昔、レンタルビデオで借りて以来に鑑賞してみました
藤岡弘主演のハリウッド映画
80年代に「ZOMBIO/死霊のしたたり」「パペット・マスターズ」「フロム・ビヨンド」など多数のB級映画を輩出したエンパイアー・ピクチャーズ製作の作品で、たしかにB級映画感がひしひしと伝わり上映時間も80分くらいしか無く、あっと言う間に終わる(笑)
でもなかなか今見ても私は楽しめた
1522年の日本、真壁一族の武士多賀義光が卑劣な追手に目の前で妻が殺され、自らも重傷を負い崖から転落し激流に呑まれる
そして400年後、ひょんな事から氷漬けになった義光が発見され、アメリカの研究所に送られる
そこで目覚めた義光は研究所を抜け出しアメリカの町へ…
私、30年以上前に見てるんですが義光がアメリカに現れるのがタイムスリップだと勘違いしてました
どこでどう認識が変わったの知りませんが…
目冷めた義光が目に入るもの全てがカルチャーショック!
ガレージの車を見ては警戒し、恐る恐る小石を投げたり、テレビの中から流れるハードロックに身構え、カップ麺に興味津々…アメリカの観客ならゲラゲラとウケそうなシーン
「ここはどごじゃ?」「貴様らは何者じゃ」殆どこの言葉を言い続ける義光がちょっとかわいそうになってくる
外に出たら当然ナイフや拳銃を持った連中と遭遇
見事な刀さばきで死体の山を築くと警察らがパトカーやヘリコプターで追跡してくる
彼を庇う女性ジャーナリストと逃避行を続ける
んだが最後は追い詰められ…
この作品で見せる藤岡弘の刀さばきは流石にリアル武士道藤岡弘らしく決まってます
何かと色々撮影に当たって意見も取り入れて貰ったようですが、その甲斐あって日本を扱ったB級ハリウッド映画にしては有りがちなお決まりな変な日本の描写が殆ど出ない
その辺は藤岡弘も危惧したんでしょうね
エンパイア総帥チャールズ・バントもよく意見を取り入れてくれましたね
そう言う意味では私は好感の持てる映画だと思います
ただ、殺陣のスタントに大野剣友会をリクエストしたらしいが、それはダメだったらしい(笑)
主人公が終始訳分からんままにアメリカで目覚め、訳分からんまま死んでいく不憫さを藤岡弘は濃い眼力を見せた芝居で見せてくれる異色のサムライ活劇でした
エイセスも私は好きな作品です
特捜最前線!
見てました
脚本がとても良くて太陽にほえろほど派手さは無いですが、渋いドラマでした!
泣きの主題歌も良かったですね
レンタルビデオ黎明期に出てましたね
私も藤岡弘やんけ!とついつい懐かしく手に取って借りました
レンタル料1500円でした(笑)
当時は「あの人は今」状態の藤岡弘の顔を久々に見て嬉しかった記憶がありますが、作品は未見です。