MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.037 「ザ・フィースト」(2005年 米 86分 シネスコ)

2008-04-30 01:41:59 | 2008年劇場鑑賞
監督 ジョン・ギャラガー
出演 バルサザール・ゲティ
    ヘンリー・ロリンズ
    ナヴィ・ラワット



今月初の天六での映画鑑賞はまさにこの映画館にふさわしいB級ホラーです。
劇場前に着くと杉本彩のポスターが・・・「阿部定」はどうやらここでするらしな~
杉本彩もすっかり天六ではおなじみになりましたね~

今日は5階のホクテンザ1での鑑賞ですが館内に入るとなんと若い集団が7~8人も座ってるではないか!
ま、普通の映画館では珍しくは無いけど、23時15分開始の上映時間と場所のことを思えばいつもと違う光景です。
大抵は爆睡状態のオッサンばかりやのに映画を見る気満々の若手の集団についつい戸惑いを覚えてしまったよ。

(あらすじ)

常連客で賑わっている広大な荒野のテキサスにあるバーに、突如ショットガンを持った血まみれの男が現れ、バーの封鎖を指示する。
男の正体はわからないが、素早くて残虐な“何か”が迫ってくると叫び、その手には怪物の頭が握られていた。
ほどなくして男が窓際に立った瞬間、窓から伸びた“何か”によって男は殺されてしまう



ウェス・クレイヴンを始め、ベン・アフレック、マット・デイモンと言ったビックネームがプロデューサーに名を連ねてるメジャー作品だけど、実際映画に出てる役者は知らない人ばっかりと言うB級ホラー。

しかし酒場に集まるロクデモない連中をテンポよく紹介し、血まみれの男が酒場に怪物の生首ぶら下げて飛び込んでくる唐突感が強引だけどシュチュエーションムービーらしくていいですね。
アッと言う間に余計な登場人物が怪物に殺され、残った主要メンバーと怪物の白兵戦が展開される。
この展開がまたまたホラー映画の常識パターの裏をかくような展開で面白いですね。
せっかく助かったと思った子供は無残にも怪物に食われたり、脱出するために車を取りに行った奴はそのまま自分だけ逃げてしまったり・・・知らない役者ばかりなので誰が生き残るかわからないサバイバルな感じは結構面白い。
でも正直言って途中中だるみがあるのが残念やね~ 酔っ払いVS怪物軍団(家族?)の攻防がテンポよく描かれてだけに残念でした。



出てくる怪物は暗くでややわかりにくいけど、エイリアン+デットリースポーン見たいな造形で昨今のCGモンスターと違い、着ぐるみ感100%のアナログ仕様がどこか懐かしくもある。
必要以上の血糊の量も80年代のスプラッタームービーっぽいし、またコミカルなまでに残酷なのも笑いとホラーは紙一重を実践しております。



☆☆☆ 2008.4.28(月) ホクテンザ1 23:15 最後列中央

No.036 「大いなる陰謀」(2007年 米 92分 シネスコ)

2008-04-28 00:33:22 | 2008年劇場鑑賞
監督 ロバート・レッドフォード
出演 トム・クルーズ
    メリル・ストリープ
    ロバート・レッドフォード



この日2本目の作品がガラッと変わってロバート・レッドフォード監督作の「大いなる陰謀」
題名な感じからして何か陰謀があって、それを暴いていくようなサスペンス映画・・・そんなことを連想してしまいそうですが、実際はそういうエンターティメント色の強い作品とは違いましたね・・・

邦題の意図もわからないでも無いけど、おそらくもっとサスペンス色のある映画と思った方々も多いのではないでしょうか?
シネコンで映画でも・・・とデートの途中で立ち寄ったカップルがトム・クルーズが出てるというだけでチケットを買って見たら、意外な作風の作品で戸惑ったり、あるいは爆睡したり・・・とそんな光景が目に浮かんでしまいます。



(あらすじ)

未来の大統領とも目される上院議員のアーヴィング(トム・クルーズ)は、テレビジャーナリストのロス(メリル・ストリープ)に最新の戦略についての情報をリークする。
そのころ、大学教授マレー(ロバート・レッドフォード)の教え子(デレク・ルーク、マイケル・ペーニャ)は、兵士としてアフガニスタンの雪山でその戦略のひとつに携わっていた。

上院議員とジャーナリスト、大学教授と怠慢な学生との面談・・・それぞれの中で交わされる会話が物語の中心で大半はこの会話劇がドラマの柱となって展開していきます。
それに挿入される雪山で重症を負った2人の若き兵士と迫りくるタリンバンたちとの攻防・・・まったく違う視点での3つのシーンが今のアメリカを写し出してるようで興味深いですね。

アフガニスタンの新作戦の開始を記者にリークし、得意満面に戦略の確実性と意義を語る野心家の政治家アーヴィング・・・しかし彼らが語る机上の戦闘と実際の戦闘では大きな差が現実にあると言うのをこの作品はその戦闘シーンと絡める事で我々に見せてくれます。
実際にどんどん泥沼化するイラク戦争やアフガニスタンの戦争もきっとこうなんやろうな~?と思ってしまいますね。



そして一見説教じみた大学教授と怠慢で無気力な学生との面談はしつこいぐらいに長々と見せてくれますが、でもこんな光景はもしかしたら今のアメリカの大学では時折あるのかも知れませんね~
教授の話により無気力なこの学生の心に何か変化をもたらすものがあったのか?
それとも単なる教授の説教で終わってしまうのか・・・アメリカという国の中で戦争というものが国民にとってどう捉えてられるのか・・・そんな側面を見せてくれてるかのような教授と学生のシーンでした。



☆☆☆☆ 2008.4.24(木) アポロシネマ8 スクリーン3 19:00 G-9


    

No.035 「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(2007年 米 112分 シネスコ)

2008-04-27 00:08:34 | 2008年劇場鑑賞
監督 クリス・ワイツ
出演 ダコタ・ブルー・リチャーズ
    ニコール・キッドマン
    サム・エリオット



今日は久々の映画鑑賞になります。なかなか仕事の都合で映画館(シネコン)に足を運べなくて何と4/5に「グローバフィールド」のレイトショーを見に行って以来になります。
今日は早くから金券ショップにて1000円で購入していた「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の鑑賞です。
ズルズルと先延ばしになってたものの、いよいよ3月1日からロングランで上映されてたこの映画もそろそろ上映も縮小&終了態勢になってきたようで、今更ながらの慌ての鑑賞です。

アポロシネマ8のスクリーンもさすがに小さいところで上映してますね。
思ってたよりは人が多かったけど 中にはリピーターの人も居るんかな?
「ハリポタ」&「ロード・オブ・ザ・リング」以降毎年春休み頃になるとこう言ったファンタジー作品が上映されますが、だいたい単発の映画でなくいくつかのパートに分かれて作られるシリーズ物が多いですね。
ネタ切れが叫ばれるハリウッド映画では何かと都合が良いのかもね?
この作品も冒頭に日本語でわざわざ三部作である事が伝えられますが、続きは何年先でしょうかね? そう言えば「ナルニア国物語」なんて9部作だからホントに最後まで映画化できるのかな?



(あらすじ)

“オックスフォード”の寄宿生である12歳のライラ・ベラクア(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は、一心同体の守護精霊“ダイモン”という動物といつも行動をともにしていた。
そんな不思議な世界で、謎の組織に子どもたちが誘拐される事件が続発、親友を誘拐されたライラは自ら捜索に乗り出す。

ナルニア国物語ではライオンが出てきますがこの映画では巨大なシロクマが登場してきます。
フルCGとはいえなかなかよく出来てるのに関心しましたし、鎧を付けてのシロクマ版グラディエーターのような対決場面は迫力があってよい。
けど印象的なはそれぐらいで後はよくあるパターンの展開でしたね。



また主人公ライラを演じるダコタ・ブルー・リチャーズはどう見ても可愛いと言うより生意気そうな顔立ちが何故かマイナスのように感じてしまった・・・
それとこの映画は大人も子供も楽しめるファンタジーだけど正直私はイマイチ話しがわかりにくかった・・・子供さんとかわかるんかな?そんな事もあり映像以外は私はマイナスポイントの方が大きいですね。



☆☆☆ 2008.4.24(木) アポロシネマ8 スクリーン7 16:30 G-12 

嗚呼、追憶のレンタルビデオ店 Ⅲ (業界再編期編)

2008-04-23 02:28:01 | 映画の話題
レンタルに飽きたらず、いよいよダビングして映画をコレクションしょうと考えた私はついに 二台目のビデオデッキを購入するのでありました。
しかも今度はノーマルデッキでなく1ランク上のHiFiデッキでしかもドルビーサラウンドデコーダー内蔵と言う画期的な商品!ナショナルのマックロードF30(後にも先にもそんなセットのデッキは見たことない)


↑画期的だった?マックロードF30のパンフレット

後方にリアスピーカーを2台置いて映画館並の立体音響を楽しめると言う事でダビング出来る喜びにプラス家で映画を見る楽しみが増え、ますますレンタルで映画を見るのが楽しみになってきました。
でもこのデッキはよく故障したね~レンタルした「未来世紀ブラジル」を傷つけて半額も7000円ほど弁償したことありました。

そして一度借りた作品を再びレンタルして 次々ダビングしたもんでしたね。
生テープも当時はまだ1000円ぐらいはまだしてるから結構バカにならない金額ですね。
テープの背ラベルに文房具店で鉛筆で擦って転写するインレタを使ってタイトルを打ったりしたな~
あっと言う間にダビングビデオが棚を埋めつくしました。


↑故障が絶えなかったマックロードF30本体とサラウンド用リアスピーカー

そんな時に自宅の近くに1軒のレンタル店がオープン・・・開店当日覗くとそこには顔見知りの顔があった・・・その店はボンドで働いていた人が独立してレンタル店を開いた店でした。
オープン記念で当時発売間近だった「インディージョーンズ 魔宮の伝説」のビデオが300円でレンタル出来ると言う特典がありました。
家が近いのと顔なじみのよしみで会員になり、それ以来その店に入り浸りになる事になります。

ここはたしかレンタル料は1本1000円でしたかね~
ボンドで予約(当時はレンタルも予約出来た!)していた「インディージョーンズ 魔宮の伝説」も300円の値段って事でこの店で借りました。
しかもマスターテープを・・・当時のレンタルビデオは個人営業の店が多かった為、今のレンタル店のように人気タイトルを数十本も入荷することなんて出来ず、どんな人気映画でも1本しか置いてなかった。
当然ながら1本しかないとレンタルの回転率は悪いし、待ち切れない人は他の店に流れてしまう・・・ってことでボンドでもしていたけど、この店でも何と1本しかない人気作品を数本ダビングしてレンタルで貸していました(勿論レンタル料は同じ)
今では到底信じられないことですが、不思議と皆何とも言わず借りてましたね。
私はダビングものは借りなかったんで、オリジナルが開くのをいつも待ってましたが、これも顔なじみのよしみで優先的にオリジナルを回してもらってようでした。

そしていつしか店長からどんな作品を入荷しようか時々相談されたりもして、当時ホラーブームって事もあり、ホラー映画を推したな~ と言うより個人的に見たい作品を推しただけですが・・・
そんな1本に「悪魔の生命体 パラサイト」という映画がありましたが、最初に私が借りたっきりそれ以後は誰も借りてなかったな・・・スマン店長、損させて・・・

しかしここの店はボンド以上に通いましたね。
いつも行く銭湯がすぐ裏だったこともあり風呂帰りによく寄りました。
またこの店のその他の常連さんたちとも知り合いになったりして、店長交えてのボーリング大会やお好み焼きを食べたりと・・・何か他のお客さんから見たらいつも夜にカウンター周辺にたむろしてる集団がうっとおしく思ったでしょうね~ 私なら思うなぁ~


↑現在のレンタルビデオNo1跡・・・携帯電話屋になってます(狭かったんやな~)

大体ここでは何か借りて帰ったな~ 見る映画ないときはアダルトとか・・・まぁ今思えば全然品薄でしたけど・・・一回レンタルしても1本が基本だったからスグ見れたから借りる回転は早かったな。
ま、あまり5~6本借りる人も居ないし、大体基本は2泊3日だから多くて3本くらいでしょうね。
当時は今のようにカードを機械に通すのではなく、全てレンタルの伝票は店員の手書きでしたから本数が多かったら店長は書くのが大変だし、借りるのに時間かかる。
作品タイトル、テープの管理番号 お客様の名前や会員番号に日付など全てレジの精算時手書きだった。
また借りる時も今なら箱からテープやディスクを抜き取ってカウンターに持っていくけど、当時は作品の空箱だけが置いてあり、その箱をカウンターに持って行き、その作品のテープをカウンターの奥から店員が出してきて ハードケースに入れて貸してくれました。
今のTSUTAYAのような手提げ袋なんて気の利いた物はなかったな~
そしてレンタル中の空箱にはゴムつきの札がかけられていました。

さてまたまた新しいレンタル店がオープンしました・・・今度は職場の目と鼻の先という好アクセスで、しかも2階建ての大型店!
「ローマイ」という名の不動産会社が経営している店ですが、1階がCDレンタルで、2階がビデオレンタルでさすが私が会員になってる店では一番品揃えがよかったように思います。

このローマイに私の友人が社員として働いていてちょくちょく顔出していたけど、そんな友人からレンタル店についていろいろ話しを聞いたりしたもんです。
例えば長期間の延滞者には家まで取り立てに行くとか、また高額な延滞料を請求された客は支払う時は皆不服そうな態度を取り、お金をバラ撒くように払うとか・・・
このローマイと言う店は某不動産会社が経営していて、この頃はそれまで個人経営の店が多かったレンタル店もやがて企業が参入しはじめてきました。
それによりレンタル料金も1000円以下と言う店も増えてきました。

そんな時ある友人から「桃谷にメチャ広いビデオ屋出来たで~」と言う情報を聞き、さっそくチャリンコ飛ばして行くとたしかに広いし品揃えが豊富!
嬉しかったのはプロレスビデオで普段見かけなかった「猪木VSパワーズ戦」や「猪木VSゴッチ戦」などのビデオが置いてあったり「ブレードランナー完全版」が早々あったりして かなり食指を動かされました。
そしてなんと言っても破格のレンタル料金二泊三日330円! これはついに価格破壊の波がビデオレンタルにもきたかと思いました。

でもこの蔦谷(つたや)と言う滑稽な名前の店は場所が結構遠いので会員にはなりませんでした。
まだ昔のよしみでナンバーワンで借りてましたね。 しかしそれから暫くしてその蔦谷がついに何と我が町内にも出来た!

ツタヤがオープンしたので早速覗きに行くと、行き着けのナンバーワンとかボンドにはないような作品があり迷わず会員になり「アタック・オブ・ザ・キラートマト」格闘技ビデオでシュートボクシングの試合のビデオを借りました。
それでも義理固い私はナンバーワンを中心に行ってたけど、このツタヤのオープンに伴い徐々にナンバーワンから離れる結果になります。

またこのツタヤの出現がレンタルビデオ黎明期からのレンタルビデオ店の形態を大きく変えることになりますね。
気がつけばあちらこちらにツタヤと言う名前の店が目につくようになり、普通のレンタルビデオ店だったのがいつしかツタヤに名前が変わってたりと急速にツタヤの看板が目に付きだしました。
またビデオレンタルだけでなくCDも同時にレンタルされていて、以降一つの店舗でビデオとCDレンタル出来るのが当たり前になっていきます。
また店舗の広い所ではレンタルビデオ&CDだけでなくビデオやCDの販売や書籍物にゲーム関連などを取り扱うようになり、いつしかレンタル店=ツタヤになって行きます。
豊富な品揃えに抵料金なレンタル料、そして画期的な一週間レンタル!
またたくまにレンタル業界を制圧してしまいました。

そんな資金力豊富な会社の参入によりアオリをくらったのが個人経営のレンタル店。
今まで業界はそういう個人オーナーがほとんどだったんでしょうが 、話題の人気作品などは一気に30本ぐらい棚に並べてしまう巨大な資金力にはとうてい太刀打ち出来ず、どんどん閉店に追い込まれていきます。
やがてボンドもそしてナンバーワンも姿を消してしまいました・・・


↑潰れたレンタル店が後を絶たない状況になってしまった・・・

余談だが聞いた話しではビデオはレンタル店にメーカーから納品される時は価格の20%引きで入荷され、作品によっては10本仕入れたら無料で10本付いてきたりしたらしい・・・ある人気タイトルのビデオ(例えば「タイタニック」とか)が20本レンタル店にあったとしたら実際は10本分しかメーカーには払ってない事になりますな。
やはり一般的に人気作品は早く見たいと言うのがレンタルビデオユーザーの心理ですから、レンタル出来るチャンスのある本数の多い店に皆が行くのは当然のことですね。
昔のように一本づつしか置く事が出来ない個人店では厳しい時代になってしまいましたね。
ま それほどレンタルビデオ&CDの需要が多くなったって事なのでしょう・・・
現在近所で私が知ってる店では唯一昔ながらの個人経営の雰囲気で残ってる店は天王寺にあるダニエルさんぐらいかな・・・ま、入ったことないけどね。


↑黎明期の頃から頑張ってるレンタルビデオダニエルさん・・・入り難そうやな

やがて近鉄百貨店阿部野橋店の裏に巨大なツタヤがオープンし、最大規模のレンタルフロアに作品を探すだけでも一苦労と言う店が出来てからは阿部野橋のツタヤがレンタルの中心になり現在に至ります(この頃から気がつけばツタヤがTSUTAYAになってますね)
この巨大TSUTAYAの店舗は商業施設建設のため取り壊しになり縮小された仮店舗をへて現在の三階建ての店舗になります。


↑現在のTSUTAYA阿部野橋店・・・半額デーの時は相当な行列が出来る

そして私のダビングビデオコレクションもビデオ業界再編に伴い変わってきました。
CICビクターが旧作セルビデオを3800円の低価格で発売しだし、以後どこのメーカーもこれにならいビデオもレンタルだけでなく買う時代へとなり、私もビデオを買うようになりました。
しかも潰れたレンタル店から流れてきたいわゆるレンタル落ちのビデオが中古店のダンボールを埋めつくし出し、安いものでは100円で売られていたりして、ついつい手を出してしまいました。
いつしかダビングしたビデオがお荷物になり正規の低価格ビデオ&中古ビデオが我が家の棚を埋めることになりました。

このままビデオの時代が続けはよかったのに・・・・・・

高画質だったレーザーディスクさえ結局寄せ付けず、映像ソフトの盟主だったビデオテープがついにその座を追われることになる・・・そうDVDの登場です。

このDVDはレーザーディスクよりも小型で音楽CDの大きさなので何かとコレクションもしやすいしビデオテープのように場所を取らない。
もちろん画質もビデオよりも遥かに綺麗だし、作品本編のみならず特典映像と呼ばれるオマケなどが盛り沢山でお得感もあり一気に人気が出ました。
レンタル店でも当初は片隅にひっそり置かれていたのが徐々にビデオを追いやり出し、気がつけばレンタル店もほとんどDVDになってしまいました。

いつしか新作はビデオテープでは出なくなり、今やレンタル店にあるビデオテープは古い旧作に限られてしまいました。
私もプレイステーション2の購入に伴いDVDが見れるようになり、そちらの方に手を出すことになりました(最初に買ったDVDソフトは「エクソシスト」)
我が家もいつしか中古店で買った多数のレンタル落ちのビデオやセルビデオで買ったものがお荷物となりだしました。
かなりの本数が溜まってたので後にBOOK OFFに売りに行きましたね(一部残してるけど100本近く売っても1700円ぐらいしかならなかったな)
デッキもDVDデッキや便利なHDDデッキなどが登場し、あの1本2000円もしたビデオテープはもう投売りのような状態になってしまいました。


↑昔を思えば安くなったもんです

ビデオでは007シリーズを17作品セットで買ったりしてたけど勿体ないな~
そしてビデオテープでは中古の値段につられて買いあさり部屋中がビデオだらけになり辟易したので、DVDではやたら買うのはやめて自分の中でこれは保存版と思えるのだけ購入すると決めました・・・けど今はその誓いもユルユルやね~

このDVDと言うのは本編は同じで後から特典映像が付いたり、または日本語吹き替えが挿入されたりして再発売の繰り返しで同じ作品を複数持つことになってしまいます。
「ジョーズ」何て三枚持ってるもんね~ しかもかさばらないディスクと言う便利性からシリーズものを一気に一つの特製ケースに納めるDVDBOXと言うものが出だして 今や国内外ドラマやテレビシリーズやお笑いバラエティーなど多数のジャンルでこの数万単位のBOXは今や当たり前のようにショップに並んでます。 私も007のアルティメットBOX買いましたよ(何と¥65000-!もう大人買いの見本
ですね)


↑007アルティメットBOX・・・デカ過ぎて場所取るんですけど・・・

またBOXにしか収録されない作品とかもあったりしてその作品の為にBOXを買うハメになったりしてホントマニア泣かせの厄介な代物だ。
今や我が家の棚はDVDで埋めつくされてます。

いつまでもDVDの時代が続けばいいのに・・・・・・

そう思ってたらまたまたその存在を脅かしそうなのが出て参りました・・・そう次世代型DVD=ブルーレイディスクの登場です。
まだソフトはほんの一部しか出てないけど今後2011年のデシタル放送移行に伴い増殖して行くのが目に見えてます。
DVDとの交換性はあるとはいえ、またまたソフトが全面的にブルーレイになるでしょうね。
せっかく大枚叩いて買った¥65000-の007のBOXがまたまた二束三文で売りに出す日が来てしまうのか・・・何回「ジョーズ」を買わされるんだろう・・・

三回に分けてレンタルビデオの思い出をグダグダと書いてきましたが、まだまだ私のこのサーガは新局面を向かえ続いて行きそうです。


2008年6月12日・・・私が「バイオハザードシリーズ」と並んで大好きな人気ゲームソフトのシリーズ最新作「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」発売に伴いプレイステーション3購入予定・・・

そしてそのプレイステーション3ではブルーレイディスクが再生出来るのです・・・・・・




「JODY WATLEY」

2008-04-21 02:29:09 | ライヴ&イベント
今年に入って月一でライヴ行ってます。
今月も急遽思い立って行って参りました。
1月は若手メタルグルーピー達がサマソニの勢いそのまま狂喜乱舞し、なんばhatchをフユソニ化させたアヴェンジトセブンフォールド。
2月はメタル親父達が歌い跳びはねて、何度も両手を突き上げて弾けまくったハロウィン
3月はなんばhatchが一部戦場と化し、デスメタルの迫力と哀切漂う泣きのギターでモッシュ軍団を魅了したアークエネミー・・・
そして四月の今宵は80年代後半から90年代にかけて精力的に活躍し、日本ではブラックミュージックブームに乗りディスコやクラブを席巻したR&Bの美形ディーヴァのジョディ・ワトリーです。
場所はどう見ても敷居が高そうなビルボードライヴ大阪で開演が21:30・・・ここまで三本のメタルライヴとはガラリと雰囲気が変わったアダルトなライヴです。


↑夜のキタの街に浮かび上がるビルボードライブの文字

開演60分前に会場前に到着!すでに十数名の人が集まってます。
さすが年齢層は高いですね~整理番号順に中に通されるんですがフロアに行くまでにロッカーがあったり、精算カウンターらしきものがあったりとやや薄暗い照明といい昔のディスコを思いだしたよ。
しかもスタッフは皆さん男女共に黒のスーツだしね。
それと何とお客一組ごとに丁寧にスタッフが付き席まで案内してくれる(自由席やけどね)・・・やっぱりディスコ見たいやな。



↑入り口の雰囲気はバブル期のディスコを連想するな~

チケット切って貰い私もスタッフのお姉さんに「それでは××様 ご案内致します」と言って黒服のお姉さんの先導でフロアに通された。
高級感溢れるフロアに入るとバーカウンターがあり、その下の段にペアシートのBOX、その更に下の段を降りると広いフロアになり四人掛けのテーブル均等に配置されその周りに下段フロアの壁沿いに二人掛けの小さいテーブルが中央を向きにセッティングされている。

「お席はどちらがよろしいですか?前方のお席はお一人さまなら合い席をご協力お願いしています」とのことなので後方の端の席を取ることに。
でもこのビルボード大阪はどの場所からもよく見えるしステージの雰囲気が伝わるように出来てるのでどこでもいいんですがね・・・こういう空間でライブは見たいですね。

座席に着くとお姉さんが「ライブが始まると前の方がお立ちになるかも知れませんのでご了承ください」ってこの雰囲気でも立つんかい!
「ご注文はスタッフがお聞きに参ります」と・・・やはり何か飲食物を注文しないといけないのか・・・そう思ってるとウェイターが来て、メニューを差し出し「ご注文はいかがなさいますか?」と来た!
隣のテーブルでは牛フィレステーキを・・・なんて声が聞こえてきた(なんぼすんねん?!)
食べるものなんてさすが結構な値段なので、飲み物だけを頼むことに・・・場所的な雰囲気的にはシャンパンかワインをと行きたいとこですが、車できてるので注文したのがジンジャエール(¥630-)!
ジンジャエールを飲みながらステージ上にあるスクリーンで映し出される今後のラインアップの映像を見ながら周りを見渡すと、やはり年配の方々が結構目立ちます。
若いカップルなんて皆無に近く中高年カップルか、女性同士なら30代ぐらいの方々が目立ちますね。
皆さんそれぞれ楽しげに会食されてます・・・ここには初めてきたけどホントちょっとした高級レストランの雰囲気やね。

一人できてる人は見かけないな~私だけって事はないだろうけど・・・
でも一人で片隅でグラス片手(中身はジンジャエール¥630-!)にジーっとしてる姿はちょっとよほど音楽好き見たいに見えない?
気がつけばグラスも空になってしまったが、すかさずウェイターが来て「おかわりは・・・」っときた・・・あ~また注文してもたがな~
トイレに行こうと思ったらこれまたご丁寧に男性スタッフがトイレまで案内してくれる・・・


↑ジンジャエール1杯で粘るせこいキング・・・テーブルが寂しい

さてライブが始まる15分ぐらい前になるとDJによるパフォーマンスが始まった。
最初は皆さんはあまり気にしてない感じでバックミュージック的な雰囲気だったけど、曲がジャージーな曲からノリのいいR&Bへと展開していくのに従って手拍子が入ったりして段々と会場全体がライブ会場らしいムードになってきました。
そうこうしてたらバックミュージシャンが舞台に登場し、いよいよ客席を通ってジョディ・ワトリーの登場!

黒を基調にした衣装で帽子をかぶり手を振りながら登場です。
♪Looking for a New Loveかスタート!ダンサー2人を従えて切れのいいステップを見せてくれます。
イェー!イェー!とサビの部分は観客も一緒に手を回します。
いつしか各テーブルの最前列の人だけが立ってますが、中央の席の最前列の男性はジョディとの距離は僅か数十センチですね~近いな~
♪Same Kind of Lover 、♪Sill a Thrill、♪Friendsそしてグッドバラードな名曲♪Everythingと全盛期の代表曲が早々に演奏されます。
やはりこういう空間のライブはいいですね~
じっくりと座って聞けるので落ち着きますね~特にジョディ・ワトリーのようなボーカリストなんかは大きなホールよりこんな雰囲気が似合います。
マライヤ・キャリーなんかもこういう所で聞けばホントいいと思うんですがね~ま、今は日本がひっくり返っても有り得ないでしょうがね~

途中、軽いトークが入るんだけど、客席との距離が近いので客が何か話しかけるとそれに答えたりと、和やかな雰囲気です。
大きなホールコンサートではこんな雰囲気はないですね。
トークの途中の感極まって涙を流す場面もあり、彼女の人間味が出たライブになってました。
途中彼女の自作CD?からと思われるバラードを披露して場内をしっとりとアダルトなR&Bの世界を見せてくれます。
途中歌いながら客席・・・というよりテーブルを回りだして皆と握手しながら歌ってます。
私の前に来たので手を出すとス~と素通りされた(あっカッコ悪っ!)・・・オ~イ!と思ったら私の一段後ろのボックスの前の客の前で歌いながら、ボックス席の前に越し掛けた・・・振り返ると何と私の顔の前に越し掛けたジョディのお尻が!
私とジョディのお尻との距離は僅か10センチほど・・・お~こんなところで最接近するとは・・・その際に握手もしてもらいました。

さて後半は大半の人が総立ちで踊ってます!(結局は立つんかい!)
ノリノリでバックダンサーも客席に降りて私の目の前で華麗なダンスを披露してます。
いつしかちょいお洒落なオヤジがダンサーと並んで踊ってますね~ 何か若い女性と来てるけど・・・業界人か?

♪I want you でどうやら終わりそうな雰囲気ですね。
一旦演奏が終了して手を振りながら舞台を降りようとしたらすかさずアップテンポなリズ
舞台を降りかけたジョディがそのリズムに阻止されたかのように立ち止まり、また舞台に戻ってきました。
事実上のアンコールなんでしょうね~これが・・・ラストは勿論♪Real Love!
デジカメ片手に観客やステージのミュージシャンなどを笑顔ではしゃぎながら最後の熱唱するジョディ!(最後の最後に帽子を脱ぐやティナ・ターナー見たいなヘアースタイルが・・・)
全17曲80分という予想より長く中身の濃いライブが終了しました。
いつまでも拍手が鳴り止みません・・・出てくるんかな?と思ったけど無情にも「本日の公演は終了しました・・・」のアナウンス。
え~っと言う声とともに、まだ鳴り止まぬ拍手・・・それでも結局は出てこなかったな~ 手ぐらう振りに出てくるかな~と思ったけどね。

飲食の清算をしに急いでレジカウンターへ!
ジンジャエール2杯分¥1260-を支払い(よくこれだけど堪えた!)帰ろうとするとグッズコーナー発見!
一応少しながらジョディのグッズあったんですね。
そこには見慣れないジョディのCDがあり、どうやらジョディ本人が直接持ち込んだものらしい・・・時折り「マイCD・・・」と言いながら歌ってたのがこのアルバムの中の曲なのかな?


↑表には参加ミュージシャンの表が張られてあった・・・こんなサービスもいいね

初のビルボードライブ大阪でのライブだったけど、いや~大人の雰囲気があっていいですね。
メタルで弾けるのもライブならば、ゆっくり落ち着いて生の音楽の世界に浸るのもまたライブならではの楽しみですね。
また近いうちに来ようかな~ 見たいアーティストも来るようだから・・・勿論そのときはグラス片手(ジンジャエール?)にゆっくりと音楽の世界に浸りたいね・・・



2008.4.18(金) ビルボードライブ大阪 自由席 A2-8 チケットぴあ



初ケーブルTVにハマリ中・・・

2008-04-16 01:53:20 | その他
1ヶ月ほど前に長年稼動していた32型ワイドTVが突然に潰れ、新しく買った液晶ハイビジョンTV・・・37型の大画面でDVDを楽しんでましたが、せっかくならデジタル放送も見れるようにしてしまえ!とJCOMに加入しました。

何しろ今まで家では地上派放送しか見たことなく、BSやWOWWOWと言った衛星放送というものに契約しようと思ったこともないだけに今回ケーブルTVによる60チャンネル以上の番組が実に新鮮なのです(昔から衛星放送やWOWWOW見てる人には「何を今更・・・」と思いでしょうがね)

とにかく海外TVドラマの多いこと!
話題の「ヒーローズ」や「LOST」「CSI:マイアミ」などの一連のシリーズから懐かしい「ナイトライダー」「ハート&ハート」「エアウルフ」「刑事コロンボ」・・・とにかく全部見るのは不可能・・・ハードディスクの録りだめしてますが、これをDVDに落としたりしてますが1回しか録画できないらしくDVDに落とせばハードからは消え、DVDからはどこへも移せないらしい・・・しかも家のデッキは少々古くてデジタル放送を録画するDVD-RやDVD-RWによるVRモードってのが使えないようでDVDRAMでないと録れない・・・これがまたDVD-Rなんかと比べたら高いんですわ~

それでも毎朝放送されてる「ミステリーゾーン」はかかさず録ってますね~
この番組は嬉しいなぁ~!
ドラマ以外でも「戦闘機トップ10」と言った軍事ドキュメンタリーが多数あったりか、「ヒョウアザラシ物語」と言ったアザラシの生態を追ったドキュメントなんだが、主にアザラシの餌を取る狩りの生態を見せてくれるんですが、これがまた60分にわたってペンギンを食い殺す映像の連続!
37型大画面で肉片と化すペンギンの姿に深夜ながら腰を抜かしたりしてます。

当然ながら映画はバンバンいろんな作品をしてますが、先日プログラム見てるとロバート・アルドリッチ監督のリー・マービンとアーネスト・ボーグナインが対決する「北国の帝王」が・・・こういう映画がやってるくれる所が嬉しいですね。

そうそう浅尾美和ちゃんのビーチバレーの中継もあったな・・・ほとんど浅尾美和特集見たいな内容だったが・・・

ここ最近仕事が忙しく映画館に行けてない変わりに深夜の密かな楽しみとなっております。

思い出名画座 Vol.4 「千日前国際劇場」 (大阪 ミナミ)

2008-04-13 00:58:32 | 映画館



今や映画館という言葉が無くなりつつあります・・・シネマコンプレックス=シネコンという言葉が出てきてどれぐらい経つでしょうかね~
大阪もここ数年シネコンが続々とオープンし、老舗だった映画館までもがシネコンへと改装されてしまいました。
やはり映画は映画館で・・・そう思って今まで劇場へ通ってきましたが、その劇場も姿を消してしまいつつあります。

大阪で唯一現存していたロードショー系の劇場である千日前国際劇場が先日長い歴史の幕を閉じてしまいました。
ここの映画館は子供の頃から見に行ってましたね。




700人ほど入れる広い館内に巨大なスクリーン、そして高い天井・・・2階席もあり、1階の両サイドからひな壇式に2階席に伸びている座席が特長でしたね。
そして1階席後方はひな壇式のスタンドになっていて子供の頃は決まって前の人の頭がじゃまにならないスタンド席で見たものでした。
ただ少々明るいのが玉の傷でしたがね~
ここの映画館のもうひとつ名物が休憩時間にピアニストによるピアノの生演奏があることでした。
舞台袖にピアノが置いてあり、ここで10分の休憩時間の間ピアニストがピアノを演奏するのです・・・何とゴージャスな!
私が大人になった頃にはもう無くなってたけど、演奏を終わった後のまばらな拍手が懐かしく思いだされます。




この映画館では中学生~高校生の頃「ET」「ファイナルカウントダウン」「ロッキー3」と当時の大作を近隣にある南街劇場ともども地元のアベノで公開されててもわざわざここまで見にいきましたね。
当時切符売り場では金髪の怖そうなおばちゃんがいつも座っていて、「あんたら学生証は?」と聞かれ「忘れた・・・」と言おうもんなら嫌味をタラタラ言われたもんでした・・・というのも学生は学生証を提示しないと学生料金にならないのだが、大抵どこの映画館も見たら分かるんかしてそこまでは言われなかったけど、ここだけは・・・取り分けこの金髪のおばちゃん(我々が付けた通称が“馬之助”・・・悪役レスラー上田馬之助にそっくりだった)は学生証にシビアだったな~でも文句言いいながらも最終的には入れてもらえるんだけどね・・・そんな思いでの切符売り場も自動販売機になってしまった。



大人になってからは取り分け深夜のオールナイトに出かけるのが多かったですね。
ここは毎週土曜日にオールナイト上映してたのでよく出かけました。
「ロード・オブ・ザ・リング」なんていう長尺な映画なんて終われば深夜3時近かったな~

この映画館の下は千日前国際地下劇場と言って主にポルノ映画を上映していて、結局一度も行ったことがありませんでしたよ。
隣にあるのが国際シネマといって見るからに古い映画館で、東映映画を上映してる映画館だった。
また有名スターの舞台挨拶なんかも道頓堀東映と掛け持ちでよく行われていたようです。
しかしほんとにレトロな佇まいの劇場で、トイレがロビーでなく館内にありましたね。
スクリーンの横にトイレの入り口があり、これは新世界国際と作りが似ています。



数年前までは国際劇場も「ハリーポッターシリーズ」のような大作がロードショー公開されてたけどいつしか2番館的な扱いになってくるに従って私も足が遠のくようになってしまったのが残念です。
近隣にTOHOシネマズなんば、なんばパークスシネマと2館のシネコンがオープンしたのが大きいようですね。
多様な作品がシネコンで見れるようになったけど、その煽りで道頓堀東映、道頓堀東映パラス、角座1&2、千日前セントラル、千日前OSスバル座が閉館に追い込まれてしまい、唯一の一戸建ての劇場であったこの映画館も風前の灯やな・・・と思って矢先に国際劇場で「チャップリン映画祭」国際シネマで「京マチ子映画祭」「溝口健二映画祭」が開催され、今後は独自の路線で行くのかな?と思ってた矢先の休館は大変残念でなりません。
一応は休館らしいけど、でも事実上は閉館になるんでしょうね。



ただ国際地下劇場のポルノ映画のプログラムは引き続き、長らく休館状態だったミニシアターの国名小劇で上映されるようです。
しかしとうとう映画館が消えてしまったな・・・映画ファンとしてはホント寂しい限りです。

ちなみにこの千日前国際劇場はあの天六シネ5ビルと系列館だったりする・・・天六も危ないかな?

No.034 「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008年 米 85分 ビスタ)

2008-04-08 01:44:16 | 2008年劇場鑑賞
監督 マット・リーヴス
出演 マイケル・スタール=デヴィッド
    マイク・ヴォーゲル
    オデット・ユーストマン



何かと話題の映画を見に深夜のMOVIX堺へ・・・その映画というのが「クローバーフィールド/HAKAISHA」。
宣伝では作品の内容が伏せられていて、自由の女神の首が吹き飛んでくるという衝撃的な予告編が評判を呼んでか、珍しくこの時間にしては場内結構埋まってます。
さすが若い方々多いようですね~ カップルが目立ちます。
デートムービーにはうってつけの映画ではありますが、この映画は手持ちカメラによるホームビデオで撮られたように作られた作品なのでほとんど画面が揺れまくるために車酔いに似た症状が起こるかも・・・?(昔、「ポールポジション」というF1レースのドキュメント映画で、オンボードカメラによるレーサー目線の映像に酔ったことあるな・・・)



(あらすじ)

あらすじ: とあるニューヨークの夜、日本への転属が決まり、赴任することになったロブ(マイケル・スタール=デヴィッド)のために、大勢の仲間たちがサプライズ・パーティーを開く。
そのパーティーの最中、突然、とてつもない爆音が聞こえ彼らが屋上へ行くと、まるで爆撃を受けたかのようにニューヨークの街がパニックに陥っていた・・・

全編ホームビデオによる手持ちカメラ映像で、それは冒頭のパーティシーンからラストまで一気に続いて行くんですが、このくどいまでに長いパーティのシーンは登場人物の紹介も兼ねて、その後の展開の前フリになってます。

一見ダラダラした印象のこのパーティシーンだが、くどくどと描くことにより、平和な日常から突然恐怖のどん底に陥れられる・・・という場面転換の変わり身の効果が出ています。
屋上からビルが爆発倒壊していくのを目撃し、パニックとなり逃げ惑うところも手ブレ映像により更に混乱振りが伝わってきます。
でも、素人が撮ってる割にはあまりにもカメラ固執しすぎるきらいはあるなぁ~従軍カメラマンやマスコミじゃないんやから・・・



こう言う映像を見ると思い出すのは「ブレアウィッチ・プロジェクト」ですね。
あれはブレアの魔女の伝説を取材に行った学生たちが残したホームビデオの映像が映画となってたが、どちらかと言うとあちらの方が素人っぽい感じは出てね。
ただ、その分非常に退屈な場面が多かったけどね・・・この「クローバーフィールド/HAKAISHA」は素人のホームビデオの映像という設定だが、中で写ってる人物たちの会話は普通の映画のように芝居がかかっていて、素人っぽいリアルさに欠けるものの、その分劇映画としては退屈せず一気に見れました。

     
      ネタバレ警報発令!(見に行く予定の人は見ないでね)


























予告で再三出てくる自由の女神の首(周りの人の大きさと比較したらやや小さいように思ったが・・・)が飛んでくる場面や、ビルの崩壊、軍隊の攻撃の中をかいくぐって逃げ惑う場面等はさすが臨場感がある。
製作者ののJ・J・エイブラムスが「ゴジラ」の影響を受けたとあって、市民レベルから見た怪獣映画としては実にアイディアとしては面白いし、何故怪獣が出てきたのか?とかその後怪獣はどうなったのか?など通常の映画なら押さえられるべき所がまったく無視され、ひたすら訳わからぬまま終わってしまうのも市民レベルの目線ならでは・・・



ただ途中出てくる小型エイリアン見たいなのはあまりにも映画的すぎて要らんね~
巨大モンスター1本で勝負して欲しかったと個人的には思いますがね。
また途中で彼女を助けに倒壊したビルに隣のビル越しに侵入するシーンもあまりにも普通の映画的すぎますな~ しかもそんな危険な状況でもキッチリカメラは回してる・・・というよりカメラが壊れず最後まで人間以上に無事ってのが凄いな・・・



☆☆☆☆ 2008.4.5(土) MOVIX堺 シアター12 23:15 I-5

No.033 「デッド・サイレンス」(2007年 米 89分 シネスコ)

2008-04-07 00:08:02 | 2008年劇場鑑賞
監督 ジェームズ・ワン
出演 ライアン・クワンテン
    アンバー・ヴァレッタ
    ドニー・ウォールバーグ



人形をテーマにした作品となると代表的な所では 「チャイルドプレイ」や「パペットマスター」や「ドールズ」などありますが、この映画は腹話術をテーマにしたサイコホラー?のような印象での鑑賞です。
しかし監督が「SAW」のジェームス・ワンて事で期待をしてしまいます。
レンタル店で蔓延る“似非ソリッドスリラー”に引導を渡すべく元祖に頑張って欲しいところです。

(あらすじ)

ジェイミー(ライアン・クワンテン)とリサ(ローラ・リーガン)夫婦の元に差出人不明の小包が届く。
開けてみると、そこには腹話術人形が入っていた。
人形を部屋の片隅に置き、ひとりで外出したジェイミー。
その間、部屋に残った妻は舌を抜かれ死亡していた。
ジェイミーは腹話術人形と妻の死につながりがあると直感するが・・・



昔アンソニー・ホプキンス主演の「マジック」と言う映画がありましたが、この作品も腹話術の人形が冒頭から登場し、不気味な存在感を見せつけてくれます。
サイコサスペンスのような映画だと思ってたら最初の殺人シーンでいかにも人間離れした殺し方に、これは予想とは違った映画のような予感・・・この作品はサイコサスペンスと言うよりオカルト的な要素を持ったスプラッターホラーと言う感じでもあり、主人公が謎を探っていく展開はミステリー映画を思わします。

そして何より不気味なのが全編通して出てくる人形の存在。様々な人形が出てくるが、過去に纏わる怨念話しと絡めて実に効果的です。
特に無数の人形がショットガンで粉々に砕かれるのはビンセント・プライズが主演した怪奇ホラー「肉の蝋人形」の火災シーンを連想します(蝋人形がドロドロに溶ける場面はスプラッター以上に気持ち悪かったな)
粉々に砕けた人形の顔がこれまた恨めしげに不気味なんですね~
また死体を人形にしてしまうなんてどことなくやはり「肉の蝋人形」を連想してしまうな~



そんな雰囲気の中で描かれる不可解な殺人事件の真相は・・・ここでは書けませんが さすが「SAW」を生み出したコンビだけあってゾッとさせる仕掛けを用意してくれます。
でも忌まわしい過去の因縁話や廃墟となった古い劇場、広い屋敷に住む若い妻と高齢で車椅子の夫・・・そんなシュチュエーションは「SAW」シリーズのソリッドスリラーというよりゴシックな雰囲気な怪奇映画って感じです



☆☆☆☆ 2008.4.3(木) 敷島シネポップ2 19:30 J-5

No.032 「バンテージ・ポイント」(2008年 米 90分 シネスコ)

2008-04-05 01:22:00 | 2008年劇場鑑賞
監督 ピート・トラヴィス
出演 デニス・クエイド
    マシュー・フォックス
    フォレスト・ウィッテカー

    


なかなかタイミング合わず見たかったんだけどチャンスが無かった作品がこの「バンテージポイント」と言う映画です。
大統領が狙撃されてしまう瞬間をそれぞれの主要人物の視点から描いた作品で、同じ場面をそれぞれの角度や視点で見せるのはタランティーノ監督なんかよく使うけど、この映画は90分の全編にわたって一つの事件をあらゆる角度から見せることにより、真相が序々に明らかになっていくという作品です。




(あらすじ)

シークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は、同僚のケント・テイラー(マシュー・フォックス)とともに、スペインのサラマンカで開催される首脳会談に出席するアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)の警護にあたっていた。
サラマンカ到着直後、大群衆を前に広場でテロ撲滅のスピーチを行うアシュトン大統領が突然、何者かに狙撃される。
パニック状態に陥った広場の中で、狙撃の瞬間を目撃した8人は……

正直、期待以上に面白い映画でしたね。
何度も巻き戻しされ大統領が暗殺されていく場面が出てくるけど、なかなかの冒険作だと思いましたね。
何度同じ場面を繰り返されると飽きてきそうなもんだけど、この映画何度も巻き戻るにしたがってドンドンとサスペンスが高まっていく演出は巧いですね。
また一つのエピソードが次のエピソードの伏線になってたりして気が抜けないですね。



主演が久々のデニス・クエイド・・・いやはやこういう映画だともっと華やかなオールスターキャストでも不思議ではないけど、主役の地味な感じのデニス・クエイドはじめ、渋めのキャスティングが成功してると思います。

またじっくりとドラマをサスペンスフルに見せるだけでなく、しっかりとカーアクションが描かれてます。
このカーアクションシーンの迫力はかつて「RONIN」で見たような、実に細かくかつ大胆でド派手なカーアクションとなっております。
このシーンだけでもこの映画の入場料の分は取れます。
快調なテンポと凝った編集で一気に90分見せてくれる佳作ですね。

大統領役のウィリアム・ハートが全編に渡って暗殺されますが、今回は死ぬ役ばかりかいな?
セリフがまったくないんかな?と思ったけど、キッチリ後半はセリフもありほっと一安心でしたね。



☆☆☆☆☆ 2008.4.3(木) なんばパークスシネマ シアター4 16:35 H-4