MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.24 「浅草キッド」

2021-12-22 14:25:00 | 2021年劇場鑑賞




Netflixで話題の新作映画「浅草キッド」
を見て見ました
ビートたけし原作による自叙伝のような作品ですが、テレビ化などの映像化されて居ますが全くの未見で今回やたらCMでやってたのでつられて鑑賞

でもたけしの原作も知らないし、映像化作品も見てないから比較出来ないがこれはかなり良かったですね
まず柳楽優弥のビートたけし具合が素晴らしいんです
たけし独特の間合いと話し方がモノマネとは違う演技と言うもので若きたけしを表現しています
余計にたけしを見ながら物語に入って行きやすいです

たけしの師匠の深見千三郎を演じる大泉洋も、あまり浅草芸人らしくは無いから多分イメージは違うんだだろうけど、でも味のある芝居で私は良かったですね
「笑われるんではなく笑わせろ」を筆頭に金言が散りばめられたセリフはたけしを始め、芸人達に師事されたゆえの魅力のある師匠像を見せてくれます

ストリップ小屋の幕間のコントから漫才でテレビに進出して大出世するたけしと最後まで浅草の舞台にこだわった師匠の深見が初めて世間に知れ渡ったのは火事で焼死した事でと言うのは悲しい事実ですね

門脇麦のストリッパーも良かったが、ダンサー兼深見の女房を演じた鈴木保奈美が印象を残す芝居を見せてくれましたね
ビートきよし役が誰?て感じでしたが、これがお笑いコンビのナイツの土屋伸之で、ナイツの存在感を消した感じがこれまた良かった

晩年(現在)のビートたけしは特殊メイクで、アップになるとイマイチな粗が見えるが引いた絵で見ると今のビートたけしにしか見えん
さすが声も今のたけしの声で凄いなーと思ったらこの場面の声だけ松村邦洋が吹き替えてるんだって
いやー改めてビートたけしのものまねの最強振りを見せつけてくれました

私は大阪だから浅草の当時の雰囲気はわからないが、70〜80年代の再現されたフランス座付近の浅草の風景がとてもよく出来てると思います
それだけにドラマの内容にリアリティを感じられる
大阪で言えば道頓堀とかになるのでしょうかね

昨今の芸人には今や無くなりつつある
弟子と師匠と言う絆を描いた良質な演芸史を見たような作品でした
まさに昭和の雰囲気を描いた映画でした

後、ハイヒールの下りは泣けましたね
たけしが若い頃立ち上がって出て行こうとする深見にサッと靴を揃えて足下に置くんだが、それを見た深見が「真面目に靴なんか置くんじゃなく、女性のハイヒールとか置いてボケろよ バカやろう」と叱られる場面が前半にあって、ラスト辺りでたけしが有名になって深見と酒を飲む居酒屋のシーンで立ち上がってトイレに行こうとする深見に対してたけしが深見の足下に女性のハイヒールを置く…その時の深見の嬉しそうな表情に泣けました
この場面がまさにこの作品を表してるように感じました




No.23 「マトリックス・レザレクション」

2021-12-19 16:11:00 | 2021年劇場鑑賞




マトリックスの話題の最新作見てきました
折りからの寒波でアポロシネマのレイトショーはガラガラ
1番大きいスクリーンでしてるのにね
マトリックス…と言っても今やピンと来ななってんですかね

で、この作品は過去の3作見てますが映像は頭に残ってますが、内容は記憶の彼方…元々シリーズ重ねるにつれややこしい展開だったように思うので、今作前に見返そう、せめて第3作の「レポリューション」だけでも…と思いながら見れず
見切り発車で見に来たけどこの作品は「マトリックス」1作目の続編らしいと言うのは鑑賞後に知りました

グリーンのキラキラが出てきたらマトリックスの世界って感じですね
懐かしく思い出します
オープニングから掴みOKのハイテンションアクションが展開されます
しかし…前作までのストーリーの事が記憶の彼方に消えて鑑賞してるので途中から話が訳分からなくなってきて、ストーリーが進むにつれ症状が悪化(笑)
もはやアクションシーンだけ楽しむ映画になってました(泣)

ネオ役のキアヌリーヴスのあの黒いコート姿、トリニティの最後の最後に本領を見せるクライマックスとマトリックスの世界を堪能出来ましたが、「一から出直せ!」とばかりにもう一度「マトリックス」第1作を見てから鑑賞したらもっと堪能出来ると思いすね

革新的な映像に度肝抜かれたマトリックストリロジーですが、さすが今回は迫力はありますがビックリするほどの映像ではありませんでした
あれから技術も進化してますからね



★★ 2021.12.17(金) アポロシネマ スクリーン1 20:30 K-21






No.22 「ナチス・バスターズ」

2021-12-13 12:03:00 | 2021年劇場鑑賞





初めて今年オープンした心斎橋パルコの12階にあるシネコンであるシアタス心斎橋に行って来ました

ま、このシネコンに関してはまた触れるとして
本日見たのこの作品
ロシアの戦争アクション作品
1941年ドイツ兵たちの間で恐れられている百発百中の謎のスナイパー「赤い亡霊」
そんな中壊滅した赤軍の生き残り5人が無人の古屋で休息をしていたらドイツ軍の部隊がやってくる
仲間を人質に取られた赤軍は自力で奪還を試みるが嫌味は司令官率いるドイツ軍の前に歯が立たず、赤軍壊滅か⁉︎と思われた時、姿なき赤い亡霊の銃弾がドイツ兵達を殲滅していく…

ドラマは赤軍の生き残り達が中心として進んで行きます
赤い亡霊は冒頭から見事なシューティングでドイツ兵を抹殺して行くんですが、姿無きスナイパーとしてミステリアスな存在かと思いきやいきなり冒頭から顔出しして意外でしたね
それも「」ジュードロウのような端正な顔とは程遠いダニエルグレイグをペチャとしたどちかと言えば悪党ヅラ
しかも血まみれでしんどそう…以後登場するたびに弱ってる

途中赤軍たちを救うが、その際にもドイツ兵を蹴散らした後は姿を表して瀕死の状態で保護され、意識不明に陥ってる
でもドイツ兵の匂いを嗅ぎつけるやムクッと起き上がり、何事もなく銃を持って普通に飛び出していく
このあり得ない感じの不死身さははなかなか楽しい(笑)
赤軍やドイツ兵らはみんな泥だらけなのに対してドイツ軍の指揮官だけ綺麗な顔なのが
ラスボスの悪役らしく象徴的でした

後半は戦争アクションと言うよりマカロニウェスタン調になっていく
音楽なんてまさにマカロニ風です
堅いロシア映画でなくエンタメ路線の意外な拾い物の作品でした



★★★★ 2021.12.11(土) シアタス心斎橋 スクリーン1 20:15 D-8



No.21 「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

2021-12-05 00:54:00 | 2021年劇場鑑賞




先週に続きマーベルの作品
そうテレビでよく宣伝が流れてるヴェノムの最新作です
前作は正直あまり印象も無かったんですが、今作はさて?
しかしなんかマーベル作品が多すぎません(笑)
粗製濫造になってないかな?
先週の「エターナルズ」も私は乗れず…
ま、マーベルシリーズは好きな人は好きなようですが、取り敢えず当たるだけに作る側も製作しない訳には行かないんででしょうけどね
と、言いながら、私もこの作品を見に来てるわけで(笑)

先週は「エターナルズ」に堅苦しさに疲れたけど今回はある意味コミックらしい肩の力の抜けたコメディ!
ヴェノムに入り込まれた主人公が体内のヴェノムと口ケンカしながらドラマが進んで行くのは時としてうるさいと感じるが、先週の事を思えばなかなかマーベルコミック作品の明るい面が出ていて楽しめました 
途中からこの2人の関係が「ど根性カエル」のひろしとピョン吉みたいに感じてきて微笑ましくなってきた(笑)

そこにウッディハレルソンのもう一体の赤いヴェノムとのバトルもあり、97分と言う実に良心的な時間の中にまとめられた
なかなか私は前作より楽しめたと思います

正月明け早々に次のマーベル作品公開!
またかいな!
「スパイダーマン」の新作
ま、見に行きますけどね



★★★ 2021.12.3(金) アポロシネマ スクリーン4 20:45 J-22

No.20 「エターナルズ」

2021-11-29 00:37:00 | 2021年劇場鑑賞




話題のマーベルの最新作
私はこの作品「アベンジャーズ」シリーズの大成功で必然的に何か新シリーズを作らないと行けなくなった作品と言うてイメージ

しかし何年間も渡って各キャラクターの単発作品を前フリとして壮大に作り上げて、一気に満を持してのヒーロー総登場の作品「アベンジャーズ」が生まれたのと違い、こちらはいきなり多数のヒーローが現れ2時間半に渡って新シリーズの出発点的な作品として描かれてます
でも同じパターンの「XMEN」に比べると地味な印象ですね
結構詰め込み的な内容ながら、くどいシーンも多くて久々に疲れました
途中なかなかの長時間の睡魔との戦いになりました

サルマ・ハエック、アンジェリー・ナジョリー、マ・ドンソクなども出でますが、早々この開幕シリーズで姿を消す?キャラが居たりちょっと残念なとこもありました

次の作品公開前にきっとTV放送されると思うので、その際に改めて見直して見たいと思います
多分そこそこリラックスして見たら面白いように思います



★★ 2021.11.26(金) アポロシネマ スクリーン2 20:00 I-13


No.19 「アイスロード」

2021-11-21 23:15:00 | 2021年劇場鑑賞





リーアムニーソンの作品はコンスタントに公開されてますが、個人的に久々の鑑賞です
毎回ハズレ無しの武闘派アクションはハズレまくりのセガール作品より劇場で見る価値があります(セガールはセガールで良いんですけどね)

しかし今回はあまり武闘派アクションは抑え目で鉱山での爆発事故で生き埋めになった作業員たちを救うマシンを大型トレーラーで運搬する運転手を演じます
しかも厚さ80センチ氷の道を行く!
絶妙なスピード感でバランスよく走らないと氷が割れて湖に沈んでしまう…まさに「恐怖の報酬」を思わすような設定です
正直思ってたほどのスリリングさは無かったけど、爆発事故は実は陰謀であったり運搬に同行してる男が怪しい奴で、倒してもまた追ってくるような不死身加減がちょっと楽しかったり、なかなかエンタメ作品として楽しませてくれました
また兄弟愛も絡ませてちょっと感動路線も入ります
ローレンスフィッシュバーンが早々退場したのは意外でしたが…

なかなか今回もハズしませんでした
"ハズさない男"リーアムニーソンの次回作も予告やってましたね
これも楽しみです



★★★ 2022.11.19(金) TOHOシネマズなんば 別館シアター10 20:50 G-5



No.18 「燃えよ剣」

2021-11-15 09:22:00 | 2021年劇場鑑賞





昔、テレビドラマで「新撰組血風録」と言うのがありました
モノクロの時代だからリアルタイムでは見てなくて、更に「燃えよ剣」この作品のドラマ版ですね
同名の映画版ももちろんありました
その全ての作品に土方歳三を演じたのが往年の時代劇スター栗塚旭さん
あの彫りの深い顔に低音ボイス
何気なく子供心にそれだけ印象に残っています

今回は岡田准一が土方歳三
なんかマッチョな土方歳三て感じで必要以上に武闘派?な印象
そんな土方歳三が過去を振りかえながら新撰組の成り立ちから崩壊までを描かれる
まさに新撰組の歴史が土方歳三を通して語られる
司馬遼太郎の原作は読んでないから知らないけど、かなり詰め込んだと思われます
逆に盛りだくさんな内容になってますが、中盤の池田屋のシーンは迫力のある殺陣がスピーディーな演出で1番の見せどころになってます
アクションシーンも多く岡田准一自らアクション指導下見たいだが、時折り柔術のような技が出てたりするのは、なんか個人的には違和感感じました

一緒に見に行った友人が「今風の殺陣やね」と感想をもらしていたが、我々世代の時代劇は長回しのいわゆるチャンバラと言う言葉がハマるようなスタイルをイメージしてしまうので、スピーディーかつ激しいカット割のアクションは目が疲れる(笑)
でも迫力があって良かったです

柴咲コウとのロマンスを絡めて近藤勇、沖田総司らの主要メンバーもバランスよく描かれて(鈴木亮平、山田涼介らが特長を活かした芝居を見せてくれる)凝縮された、まさに新撰組血風録を見せてくれました

ウーマンラッシュアワーの村本、はんにゃの金田が何気に普通に芝居してた
村本なんてセリフ言わなかったら下手したら気づかれないかも?



★★★ 202☆.11.12(金) アポロシネマ スクリーン8 20:40 E-16



No.17 「リスペクト」

2021-11-08 00:34:00 | 2021年劇場鑑賞





この作品野内容は直前まで良くわかってなくて、アレサ・フランクリンのドラマて言うのが見る直前に知りました
未来日と言う日本には縁の無かったアーティストですが、私は「ブルースブラザーズ」でのパワフルな歌唱シーンが1番印象的に残るアーティストです

持って産まれた天性の実力を発揮する幼少期から歴史的ヒットアルバムを産み出すまでを波瀾万丈の人生をドラマティックに描かれてます

アレサ演じるジェニファー・ハドソンの歌唱力の凄さが1番にやはり際立ちます
厳しい父親の束縛からと暴力的な夫から逃れる中盤までアレサの辛い時期から大ヒットアルバムをかっ飛ばす教会のライブまでを描かれる中、私はスタジオミュージシャン達と曲を作り上げて行く過程が良かったですね
白人達で構成されたスタジオミュージシャン達に拒否反応するが、肌の色に関係なく人種を超えたプロ集団によるセッションによる曲作りの場面はあの時代だからこそ感動的に見えました

最後にご本人の映像が流れるがさすがの貫禄と結構な高齢でもパワフルな歌唱振りはやはり天性の歌声は衰えないんやなーと感じました



★★★ 2021.11.5(金)アポロシネマ スクリーン5 20:25 K-15


No.16 「CUBE 一度入ったら、最後」

2021-10-24 01:36:00 | 2021年劇場鑑賞




1997年作品のピンチェンゾ・ナタリ監督の「CUBE」の日本リメイクと言う事で見に行って来ました
オリジナルを見たのは24年くらい前になるでしょうか?
私がこのblogを始める8年前…いまさら何故リメイク?と思ってしまいます

突然立方体の部屋に閉じ込められた者たち
壁4面、天地2面に出口のハッチがあり安全に次に進める部屋意外のハッチを選んでしまうと殺人トラップが待ち受けている…

一時期オリジナル版のヒットにより似たようなタイトルの作品も粗製濫造気味に作られたりして、「SAW」シリーズと並びせかいてきな影響を与えた作品でした
私は確か当時テアトル梅田の満員の客席で見ましたが、絶望感溢れる冷たい雰囲気とトラップに引っかからないよう、 次に進む登場人物たちの緊張感が見てるこちらにも伝わる演出など、一発アウトなゲーム感覚のよう世界観が面白かったんですよね
特に音を立てずに部屋を移動しようとする緊張感のあるシーンではテアトル梅田の客席も息を殺して見入るライブ感がたまりませんでした

そんな作品の豪華キャストによるリメイクですが、こう言う作品はあまりスターを起用しない方が良いような気がします
ましてオールスターとは…(笑)
部屋の構造、ならびに物語はオリジナルに忠実に展開して行きますが、殺人トラップとかは緩めの描写です
これは仕方ないですかね
そして登場人物設定は新たに創造したキャラのようですね
オリジナル版ではある種の障害を持った数字に強い人物が出て来るが、ここは少年に変更されてます
何かと昨今では問題あるからか?
オリジナルではキーとなる人物だが…
この辺の変更がオリジナルと似て非なる物になってるように感じます
最初に書いたようなキリキリした緊張感がそれぞれの心に病みを持ったようなバックボーンが描かれたり、語られたりする場面などで削がれたように感じました
ここはオリジナルのような一撃でアウトの緊張感を全面に欲しかったような気がしました
冷たいあの感覚はなかなか日本では難しいか

「セブン」などのタイトルバックデザインで有名なカイルクーパーがクレジットされてるがどこで噛んでたのかな?



★★★ 2021.10.22(金) アポロシネマ スクリーン4 20:35 L-3



No.15 「キャッシュトラック」

2021-10-17 21:52:00 | 2021年劇場鑑賞





久々になんばパークスシネマに来ました
後で聞けばこの日10月15日は南海ホークスが大阪球場でラストマッチを戦った日だそうです
そんな日に大阪球場跡地に立つなんばパークスに映画を見に来た元南海ファン
ちょっと感慨深いものがありますね

さて久々にガイリッチー監督作品を見ます
凝った演出にベラベラ話しまくる会話…でも「シャーロックホームズ」のような大作辺りから私は彼の作品見てない?と思うので久々の鑑賞です

銀行から出てきた輸送車が強盗に襲われて警備員や一般市民にも犠牲者が出る事件が冒頭で出てきます
そしてその時警備員していた現金輸送車専門の警備会社に1人の男が面接を受けにくる
適正テストは合格ギリギリで採用される
これが主人公のジェイソン・ステイサム
ある日現金輸送車を警護中に武装した強盗グループに襲われるがジェイソンステイサム演じる主人公が見事な拳銃さばきで1人で武装強盗グループを制圧してまう…

この作品は冒頭の襲撃シーンが重要で、冒頭の場面を含め3つの視点からこのシーンが再現されます
この辺の時間軸をずらせて上手に見せる手法はまさにガイリッチーの真骨頂ですね
3つ目の視点で我々観客はこの作品の仕掛けを理解する訳ですが、そういう流れの持って行き方が見事です

最初に書いたように最近のガイリッチーの作品見てないからわからないですが、初期のガイリッチーの作品のイメージからすると重い雰囲気の作品のように感じる
しかし一気に最後まで見せてくれる作品で面白かったです



★★★★ 2021.10.25(金) なんばパークスシネマ シアター11 20:30 D-13