
最近邦画で見たい作品が多くこの作品もその一つ
先週は「母性」だったから2週連続邦画の鑑賞です
一年前に亡くなった夫は実は全くの別人だった…そんなショッキングな事実が判明した妻は弁護士に調査を依頼するが…長年他人なりすました夫は何者?いったい何のために?ミステリーぽくないミステリー仕立て(笑)に展開して行くドラマに最後まで楽しめました
安藤サクラ扮する谷口里江に亡き夫は何者かを調査の依頼される弁護士の城戸を演じる妻夫木聡がなかなか好演していてストーリーが進むにつれイライラが募ってくる様を上手く演じている
家庭があまりうまく行ってなそうなのは妻の真木よう子とのやりとりで歴然
この妻ちょっとツンとして行けすかん(笑)
やはりキッチリと✖️✖️してやんの
それと対比的に描かれてたのが、清野菜名扮する本物の谷口の元恋人である美涼の一途で情のある設定は何かと人間味を感じさせない真木よう子扮する香織とは実に正反対で印象的でした
この清野菜名が若いのに妙に色っぽいんですね
それも全く色気感じさせないお嬢様ママの真木よう子と対照的ですな
他人になりたい程の嫌な人生ってどんなんだい?と思わせてくれる
その人生を交換してくれる仲介人てのが出て来て柄本明がその役を微妙な大阪弁で怪演しています
しかも刑務所の面会室でレクター博士ばりに妻夫木聡に嫌味たっぷりのヒントを与える
この作品は里江の夫の秘密を探る構図ながら同時に弁護士の城戸の心象も少しずつ描かれていく、差別、在日と行ったワードが彼に付きまとい出してからはまた違った展開に終盤転がっていく
アッサリ終わりと思いきや、もう一つのある男が誕生するエピローグまで見せてくれた捻りは良かったです
ちょっとこんなオチとは…
★★★★ 2022.12.16(金) なんばパークスシネマ シアター8 20:45 J-8