老いて盛んなクリントイーストウッド監督作品
精力的にどんどんと新作を撮ってますね
前作「運び屋」では役者として復帰もしてました
今回は監督のみですが、またしても実話の映画化です
この映画は爆弾を発見した1人の警備員が一躍ヒーロー扱いされながら一転して容疑者として扱われるていく姿を描かれる
加熱するマスコミ達の報道がますます彼を家族を追い込んで行く様を淡々と見てる我々の前に見せてくれます
日本も何か事件やスキャンダルがあるとマスコミがうごきますが、我々一般大衆はマスコミの報道を見てその事柄を判断するしない…それだけにマスコミの持つ力は絶大と言う力の怖さを改めて思い知らせてくれる作品です
リチャードジュエルと言う正直者でピュアな男に対比するようにジョン・ハム扮するFBI捜査官が登場するが、こちらは女記者とつるみ物事の発端となるリークをしてしまう
FBIのメンツの為にリチャードジュエルを逮捕し、執拗に取り調べをする
冤罪ってこんな感じに作られていく怖さも感じさせてくれました
そんな状況で戦うリチャードジュエルのピュアなキャラが一層この映画を面白くさせてくれましたね
また母親役のキャッシーベイツがまさに熱演!
さすがにうまいです
リチャードジュエル役のポール・ウォルター・ハウザーも良かったし、弁護士のサムロックウェルも素晴らしかった…しかしキャッシーベイツの芝居はそれらも凌駕する名演でした
トイレで泣くシーンなどはホント真に迫ってました
追い詰められた息子に対する悲しみや不安が伝わってきましたよ
★★★★ 2020.1.24(金) アポロシネマ スクリーン7 21:00 G-13