MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.15「透明人間」

2020-08-08 18:59:00 | 2020年劇場鑑賞



透明人間と言えばかつてはチェビーチェイスの「透明人間」、ケビンベーコンの「インビジブル」(古くは東宝の「透明人間」)などありましたか、時代は変わってもタイトルはやはり透明人間

今回はホラー的な要素がふんだんにあり、透明人間またはその存在は幽霊のようであったりして、姿がないのに足跡あったり、ソファーに誰か座ってそうだったりと、腕を掴まれたりと透明を活かした恐怖演出が効果的でした
しかしその透明人間のカラクリは革新的だった「インビジブル」と比べるとちょっとアナログ感あり?(笑)
昔ながらのパターンとはいえ面白く見れました

主演のエリザベス・モスさんは束縛された男から脱出したものの透明人間となって襲いかかる男に追われる恐怖からだんだんと鬼気迫る顔つきになり、終盤はめっちゃ怖い形相になってて追い詰められて、開き直った人間の迫真の芝居を見せてくれてます
決してめちゃくちゃ美形では無い女優さんだけに眼力と表情は迫力がありました
その迫力はラストの静かな対決にも活かされてました

リーワーネル監督はソウの脚本家だけあって
ちょっと痛ぶり気味の演出さすがですね



★★★ 2020.8.7(金) アポロシネマ スクリーン7 20:50 G-1



No.14 「ドラゴン怒りの鉄拳(4Kリマスター版)」

2020-07-13 14:43:00 | 2020年劇場鑑賞




今回ブルースリー4Kリマスター復活祭2020
と言う事でブルースリーの作品が連続で上映されるなんばパークスシネマへ
今週はこの「ドラゴン怒りの鉄拳」の上映なんですね

この作品は私がブルースリーを好きになるキッカケとなった作品で、初めてブルースリーの映画を見たのがこれなんですね
今回はその思い出話を…

1974年大阪阿倍野のアポロビルにあるアポロローズで見たこの作品
「.燃えよドラゴン」以降一度ブルースリーを見たくて仕方無く、ついに観賞が実現したのがこの作品でした
シリーズ第三弾と言う事でドラゴンブーム真っ盛りの時でした
当時はブルースリー作品含めカンフー映画は空手映画て呼ばれてましたね
昭和らしい響きです
当時は一大空手映画ブームで同時期に「エクソシスト」から始まるオカルト映画ブームも起こっていて映画界が凄く元気な時代でしたな

当時小学生だった私はTVの特撮ヒーロー物が好きで色々見てましたが、それまで私の中のヒーローは仮面ライダーでありウルトラマンだったんです
しかしこの作品でブルースリーが悪役である日本人柔道場を道場破りするシーンでのその強さとカッコよさ、更にヌンチャクの華麗な技
どれを取ってもキング少年には衝撃的でありました
変身もしなく巨大化もせず超人的な攻撃もしない生身の人間がこんなに強くてカッコイイのかと思った瞬間でした!
そこから私のヒーローはブルースリーになった訳でございます

因みにアポロローズの後、京橋名画座(または京橋アカデミー?)で1回(併映「ドラゴン危機一発」)
新世界国際(私の新世界国際デビュー)で1回(併映「未来惑星ザルドス」)
と名画座で何度も見ました

そんな出会ったばかりのヒーローも既にこの世には居ないと言う切なさがますます神格化していきます
大きく分けても彼の主演作は「死亡遊戯」を入れて5作品のみ
以降50年近くこの5作品の中で心のヒーローに会えるわけなんです
もちろん様々なドキュメンタリーや旧作のTVムービーの「グリーンホーネット」や無理矢理作った「死亡の塔」などの関連作品もいくつか作られましたが、あの5作品が基本映像ネタに使われています

劇場もさることながらビデオやDVDにブルーレイとソフト化が何度もされましたが、しかし直撃リアルタイム世代に取ってはアメリカ映画の「燃えよドラゴン」以外は何処か微妙かつ、ややストレスを感じるものばかりなんです
ブルースリーは当然ながら変わらないし、もちろんストーリーも劇場で見たまんまです
しかし当初ビデオ化されたのは全てセリフが北京語版!
我々が劇場で見たブルースリーは毎回声が違うけど英語を喋ってた(笑)
まずソフト版の違和感がそれ!
ブルースリーの英語版を聞くには公開当時に発売されたLPレコードで聴くしか無かったんです
後にリバイバル上映に合わして「ドラゴン危機一発」「ドラゴンへの道」は我々が見た英語版でビデオがリリースされて懐かしいTAMレコードを聞かずして懐かしい英語版を楽しめるようになった

しかしもっと公開当時に重要なものが欠落したままなのがありました
それがそうマイク・レメディオスが歌う主題歌!
これは当時のプリントが既に無くなってると言う事らしく、復活は不可能と思ってました
日本初劇場公開版にしか使われてない音源だけに貴重なものだったと思います
ブルースリーファンになり劇場以外でブルースリーと関われるのは家庭でビデオなど無かった時代なので、レコードを聴いてそこで怪鳥音やセリフを聴くしかなく、当然マイク・レメディオスの主題歌もそこでしか聞けなかったのです

そして時代は進み新たな発売されたブルーレイの特典映像で日本劇場初公開版を再現して作られ、更には東映の倉庫から「ドラゴンへの道」の劇場初公開版のプリントが発見されてソフト化もされました(冒頭に日本語で最後のブルースリーと付いてるやつ)
しかしこれはあくまでソフト
令和も2年目に突入したこの次期、いよいよ劇場初公開版がスクリーンで上映されました
特に「ドラゴン危機一髪」「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」でマイク・レメディオスの歌が小学生の時以来4Kと言う現代の高画質を身にまといスクリーンで聞けたのです
46年の時を経て私らが求めるドラゴン怒りの鉄拳がついに復活しました

映画の内容は今まで変わる事ないけど、この主題歌があるか無いかは直撃世代に取っては大きく違う訳でありました
いわば高倉健さんの♫唐獅子牡丹のような感じ(笑)

画像はとても綺麗でした
でもヌンチャクの華麗な技、かつて私を痺れさせた道場破りでの大立ち回り、数々とモノマネネタとなり、もはや独特の様式美とさえなった闘いで見せる表情
どれも新たに輝いているドラゴンでした

敵を倒してヒロインを抱きしめた時に流れる「鋼鉄の男」
曲と共に怪鳥音の絶叫と共にピストルの銃弾の中に飛び蹴りかます「ドラゴン怒りの鉄拳メインテーマ」
荷物片手にどこかに去っていく後姿に被る「ドラゴンへの道メインテーマ」
どの曲も映画館で見たあの時のドラゴンを思い出させてくれる無くてはならない名曲です
それを令和の今、汚い劇場からシネコンへと変わりましたが、また映画と共にスクリーンで体感出来る喜びはどうでも良い人には全くどうでも良く、そうで無い人にはまさに半世紀近くかかった祝祭のような出来事なのであります


★★★★★★ 2020.7.11(土) なんばパークスシネマ シアター6 19:05 K-18


No.13 「ランボー ラストブラッド」

2020-07-04 17:14:00 | 2020年劇場鑑賞




地元アポロシネマもやっと待望のレイトショー再開しました
早速見てきました最新作
1作目から数えたら40年近くになるようですが、シリーズは第5作目にして一応最後の集大成のような作品になるらしいです
前作の最後の戦場が恐ろしく面白かったので期待が持てます

牧場で平穏な日々を過ごすジョンランボー
しかし可愛がっていた友人の娘がメキシコの人身売価組織に拉致されたと知り単身めに救出に向かう
ここから先は想像通りの展開なんですが、予想外だったのはその娘には残念な結果が待ってた事…
これにはシリーズ最大級の怒りを爆発させるランボーの容赦ない殺戮が後半炸裂致します
まずは挨拶替わりに悪党兄弟の弟を首チョンパーで惨殺し、カルテルのボスである兄貴を自分の住む牧場へ誘き出します

平穏に過ごすしてた牧場が今までグリーンベレーで培った殺人スキルをフルに活用し、トラップだらけの大量殺戮要塞へと改造して待ち受けする
後は地雷で吹っ飛ばされ、または焼き殺され、様々なトラップで肉片と化していく悪党たちの姿の爽快な事!
やはり悪党にはここまでやらなゃー
もうホラー映画ばりのランボーの容赦ない大量虐殺に今回もスッキリさせてくれます
特に最後のボスとの戦いは…(戦いと言うより一方的にランボーが痛ぶってるようなもんですが)
まさに怒りのトドメを刺してくれます

平穏がいつまで経っても訪れないランボーのそんな悲壮感が歳取ってシワだらけのスタローンの顔から感じられで良い感じになってますね
私は大好きな前作「ランボー最後の戦場」に負けず劣らずで面白かったです

しかし今回は出てる人はスタローン意外誰も知らないし、アメリカ人俳優も居なかったかも?

そしてエンドロールは第1作から今作までの名場面で構成されていて、ここで1作目の主題歌ダン・ヒルの「It's a Long Road」流してくれたら泣いたのになー(笑)



★★★★ 2020.7.3(金) アポロシネマ スクリーン5 20:20 D-7






No.12 「Fukushima 50」

2020-06-19 09:40:00 | 2020年劇場鑑賞





2/21に劇場で見て以来の劇場鑑賞取り敢えず復活
今回はアポロシネマの朝一の回に試しに来たら、いきなり券売機を劇場の人がアルコール消毒してて、並ぶのもソーシャルディスタンスを守るよう工夫されてる
またアルコール消毒液がチケット売場、チケット改札場、スクリーンの扉前と3箇所も用意されてしかもスクリーン入る前にフェイスシールド装置したスタッフに検温される
座席は前後左右に座席間隔を1席づつ開けられてる
もちろんマスク装着が入場最低条件で大阪コロナ追跡システムも導入されてる
ここまで徹底してると安心して映画見れます

今日見る「Fukushima 50」は福島原発事故の映画やから入口前に注意書きがあった
鑑賞本格化は夜の上映始まってからになるが
まずはやっと映画館に来れて良かったで

福島原発のあの事故から9年
毎日のようにワイドショーやニュースで取り上げられて、原子力の専門家があっちらこちらで出ていました
まさに今のコロナのテレビ報道のようでしたね
映画見ながらそんな情景を思い起こさせるこの作品ですが、原作を読んでいましたが、原作同様にノンフィクションな臨場感を感じさす作品でした
原作と違い渡辺謙扮する吉田所長以外は仮名ではありますが、原発内のシーンは緊迫感があります
特に緊急対策本部と東電とのTV会議のやりとりはYouTubeなんかで実際の映像見れますが、こちらは映画って事で東電側の渡辺謙扮する吉田所長と対立する篠井英介がちょっと嫌な役の悪役っぽい
立ち位置で描かれるが篠井英介はこういうの上手いですね
火野正平がまた渋いいい味だしてました
私らの年代的にこの人は不良っぽく恋多きモテ男のイメージですが、良い歳を取った感のある味のある芝居でした
佐野史郎演した総理大臣はもはやパロディ見たいな描かれ方(笑)
これも見事なイラ管ぶりを見せてくれます
富田靖子...歳行きました(笑)
佐藤浩市は佐藤浩市らしい安定したいつも感じですが最後に避難所で住民に事故の事を謝るシーンは痛切でした
この作品はキャスティングが結構良かったですね

記憶にまだ新しい現実の出来事だけに我々日本人が見るには生々しいんですが、現実にTV報道で見てた事や報道では知らさられなかった事などとエンターティメントな味付けが
上手く絡まった作品だったと思います
で、この前の記事で書いた海外ドラマ「チェルノブイリ」同様これは終わった話でなくまだ続いてる出来事なのですね



★★★★ 2020.6.18(木) アポロシネマ スクリーン5 10:00 I-8

No.11 「パラサイト 半地下の家族」

2020-02-22 10:07:01 | 2020年劇場鑑賞







まもなく閉館の布施ラインシネマに再び登場
チケット売り場に行くとやけに賑わっています
前回来た「バッドボーイズ アフターライフ」来たときと大違い
その賑わいの原因がこの作品
アカデミー賞効果で映画ファン以外の人達の興味を惹いたようです
あれだけマスコミで取り上げられると当然かも知れません
3階のシネマ2での上映ですが、何とほぼ満席!
前から3列目の端での鑑賞です

で、やっと見れたこの作品
公開当初から気になってたんですが、大まかなプロット以外は敢えて知らずに
予備知識無しで見にきました
もっと笑える要素があるのかな?と思ったけどブラックコメディのブラックの方が強く感じた
韓国映画は華やかなイケメンが出るアクションやラブストーリーがイメージされるが
こういう薄汚れた感じの町が出てくる作品も時々あります
この辺は日本映画ではない部分ですね
お国の情勢や事情の違いですかね

半地下に住む貧困層の一家が高台の超富裕層一家に家庭教師や家政婦、運転手として入り込み
段々と寄生していく...このタイトルにもなってる寄生していくと言うのがサスペンスですね
私はてっきりこの貧困一家が富裕一家を乗っ取っていくような話かと思ってたら、それ以上に
壮絶な展開になっていくんですね
それも最悪の...

その結果の根本にあるのは韓国の格差社会の事情がある分けですが、この映画はその部分を強烈に見せてくれます
詐欺まがいに入り込んだ半地下一家が富裕一家不在時にリビングでくつろいで飲み食いするところの
散らかし具合...リビングの高級感とそこで飲み食いしてる人間とのギャップの差
危機一発脱出して高級住宅から半地下の家に戻る途中滝のような雨が坂道を川のようにしてしまい、半地下の家が浸水してたり
そして何より臭い...これはなんか切ない格差を表すアイテムになってましたね
富裕層の旦那様が運転手のソン・ガンホを人間的に認めても、その臭いだけはガマンならんと言う...ここも見事に格差の対比を見せてくれ
この臭いが最後までキーとなっていくんですね
それは半地下どころか地下に居てる人間も当然同じ臭いで...悲喜劇が悲劇への引き金になっていく
貧困層の人間たちがどれだけ優秀な才能があって身なりをキッチリしても
その生活感の臭いは隠せない...そんな悲しい格差の現実をエンタメ感おりまぜて見せてくれたこの監督は凄いですね
脚本賞と監督賞の受賞はうなずけます

ラストであの高級住宅を遠くから眺める心情がまた切ない...

アカデミー賞がこの作品に作品賞をもたらしたのは格差社会がアメリカの抱える人種問題とリンクさせた
結果もあるのかな?と勝っ手に想像しますが(だからトランプ大統領は気に入らない?)、
英語圏以外でも力のある作品が受賞するようになったのはいい事ですね



★★★★ 2020.2.21(金)布施ラインシネマ シネマ2 20:20 C-3

No.10「1917 命をかけた伝令」

2020-02-18 23:52:00 | 2020年劇場鑑賞





アカデミー賞ノミネートなどで話題になった作品
特に全編をワンカットワンシーンで撮影と言う驚異の撮影技法を使って描く戦争映画てのが興味を引きますね

この手法はヒッチコック監督が「ロープ」と言う映画で使ってますが、あちらはフィルム時代と言う事でフィルムの尺があるためにフィルム交換のタイミングで上手く登場人物の背中を移したりして、ワンカットが途切れてないように見せる工夫がされていた

今回もさすがに本当に2時間長回しではなく、ロングショットを何度か繋いでカメラを止めてないように見せてる
超長回しで無いとはいえ、その技術と計算されたカメラワークが素晴らしいです
何となく「あっここで区切ったかな?」と思える場面はあるが、そこに至るまでも結構回してますよね

2人の兵士を延々とカメラが追う…所々にまるでロールプレイングゲームやってるみたいにも錯覚しながら(笑)
我々観客は2人と一緒に3人目の兵士となり、戦火の中を行ってるようです
塹壕の中をひしめき合う兵士をかき分けて進む圧迫感が凄いですね
塹壕から出れば大自然の中ひたすら目標に向かって進んでいくが、途中戦闘機が目の前に墜落してきたり、川の濁流に飲まれたりと様々な波乱の中、伝令を伝える為に行く死の道行

クライマックスの見せ場は主人公が走るだけ…これが凄いんです
もう戦闘を止める為の執念がブレーキの壊れたダンプカーの如く兵士達にぶつかり、吹っ飛ばされても起き上がり突進していく…今までにない戦争映画に鳥肌ものでした

ただ…疲れました
ずっとカメラ回してるのを追っていくと正直休憩のない120分間見たいで…ま、それがこの映画の良いとこでもあるんでしょうね



★★★★ 2020.2.14(金) アポロシネマ スクリーン1 21:05 J-1

No.09「ゴルゴ13 九龍の首」

2020-02-17 00:07:00 | 2020年劇場鑑賞



続いて見た作品がこれ!
千葉真一主演の人気コミックの映画化作品
私はゴルゴ13はまともに読んだことないから良くわからないが、この作品の前に高倉健もやってますね
どっちがイメージ合うかはわからないけど、千葉真一主演となると娯楽色と言うか、B級アクション感が感じられていいですね

原作同様に太い眉毛にもみ上げの千葉ちゃんはセリフは少ない目で多くは語らない
出番的に出ずっぱりと言う訳でもないのが原作のミステリアスな殺し屋感があります
その変わりに香港の役者達が多数出演
昭和の映画にありがちな外国人はみんな日本語吹き替えになってます
これ外人が吹き替えで無かったら、割と日本語のセリフ少ないかも?
また声優さんは懐かしい昭和の吹き替えアクターさん達•••名前出てこずとも声でわかりますな

志穂美悦子(もちろんアクションあり)や鶴田浩二(黒い眼帯の片目で出てくれる)など東映でお馴染みのスターが華を添えて、短い出番ながら存在感を見せてくれる
それだけでもthe昭和(笑)
香港の役者達はブルースリーやジャッキーチェンの映画に出てる人達らしい…1人2人ぐらいしかわからなかったが…

国際色豊かな無国籍映画見たいなのは、昔の作品らしいですね
濃い顔の千葉ちゃんがますます濃い顔になって見せるアクションはさすがだし、
ラストのロッククライミングの宙吊りからの狙撃も本人なんでしょうねー

映画は国際色豊かながら東映らしいヤクザ映画見たいな音楽が流れると、70年代の東映アクションの匂いをプンプンさせてくれる怪作
♫ゴルゴ〜と言う女性コーラスのテーマ曲がやけに耳に残る



★★★ 2020.2.13(木) 13:00 新世界東映


No.08「武闘拳 猛虎激殺!」

2020-02-14 12:42:00 | 2020年劇場鑑賞




新世界東映に今年初の鑑賞
70年代のカラテ映画ブームでブルースリーボケの少年たちを刺激した2大和製ドラゴン=千葉真一と倉田保昭
その2人が主演のアクション作品の二本立てを見に来た
まずはこの倉田保昭の作品
何と本当の人食いトラと戦うらしい
ウィリーウィリアムスも真っ青なファイトが売りの作品です

ストーリーは父と兄を殺された倉田保昭扮する竜崎鉄次が悪の武道集団と闘いに挑む話
冒頭の場面で空中投げられたニワトリを次々と手刀で切り裂く倉田保昭!
今ならこの描写アウトですね
一転してリングの上で千葉治郎と武道のタイトルマッチが行われてグリーンホーネット仕様のマスクの倉田保昭が新チャンピオンになる
倉田保昭はもちろん千葉治郎もなかなかキレのある動きを見せてさすが千葉ちゃんの弟!
途中清水健太郎を含めて三人でカラテの形をする場面があるが、明らかに清水健太郎がズレとる(笑)

クライマックスは奇岩城と言うお城に乗りこむ倉田保昭
中に待ち受ける武闘家達を倒し最上階に待ち受ける背の高い黒人では無く人食いトラと一騎討ちへ!
はい、しっかり死亡遊戯テイスト入って過ぎて笑った(笑)
トラとの対決は本当に倉田保昭が戦ったらしいが、画面揺れ過ぎてよくわからなかったなー
腕を噛ませてその隙にトラを攻撃すると言うまさに"肉を切らせて骨を断つ"捨て身の攻撃でトラ殺しを完遂!
さらに大ボスの石橋雅史と対決
またこれが片方の腕が鉄の爪・・・ま、指二本だけだけど
はい、しっかり燃えよドラゴンテイスト入って過ぎて笑った(笑)

70年代カラテ映画ブームらしい
ブルースリー映画に影響受けた感がありあり伺えますねー
内容はともかく倉田保昭の本格ファイトが全編通して楽しめるから良しとしましょう
ただやたらファイトシーンは画面がブレたり斜めになったりとわかりづらい



★★★ 2020.2.13(木) 新世界東映 11:25

千葉 治郎
千葉 治郎


No.07 「続 荒野の用心棒」

2020-02-12 14:13:00 | 2020年劇場鑑賞




シネマート心斎橋へマカロニウェスタンの名作「続 荒野の用心棒 デジタルリマスター版」を見てきた
この映画をTVの洋画劇場で初めて見た時は小学生の時
その時は耳をチョンギるシーンとラストの十字架撃ちの印象が鮮烈だった
以来大人になりフランコ・ネロ演じる主人公ジャンゴのカッコ良さとラストの伝説の十字架撃ちを永遠に見たくてDVDを買う
それも普通版と後に発売されたスペシャル特典付き版と2回も買う(笑)
そして待望の劇場スクリーンでの鑑賞が画像が綺麗なデジタルリマスター版としてシネマート心斎橋で実現しました
客層は私ぐらいの年代の男性中心
いわゆるテレビでこの映画の洗礼を受けた世代だね

フロアはこの劇場のジャンゴ愛に溢れた展示物があり、手製のダンボールで作られた棺桶や劇場スタッフの私物のポスターや初公開当時のパンフレットなど展示され、いい歳した大人達が写メを撮りまくる姿が微笑ましい

入場者プレゼントが復刻版シングル盤レコードジャケット!
裏も中身もしっかり復刻されてます

そうこの映画のもう一つの魅力は映画史に輝く泣きの主題歌!
哀愁溢れながらめちゃくちゃカッコいい主題歌さすらいのジャンゴは最初と最後に流れる名曲中の名曲

肝心の中身はやはり素晴らしい傑作
でした
泥だらけの荒野を棺桶を引きずってるジャンゴの後ろ姿を捉えたロングショットのタイトルバックからして引き込まれます
もちろんバックに流れるのは名曲さすらいのジャンゴ
劇中のサウンドトラックも仰々しい派手な感じはこれぞマカロニって感じです
映画の感想は映画100選でも紹介してるので割愛しますが、フランコネロ扮するジャンゴのキャラの存在はこの映画の大きな魅力だがストーリーもブロ友さんが書いてたように黒澤明の「用心棒」のテイストも入っていて改めて見ても面白いですね
棺桶からガトリング銃で敵を皆殺しなんて何でもありのマカロニにしても、まさに飛び道具でしょう
また子供の頃ビビリまくった耳そぎも、よくまぁTVで流せたなーと…今なら地上波はアウトですね

ラストの十字架撃ちの場面で両手を潰されたジャンゴがピストルの引き金を固定するお墓の十字架は殺された亡き恋人のお墓の十字架って今日見て初めて知った(笑)

因みに十字架撃ちとは
両手を潰されたジャンゴが敵に囲まれ墓場の十字架に身を隠しながら口でピストル分解し、ピストルの引き金を十字架に固定して手のひらで撃鉄を叩いて一気に敵全員皆殺しにする伝説の一発逆転技!
いやー最高でした!



★★★★★ 2020.2.8(土) シネマート心斎橋 劇場1 21:00 H-2


No.06 「バッドボーイズ フォーライフ」

2020-02-09 17:58:00 | 2020年劇場鑑賞




この作品アポロシネマで見る予定が時間合わず急遽友人に車を出して貰い今月閉館の布施ラインシネマへ直行!
当初は布施に来るのは月末のサヨナラ企画名作上映会の予定でしたがまさかの前倒しで新作を布施で見ると言うメモリアルな夜になりました

しかし閑散とした劇場前、中のロビーもシラーとした雰囲気…ま、昔から夜はこんな感じな時は多々ありましたが、やはり閉館やむ無しと言う感じはありますね
この作品のスクリーン4も我々入れて4人と言う状況
我々行かなかったら2人か…

そんな状況で見たこの作品は館内に派手なHIPHOPナンバーが響き渡る中カーチェイスからスタート
てっきり犯人追跡かと思いきやマーチンローレンス扮するマーカスの孫が誕生する病院に向かってると言う人を食ったオチからスタート
相変わらずはちゃめちゃな展開はマイケルベイの初期の時代を彷彿させる
今回は監督違うけどシリーズのツボはそこそこ押さえられて面白かった

また第1作から25年経つだけに主役2人のキャラもキツそうだが、近代化したハイテク捜査について行けなさそうな感じがリアルで時代の変化に戸惑う姿がなんかいいです
しかし結局は力技で突破していくのは爽快ですね
またその2人の対極に居てるマッチョだけど器用にハイテク操作してる捜査官
暴力を封印してるんだが、最後はキッチリ2人に触発される(笑)(もう少し暴れさせてあげてもいいような)
悪党の秘密はまさかの急展開にえーっ!と思ったが…

なんで今更また続編かわかりませんが、大暴れのバディムービーは相変わらず楽しかったです

帰り布施ラインシネマ の一階のフロアの壁にお客さんがメモ用紙に書いた映画タイトルが貼られてました
なんか映画愛を感じる
映画に対する思入れを感じるいい劇場だったなーとしみじみ…
私も書いて投函してきた
貼られるかな?
因みに書いた映画は「007/オクトパシー」(笑)
他の人と被らんとこうと思って…(笑)










★★★★ 2020.2.7(金) 布施ラインシネマ 劇場4 20:50 F-10