1997年7月18日画期的な娯楽複合施設が大阪は新今宮の駅前に誕生しました
都市型遊園地フェスティバルゲート(私らはフェスゲと呼んでた)
運営するのは第三セクターのフェスティバルゲート
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/73/14ae78db155350005517053b56313bf1.jpg?1586791328)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/fa/009c22395430d6640e88cffc3bff35f8.jpg?1586791329)
↑ネットで在りし日のフェスゲの画像多数ありますね
すぐ裏には新世界界隈に通天閣がそびたち、隣には同じくオープンした世界の大温泉スパワールドがあります
オープニング日に行けば沢山の人でごった返してました
飲食エリアや商業エリアなど人で埋め尽くされた館内を猛スピードでジェットコースターが走り抜ける!
デビルス・ザ・コースターと言うこのジェットコースターは吹き抜けの館内を走り、建物の外周にまで飛び出すと言うスリルが人気でした
それ以外にもこの遊戯エリアには狭い敷地の中に絶叫マシーンや家族で楽しめるメリーゴーランドなどの乗り物やシューティングゲームなどもあり、まさに都市型遊園地となっていたのであります
このフェスティバルゲートの誕生により、それまで家族連れや観光客がちょっと訪れにくい場所だった新世界が一気に活気ずき、現在の一大観光地となったのは誰もが知るところ
しかし限られたスペースにおいて新アトラクションを導入することは出来ず客離れが起こり店を閉めるテナントが続出し、またあいりん地区が近くにある事からホームレスらが近寄らないようにするために、まるで戒厳令の如くあっちこっちに無駄なくらいガードマンを配置した人件費もバカにならず、ついに2004年で破綻しました
そんなフェスティバルゲートの7階にご当地界隈では初のシネコンである動物園前シネフェスタ4がありました
すぐ近くにシネコンのアポロシネマ8がオープンするのはこの1年半後になります
パソコン画面からスマホで撮影したので画像粗くてすみません
入り口入って直ぐにチケット売り場があり割とゆったしたロビーの前にスクリーンの入口が4つ横に並んでる配置
スクリーン1は223席、スクリーン2は135席、スクリーン3は122席、スクリーン4は123席と割とこじんまりしたシネコンでしたね
たまにジェットコースターの走る音が聞こえたりしてね(笑)
アジア映画が割と多く上映していて、ミニシアター系の作品や東急系のロードショー作品が公開されてました
初めてここで見た映画は多分「スクリーム」
当初はテアトル梅田だけの上映だったと思ういますが、シネフェスタ4での上映が決まり梅田まで行かずに助かりました
ここは自宅からもチャリンコで来れる距離もあり、結構行きましたね
メンバー会員になると確か1000円で見れたり、系列の布施ラインシネマも割引適用されたりとかなりお得でしたね
ここで見た映画を思いつくなりに書けばシリアナ、ユナイテッド93、16 ブロック、ランドオブザデッド、ゴーストシップ、親切なクムジャさん、オールドボーイ、インファンナルアフェア、マルチェク青春通り、トンマッコルへようこそ、深紅、嫌われ松子の一生、サマータイムマシーンブルース、武士の一分etc…見事に超大作な作品はないです
中国や韓国の映画が多かったけど晩年はインド映画に力を入れていてファンからはインド映画の聖地とか呼ばれてました
因みに「2001年宇宙の旅」を劇場で初めて見たのがここでしたね
もちろん70ミリのような巨大スクリーンではありませんが、初めてスクリーンで2001年宇宙の旅を見れた満足感はありましたね(後にIMAXで巨大スクリーン鑑賞は実現しましたが)
ここの劇場で思い出深いのは香港映画のホラー映画「カル」を見に行った時です
自ら命を断ったレスリーチャンの遺作となった作品で、たまたま私と友人が見に来た日が上映最終日の最終回のレイトショーだったんですね
上映前のロビーからしていつもと違う雰囲気で、いつもこの時間は閑散としてるんですが、この日は多数の女性がロビーにいてそのほとんどが黒装束…
レスリーの最終日てのをその時にわかったんですが、ロビーにはレスリーの祭壇が置かれ皆さん手を合わせてたしてました
そして上映スクリーンに入れば多数の人が中に居て座席に座ってる人もいればあちらこちらで立話してたり、中には泣き崩れてる人を泣きながら慰めてる人も居る
まさにお通夜に来たような異様な状態で、ほぼ満席の為に我々は何と最前列で見ることになりました
上映中は特に普通だったんですが、いよいよラストにカメラがレスリーを俯瞰で捉えながらどんどん離れていき、音楽も盛り上がりと言う如何にも映画が終わるなーと言う感じになった時客席のあちらこちらから「レスリー!」と泣き叫ぶ悲鳴のような声がスクリーンに浴びせられる
そして暗転からエンドロールに切り替わると拍手が起こり、それを合図に嗚咽とすすり泣きと叫び声が場内を支配するのでありました!
これでいよいよレスリーとお別れですからねー
しかしびっくり!
えらい時に来たなーと言うのが正直な印象でしたね
また友人は真っ赤なシャツに私は来る前にコンビニで買ったレイハリーハウゼンのフィギュア付きお菓子片手に来てるバチあたり状態で来てましてさっさと退散いたしました(笑)
また作品は忘れましたが上映時間ギリに到着し、予告が終わる頃ちゃうかーと思ってチケット買えばスタッフの方が「直ぐ映写機回しますから少しだけお待ち下さい」と言われた(笑)
客ゼロやったんかいなー
最後に見たのは閉館前日のサヨナラ上映イベントの一環で公開された「タクシードライバー」でしたね
私は覚えてなかったんですが、このサヨナライベントは入場料がワンコインの500円でしかも会員は無料だったらしい…当時のブログで私が書いてました(笑)
フェスティバルゲートの破綻に伴いやがて劇場も閉館になりました
10年と短い営業期間でしたが近隣のアポロシネマとハシゴもしやすく、またミナミの劇場へもすぐ行けるので私としては貴重な劇場でありました