MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.093 「クレイジーズ」 (2010年 101分 シネスコ)

2010-11-28 00:48:05 | 2010年劇場鑑賞
監督 ブレック・アイズナー
出演 ティモシー・オリファント
   ラダ・ミッチェル
   ジョー・アンダーソン



今日は平成中村座に昼間行った関係上、夕方見る映画は一本だけです
その厳選?された一本がこの「クレイジーズ」です
この映画は知る人ぞ知るジョージ・A・ロメロ監督の初期の作品「ザ・クレイジーズ」のリメイク版なのです

(あらすじ)

細菌兵器を積んだ軍用機が小さな町に墜落、ウイルスが漏れ出し、感染した住人たちが凶暴化し町はパニックに陥る。
保安官デヴィッド(ティモシー・オリファント)は同僚らと共に脱出しようとするが、軍は事態を秘密裏に処理すべく町全体を封鎖。
元は友人なのに襲ってくる感染者、町ごと焼却しようとする軍隊から、彼らは何とかして逃げようとするが……



ビデオで昔に見たきりでオリジナルの記憶が薄れてるんですが基本設定以外はロメロ版とは大分異なるんではないでしょうかな?
作品としてはパニック映画にしては物足りないし、ホラー映画にしては迫力不足な中途半端な印象です

細菌に感染した人間が狂暴になり襲い掛かってくる展開は昨今のゾンビ映画に見られるが、この作品も感染者たちはゾンビのような顔の崩れた形相になるので最近のゾンビ映画のパターンだけど、狂暴になった感染者たちが出てくるのが単発で出てくる為イマイチ迫力や恐さに欠けた
走るゾンビ見たいに大群でとまでは言わないが、もう少し逃げ場失うぐらいの数は出てきてもよかったのでは?

感染者より怖いのはむしろ街を封じ込めようとする軍と、防護服やガスマスクを付けた兵士たちですね
容赦なく感染者や疑わしい人間たちを抹殺し、焼却してしまうその光景はまさにクレイジーズって感じです。



街を脱出しようとする主人公たちがドラマの中心ですが、ゾンビのような感染者たちより、このマスクを付けた兵士たちの方が手を焼くような存在となってくる。
感染者と兵士たちをかいくぐり無事脱出なるか?と言った脱出劇としても見れますね。
またその主人公たちの中でも感染者たちが出てくるのもお約束的展開としてあります。
と言うより感染者たちと防護服も着ずに揉み合ったりして格闘してるのに、感染しない方がおかしいけど・・・特に主役はまったくもってウィルスに強いんかして感染しません(笑い)



★★★ 2010.11.25(木) 敷島シネポップ2 17:50 E-7

大阪平成中村座 十一月大歌舞伎 「法界坊」

2010-11-27 00:23:16 | ライヴ&イベント


一度見て見たいと思っていた平成中村座が大阪で公演をしていまして、いよいよ翌日が千秋楽・・・この日は休みなんでラストチャンスという事で昼の部の「法界坊」を見に行ってまいりました
場所は大阪城西の丸庭園で、すでに前売りは完売のため当日券目当てで発売の40分前の10:40に西の丸庭園前の当日券テント前に着きました


↑当日券販売テントには早くも行列が

でもすでに20人くらい並んでいて、しかも夜の部は16:30開始にも関わらずすでに5人ほど夜の部の当日券に並んでます!
係の女性の説明によると現在座席の空きを集計中でイスのあるパイプ席(補助席)か2階最後尾の立ち見席のどちらかになるとの事。
でもなかなか丁寧でわかりやすい説明は好感が持てますね~
本日は舞台袖の席も販売するらしく7席で真横でしか見れないのと座布団の上であぐらか正座ぐらしか出来ないらしい・・・でも目の前を役者が芝居を演じてるし、幕が下りると舞台裏に入ってしまうため、セットの転換などが見れる貴重の体験が出来る・・・リピーターの人にはいいかもね~

そして11時発売となり、なんとか後方補助席が買えたので意気揚々と西の丸庭園へ!
そうそう係の人が当日券の方だけにご案内してるという情報があり、それが入口を通り過ぎて20メートルほど先に行き振りかえると、中村勘三郎さんが夢描いた風景がそこに見えるとの事・・・ようは中村座と大阪城が2ショットで見れるって言う風景なんですがね


↑これがその中村勘三郎さんが夢描いた風景!

さてチケットを切ってもらい中に入るとグッズ売り場や弁当売り場が大盛況!
さらに細かい場面の解説をしてくれるイヤホンガイドが大人気650円+1000円の補償金(機会返却時に1000円は返してくれる)で、私もついつい借りてしまいました。
中村座の建物は土足厳禁かして靴を脱いであがります
お~さすがに江戸時代の芝居小屋を再現したって事で普通の劇場で見るのとおもむきが違いますね~気分が高まります




↑盛り上がる中村座

↑これがイヤホンガイド

芝居は定刻通りはじまりましたが、最初に主な登場人物をナレーションで紹介され、実際にその役者が舞台に出てきてストーリーの役割や人間関係などが紹介されるのは初心者には分かりやすくて良かったですね
このお芝居はどちらかと言うと喜劇タッチで、最初から場内は爆笑が絶えない楽しい芝居です。

特に中村勘三郎扮する法界坊は中村勘三郎さんのユニークな芝居が歌舞伎と演劇のミックスのようで解り易く、なおかつ面白い!
法界坊と笹野高史扮する山崎屋勘十郎、片岡亀蔵扮する番頭正八らによる鯉魚の一軸をめぐる攻防戦が繰り広げる場面はまさにスピーディなコメディ映画を見てるよで実によく出来ていて場内は大爆笑!

また中村勘三郎が中村橋之助との絡みの場面では、やたらアドリブで中村橋之助に突っこむ所が抱腹絶倒でした(嫁である三田寛子ネタ等)
客席の中を走りまわりお客さんをイジッタリするのも歌舞伎の固定観念を壊してるし、また黒子が結構活躍したりと、とにかく歌舞伎知らない人でも楽しめる肩の力の抜いた演出よかった

前半1時間50分で、25分休憩をはさんでの後半25分は先ほどとはガラリと変わり、まさに絢爛豪華な歌舞伎ならではの様式美が素晴らしい!
ライティングを生かした演出、さらに歌舞伎ならではの立ち回り、そしてクライマックスはバックステージが開き紅葉に彩られた西の丸庭園とその向こうにそびえる大阪城がセットの一部になってしまう!(ちなみに私の座ってる位置からは大阪城は見えず・・・残念)
そして大阪城をバックに桜吹雪が舞う中、大見得切る中村勘三郎に万雷の喝采が送られるのです。



↑中村座ともお別れ・・・もっと早くから見ておればよかった

もう少し早い時期で見ておれば夜の部も行きたかったな~
で、イヤホンガイドですがいろいろ解説してくれて解り易かったけど、実際の役者のセリフが慣れるまで聞き取りにくかったな~



★★★★ 2010.11.25(木) 大阪城西の丸庭園内特設劇場 花席 1階 4番

アイドル映画興亡史 2(セイントフォー編)

2010-11-23 00:13:00 | 映画の話題



CSで84年度作品の邦画「ザ・オーデション」を見た。
レンタルビデオ黎明期に1500円払って借りて見ましたな~
この作品はアイドルとしてデビューを目指す四人の少女(実際のアイドルユニットのセイントフォー(板谷裕三子・浜田範子・鈴木幸恵・岩間沙織)が80年代アイドルらしく?下手くそな芝居で怪演)と人生に再起を賭ける世良公則扮するマネージャーの物語。

1984年の作品だが当時はまだ賞レースなどが世間の注目を集めてる時代と言う事でやたら賞レースにこだわる・・・それも懐かしいけどね~
全体的に流れる音楽なども80年代風です。 

改めて見るとサクセスストーリーと言うよりは芸能界の弱肉強食の世界で潰されていく弱者の物語と言う悲惨な話しでした。
四人グループはデビューどころか解散してバラバラになり、マネージャーは大手芸能プロダクション社長の中尾彬にボコボコにされ廃人同様になる・・・
でも新人賞発表のステージ上で予め事務所の根回し等で賞が決まる業界の出来レースを生中継の中で暴露する場面などもあり、そういう内幕モノでもあったんですね

オーディションに受かるには審査員に裏金を渡すのは常識とばかりに世良マネージャーはせっせと金を包み審査員に渡し自信満々に結果発表に望むも、所詮は弱者のはした金・・・
大手芸能プロダクションの資金力には叶うまでもなく落選してしまうシーンが出て来ますが、この辺の力関係パワーゲームは露骨で意外と面白い!

それでも生中継の告発騒動から思わぬ評判となった四人が結局アイドルとしてデビューしてしまうと言う結局終わって見ればめでたしめでたしな映画。
でもラストシーンで四人が歌ってるのがきらびやかなステージでは無く、デパート屋上の特設ステージと言う所詮はその程度のB級アイドルってのが泣かせるね(笑)(しかも2時間もここに居てくれるってMCが言うけど暇な証拠やんけ)

ちなみに主題歌は♪不思議Tokyoシンデレラ
セイントフォーは現実にB級のまま呆気なく消え、ピンとしては後に板谷祐三子はじめメンバーたちがグラビアでヘアヌード連発してました
メンバーの中で美形で巨乳の板谷祐三子さんは今おもえばメガネアイドルの走りやったかもな~
まぁ~25年前に一度ビデオで見た事があるとはいえ、内容も殆ど覚えてなくて今見たら予想に反して興味深く見てしまった



★★★★

劇団☆新感線 「鋼鉄番長」

2010-11-19 23:54:55 | ライヴ&イベント



シアターブラバで上演中の劇団☆新感線の「鋼鉄番長」を見てきた
主役の橋本じゅんが傷病により降板、東京公演の後半から代役に三宅弘城が主人公の兜剛鉄を演じることになり、この大阪公演と後に控える福岡公演も三宅弘城が主人公を務める。
それによるチケット払い戻しの受付もしていたようだが、会場内に入るやロビーや客席とも開演30分前とはいえ、やや寂しい入りのように感じる・・・
やはり橋本じゅん欠場は響いてるのかな・・・?
と思ってたらエライもんで、開演が近付くにつれ気が付けば結構な入りになってました。
さすが人気劇団だけありますね~

入口には座長であるいのうえひでのりが立っておりまして、関係者と話をしてました。
何故入口に居るのかな?と思ってるとそこにやってきたのが歌舞伎役者の中村勘三郎と中村勘太郎の2人!
目の前の大阪城西の丸庭園で平成中村座をやってる事もあるんでしょうが、思わぬ人物をロビーで見かけてビックリ!
以後終演まで案内された座席で、普通の一般客のように最後めでご覧になっておりました。
あまりにも普通の人っぷりに声もかけれないぐらい・・・

さて肝心の舞台ですが、正直凄く面白かった!
バカバカしいコメディ映画やアニメを見てるような面白さで、そこには涙のシーンも無ければテーマじみたメッセージもないし、そう言う意味での感動も無い!
ただひたすらバカとギャグに徹した舞台に感動です。

作り手や役者たちの年齢が私のような世代である30代後半から~50代前半くらいなんで、80年代風のパロディが嬉しいね
サブタイトルの"チャンピオンまつり"というフレーズもさる事ながら、田辺誠一扮するアイドル歌手はいかにも近藤真彦=マッチだし(歌う曲もブルージーンブルースをもじった曲だし)坂井真紀はルックスや話方からもろスケ版刑事(デカ)のパロディ!
この2人の芝居は笑わされた・・・特に坂井真紀さんには!
流れる挿入歌も何となく80年代のアイドル歌手が歌うような曲調・・・相変わらずこだわってるな~

もちろんお馴染の古田新太、高田聖子、粟根まこともお約束的な芝居で笑わせてくれます
そして橋本じゅんの代役である三宅弘城。
幸か不幸か橋本じゅん版を見てないから比べようがないけど、私としてはイイ感じの兜剛鉄だったように思います。
途中モノマネ(?)があったり、股間の風車を坂井真紀に笛で吹かしたりと下ネタも随所に取り入れた改造人間のpart2を是非見て見たい・・・その前に橋本じゅん版も一度見て見たいね



★★★★★ 2010.11.18(木) イオン化粧品 シアターBRAVA! 1階 Q-31(チケットぴあ)

No.092 「ゴースト もういちど抱きしめたい」 (2010年 116分 ビスタ)

2010-11-17 00:06:12 | 2010年劇場鑑賞
監督 大谷太郎
出演 松嶋菜々子
   ソン・スンホン
   鈴木砂羽



今日は久々ご当地アポロシネマ8でのレイトショー鑑賞です
アポロビルにあるシネコンで、一階とシネコンのある四階の二カ所にチケットカウンターがあったんですが、先日から一階は閉鎖され四階のみになってます
客が減ってるんかな?ただでさえ混雑時は手際悪い時あるのに一カ所にして混雑時は大丈夫かいな?!
来春には隣に巨大複合施設出来るのに、また人の流れが増えるだけに心配になります

(あらすじ)

会社経営者として多忙な日々を送る七海(松嶋菜々子)は、ある晩、陶芸家志望の韓国人青年ジュノ(ソン・スンホン)と出会う。
やがて二人は運命的な恋に落ち、新しい生活をスタートさせるが、七海はある事件に巻き込まれて突然命を落とす。
彼女の魂は天国へ行くことを拒み、地上でゴーストとなって愛するジュノのそばに寄り添うが…



あの名画「ゴースト ニューヨークの幻」のリメイクであります
それも日本でリメイクという冒険をやらかしてくれます
ただオリジナルと決定的に異なるのはゴーストになるのが男ではなく松嶋菜々子演じる女性と言うこと・・・これがいいのか悪いのかわかりませんが、私としては男がゴーストになった方が相手を守ると言う意味ではシックリ来るかなと思いましたがね
相手役の男が韓流スターのソン・スンホンで設定も当然韓国人役ですが、何故相手が韓国人なのかは必然性を感じられない所を見ると単に韓流スターを使いたかっただけと言う商業的意図が見え隠れしてしまう・・・

男女逆転以外は概ねオリジナルに忠実に話しは展開していくので、特に大きな特長はない普通のリメイク作品となってます
樹木希林が偽霊媒師を演じていて、さすが芸達者な存在感で、"面白い時"の樹木希林で笑わしてくれます
オリジナルはウーピー・ゴールドバーグが演じてたこの役ですが、ついついウーピーと被せて見てしまうと動作一つ一つがウーピーに似てるように見えるから不思議なもんです。



主題歌はMr.映画主題歌になりつつある平井堅!
しかもアンチェイド・メドレーもカバーしていて、オリジナル同様にお約束の陶芸のシーンと後半樹木希林に乗り移った松嶋菜々子とソン・スンホとの抱擁のシーンに流れます
ちょい無理矢理感があるような来がしますが、でも「ゴースト」と言えばこの曲ってのがありますがね~

オリジナルに忠実なだけに元を知ってるものとしてはストーリー的にどうのって言うより 主役2人を中心に見てると何故男性は日本人やったらあかんねんと言う疑問がやはり頭に残りました。

人妻になり母親になった松嶋菜々子さんはやはり綺麗・・・今回は開巻すぐに悩めかしい身体の曲線をベッドのシーツを通して見せてくれ、しかも松嶋菜々子の出た映画にしては比較的に肌の露出具合が多い映画でもあるかも?それはよかったなけどな~



★★★ 2010.11.13(土) アポロシネマ8 スクリーン4 21:00 F-10

No.091 「遠距離恋愛 彼女の決断」 (2010年 103分 シネスコ)

2010-11-16 00:22:47 | 2010年劇場鑑賞
監督 ナネット・バースタイン
出演 ドリュー・バリモア
   ジャスティン・ロング
   チャーリー・デイ



この日は時間が早いので急遽もう一本見る事に!
三本立てとなりましたがホラー(ソウ ザ ファイナル3D)にアクション(マチェーテ)と続けばコメディーでしょ(と言ってもラブコメですが)
昭和2番館感覚で言えば恐怖と興奮と笑いの三本立て!ってなるんでしょうかね

(あらすじ)

ニューヨークに暮らす音楽業界関係者のギャレット(ジャスティン・ロング)は、ジャーナリスト志望の女性エリン(ドリュー・バリモア)とバーで意気投合し、軽い気持ちで一夜を共に。
6週間後、エリンは新聞社でのインターン生活を終え、自宅のあるサンフランシスコへ戻ることになるが、二人の関係はすでに真剣なものになっていた…



いつまでも若いドリュー・バリモアと冴えない役やらせばハマリ役のジャスティン・ロングのコンビによるラブコメだけど、この作品が何故かR-15指定を受けている
先程の「マチェーテ」のR-18はわかるが健全なるラブコメがどうして?と思ってたら本編を見て納得出来た
全編にちりばめられた下ネタの数々・・・これが理由見たい

しかし昔ならこの程度なら小学生でも見れたもんですが、社会的な影響とやらで規制が入って面白い映画が小中学生が見れないてのは残念です
アクション映画なんか規制の入ってる作品が多いし、ホラーなんて私の子供の頃のポルノ映画ばりの厳しさですね 
こう言うラブコメのような作品はせめて少しでも緩めて頂きたいもんです(昔の作品で言えば「ポーキーズ」はもちろん「グローイングアップ」とかも規制入るんかな)

偶然知り合った男女が遠距離恋愛を続け、互いに同じ町で一緒に暮らせる日を夢見ている。
どうしても暮らしたければ、彼の元へ全てを投げだして行けばいいんだが、この映画のヒロインは恋愛と同様に新聞社で働く夢がある。
そんな遠距離恋愛をつなぐ手段が電話とメール・・・今更、映画に携帯電話が出てきて驚く事なんかないんだが、改めてこの作品でやたらメールを打つ場面の多さや携帯電話で毎日話してる姿に、シンデレラエクスプレスと言われた頃の遠距離恋愛と比べたら遠距離なりに近距離になったもんだととツマラナイおっさんの独り言・・・



アメリカに限らず昨今の不景気な社会情勢が彼女の夢がなかなか叶わなくしている・・・そんなもどかしさが遠距離恋愛以上に2人の距離を離していく。
さりげなく現代の雇用問題なども絡ませているこの脚本はなかなか秀逸。
そのくせ下ネタ連発の脚本だったりするんですがね~
会えないもどかしさからテレホンSEXに講じる2人の姿は笑わせながも、当人たちはマジな問題だったりする。

この映画はこの2人が主人公でありながら印象に残るのはそれぞれの相談相手?的な存在のギャレットの友人であり、エリンの姉であります
この作品の笑い部分はこの脇役たちが持って行ったと言っていいでしょうね~



★★★ 2010.11.11(木) なんばパークスシネマ シアター2 20:55 E-14


No.090 「マチェーテ」 (2010年 105分 ビスタ)

2010-11-14 00:31:56 | 2010年劇場鑑賞
監督 イーサン・マニキス
出演 ダニー・トレホ
   ジェシカ・アルバ
   ロバート・デ・ニーロ



この日の2本目はなんばパークスに移動しての鑑賞です
「マチェーテ」と言う作品ですが、ちょいマニアックな映画・・・と言っても難しい映画でなく、むしろ頭をからっぽに出来るバカ映画と言っていいような映画 
「エクスペンダブルス」同様この秋の期待作品です。

(あらすじ)

すご腕のメキシコ連邦捜査官マチェーテ(ダニー・トレホ)は、正義感の強さがあだとなり、麻薬王トーレス(スティーヴン・セガール)に妻子を惨殺されてしまう。
3年後、テキサスに現れたマチェーテは極右の上院議員マクラフリン(ロバート・デ・ニーロ)の暗殺を依頼されるが、わなにはまったことから暗殺犯として追われる身となり……



お遊びだったグラインドハウスの偽予告編から本当に本編が出来てしまうとはね
しかもその予告にあった場面もキッチリ作られていて芸も細かい!
マチェーテ=鉈を自在に操り相手をズタズタに切り刻むヒーローをいつも脇役のダニートレホが一世一代の晴れ舞台で大活躍の痛快編 !

当然下品なまでのバイオレンス描写はまさに18禁に相応しい。
腸を引っ張り出し、それをロープ変わりにしてぶら下がってビルから脱出したり、鉈をグルリと降り回せば周りに居た悪党の首がポンポンと景気良く跳ね上がる!

B級テイストなグラインドハウスムービーながら何気に豪華なキャスト(ジェシカ・アルバ、ロバート・デ・ニーロ、リンジー・ローハン、ドン・ジョンソン、ミシェッル・ロドリゲス)特に悪党役のボスを演じたスティーヴン・セガールがなかなかいい味を出していて 今後悪役でも行けるんちゃう!?
もちろんマチェーテとソードファイトを展開しますよ



ロバート・デ・ニーロはブッシュさながらの悪党政治家を演じれば、ミシェッル・ロドリゲスの相変わらずな強面な姉さんぶりは健在で、しかもクライマックスはスタイリッシュなお色気(?)で戦闘モード全開!
お色気と言えばやはりジェシカ・アルバちゃんのミシェッルとは対照的なお色気はあのマチェーテさえも骨抜きになるほど・・・彼女の存在はこの殺伐としたバカ映画に花を添えてくれてます
脇役の時から独特の存在感を見せるダニートレホだが、今回もスター俳優たちを前にしてB級のオーラを出しながらも堂々たる主演を張ってます

クライマックスの大乱戦はバイクは宙を舞い、ロケットは飛ぶわ、尼さんのコスプレをしたリンジーローハンがピストルを握れば、お色気ナースたちはマシンガンを乱射!
劇画タッチな見せ場の連続に大満足でした。



だが苦言を言えばこれだけ大暴れした割にはラストの爽快感がやや物足りない・・・
本来なら最後に悪党のボスたちなどはマチェーテらにズタズタにされて良さそうなもんだが、いかんせん悪役がスティーヴン・セガールやドン・ジョンソンといった本来ならベビーフェイスな役所のスターたち・・・なんかヤラレ方がキレイなんですね~
有名でない悪役の俳優ならその辺の気遣いはいらなかっただろうけどね(ま、エリック・ロバーツとか(笑))
途中まで派手にメッタ斬りにしてて最後に力緩めた見たいな感じ・・・最後のその部分が残念だった・・・



★★★★ 2010.11.11(木) なんばパークスシネマ シアター1 18:50 J-3

No.089 「SAW ザ・ファイナル 3D」 (2010年 90分 ビスタ)

2010-11-12 23:24:14 | 2010年劇場鑑賞
監督 ケヴィン・グルタート
出演 トビン・ベル
   ケイリー・エルウィズ
   ショーン・パトリック・フラナリー



ますます質が落ちて行くスーパーホラーシリーズの完結編を見にTOHOシネマズなんばへ!
もうこの時期と言えば「SAW」の季節、SAWの秋という雰囲気になってきた感がありますが(ま、一部の人はですが・・・)
いよいよ7作目にしてファイナルを迎えるに至りました。
せめて「SAW3」・・・譲って4ぐらいで辞めておくべきシリーズでしたが・・・さて最後に「ゲームオーバー」って言うのは誰???

(あらすじ)

ジグソウ(トビン・ベル)の発案した殺人ゲームから奇跡的に生還した人々は心に深い傷を負い、救いを求めていた。
彼らは自身もゲームの犠牲者であるとともに生存者でもある精神的指導者、ボビー(ショーン・パトリック・フラナリー)のもとに集まってくる。
だが、次第にボビーの暗い過去が明らかになってくるにつれ、新たな恐怖が忍び寄る。



冒頭からショーウィンドウで電気ノコギリを使ったトラップに3人の男女が繋がれてるシーンは今までにないパターンでした。
道行く人らの前での公開ゲームはなかなか面白いではないか。
3D効果を狙ったノコギリのアップや画面から飛び散る血しぶきと臓物!
ホラー映画らしい3D効果で、さすがファイナルというだけあって景気のいいオープニングでした。
でもこの映画を3Dにする意味はあまり無いように思うけど・・・ちなみに劇中リンキンパークも殺されてたな(ボーカルのチェスターが)

「4」「5」「6」と比べると結構面白く見れたと思います。
本編前に日本だけだろうけど前6作のあらすじをダイジェストで見せてくれますが、これがホント駆け足で、解ったような余計にややこしくなったような微妙なダイジェストですが、これが無いとシリーズ全部見てない方には意味が理解出来ない人もいるかもね~

偽の生還者を出すとところなどはなかなか目の付けどころも良いと思うし、迷路のようなトラップをくぐり抜けて行くボビーの姿は「3」のジェフのパターンと似てるけど、まるでゲームのような緊張感」は初期のシリーズを思わせる。
でも良く見るとあまり目新しさは冒頭のショーウィンドウのシーンぐらいで、後は過去のパターンの繰り返しやアレンジ・・・ほんとこれでシリーズを打ち切るべきですね



毎年このシリーズを見せられると、最後のオチも予想してしまうし、またそれが当たるし(笑)
元来こじつけシリーズだっただけに最後も強引に辻褄を合せようとした結果、何とも完結編と呼べるかどうか微妙な状況・・・
ま、ファイナルって言うんだから終わりなんでしょうね~と思いたい
でもこのジャンルの映画は例え完結しても、"ニュービギニング"とか"レガシー"と言った都合のいいフレーズがある事を忘れてはならない・・・この”ファイナル”と言う言葉こそ観客に仕掛けられたトラップかもね



★★★ 2010.11.11(木) TOHOシネマズなんば スクリーン4 16:15 C-12


No.088 「ジャーロ」 (2009年 92分 ビスタ)

2010-11-08 00:04:09 | 2010年劇場鑑賞
監督 ダリオ・アルジェント
出演 エイドリアン・ブロディ
   エマニュエル・セニエ
   エルサ・パタキ
  


ダリオアルジェント監督待望の最新作を見に十三の第七藝術劇場へ
往年の作品「4匹の蝿」のリバイバルが夏にここで公開され、今やアルジェント監督の関西の上映館として定着した感があります
初日と言う事もありいかにも、わざわざアルジェント映画を見に来ましたって感じの方々が集まってます
ここの劇場は邦洋画問わず 日本の小作品や欧米あたりのインディーズ系の作品、または作画的な監督や往年の俳優たちの特集上映など個性的なラインナップが特長です
そんな一人にアルジェント監督作品が入ってるとしたら嬉しいですね

(あらすじ)

北イタリアの都市トリノで、外国人美女ばかりを狙った誘拐殺人事件が発生。
犯人は改造タクシーを用い、拉致した美女たちの肌を刃物で刻んでいた。
そんな中、モデルのセリーヌ(エルサ・パタキ)が新たな標的となり、姉のリンダ(エマニュエル・セニエ)は猟奇殺人専門のエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)を訪ねる。



今回はアルジェント監督が得意とする猟奇スリラー物でイタリアではこれらの作品をジャーロと呼ばれますが、今回の新作はタイトルが「ジャーロ」そのもの!
原点回帰とジャーロ物の集大成としてアルジェントが挑むんですが、期待は高まります
主演がアカデミー賞俳優エイドリアン・ブロディ(クローネンバーグが好みそうな顔立ちだが)と言うスター俳優が起用されてます

「4匹の蝿」は映画としてはどうって事無い映画だったが、アルジェント監督作品としては後の作風が伺えてアルジェントファンなら結構楽しめた映画だと思うのですが、この作品はサイコサスペンスとしては普通の映画って感じだけど、アルジェント監督作品としては物足りなさを感じずにはいられない。
得意のトリッキーな映像美がほとんど見られないし、「サスぺリアpart2」「シャドー」のような華麗な殺しのテクニックも出てこない。
まぁ~簡単に言えば普通のスリラー映画って感じで、いつものアルジェント映画を期待するとやや肩透かし気味。



アルジェント部分をしいていえばオープニングでマルコ・ウェルバの不気味な音楽の中、殺人鬼が運転する白い車が猛スピードで走るカットとクラシックのコンサート会場の場面が交互で描かれ、車のカットになるとまた不気味な音楽が流れ、そしてコンサート会場から抜け出したケイコが雨の中タクシーを止め車に乗り込むとあの不気味な音楽が流れ、あの車がこのタクシーだった事が暗示され、ケイコが殺人鬼の罠にはまった事を観客に感ずかせる・・・またシャワーを浴びるリンダの周りをゆっくりカメラが移動する。
また過去にトラウマを持つ登場人物が居るのはいつもの設定だった。

何とかアルジェントらしいカットを見つけようとすると、そう言う部分になる(音楽もシモネッティとかゴブリンでないのもね・・・殺しのシーンで♪テケテケテケ・・・と言った音楽で無いと雰囲気出ないや)
むしろ「スリープレス」の方が全然アルジェント映画らしかった
でもラストのワンカットはチョット粋だったな~



★★★ 2010.11.6(土) 第七藝術劇場 20:40




「チェアーズ」

2010-11-05 23:10:39 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



“未公開映画十番勝負“シーズン6 第6弾



男女たちが監禁された部屋に置かれた椅子。
音楽が流れるや椅子の周りをみんなでグルグルと周りだし、男が止むと一斉に座りだし、座れなかった一人が部屋が出される
出された者は悲鳴とともに消えていく・・・ 再び繰り返される命懸けの椅子取りゲーム・・・

椅子取りゲーム負けたら死!そんなシンプルな発想をシチュエーションホラー映画に変えたのはいいけど椅子取りゲームの間があいた時の描写がイマイチでぐだぐだとした印象
最初から部屋に居る前回のゲームの勝者である男のやつれ具合でオチがわかってしまった

ただ何者が部屋の外に居て、何の為に彼らは集められたのかは具体的には語られていない(冒頭のカットで概ね想像付くが)
それが帰って登場人物同様に不安感を煽る。
ただ予想通りの展開で予想通りの終わり方だったのが残念
もう一捻り欲しかった・・・



★★