた意味がわかる気がした

ハリポタの奴が出とる映画か・・・と思うなかれ
目新しさはないもののホラー映画ビギナーのポッタリアンをビビらすには充分の怖さを兼ね備えた作品です



★★★★ 2012.12.6(木) なんばパークスシネマ シアター2 20:40 E-12

No.084 「人生の特等席」(2012年 111分 シネスコ)

2012-12-07 22:07:50 | 2012年劇場鑑賞
監督 ロバート・ロレンツ
出演 クリント・イーストウッド
   エイミー・アダムス
   ジャスティン・ティンバーレイク



久しぶりのクリント・イーストウッド主演作
「グラントリノ」で引退宣言してたが、まだまだ役者クリント・イーストウッドを見たいと思っていたので、今回の復帰は嬉しいですね
ますます年齢を重ねて、アクションのある芝居は難しいだろうけど、こう言う深みのある作品はまさに打ってつけではないでしょうか?

(あらすじ)

ガス(クリント・イーストウッド)は長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたが、ここのところ年のせいで視力が弱ってきていた。
それでもまったく引退する素振りを見せない彼に、チームは疑いの目を向ける。
窮地に陥った父親に救いの手を差し伸べたのは、あまり関係が良好とはいえない娘のミッキー(エイミー・アダムス)だった。



反目しあい、互いに意地をはる父と娘のドラマが中心
父の病気がキッカケで娘から寄り添っていくが、その父親はどこか偏屈で強情・・・クリント・イーストウッドにはピッタリの役柄ですね
気の強い娘をエイミー・アダムスがこれまた好演しています
ここにジャスティン・ティンバーレイク扮する若きスカウトが登場しエイミー・アダムスと段々惹かれあっていきロマンスへと発展して行くんだが、個人的にこの展開は要らんかったと思います
あくまで親子のドラマ1本の方が良かったように思う

父に見放されたと思ってから距離を置くようになった娘と、ある事がキッカケで娘を遠ざける父・・・そんな2人が結び付ける野球と言うスポーツ・・・野球を通して2人の距離が縮まっていく姿にジーンとなるんだが、そこに恋愛云々のような話は親子のドラマをぼやかすように感じました



メジャーリーグのスカウトというクリント・イーストウッドの役どころですが、1人の有望な選手をスカウトするエピソードがサイドストーリー的に最初は描かれるが、これがラストに親子のドラマとして効いてくくるんですね
この辺はなかなか心憎いと思った
人生の特等席を見つけた人たちの見事なドラマだが、同時に特等席目前に転げ落ちる人間も見せてくれる



★★★★ 2012.12.7(木) なんばパークスシネマ シアター1 18:00 D-3

No.083 「ドリームハウス」(2011年 92分 シネスコ)

2012-12-05 23:01:32 | 2012年劇場鑑賞
監督 ジム・シェリダン
出演 ダニエル・クレイグ
   ナオミ・ワッツ
   レイチェル・ワイズ



007の最新作が公開されてますが、その主演を務めるダニエル・クレイグ主演作
ホラー映画ですが、彼はジェームスボンドだけでなく「ドラゴンタトゥーの女」のようなハードボイルドな役も出来るし、あまりボンド役のイメージが固定されてないですね
今回の役も普通の父親役という役どころ・・・

(あらすじ)

家族と向き合う時間を増やそうと、ウィル(ダニエル・クレイグ)は会社を退社して郊外の家に越すことに。
父親以外の家族が殺害されたいわくつきの家だったが、妻リジー(レイチェル・ワイズ)や子どもたちと穏やかな日々を送れることにウィルは満足する。
しかし、不気味な男が家の周辺をうろつき、子どもたちが幽霊らしきものを見たと騒ぐなど、不審な出来事が相次ぐ。
そんな中、ウィルは向かいに住むアン(ナオミ・ワッツ)から、以前の居住者一家殺人の犯人が彼らの父親で、いまだに捕まっていないと教えられる。



こういう映画は感想を書きにくいので困ります
いろいろと伏線が張られていて、まぁ最初から良く見ててくださいとしか言いようがないですが、でもホラー映画・・・それもオカルト仕立ての作品かと思ってると意外な展開になっていきます
正直途中で何となくオチがわかってしまうが、それがオチと言うより後半にかけてドラマが大きく動いていくキッカケとなって行き、観客の予想を裏切りながら後半は展開していく心憎い展開となります

この映画前半は幽霊屋敷ムービーのようなオカルト映画的な要素を見せてくれますが、途中からサイコスリラーだったんか?
と思わせてくれる
でも後半はいつしかこれが悲しい家族のドラマとなって行き、ホラーやスリラー映画である事を忘れさせてくれる
さすがジム・シェリダン監督らしく単なるホラー映画には終わらせないのはさすがですね



ダニエル・クレイグは007色をまったく出さずに演じています
ついついあの役をやるとイメージが固定しまいがちだが、彼は主演作も多いし、007の枠にとらわれずこれからも活躍するでしょう
ナオミ・ワッツとレイチェル・ワイズ・・・2人とも好きな女優さんですが、この2人を同時に見れるだけで充分楽しめるけど、この2人の存在がこの映画では大きいと思います
特にナオミ・ワッツのどこか影のあるミステリアス雰囲気が大きなキーとなっています




★★★★ 2012.11.29(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター10 21:10 L-2



No.082 「ロックアウト」(2012年 95分 シネスコ)

2012-12-04 22:35:13 | 2012年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・セイント・レジャー 、ジェームズ・マザー
出演 ガイ・ピアース
   マギー・グレイス
   ヴィンセント・リーガン



本当は「のぼうの城」を見にいく予定だったけど、諸事情で直前で変更
なんばパークスシネマで急遽この映画の鑑賞となりました
ストーリーとかハッキリ知らずに見ましたが・・・

(あらすじ)

冷凍睡眠による囚人管理や徹底した防衛システムの完備で、脱獄成功率0パーセントを誇る宇宙刑務所MS-1。
その視察に大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)が訪れた最中、500人もの囚人が一斉に覚醒して所内を制圧した上に、彼女を人質にして籠城。
機密漏えいの罪を着せられ、囚人としてMS-1への収監が決定していた元CIAエージェントのスノー(ガイ・ピアース)は、大統領からエミリー救出の指令を下される。
頑として指令を突っぱねるスノーだが、MS-1に彼の無実を証明することができる元仲間がいることを知り……



どことなくB級アクションぽい(と言うよりB級アクション)作品で結構好きな感じの作品
数年前なら今は亡き天六ユウラク座とかで上映してそう・・・
主演がガイ・ピアースってのが余計B級感を出してます(笑)

ストーリー追ってると今まであったような展開で特に目新しさもないけど、分かりやすい展開がかえって安心して見れる?
大統領の娘を救出に行く主人公だが実はそれとは別の目的がある
単に娘を救出する展開だけでなく主人公が真の目的(無実を証明することができる元仲間)と接触出来るかどうか?
と言った二つのストーリーが本筋となる
結構そんな展開ながらテンポも良かったので楽しめました



出来ればガイ・ピアース扮するエージェントが「ニューヨーク1997」のスネークのような個性がもう一つ欲しいところでした
それとクライマックスは一転してスターウォーズ見たになる一粒で二つ美味しいような映画・・・でも目新しさはやはり無し
(ポスターには「誰も見た事もない未来」ってあるけど・・・見た事あるっちゅねん(笑))




★★★ 2012.11.29(木) なんばパークスシネマ シアター5 18:50





No.081 「終の信託」(2012年 144分 ビスタ)

2012-11-29 14:39:22 | 2012年劇場鑑賞
監督 周防正行
出演 草刈民代
   役所広司
   大沢たかお



アポロシネマでのレイトショー
今週一杯で上映が終了でギリギリでの鑑賞です
アポロシネマはいつの間にか自動発券機が登場していて、最近はこう言うのが増えてきましたね
でもサポートの店員が居ないので皆さん苦戦してます

(あらすじ)

同じ職場の医師・高井(浅野忠信)との不倫に傷つき、自殺未遂を図った呼吸器内科医の折井綾乃(草刈民代)。
沈んだ日々を送っていた彼女は、重度のぜんそくで入退院を繰り返す江木秦三(役所広司)の優しさに触れて癒やされる。
だんだんと距離が近づき、お互いに思いを寄せるようになる二人だったが、江木の症状は悪くなる一方。
死期を悟った彼は、もしもの時は延命治療をせずに楽に死なせてほしいと綾乃に強く訴える。
それから2か月後、心肺停止状態に陥った江木を前にして、綾乃は彼との約束か、医師としての努めを果たすか、激しく葛藤する。



この映画の展開は私が思ってた展開とは違ってた
大沢たかお扮する検事とのやりとりからフラッシュバックして行く手法だと思いこんでたら、中盤くらいまで草刈民代と役所広司とのエピソードが描かれ、後半1時間近くは検事との取り調べシーンが描かれる
なかなか上手い手法だと思いました

2部構成のような演出だが、この後半のシーンで役所広司が死亡した経緯についての検証する所は看護師や遺族との証言の相違は
前半のシーンを良く見て覚えてないと、あれっと思ったりする
でもこの辺の部分が我々観客それぞれに委ねるような感じになってます



延命治療や尊厳死などの問題は社会的にいろいろ言われるし、それぞれの立場や環境、家庭の事情そして宗教観により考え方が違うでしょう
この映画では草刈民代と役所広司とが医師と患者の関係から恋愛のような感情が芽生えた事が、その時を迎えた草刈民代の行動に医師としての行動だけでない、ある種の感情が突き動かした行動・・・それが管を抜いた後の彼女の行動が大きなカギとなる
死なす事で役所広司との2人だけの約束を果たす・・・それはそれぞれ終わりと言うものにそれぞれ直面した事がある
ある種の2人だけの共有出来た感情から恋愛へと昇華していった最終の形だったのでしょう
でも直接恋愛を思わすシーンは無かったけど、その一つ一つの仕草や会話、目線の動きで表現した2人の芝居は良かった(草刈民代のやや棒読み感がまたその雰囲気が出ていて結果良かった)




★★★ 2012.11.28(木) アポロシネマ8 スクリーン2 20:45 N-13