MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.28 「スティーヴ・マックィーン その男とル・マン」

2016-06-30 15:23:07 | 2016年劇場鑑賞



スティーブ・マックィーン主演の「栄光のル・マン」の製作過程の舞台裏のドキュメンタリー映画て事で平日の劇場はおっさんばかり!
売店ではマックィーンの旧作パンフレットが売られてますが、いずれも高額でびっくり!
「大脱走」なんで5250円とな「華麗なる賭け」13000円超えてた
さすがのオッさんたちも手がでませんな(笑)

映画は当時撮影に参加したスタッフや俳優のインタビューとともに撮影中のマックィーンの秘蔵映像が惜しみなく出てくる貴重なフィルムの連続でファンの人には堪らないものになってます
彼が製作者として自身の趣味である車の映画、カーレース映画を撮る事でレースで感じる臨場感を観客に味合わせようと考えたのがこの「栄光のル・マン」のようです

しかし製作を兼ねてるマックィーンはカーレース好きで思入れやこだわりがあっても周りは映画屋…脚本も未完のまま撮影が進行していく中でマックィーンと周囲との軋轢が生じていく
そんな人間味溢れる生々しい部分が描かれていて興味深い

監督降板、大幅な予算超過、そしてマックィーン自身も製作から降ろされてと困難続きの中であの作品が完成したとは初めて知りました
マックィーンがまさに俺様の映画と思いを強く強調すればするほど周囲から孤立してしまう
そんな姿も意外で目から鱗のようなドキュメンタリーです

また車にカメラを積んでドライバー目線で
撮影する臨場感の映像も当時としては斬新だったんでしょうね
ポルシェに搭載したカメラを運転席から降車したマックィーンに合わせてスタッフ数人が搭載したカメラをすかさずハズしてマックィーンの後を追うシーンなんかアナログならではのご苦労が見て取れる(笑)



★★★ 2016.6.30(木) シネマート心斎橋 劇場1 12:15 G-2

映画100選 091 「ナイル殺人事件」

2016-06-27 23:30:52 | 映画100選




アガサ・クリスティー原作の「ナイルに死す」の映画化作品
映画を見てから原作を読みましたが映画が原作に忠実に描かれてるような印象を持ちましたね
映画を先に見てたからあのトリックが活字でも理解出来て分かりやすかった
中学生だった当時の私には活字だけなら多分理解するのに苦労したと思いますわ

で、映画はポワロ役のピーター・ユスティノフ始めオールスターキャストでまさに正月映画に相応しいゴージャスな作品でした
殺人事件が起こるシーンまで1時間くらいかかってしまいますが、その事件が起こるまでの1時間がとても大事になってくる…てのが解決してから分かって思わずなるほど〜!と唸りました
クライマックスでポアロが犯人の名前を告げた瞬間前の座席のおじさんが「うん?」と首を捻って唸ったのが懐かしく思い出される
意外な犯人と言うより不可能犯罪のトリックが秀悦でなかなかの伏線の張り方が上手いです(一か八かなバクチ的な部分もあるが)
ジョン・ギラーミンもこんな作品撮れるんやー(笑)

「オリエント急行殺人事件」のアルバート・フィニーより私はピーター・ユスティノフのポワロが好きですね
どことなく暖かみのあるポアロはこの作品にぴったりです
ミア・ファロー扮するジャッキーに同情から来る忠告をするシーンはこの作品でのポアロ像を表しているように思います
以後ピーター・ユスティノフのポアロ作品がいくつか作られます
シリアスな中にユーモアのようなものが感じられる作風はこの作品から始まりますね

クラシックなミステリー調な雰囲気は推理小説好きだった当時の私はまさにどストライクでしたし、クライマックスの主要人物を集めてポアロの謎解きスピーチのスリルは圧巻です
しばらくアガサ・クリスティーにはまるほど影響を受けた作品です

サンディ・オニールが歌う日本版イメージソング「ミステリーナイル」がこれまた良い曲なんです
テレビCMの予告編に使われてまして映像と曲が合っていて印象が強く残っています
日本劇場公開本編ではエンドロールに流れますが、残念ながらテレビ放送並びに発売されてるソフトにはニーノ・ロータ作曲によるオリジナルのテーマ曲が流れるだけです
当時の劇場公開されたミステリーナイル入りの復刻劇場公開版を是非ブルーレイ辺りで再現して貰いたいもんです
その時は田中明夫さん=ポアロによる日本語吹き替え版も入れて…

No.027「 64 ロクヨン 後編」

2016-06-26 23:57:13 | 2016年劇場鑑賞



監督 瀬々敬久
出演 佐藤浩市
永瀬正敏 



前編に続いて公開された後編
原作文庫本の下巻の中盤ぐらいまで映画版の前編で行っちゃたので原作下巻残り半分を後編で描かれるんだが、本筋となるべく64事件を模倣するした誘拐事件メインとなり、事件に対する警察の動きなどが描かれる

もちろん前編で中心となったマスコミとの軋轢などはますます激しくなり、特に東京から来た記者たちのエグい質問やその態度に対する広報官とのやりとりは見ていて面白く、まるでワイドショー感覚のように身を乗り出して見てしまう
実際も困難なんかねー?

終盤主要登場人物たちのこのドラマに置ける立ち位置などが徐々に明確になりだし、犯人の動機などが段々と判明していく
この辺は大体予想付いてくるし、またそう言う風に描いてるように思います

原作と異なるエンディングはある意味、佐藤浩市扮する三上を筆頭にそれぞれの人たちの64に対する落とし前を付けてるように感じた
これは原作では感じられなかった部分で何となく後味の良い展開でした

しかし良い俳優を沢山使いましたねー
特に三浦友和が渋く良い芝居を見せてくれます



★★★★ 2016.6.24(金) アポロシネマ スクリーン4 20:45 G-2





No.026 「貞子vs伽倻子」

2016-06-24 19:44:25 | 2016年劇場鑑賞




監督 白石晃士
出演 山本美月


かつてフレディとジェイソンが戦ったように、エイリアンとプレデターが相見えたように、そして最近は何とバッドマンとスーパーマンまでが対決してしまったように当然この両雄も戦わなければならないハズだと思っていた
そしていよいよこのドリームマッチが実現してしまいます
ホラー映画ファンなら誰しもが一度は頭をよぎったであろう貞子と伽倻子の共演は一騎打ちと言う形で実現してしまうのであります
当然内容は期待出来ません
イベントムービーとして見るのが無難な見方でございましょう(笑)

呪いのビデオにまつわるドラマを軸に呪いの家に触れてしまった少女の話をサブストーリー的に持ってきて、後半は強引に交わらせると言う展開
「呪怨」でお馴染みの呪いの家で「リング」でお馴染みの呪いのビデオを見ると言う破天荒な事をします
当然呪いの家の住人の伽倻子と俊雄くんも現れて、テレビから貞子も登場!
軽く俊雄くんを瞬殺して排除した貞子と伽倻子の一騎打ちが始まるんだが…公開中なのでその辺は控えます

ただこの映画は正直ミスマッチの対戦!
戦うってこと自体がそれぞれのキャラの持ち味を殺してるようで凡戦も良いところ
おばけ屋敷感覚の映画とはいえこの2人らしい何かを見せて欲しいもんです
しかも対決の果てが○○するなんてガッカリでした

呪いのビデオも昔見たものと映像がちがうし、呪いの家もなんか家の中の作りが違う
最近のそれぞれの作品は見てないからわからないので何らかのシフトチェンジしたのかもわからないがやはり原点は変えてほしくないなー



★★ 2016.6.23(木) アポロシネマ スクリーン7 12:10 H-3

映画100選 090 「未知との遭遇」

2016-06-22 16:49:02 | 映画100選




スティーブン・スピルバーグ監督が「ジョーズ」の次に撮ったのがこの作品
人類と宇宙人との接触を意味する第三種接近遭遇を描いたSF映画
これも中学生のときに近鉄百貨店あべの店の敷地(現 あべのハルカス)にあった近映大劇場で見ましたね
この劇場は東映の邦画系の劇場だっただけに洋画の大作が公開されたのが当時は意外に感じた記憶がありますね

私が一番この映画に印象が強いのはラストの巨大マザーシップよりも前半に出てくる
UFOとパトカーのチェイスのシーンで親子の前に突如現れたUFO!
それまでの映画のUFOのイメージは糸で吊るされたハリボテの安っぽい奴をイメージしてましたが、この作品ではまばゆい光に立体的で自然な浮遊感で飛ぶUFOに度肝を抜かれました

また改めて見たらさすがスピルバーグらしい演出が際立ちますね
幼児をUFOが連れ去るシーンはちょっと怖い映画見たいにスリリングに描かれるし、主人公たちがヘリコプターから脱出しデビルズピークまで逃れる展開はまさに後々のスピルバーグ映画を彷彿させるようなサスペンスで見せてくれます
私はファンタジー映画のイメージだったが、改めて見たらファンタジーと呼ぶには展開が結構シリアスにサスペンス仕立てで昨今のイメージのファンタジー映画と比べると家族向けにしてはシンドイかもね

音と光で人類と異星人がコミニケートするクライマックスは視覚効果の見事さに目を奪われる
主人公にスピルバーグ自身を被せてるような感じで、スピルバーグが宇宙に想いを馳せてる気持ちが伝わってくる気がする作品

映画100選 089 「ドラゴンへの道」

2016-06-21 12:28:28 | 映画100選




まさにブルース・リーのワンマン映画と言うべき作品で、それだけにブルース・リーのええとこが全編溢れかえっております
公開時に梅田グランドでこの映画を見た時はオープニングに洋画でありながら日本語で「最後のブルース・リー ドラコンへの道」と出たのは子供心に不思議だったのを覚えています

何と言ってもインパクトあったのはダブルヌンチャク!
ヌンチャクがブームになってた当時まるでブームに乗っかるようにヌンチャク二本振り回すと言う技は偶然とはいえ実にタイムリーでした
どこか頼りない主人公タンロンが悪党相手に初めてドラゴン殺法を見せるシーンの爽快感!
それまでにバカにしていた仲間でさえ目を見張る凄技に大いにカタルシスを感じる訳であります

チャック・ノリスとのクライマックスのコロシアムの決闘は正義と悪の対決では無く格闘家同士の武道精神溢れる試合として昇華していく
ローマ市内をノラ・ミャオと行く観光案内見たいなシーンもあったりして(笑)
今までリーの映画とは雰囲気も周りの風景も違うのも特長です

ラストに颯爽と去って行く後ろ姿も、これが最後のブルース・リー主演作の公開と言う意味ではまさにさらばドラゴン!と言いたくなるような寂しさを感じさせてくれます
「死亡遊戯」が未完に終わった事でこの作品はブルース・リーのやりたい事が詰まった集大成のような作品ですね

映画100選 088 「ナバロンの嵐」

2016-06-16 08:10:19 | 映画100選




名作「ナバロンの要塞」の続編
しかし私にはこの映画が名作です
「ナバロンの要塞」はまともに見たことないんです
続編となるこの作品は今は無きあべの地下劇場で鑑賞した
しかも2回見たし、後に天王寺ステーションシネマでも見ました
大作と言うよりどこかB級戦争アクション映画の雰囲気が気に入ってます

グレゴリー・ペックからロバート・ショーになったマロリー大作始め、エドワード・フォックスのとぼけた雰囲気、カール・ウェザースのはぐれ者っぽいキャラ、若きハリソン・フォードの青年将校ぶりとキャラが立つ配役はなかなかのもんでした
リチャード・キールにフランコ・ネロなど何気に豪華な配役ながらも感じられるB級感がたまりません

難攻不落の橋を破壊するために巨大ダムを爆破するまでのミッションを史実に基づいていないフィクションならではの娯楽路線まっしぐらな戦争冒険映画

映画100選 087 「セント・エルモス・ファイアー」

2016-06-14 16:40:04 | 映画100選



ブラットパックと80年代に呼ばれた若手俳優によるオールスターキャスト
ロブ・ロウ、エミリオ・エステベス、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーア、アーリー・シーディーなどなど当時の若手有望株たちが見せる青春群像劇
大学時代の同級生が社会に出てあるものはエリートコースまっしぐら、あるものは未だ定職につけず挫折、また人知れず1人の女性を思い続けるもの、精神的に不安定なもの…7人の男女の主人公が様々な問題に直面してるのを友情と恋を絡めて描く青春映画の秀作

特に歳上の女性を思い続けるエミリオ・エステベスのエピソードが微笑ましい
ケンカしていても、いざと言う時は助けてくれる
そんな友情も素晴らしいし、また恋愛でドロドロした部分も描きながらも終わって見れば爽やかな印象を与えてくれる
バックに流れるジョン・パーの主題歌を筆頭に80sサウンドとともに個人的に作品の主人公たちと同世代だった私には印象深い作品なのです

No.25. 「64 ロクヨン 前編」

2016-06-13 06:45:17 | 2016年劇場鑑賞



監督 瀬々敬久
出演 佐藤浩市
三浦友和
永瀬正敏



原作を読んでの鑑賞
壮大な長編の原作を前後編に分けて公開されるパターンだが、原作を読んだものとしては所々端折られ駆け足見たいになるのは仕方ないとこだが、大体原作のイメージを損なわれること無く描かれていてよかったです

配役も原作のイメージ通りでよかったですね
登場人物が多いドラマなんだが上手に整理されていたとおもいます
昭和64年に目を付けたのが面白いですね
今思えば劇的な瞬間でしたね
そんな時代に起きた誘拐殺人事件が天皇崩御、新年号と歴史的な動きがら合わさり誘拐殺人事件そのものが隠れてしまい、迷宮入り寸前になってしまうと言うのは成る程な設定です
しかしこの映画はまず誘拐殺人事件を横に置いといて警察とマスコミのは対立を描きます
誘拐殺人事件と関係ないように見えるが、それがなかなか上手く関わってたりします

被害者だけでなく事件に関わった警察関係者一人一人にそれぞれの苦悩や苦しみがある
様々な現実の事件にもそれぞれの人たちに色んな苦しみがあるんでしょうね
そんな事を感じさせる作品
サスペンスやミステリーと言うより人間ドラマと言う雰囲気を感じさせてくれます
前編の切り方もなかなか良いとこで終わり期待感を煽ってくれます
後編にも期待!



★★★★ 2016.6.11(土) アポロシネマ スクリーン4 21:00 G-13

No.24 「デッドプール」

2016-06-11 12:57:08 | 2016年劇場鑑賞



監督 ティム・ミラー
出演 ライアン・レイノルズ



アメコミからの映画化作品
マーベラスコミックの映画化作品でも今回はおバカ映画になってます
こう言う作品は日本でもなかなか当たり外れがあるので正直過度な期待せず見たら意外にも面白く見れた!

コメディだがブラックコメディでもあるし、その反面マーベラスのパロディとしても見れる
マーベラス作品や色んな映画のネタが出てくるので元を知ってればその分楽しめる
また残酷なシーン等も多々あるのでご注意を

デッドプールが何故そう言う状況なったかを前半フラッシュバック形式で描かれて、予告なんかで流れるシーンが大体この辺のシーンが使われてるようで、もしかしたらラストまでフラッシュバックのシーンなんかな?と思ったりしたが、ちゃんと後半ストーリーが進んでくれた(笑)
やや前半はちょいクドイかな?と思ったが、後半一気にテンポアップするので108分アッと言うまでした

あのタイツ姿でタクシー乗ってたり、ちょこんと座って絵を描いてる姿のギャップが一種の哀愁と可笑しさがまた面白かった
エンドロールのワムに世代的に泣けた(笑)

エンドロール後まで席を立たないでね
80年代青春映画の佳作のパロディ出てきます


★★★★ 2016.6.10(金) アポロシネマ スクリーン7 21:00 E-3