1986年に若者だったパパやママ、じいちゃんにばあちゃん達が待ち侘びた最新作は3年コロナで延期になったけど、中高年をざわつかせて晴れて劇場公開となった初日のアポロシネマに行ってきた
中高年を中心にアポロシネマスクリーン1に人だかり!
前回の「シン・ウルトラマン」同様にレイトショーとはいえほぼ満員の場内
そのほとんどはリアルタイム世代とおぼしき面々
多数の中高年を集めた「シン・ウルトラマン」と違うのは中高年女子も多いと言うところ…トム人気ですね
前作「トップガン」はミナミの南街劇場で見てますが、南街劇場の大スクリーンに展開されたドッグファイトとドルビーステレオで炸裂する80sロックの数々!
20歳過ぎだった当時の私に見事な映像体験をさせてくれました
この最新作はオープニングからして前作へのオマージュから始まります
パラマウントのロゴから鳴り出すトップガンアンセムのイントロ
空母から戦闘機が発艦する準備から始まるのも一緒です
やがて戦闘機が飛び立つ飛び立つ流れるデンジャーゾーン!
もちろん歌っておるのはケニー・ロギンス!
アポロシネマが36年前の南街劇場になりました(笑)
このシーン前作もそうですが、めちゃくちゃカッコよくて、ある意味印象に残ります
何よりこのシーンでカッコイイのがパイロットや戦闘機でなく空母の甲板で発艦を誘導する誘導員たちの所作!
今回もバッチリ決めてくれます
この出だしでシビレましたね
このオープニングシーンでもわかるように
この作品トム・クルーズの"トップガン愛"が詰まったまさに36年後のマーヴェリックなんですね
ストーリー展開はセルフリメイク的なとこもあり、大体予想の付く流れなんですが、きっとこう言う展開になるやろうなーと予想しながら見てる自分に気がつけば、実はその通りになって欲しいと言う願いのような感覚になってました
そうトップガンはやはりこうでなきゃ!
と言う期待を裏切らない娯楽大作になってます
これリアルタイムで見た世代は泣けますわ
戦闘機に乗るマーヴェリックが亡き相棒のグースを思いコックピットで「グース行くぞ」見たいな事を呟いた時は目頭がウルっときた
そのなくなったグースの息子がトップガン選抜チームに居て、マーヴェリックと過去に確執があると言う設定がドラマの中にあり、この関係がどうなって行くか?というのや元カノ?と思しきジェニファー・コネリー扮するペニーとの関係、そしてかつてのライバルのアイスマンとの再会と別れ(ここリアルタイムファンは泣ける)
大筋の作戦ミッション以外にドラマ部分が散りばめられ、そこに前作を思わすような味付けもありとても退屈する事なく見れます
トップガンのメンバー達もクセのある奴が居たりして、こいつがかつてのアイスマン的存在か・・・と思わせてくれ、こちらも「トップガン」を意識した配置ぶりです
トム以外にもエド・ハリス、ジェニファー・コネリー、ジョン・ハムと豪華なキャストだがやはりヴァル・キルマーの登場が嬉しい
実際に大病を患いながらトムのたっての希望で出演した
顔もちょっとむくんでるような痛々しい感じでの出演だが、その心意気はこの作品をさらに高めていますね
前作と同じくケニー・ロギンスのデンジャーゾーンからスタートした音楽は前作は80年代のMTVブーム真っ只中なので他の映画同様にロックサウンドがバンバンかかってましたが、この作品は時代も変わりスコア中心で、ドラマ部分にしっかり溶け込んだ音楽構成になっました
そして主題歌がレディ・ガガ…これ知った時は正直「えー!なんか違うん違う?」と言う印象でした
そして本編のエンディングでその曲が流れたら、何いうなかれじんわり目頭熱くなるような「トップガン マーヴェリック」を締めるに相応しい映像とマッチした名曲なのでびっくり!
見事な締めくくりでした
この作品は前作を見ずにこの作品見た人、前作をDVDなどで直近に予習して見た人、また1986年のリアルタイムで前作を見た人…でなんか印象がまた違うんではないでしょうかねー
リアルタイム世代では"思入れ"と言う付加価値がこの作品に関しては大きく印象に影響すると思います
久々に「トップガン」初見の時のように
素直な感動が鑑賞後ありました
めっちゃ面白かったです
待った甲斐がありました
前作の頃より当然歳を取ったトムだが、この作品を見て彼の最大の当たり役はイーサン・ハントより、やはりマーヴェリックなんやなーと実感しました
思えば少しあちらが私より年上の同世代のトム・クルーズ
36年前にマーヴェリックを演じたトムと36年前に南街劇場の座席で「トップガン」を見てた私…トム共に歳を重ねてきたねーと勝手に感じながら夜の天王寺を滑走路をバイクで走るマーヴェリックのように、滑走路に見立てた阿部野筋をチャリンコ飛ばして帰りました(笑)
トップガンアンセム聴きながら…
★★★★★ 2022.5.27(金) アポロシネマ スクリーン1 21:00 E-21