MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.095 「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」 (2009年 108分 シネスコ)

2009-09-28 00:06:42 | 2009年劇場鑑賞
監督 ギャヴィン・フッド
出演 ヒュー・ジャックマン
   リーヴ・シュレイバー
   リン・コリンズ



今日は「X-MEN」シリーズのスピンオフムービーの鑑賞ですが、X-MEN自体あまり興味がなく、過去3作品は全て一応見ておりますが設定やら何やら忘れております。
特に予習して見る気も起らず、まったくあたらしい映画として見ます。
でもホントにこの映画を楽しもうとするんだったら、せめてパート1だけでも見る方がいいかも?

(あらすじ)

特殊な能力を持つ、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)。
かつてカナダの森で目覚めたとき、ローガンという名の兵士だったというほかに、彼は過去を記憶していなかった。
そして、そこには“ウルヴァリン”と刻まれた軍の認識票が残っていたが……



冒頭の短いシーンからオープニングタイトルに至るまでさりげなくウルヴァリンの生い立ちと若き頃の姿が描かれる(と言ってもほとんど戦争シーンだけど)ますが、なかなか説明の見せ方としては上手いと思いました。

映画自体は良いテンポで進んでいくので退屈しないし、アクションシーンもふんだんにあって楽しませてくれます。
でも、ここで予習不足による人物関係がイマイチ分からないのが残念だった・・・
後半のシーンなどは過去3作品の内容や人物を覚えてたら「なるほど、そいつがここで出てくるか・・・」的なシーンが出てくるので、やはり少し予習して見た方がいいと思います。

ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンも最初は人間的な描かれ方で、何故にあんな風になったか?というのを108分かけて説明してくれる映画でもあります。
正直、こじ付けがましいシーンも多いけど、この手の作品はある程度無理な設定でも目をつぶりましょうね。
でも長い爪を武器に大暴れする場面など派手なシーンが多く内容だけでなく、それらの場面だけでも充分楽しめる映画です。



しかしキャラクターの多いシリーズだからそれぞれのスピン・オフ・ムービーで結構稼げそうですな~
当然この「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の続編という形もとれる訳で、この作品がヒットすればますます稼げるかも?
まぁ、「X-MEN」ファンの人には堪らないんだろうけど、それ意外の人には案外早く飽きられそうだけど・・・



☆☆☆ 2009.9.26(土) アポロシネマ8 スクリーン8 22:55 E-3

No.094 「男と女の不都合な真実」 (2009年 95分 シネスコ)

2009-09-27 00:05:21 | 2009年劇場鑑賞
監督 ロバート・ルケティック
出演 キャサリン・ハイグル
   ジェラルド・バトラー
   エリック・ウィンター



久々のラブコメが本日の2本目の作品
昔ならラブコメと言えばメグ・ライアンやヒューグラント、ドリュー・ボルモアetc・・・と言ったメンツがイメージとしてありますが、最近はあまりそういう作品では見かけなくなりましたね。
ヒュー・グラントなんて最近の作品は日本であまり公開されなくなったし・・・
そしてこの作品ではキャサリン・ハイグルとジェラルド・バトラーという顔合わせの作品。

(あらすじ)

美人で優秀なテレビプロデューサーのアビー(キャサリン・ハイグル)だが、その仕切り屋の性格が災いしてなかなかいい相手に巡り合えずにいた。
そんな折、彼女は番組の視聴率アップのため、下世話な恋愛相談が売りのマイク(ジェラルド・バトラー)と嫌々チームを組まされる。
まるで水と油のような二人は、最初からぶつかり合うが……



展開的には特に目新しいものはあまりありません。
今まで見たラブコメの王道的な展開と結末・・・でもこの映画が今での作品と少し違うのは下ネタが有効的に使われ、笑いとしてうまく作品の中で生かされてるとこですね。
TVの恋愛カウンセラーとして登場するマイクが放つマシンガンお下劣トークは、見る人によっては不快に感じてしまうのでは?と思うぐらい強烈なんだけど、そこは演じるジェラルド・バトラーのテンポのいいトークが不快を通り越して思わず成る程・・・と感心・・・?
そしてこの男は恋愛上手な遊び人に見えて意外と恋愛には臆病だったりする・・・

そして特にこの映画で笑わせてもらったのが、レストランでのバイブ付きパンティでのシーン!
かつてメグ・ライアンとビリー・クリスタルが出た「恋人たちの予感」を思わすようなレストランでの下ネタギャグで笑わせてもらいました。
バイブパンティでキャサリン・ハイグルが身もだえする場面はなかなかの名場面です。



マイクの指南で理想の10項目男と良い中になるんだけど、いつしか気がつけば理想とはまったく違うマイクに惹かれていく・・・理想の項目にパーフェクトであっても理想を超えたフィーリングがやはり結果的に決め手になってしまうものなのでしょうか・・・
少し大人向けなラブコメって感じの作品で、こう言う作品はたまに見るのも楽しいもんです。
ほんとはもっとこう言う映画が作られてるんでしょうけど、なかなか劇場公開まではいかないのでしょうね。
結構ビデオスルーってのが多いジャンルでもあります



☆☆☆ 2009.9.24(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ9 19:20 I-7

No.093 「BALLAD 名もなき恋のうた」 (2009年 132分 シネスコ)

2009-09-25 23:38:39 | 2009年劇場鑑賞
監督 山崎貴
出演 草なぎ剛
   新垣結衣
   大沢たかお



「クレヨンしんちゃん」の劇場版シリーズはなかなか評判がよろしい・・・ていう記事を読んだのは何年前かは忘れましたが、その記事がきっかけでツタヤさんで「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」を借りてきました。
大の大人が泣けるという噂の作品だが、泣くとこまでは行かないにしても少しグッとくる映画だった・・・
そしてそれ以上の泣ける作品と言われたのが「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」という作品。
その実写版が本作なので、予習としてアニメ版のオリジナルである「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を見ての鑑賞である。

(あらすじ)

時は1574年の戦国時代、春日という小国で“鬼の井尻”と恐れられ無敵を誇る侍・井尻又兵衛(草なぎ剛)は、春日の国の姫君・廉姫(新垣結衣)を命懸けで守り続けていた。
ある日の戦中、無敵の又兵衛に一瞬のスキが生まれてしまい、足軽の鉄砲が又兵衛に狙いを定めたその瞬間、川上真一(武井証)という少年が突然現われる。



泣けるという意味ではまだ「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」がよかったかな~
アニメ版もなかなか面白かったんだが、それはやはりしんちゃんのおバカぶりに笑わされることが大きいんだが、この実写版のしんちゃんはいたって真面目。
だからオリジナルのドラマ部分だけ映画化されたような感じで、そういう意味ではアニメとは別物と考えてもいいでしょう。

ストーリーはオリジナルのアニメのほぼ忠実に作られている分、実写だとどことなく違和感を感じてしまう。
特に草なぎ剛はこういう役は似合わないね~
彼だけでなく相手役でヒロインであるガッキーこと新垣結衣もイマイチだめね。
ドラマの核となるこの2人の芝居から感情的なものが伝わってこないのは悲恋のドラマとしては致命的。
正直、ストーリー以上に役者の人選で失敗しておりますね。
破天荒なストーリーなんだが、悲恋のドラマに比重を置いてるので、やはり役者の芝居が決め手ではないでしょうか・・・



その中で悪役の大沢たかおは頑張ってたと思いますがね~
ちょんまげを切られたら、現代風の髪型になったのは個人的に笑ったが・・・
後、途中まで気づかなかったけど、斉藤由貴が出ております・・・もうホントおばはん!



☆☆☆ 2009.9.24(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ8 16:45




No.092 「しんぼる」 (2009年 93分 ビスタ)

2009-09-22 00:01:01 | 2009年劇場鑑賞
監督 松本人志
出演 松本人志



今、話題の邦画を見に久々にアポロシネマ8のレイトショーへ!
その邦画というのが松本人志の監督作の第2弾「しんぼる」。
前作の「大日本人」は賛否のあるなか、同時に見た北野武監督作「監督、ばんさい」より笑えた点ではなかなか楽しめた作品でした。
あの作品も要はハマるかハマらないか・・・のどっちらかだと思いましたが、今回も予告&前評判だけで行けばその感覚前作以上に強いかも?

(あらすじ)

家族と幸せに暮らすプロレスラー、エスカルゴマンはメキシコのとある町でいつもと変わらぬ朝を迎えていた。
一方、水玉のパジャマを着た男は、目を覚ますと四方を白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められており、途方に暮れ出口を必死に探すが見つからない……




松本人志と言う人は映画の批評本も出すぐらいの映画マニアで、映画に対するこだわりもあると思います。
前作「大日本人」でも今、彼はこういう映画を撮りたいんだな~という感じは受けてそれなりに納得もいったんだが、この映画は・・・???
結局、何がしたいのかよくわからない映画でした。

冒頭の広大な荒野を1台の車が走ってくるシーンのロングショットは、何となくこだわりのような物は感じたけど(「アラビアのロレンス」のオマー・シャリフ登場シーンをやや連想)そこからメキシコのシーンと真白な壁の部屋に閉じ込められた松本人志のシーンが交互に描かれるんだが、どういう風にしてこの2つの設定を関連させていくのか?とその持っていきかたに注目していたんだが、見事に裏切られた・・・いい意味でなく、「なんじゃそれ?」的な落胆が大きかったね。
まぁ、そういう風に観客を惑わすのが元々の手ならまんまとやられた!となるんだろうけど・・・

しかしこの映画はやたらと笑いが起こってました・・・白い壁の部屋から脱出しようとするこの男の行動が、見事なまでの松本人志の一人コントで演じられていき、場内爆笑の連続でした。
設定だけでシリアスに見れば「キューブ」や「SAW」のようなシュチエーションスリラーのような話だけど、実にバカバカしく進行していきます。
お笑いという点では面白かったですよ・・・でも単にお笑いだけで行くのなら、映画でなくバラエティのスペシャル番組でやればいい訳で、映画館で映画として上映するからには、そこに映画らしい要素が欲しいですね。
巨大なお尻が出てきて、オナラを一発!「ハイ!くさ~い!」と松本人志が叫んで、場内も私も爆笑するんだが、このネタがもう一回後で使われます。
このネタ、後半かもしくはラストあたりで更にもう一回意表ついたところで出てきたら映画的なオチとして付いたかもしれないと思ったけど・・・



「しんぼる」というタイトルどうりにこの映画天使のチ○コがやたら出てきて、そのチ○コをやたらさわりまくる映画でもあります。
指で押し、足で踏みつけ、ご飯で固めたり植木鈸の下敷きにしたりetc・・・
コメディセンスとしてはさすが非凡なところを見せつけた松本人志だけど、ラストシーンのやや宗教感のある描写はチョットうんざりだった。



☆☆☆ 2009.9.19(土) アポロシネマ8 スクリーン7 21:05 F-3

No.091 「サブウェイ123 激突」(2009年 105分 シネスコ)

2009-09-20 22:01:30 | 2009年劇場鑑賞
監督 トニー・スコット
出演 デンゼル・ワシントン
   ジョン・トラヴォルタ
   ジョン・タートゥーロ



この日の2本目の作品が先程とうって変わって洋画の話題作品です。
癒し系の淡々とした「プール」と違って動きのある「サブウェイ123 激突」という作品です。
監督がトニースコットとくれば、これはもう期待してしまいますね~
「プール」鑑賞した後、隣の温泉でしばし休養して、今度こそ時間に遅れず再びMOVIX堺に帰ってきました。

(あらすじ)

午後2時、ニューヨーク地下鉄運行司令部で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は、ペラム発1時23分の電車が緊急停止したことに気付く。
しかも、その電車はなぜか1両だけほかの車両と切り離されて停止していた。
胸騒ぎを覚えたガーバーが無線連絡すると、ライダー(ジョン・トラヴォルタ)と名乗る男が人質19名の命と引き換えに、残り59分で1,000万ドルを市長に用意させるよう要求してくる。



70年代の名作「サブウェイ・パニック」のリメイクだそうですが、実際はまったく似ても似つかない映画になってます。
当然ながら、あの粋なラストシーンもどういう風にアレンジされてるのか?というところも気になるところなのですが、開巻早々そんな思いや期待は吹っ飛びました。
これはまったく違うトニー・スコットの「サブウェイ・パニック」です。

緊迫した時間経過を時折画面にスタイリッシュな手法で見せたりするし、素早いカットなどで画面にテンポを付けて、スクリーンに見るものを引きこんでいきます。
相変わらずこういう作りはこの監督ホントにうまいですね。
さっきのまったりした「プール」と比べたら全然こちらが映画としては好みですね。

そして主役2人の息詰まる攻防戦も見どころ・・・というよりこの2人のやり取りがこの映画の全てと言っていいでしょう。
地下鉄職員と地下鉄乗っ取り犯との無線を通じての交渉が中心となってるだけに、一歩違えれば動きの無い映画になってしまうんだが、そこは先ほど書いたようにスタイリッシュな映像でメリハリの付いた画面になって緊迫感が持続していきます。



ただ後半は強引?な感じがしないでもない。
身代金を運ぶパトカーが、カースタントばりの大アクションを見せてくれるけど・・・どう見ても無茶やね~映画的過ぎます。
でもそれぐらいして貰わないとトニー・スコットの名が泣くか・・・(笑)
どういう落とし所を見せてくれるか?と思ったけどやっぱりデンゼルが大活躍してしまうやね~オリジナルの捻りのイメージで見るとお座なりの結末だけど、トニー・スコットらしい娯楽作に仕上がっておりました。



☆☆☆☆ 2009.9.17(木) MOVIX堺 シアター7 21:20 H-16



No.090 「プール」 (2009年 96分 ビスタ)

2009-09-18 23:10:40 | 2009年劇場鑑賞
監督 大森美香
出演 小林聡美
   加瀬亮
   伽奈



本日は久々のMOVIX堺に映画観賞です。
見る映画は「サブウェイ123 激突」と「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の2本のハシゴ鑑賞です。
しかし時間が1本目の「サブウェイ123 激突」開始のギリギリで到着してしまい、チケットカウンターに着いたときにはすでに予告が始まって10分以上がたってしまっていた・・・
チケットカウンターのお兄さんに聞いたたらすでに「サブウェイ123 激突」本編が始まって4分経ってるとのこと!
泣く泣く予定変更で、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」をとりあえず今日はやめて、「サブウェイ123 激突」はレイトで見て、これから時間的に合いそうな映画を見ることに・・・そして時間的にちょうどよかったのがこの「プール」!
まったく見る予定の無かった作品・・・というより一番苦手な雰囲気の作品です。



(あらすじ)

さよ(伽奈)はタイ北部、チェンマイのゲストハウスで働く母(小林聡美)を訪ねる。
4年前、祖母にさよを預けて旅立った母は小さなプールのある場所で、オーナーの菊子(もたいまさこ)や手伝いの市尾(加瀬亮)らと楽しそうに過ごしている。
そこにはタイ人の少年(シッティチャイ・コンピラ)も同居しており……

予想どうり苦手な映画です・・・「かもめ食堂」「めがね」・・・小林聡美の出ててるこれらの作品の独特の雰囲気(2作とも見てませんが)をが私のもっとも苦手とする作風です(海外ならジム・ジャームッシュ監督作がアカン)

時折、固定されたカメラで引いた構図で淡々とドラマが進行していく・・・登場人物の感情的な描写より、その場の空気を表現しているシーンが多く見られますね。
その中で登場人物たちが様々の思いや感情が交錯していくのですが、引いた映像から伝わるのは親子の断裂や、死期が迫ってる老女の複雑な感情、母親に捨てられた少年の悲劇などもユル~イ日々の日常として淡々と描れていきます。
そして暗くならず、かと言って明るい訳でもない・・・ただ自然に時の流れに身を任せて日々を暮らしているだけ・・・こんな暮らしは理想かも知れないね。
でも現実はそうもいかないんだろうけど。



癒し系のドラマとはよく言ったもんで、描き方によればもっとドラマティックなホームドラマにもなるんだろうけど、この癒し系キャストのメンツではそんな、ギドギドしたドラマはできませんね。
5人の主要キャストがそういう風に見えると、タイの警官から駄菓子屋のオッサンまで癒し系に見えてきた・・・
こういう作風はほんと好みが分かれるどころです。

ただ小林聡美扮する京子が娘を母親に預けて、一人タイで暮らす理由が、「ただその時にそうしたいと思っただけ・・・」って言うのは、やっぱり共感できません。
なにがしら事情があるのかどうか分からないけど、映画ではそこまでは語ってないので、ちょっとした育児放棄やんけ!と思ってしまった(笑)



☆☆☆ 2009.9.17(木) MOVIX堺 シアター11 17:00 I-17

No.089 「グッド・バッド・ウィアード」 (2008年 129分 シネスコ)

2009-09-13 00:05:50 | 2009年劇場鑑賞
監督 キム・ジウン
出演 チョン・ウソン
   イ・ビョンホン
   ソン・ガンホ



この日の2本目は布施から移動して、MOVIX八尾へ!
最近はここのシネコンも利用するようになりました。
意外と道が空いておれば30分もかからないので、MOVIX堺よりも近いかも?

で、予告が始まったころという上映ギリギリに到着したんですが、私の前に3組ほどの行列・・・通常ならどうって事ないんだが、よりによってチケットカウンターのスタッフは1人しかおらず結構手間取ってます・・・誰か応援に来いよ!
なんとか私の番になったんだが何とここで金銭トラブル発生!
別に私がイチャモン付けた訳でなく、私は普通にお金払って納得してるんだが、カウンターの女の子の勘違いでおつりを2回渡そうとする・・・「おつりさっき貰ったよ」と言っても「えっ・・・いゃ・・・少々お待ちください」と言うと無線で「金銭トラブル発生!カウンターまで来てください」と事務所のマネージャーを呼んだ・・・おいおい映画もう始まるっちゅうに!ってなんか私が文句言うてる見たいやんけ・・・
支配人出てきて「調べますのでお待ちを・・・」「いやもう映画始まるんやけど・・・私は損してないから問題なねんけどね~そちらが勘違いしてはるだけやねん」そういうと後でまたということで慌ててシアターに入ると今から本編始まるトコだった・・・



(あらすじ)

混沌とした1930年代の満州。
ギャングのパク・チャンイ(イ・ビョンホン)が起こした汽車強奪のすきに、乗客を襲った盗賊のテグ(ソン・ガンホ)は荒野へ逃走。
偶然にも宝の地図を盗んだテグは、ギャングたちや賞金ハンターのパク(チョン・ウソン)に狙われてさらなる逃避行をするハメになり……

マカロニウェスタンの傑作「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」を思わすこの映画は韓国ウェスタン(キムチウェスタンと言うべきか?)という破天荒な映画です。
特に主役の3人の決まりすぎるほど決まるカッコよさはまさに女性ファンを意識した作りのようにも思える。
冒頭の列車でのアクションシーンはウェスタンものでは定番だけど、この映画では見事なカメラワークとカット割りの編集で魅せますね。

何かと泥だらけのソン・ガンホ、しょっちゅう返り血を浴びてるイ・ビョンホン、そしていつも綺麗な顔チョン・ウソンと主役3人のキャラが三者三様ではっきりしていてわかりやすい。
特に悪役のイ・ビョンホンのイっちゃってる眼はなかなか一級品ですね。



全体的にハチャメチャなストーリー展開ですが、テンポもよく見どころ見せ場が一杯で飽きさせません。
そしてクライマックスのコビ砂漠でロケしたと言われるアクションシーンのスケールと迫力は残念ながら日本映画を越えてます・・・どんなに和製チンギスハーンが広大な大地で暴れてもかないませんわ・・・
そしてラストの決闘はまさに「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」さながらの三角対決へ・・・まざまざとこう言うアクション映画のスケールや演出は韓国映画にかなわないな~と思わされました。



☆☆☆☆ 2009.9.10(木) MOVIX八尾 シアター8 20:20 D-12

No.088 「ディア・ドクター」(2009年 127分 ビスタ)

2009-09-12 00:21:45 | 2009年劇場鑑賞
監督 西川美和
出演 笑福亭鶴瓶
   瑛太
   余貴美子



今日はなかなか機会がなく見逃していたディアドクターを見に布施ラインシネマ10へ
見逃していたおかげ?で何と特別料金1000円での鑑賞でなんか得した気分です
上映から結構たってるのでシアターに入ると客席は一人だけ・・・ 何かと評価の高い作品ですが期待も大きいです

(あらすじ)

村でただ一人の医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が失踪(しっそう)する。
村人たちに全幅の信頼を寄せられていた伊野だったが、彼の背景を知るものは誰一人としていなかった。
事件前、伊野は一人暮らしの未亡人、かづ子(八千草薫)を診療していた。
かづ子は次第に伊野に心を開き始めていたが、そんな折に例の失踪(しっそう)事件が起き……



農村のほのぼのとした風景と笑福亭鶴瓶のキャラクターがよく合ってると思います。
時折俯瞰から捉えた畑や水田の風景や風てなびく苗などの映像は美しい絵ですね
そんな無医村の僻地で医療活動する伊野医師が物語の主人公ですが、冒頭彼が失踪したらしいという場面からスタート。
何故彼は失踪したのか?過去の伊野医師の姿と、現在の失踪事件を追う刑事たちが伊野と関わった様々な人に聞き込みしていくシーンが交互に描かれる

途中から伊野がニセ医者であることがわかるのだが、ニセ医者でありながら村人たちからは神さまだとさえ言われるほど慕われるほど村では人望が厚い。
薬などだけが医療ではなく、人間とのつながりの温もりでも治癒出来るものがある・・・そんな事さえ感じさすほのぼのとした村人たちと伊野とのエピソードが前半描かれる。

東京から研修医としてやってきた相馬医師とのコントラストがなかなか面白いのだが、そんな相馬医師ですら伊野を慕うようになっていく・・・まぁ人柄さえ良ければ医者のまねごとぐらい出来ると言う訳ではないんだろうけど、しかしそんなオーラが彼にはあるんでしょうね~そんな伊野医師を笑福亭鶴瓶が自然体で演じてます。



後半、八千草薫扮する老女とのエピソードからこのドラマは少しづつ動き出す。
後半は八千草薫への対する行動が、単に患者としてでなく何かある種の愛情のようなものを私は感じましたが、彼の心理描写は見る人それぞれにいろいろと解釈があるかもね

救急患者が運ばれ、外科的な救命処置を取れないシーンでの彼の狼狽ぶりはすでに農村の年寄りは騙せ続けれてもニセものであり続けることの限界を感じせます。
そんな彼の心のよりどころが八千草薫の存在ではないでしょうか?
しかしそんなよりどころも老女の娘で、よりによって医者である井川遥の登場でもろくも無くなってしまう・・・伊野の心理描写がいろいろと考えさせられて面白いですね。
でもラストのカットはこれもいろいろ解釈ありそうだけど・・・やはり彼はディア・ドクターだったのかな?



☆☆☆ 2009.9.10(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ8 16:15 L-5

No.087 「96時間」(2008年 93分 シネスコ)

2009-09-06 00:05:31 | 2009年劇場鑑賞
監督 ピエール・モレル
出演 リーアム・ニーソン
   マギー・グレイス
   リーランド・オーサー



この日2本目の映画は先ほどとはガラリと変わり、ハードアクション映画。
リュック・ベッソンが製作総指揮を務めた「96時間」という映画です。
「トランスポーター」シリーズなどのハードなアクション作品を手がける昨今のリュック・ベッソンですが、なかなか自身の監督作より結構面白いですね。
今回もホームグランドのフランスはパリを舞台にした映画だが、「アマルフィ 女神の報酬」のような世界遺産めぐりのような映画にはなってないよね・・・?

(あらすじ)

17歳のアメリカ人少女キム(マギー・グレイス)が、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。
その事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父ブライアン(リーアム・ニーソン)は、自らの手で犯人たちから娘を奪還しようと決意。
アルバニア系の人身売買組織だと判明した犯人一味のもとへ単身で乗り込む。



主演がリーアム・ニーソン・・・意外なキャスティングだと思いました。
元特殊工作員という役柄でハードなカーアクションやマーシャルアーツな格闘まで披露するんですが、まだジェイソン・ステイサムならなるほどと思うんだがリーアム・ニーソンではややイメージが・・・でも妻と別れ、娘を愛する平凡な父親とその裏に隠された恐ろしい殺人マシーンとしての姿・・・この2面性は彼にピッタリだと鑑賞して思いました。
武闘派リーアム・ニーソンの誕生です!

冒頭に娘にカラオケマシーンを誕生日にプレゼントするんだが、喜ぶ娘を更に喜ばせたのが今の父親である大金持ちの男が送った馬のプレゼント・・・今大喜びしていたカラオケマシーンを足元に置き、馬に駆け寄る娘。
切ないリーアム・ニーソンの心情が泣けるな~

また娘を誘拐されるのを携帯電話越しで知ってしまう恐怖と怒り・・・犯人に対して娘の解放を泣いて懇願するどころか犯人を逆に脅してしまう凄味!
この男の尋常でない精神を冒頭のカラオケマシーンの場面との対比するとそれがよくわかった。



とにかく徹底的に犯人をあぶりだす非情なまでのその方法は見てる側にすれば、ほんと胸のすくような爽快感があります。
膝に電極を突き刺し電流を流して拷問するわ、質問に答えないようなら、そいつの嫁を銃撃!
そんなハードコアな戦法を見せるリーアム・ニーソンの顔がだんだん般若の面見たいに見えてきた。

執念でたった一人で娘を助けるために悪の組織に立ち向かう主人公は武闘派でなさそうな彼が演じるからかえって凄味が出るってもんですかね。(意外と格闘シーンがさまになってる・・・まぁ、クワイ・ガンジンでもあるんだけど・・・)
これがスチーブン・セガールならどうかな・・・(笑)きっとB級なりの映画やろね。

出てくる悪党はどいつもこいつも悪そうな奴らだが、そいつらが悪事を働いてる場面の描写があまり出てこなく、画面に出てきたらいきなりボコボコのされてしまう。
何か悪さしてるシーンの描写があればボコられるシーンの爽快感がさらにあったでしょうね。



☆☆☆☆ 2009.9.3(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ1 19:40 J-2

No.086 「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」(2009年 155分 ビスタ)

2009-09-04 23:38:44 | 2009年劇場鑑賞
監督 堤幸彦
出演 唐沢寿明
   豊川悦司
   常盤貴子



布施ラインシネマ10の夏のポイントキャンペーンで、貯めに貯めたポイントを弾き替えたら2本分無料鑑賞になりました・・・
と言う訳で気分上々での映画観賞は、「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」
オチを聞いてしまわないうちに・・・と言う事で予定を変更して早々の鑑賞です。
いよいよ1年かかりで公開された20世紀少年3部作もついにこの作品で大団円を迎えますね。
原作とオチが違うと言われてますが、原作知らないのでどう違うかは分かりません!
さてどんな結末になるのでしょうか?

(あらすじ)

“ともだち歴3年”の2019年、世界は世界大統領として君臨する“ともだち”に支配され、殺人ウイルスがまん延する東京は壁で分断。
都民の行動は完全に制限されていた。
そんな中、カンナ(平愛梨)は反政府組織として武装蜂起する一方、“血の大みそか”以降、行方がわからなくなっていたケンヂ(唐沢寿明)が突然現われる。



1作目はいろんな意味で面白かった・・・いろんな登場人物が出てきて、どうストーリーが転がるのか?と見どころもあった。
2作目は成長したカンナを中心にドラマがテンポよく進行していき3部作中一番動きのあるドラマだった。
そしてこの第3作の大きな焦点はズバリ“ともだち”は誰か?
この部分が大きな割合をどうしても占めてしまいます。

巨大ロボットがどんなに暴れても、UFOがどれだけ細菌をばらまいても、結局誰が“ともだち”なのか?
そこばかり気になってたら今回はどうもストーリーが過去2作と比べて、イマイチな感じでした。
カルト集団VSテロ集団の世界の存亡を賭けた対決なんだけどね~

この映画は1作目から描かれてるようにイジメなどによる孤独な少年時代がもたらす悲劇が根底にあるように感じます。
“ともだち”が何故あそこまでにモンスターになっていったのか?
そこらの答えは現代にも通じる社会問題と関連しているように思います。

     

    ☆☆☆☆☆ネタバレ注意報発令! 見にいく人は読まないでね☆☆☆☆☆



























































“ともだち”の正体は正直、私は驚かなかった・・・予想どうりでした。
たぶん結構予想していた人は多いでしょうね。
一応解決して終わるこの3部作ですが、エンドロールの後にストーリーは違った方向に動きだす・・・

ケンジはある行動に出るのですが、これが言わば{一応丸く収まって解決したんだけど、本当の真実は自分しかしらない・・・この胸の中に収めておこう・・・墓場まで持って行こう・・・}的な事をエンドロール後に我々に見せてくれます。
これがよくあるエンドロール後のエピローグと言うような物でなく、10分は続くような本格的なドラマ・・・ここまでするんならエンドロール前に見せてほしいよね。

エンドロールで席を立った人は言わば表向きの結末しか知らないまま、この映画を語ることになってしまうのであります。
それってどうかな~?ま、大半の人は最後まで見てるけどね~
三部作としては結構良く出来た映画だったけど、最後の最後でチョイと下げたかな~



★★★ 2009.9.3(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ7 16:15 J-17