監督 デレク・クォック 、クレメント・チェン
出演 ブルース・リャン
チェン・カンタイ
テディ・ロビン
この日の2本目となる作品がシネマート心斎橋にての鑑賞です
なんと70年代のカンフースターのブルース・リャン、チェン・カンタイ、チャーリー・チャンがこの時代に奇跡の競演を果たす!
70年代の空手映画ブーム直撃世代には見逃せない作品・・・でもこういう映画は当たりハズレが多もんで・・・
しかもレイト限定上映ながら入場料は一切のサービスや割引は適用されない(なぜ?)
(あらすじ)
辺境の村に派遣された不動産会社社員のチョン(ウォン・ヤウナム)は、2人の武術家ソン(ブルース・リャン)とセン(チェン・カンタイ)が営む寂れた喫茶店を訪れる。
そこは、かつて彼らの師匠ロー(テディ・ロビン)が指導する武術学校で、当のローは30年間昏睡(こんすい)状態だった。
しかし、ひょんなことから覚醒。
ところが30年の経過に気付かないローはチョンを自分の生徒と勘違いし、チョンはローの特訓で武術大会出場を目指すはめに……
映画が始まると不動産会社社員のチョンがいかにダメ男で、舞台となるこの村にいかにして派遣された経緯が軽々しいナレーションとともに紹介される
この軽々しい雰囲気にいきなりゲンナリするが、「ドラゴン怒りの鉄拳」テイストいっぱいのテーマ曲が流れると眠っていたドラゴン魂が沸きあがってきます
このダメ男が強くなっていくドラマなのか?と思ってたら実際の主役はブルース・リャン、チェン・カンタイの2人のカンフーマスターなのです
若い頃からは想像つかないほどややおデブちゃんになったブルース・リャンだが、そのアクションはまだまだ健在!
さらにチェン・カンタイも切れ味鋭い技を出してくれます
見てるだけで力を貰えるようなこの2人の活躍についつい画面にくぎ付けになりました
単にコメディタッチのカンフー映画のオマージュに終わらず、色んな要素の見せ場も多いし、草食系男子の代表のようなチョンと昔ながらの気骨のあるじじいの面々との対比は昔の男は強かったんだぜ~と思わせてくれる
30年のこん睡から覚めた師匠のテディ・ロビンのとぼけた味がまたとても良い!
厳格で厳しいながらも一歩道場出るとお姉ちゃんは口説くわ、カラオケで歌いまくるわ・・・このギャップがまた笑わしてくれ、コメディリリーフぶりを発揮してます
「闘わないのなら負けない、だが闘うのなら勝て!」草食系男子の多いこの時代に軟弱な男子の魂に闘魂ビンタをかましたようなこの言葉がこの映画のキーワード!
負け犬たちの魂の挽歌が炸裂すクライマックスはアドレナリン噴出!
悪役のボスであるチャーリー・チャンがラストの対決シーンで腕に喪章を付けるシーンにこの映画のカンフーを武道としてのリスペクトを感じる
久しぶりに燃えるカンフー映画に出会えました!
完全ノーマークで期待もイマイチしてなかった分、大きな拾いものの映画でした
限定期間の単館系のみの上映が残念でした
★★★★ 2013.1.17(木) シネマート心斎橋 劇場2 20:50