久々にテアトル梅田に来ました
Netflixで話題の山田孝之主演の「全裸監督」のモデルになった村西とおる監督のとある夏を追ったドキュメンタリー映画を見に来たのです
チケット買う時にカウンターのお姉さんにタイトル言うのに一瞬ドキッとした
かつて若き日に初めてアダルトビデオを借りた時のように(笑)
リアルタイム世代は溜まりませんね
村西とおる監督と言えばダイヤモンド映像のアダルトビデオで一斉を風靡したカリスマ監督
私は80年代後半〜90年代半ばくらいまでは映画などはレンタルビデオ中心の映画生活でしたので、その流れでレンタル店内奥の
アダルトコーナーに出入りしておりました
ある時からアダルトコーナーに目につくダイヤモンド映像の文字
しかし正直村西とおる監督の作品はそんなに見た訳ではありません
むしろ後半は避けてたくらいかも?
どちらかと言うと宇宙企画のようなソフト路線が好みだったので、あのねちっこい喋りにカメラ片手に本番し、駅弁を代表するアクロバティックなエッチはちょっと引いてましたね
この映画でもフューチャーされてる黒木香や松坂季実子、桜木ルイ、卑弥呼、豊丸と言った有名どころを押さえた程度でした(結構見とるがな)
そんな当時のアダルトビデオをリアルタイムで見てた世代になかなか興味深い作品になってました
倒産、借金からの再起を図るために4時間のVシネマとヘアヌードビデオの撮影敢行する村西とおるの苦闘の記録
30人ほどの集められたモデル女優を引き連れてのAV撮影
そのメンツはかつて商業アダルトビデオで人気を集めた桜木ルイや卑弥呼、紗羅樹のような美形な女優ではなく素人はだしの華のないモデルや風俗嬢のような面々
一斉に裸になろうもんならナイスバディとは程遠い貧相な裸がズラリ!
この状況で村西監督がどう撮影するのか?と思えば電話でモデル手配した会社に「ブスばっかり集めやがって!どうすんだよ!」とキレる
観光気分のモデル達に厳しい言葉で叱責すり村西
普段は風俗で働いてるのがいたりするのがリアリティあるし、また私だけはプロよ見たいな変に意識高い系のお姉さんが居て トラブルの元ダネになったりとモデル達の人間関係も赤裸々に描かれてます
貧相な全裸の女の子達が並んでオモチャのチャチャを歌う姿はシュール過ぎます(笑)
遅刻や勝手にどこか行ったりするプロ意識無さな連中達を相手に村西とおるはキレながらも作品へ完成に執着し撮影を続ける姿から相当な熱量を感じさせてくれる
アダルトビデオのメイキング映画と言えばそれまでだが、アダルトビデオと言うアンダーグランドな世界の現場だけに一般のドラマや映画以上に過酷を極めてる
モデル担当スタッフがブチ切れたり、男優が村西監督に直談判して決まってた男優から役を奪い取ったり
ついにはロケバスがモデルを跳ねる人身事故まで起きる!
撮影裏はドタバタのテンヤワンヤで見てる分楽しい(笑)
そんなメイキング映像撮影してるのが清水大敬と言うAV監督
個人的に懐かしい(笑)
昔のAVで監督してましたね
そんな中でも主役の村西とおるは作品完成=借金返済と復活と言うどん底からの脱出するために過酷な撮影状況でもがく姿を見せながらもどこかいつもの調子でアッケラ感したとこに底を見た男の人間力みたいなんを感じさせてくれます
人間死にたくなったら下を見ろ
オレが居る!
村西とおる
なかなか名言でもあり村西とおる監督ならではのメッセージです
しかし出てくるモデル達は顔にモザイク入ってます
昔は下半身に入ったのにね
時代ですなー
★★★★ 2019.12.7(木) テアトル梅田 劇場1 20:15 E-3